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二年目の春の話
六 ベッド(※)
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柔らかいベッドの上で、レンは弱りきっていた。
仰向けになり、ルイスに身を任せている。ルイスはレンの性器を口に含み、唇で愛撫している。
「ルイスさん、っ、ふ、んん」
緩急をつけた動きに、敏感なところを適度な強さで舐められると、レンはたまらなくなる。なぜそんなに上手いのか、とレンは慄きつつ悶える。
ルイスはレンの甘い喘ぎ声が聞きたい。
「レン、気持ちいい?」
「き、気持ちい、です」
レンは涙目になっている。こらえようとしても声が漏れてしまい、かすれたようになる。レンはルイスに鳴かされてばかりだ。
ルイスがレンの性器から口を離すと、刺激のなくなったレンは荒くなった息をなんとか整える。
「レン」
また意地悪を言われるのではないかと怯えるレンに、ルイスは微笑む。
「もう、入れてもいい? レンの中に入りたい」
あまりそう素直に言われることがないので、レンは少し驚いた。優しいほうがなんだか怖い。
「……はい」
返事を受け、ルイスはレンの両足をあげさせて、レンの下半身ににじり寄る。
お互いの太ももが触れ、性器同士をこすり合わせたり、つついたりする。そうしながら、ルイスはレンの秘部を指でほぐす。ローションの冷たさが次第に温かく変わる。
ルイスの指が入ってくる感覚は、いつもレンにとって緊張する。犯される期待だとレンはわかっている。恥ずかしい。
「い、入れてほしいです」
「うん」
ルイスはレンに口づける。
セックスに集中しはじめたレンは、口づけにも積極的になる。ルイスが舌を入れると、潤んだ瞳をしながら、舌を絡ませたり吸ったりする。
そうしながら、ルイスはレンの中をたしかめる。勃起した自身の肉棒をレンに宛がうと、レンの表情を見ながら少しずつ入れる。
レンは目をぎゅっと閉じ、犯される瞬間を味わっている。ルイスにとって、一番見たい表情だ。レンの頭の中までいっぱいにしていると実感できる。
「は、あ……」
レンの声が上擦る。少しずつ押し進める。
「可愛いね、レン」
「ルイスさん、キス、しててください」
ルイスはレンの望むとおりにした。軽いキス。それから唇を舐める。唇を食む。口を開いて、舌で割る。レンの舌を探る。舌先をとらえる。歯列をなぞる。レンから溢れてくる唾液を吸う。
レンもルイスに同じようにする。歯列をなぞったり、舌を絡ませる。柔らかくて器用なルイスの舌に絡まる唾液を一所懸命吸って飲む。体液がまざる。
どこもかしこも繋がっているようになる。ぴちゃぴちゃと音を立てる。
ルイスは、レンの中に挿入したものを、レンになじむようにゆっくりと動かす。
レンがルイスにしがみついて求めるのを、ルイスはたまらずに抱きしめて受け止めた。
レンの髪をかきまぜたりし、腰を動かしながら甘いキスをする。
「ん、ん、っ、ふ」
レンの目尻は涙が滲んでいる。涙を吸うように口づける。額も頬も首筋も汗ばんでいる。とろけたような表情に、唇を離したルイスもため息が漏れる。
「はあ……、レン、すごい、気持ちいい」
心から求められている感覚がして、ルイスは興奮しつつも落ち着いていた。
レンを抱いているといつも気持ちいい。肌を重ねることで心が満たされる。今夜は久しぶりだからか、一層充足感を覚える。いつもはもっと激しい気持ちになるのに。
「俺も、いいです」
レンは濡れたような吐息に乗せて言う。ルイスは見つめながら優しく訊ねた。
「レンは、どうされるのが好き?」
いつもレンが喘ぐところを擦ったりして、正解を探っている。気持ちよさそうによがる場所は知っている。
レンは言いづらそうに言う。
「や、優しく、してください」
レンとしては、ルイスにこうして愛されるのが好きなので、ひどいプレイではない限りは受け入れることができる。だがやはり優しいキスや、甘い言葉を囁かれると嬉しい。
「意地悪されるのは?」
「実はそれも好きです……」
「素直でよろしい」
ルイスは笑った。
恥ずかしそうに涙ぐむレンを見つめながら、精一杯甘く囁く。
「大好きです。レン。僕の可愛い恋人」
「ルイスさん、俺も、あなたのことが、大好きです」
自身の欲望でいっぱいになったレンから、ゆっくりと引き抜いたり、もう一度じっくりと挿入したりする。レンはそれだけで感じるらしく、目をつむる。
「レンのここ、いっぱい愛してあげますからね」
「そ、それ、優しいようでいて、ちょっと、意地悪なニュアンスも感じます」
「では全部入りじゃないですか?」
そう言って、ルイスはレンの奥を突くことにした。レンのもっとも感じる場所が擦れる。性急な動きに、レンはたまらず喘ぎ声をあげる。
「あっ、急に、あっ、ルイスさん……っ、あっ、やっ」
ルイスはレンを抱きしめる。あたたかいし、なんだか、気持ちよくて、幸せでしょうがない。
レンもルイスを抱きしめた。
お互いに密着して、触れ合いながら、徐々に高まっていく。
「ルイスさん、あ、愛してる、あっ、ああっ」
「愛してます、レン」
レンが果てそうになるのを感じ取り、ルイスも集中する。レンの屹立を動きに合わせて片手で上下する。レンの身体が強張った瞬間に、ルイスも限界を超える。
お互いを求めるようなキスを何度も交わしながら、同時に達していた。
仰向けになり、ルイスに身を任せている。ルイスはレンの性器を口に含み、唇で愛撫している。
「ルイスさん、っ、ふ、んん」
緩急をつけた動きに、敏感なところを適度な強さで舐められると、レンはたまらなくなる。なぜそんなに上手いのか、とレンは慄きつつ悶える。
ルイスはレンの甘い喘ぎ声が聞きたい。
「レン、気持ちいい?」
「き、気持ちい、です」
レンは涙目になっている。こらえようとしても声が漏れてしまい、かすれたようになる。レンはルイスに鳴かされてばかりだ。
ルイスがレンの性器から口を離すと、刺激のなくなったレンは荒くなった息をなんとか整える。
「レン」
また意地悪を言われるのではないかと怯えるレンに、ルイスは微笑む。
「もう、入れてもいい? レンの中に入りたい」
あまりそう素直に言われることがないので、レンは少し驚いた。優しいほうがなんだか怖い。
「……はい」
返事を受け、ルイスはレンの両足をあげさせて、レンの下半身ににじり寄る。
お互いの太ももが触れ、性器同士をこすり合わせたり、つついたりする。そうしながら、ルイスはレンの秘部を指でほぐす。ローションの冷たさが次第に温かく変わる。
ルイスの指が入ってくる感覚は、いつもレンにとって緊張する。犯される期待だとレンはわかっている。恥ずかしい。
「い、入れてほしいです」
「うん」
ルイスはレンに口づける。
セックスに集中しはじめたレンは、口づけにも積極的になる。ルイスが舌を入れると、潤んだ瞳をしながら、舌を絡ませたり吸ったりする。
そうしながら、ルイスはレンの中をたしかめる。勃起した自身の肉棒をレンに宛がうと、レンの表情を見ながら少しずつ入れる。
レンは目をぎゅっと閉じ、犯される瞬間を味わっている。ルイスにとって、一番見たい表情だ。レンの頭の中までいっぱいにしていると実感できる。
「は、あ……」
レンの声が上擦る。少しずつ押し進める。
「可愛いね、レン」
「ルイスさん、キス、しててください」
ルイスはレンの望むとおりにした。軽いキス。それから唇を舐める。唇を食む。口を開いて、舌で割る。レンの舌を探る。舌先をとらえる。歯列をなぞる。レンから溢れてくる唾液を吸う。
レンもルイスに同じようにする。歯列をなぞったり、舌を絡ませる。柔らかくて器用なルイスの舌に絡まる唾液を一所懸命吸って飲む。体液がまざる。
どこもかしこも繋がっているようになる。ぴちゃぴちゃと音を立てる。
ルイスは、レンの中に挿入したものを、レンになじむようにゆっくりと動かす。
レンがルイスにしがみついて求めるのを、ルイスはたまらずに抱きしめて受け止めた。
レンの髪をかきまぜたりし、腰を動かしながら甘いキスをする。
「ん、ん、っ、ふ」
レンの目尻は涙が滲んでいる。涙を吸うように口づける。額も頬も首筋も汗ばんでいる。とろけたような表情に、唇を離したルイスもため息が漏れる。
「はあ……、レン、すごい、気持ちいい」
心から求められている感覚がして、ルイスは興奮しつつも落ち着いていた。
レンを抱いているといつも気持ちいい。肌を重ねることで心が満たされる。今夜は久しぶりだからか、一層充足感を覚える。いつもはもっと激しい気持ちになるのに。
「俺も、いいです」
レンは濡れたような吐息に乗せて言う。ルイスは見つめながら優しく訊ねた。
「レンは、どうされるのが好き?」
いつもレンが喘ぐところを擦ったりして、正解を探っている。気持ちよさそうによがる場所は知っている。
レンは言いづらそうに言う。
「や、優しく、してください」
レンとしては、ルイスにこうして愛されるのが好きなので、ひどいプレイではない限りは受け入れることができる。だがやはり優しいキスや、甘い言葉を囁かれると嬉しい。
「意地悪されるのは?」
「実はそれも好きです……」
「素直でよろしい」
ルイスは笑った。
恥ずかしそうに涙ぐむレンを見つめながら、精一杯甘く囁く。
「大好きです。レン。僕の可愛い恋人」
「ルイスさん、俺も、あなたのことが、大好きです」
自身の欲望でいっぱいになったレンから、ゆっくりと引き抜いたり、もう一度じっくりと挿入したりする。レンはそれだけで感じるらしく、目をつむる。
「レンのここ、いっぱい愛してあげますからね」
「そ、それ、優しいようでいて、ちょっと、意地悪なニュアンスも感じます」
「では全部入りじゃないですか?」
そう言って、ルイスはレンの奥を突くことにした。レンのもっとも感じる場所が擦れる。性急な動きに、レンはたまらず喘ぎ声をあげる。
「あっ、急に、あっ、ルイスさん……っ、あっ、やっ」
ルイスはレンを抱きしめる。あたたかいし、なんだか、気持ちよくて、幸せでしょうがない。
レンもルイスを抱きしめた。
お互いに密着して、触れ合いながら、徐々に高まっていく。
「ルイスさん、あ、愛してる、あっ、ああっ」
「愛してます、レン」
レンが果てそうになるのを感じ取り、ルイスも集中する。レンの屹立を動きに合わせて片手で上下する。レンの身体が強張った瞬間に、ルイスも限界を超える。
お互いを求めるようなキスを何度も交わしながら、同時に達していた。
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