陸国人魚物語

海の者が暮らす『海国』と陸の者が暮らす『陸国』。
 陸国では酷い傷を負った人魚から託された赤子の人魚が王とその妃によって大切に育てられていた。

『会ってみたいなぁ…どんな姫君なのでしょうか、海には戻ってこないのかなぁ』

 人魚族の生き残りである『陸国の人魚』に(いつかひと目だけでも…)と憧れを抱いていた海国の皇子。

 なぜ人魚は陸国に託されたのか。
 なぜ人魚族は滅びたのか。

 人魚が全てを知る時、海と陸の過去が明らかになる。

「声を、歌を失ったら、私はどうしたら良いの?生きていてはいけないの…?」
24h.ポイント 0pt
0
小説 194,516 位 / 194,516件 ファンタジー 44,951 位 / 44,951件

あなたにおすすめの小説

酪農地域にて

蓬屋 月餅
BL
酪農地域、農業地域、漁業地域、鉱業地域、工芸地域… 5つの地域と城からなる『陸国』。  それぞれの地域の領主や国王は、世代ごとに各家から父親である領主が治めるのとは別の地域で次期領主を務める決まりとなっている。  工芸地域の領主の息子は酪農地域の若領主となるが、ある1人の青年と意気投合する。 (ただ色々と話をしたりするだけで、本当にそういうのでは…そもそも、彼は男で、私も男じゃないか) 「いやいや、そうじゃない…そんなんじゃない…だろ…」  意識をしては否定し、否定しては意識する。  そうして次第に『彼』へと惹かれていく若領主だが、果たして、その想いが行きつく先は…。

PowerPointとペイント3Dだけでアルファポリスの表紙を作るたったひとつの冴えたやりかた

テキイチ
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスは投稿作に表紙を設定できます。表紙を作る技術も専門のソフトも持ってないけど、とりあえずでいいから作りたい、そんな人のための基本操作と小技の記録です。 ※小説家になろうでも改題・改稿したもの(『PowerPointとペイント3Dだけで画像を作るたったひとつの冴えたやりかた』)を公開しています。 ※「実例編」として、今までの投稿作の表紙についての記録を追加しています。不定期更新。

牧草地の白馬

蓬屋 月餅
BL
 陸国の地に人々が移り住んできたその時、あらゆる神々が目を醒ました。  人々の《想い》によって【天界】に目を醒ました森、風、水などの万物の神々は、人々から《神力》を受け取る代わりにその特別な力を使うことで人々が興した新たな国【陸国】を見守ることになる。  だが、そうしてそれぞれの神が務めをはたして守護するうちに陸国の人口は増えていき、やがて神々は手が回らないほど多忙になっていった。  自身の管轄内の状況を確認するのだけでも満足にできなくなっていた神々。  そこで、神は自らの務めの補佐をさせるためにそれぞれが自ら選んだ生き物をそばに従えるようになる。  陸国の牧畜に関係している牧草地の神はその補佐『側仕え』に1頭の立派な白馬を選んだ。  長い年月を共に過ごす中で『言葉はなくとも理解し合えている』という関係性が心地よくなり、側仕えの白馬に対して特別な想いを寄せていった牧草地の神。  しかしそれは牧草地の神だけではなく、白馬の方も同じく特別な想いを牧草地の神に対して抱いていた。  互いに想いを寄せつつ主従として過ごしていた2人。だが、そんなある日のこと。神々に仕える生き物達は突然神々と言葉を交わせるようになり、なんと神や人と同じ姿をとれるようにもなった。  人々が更に増え、陸国が大きくなると同時に側仕えの生き物達がわずかに神力をもち始めたのだ。  しかし、それだけでは不完全で時々元の姿に戻ってしまう生き物達。  完全な神格を得るためには【人として30年生きること】が必要だということが分かり、白馬もそのために牧草地の神から離れることになる。  陸国の人間として転生する白馬を見送った牧草地の神は、それからある行動に出た…。 「必ずおそばに戻ります。どうか、どうかまた会う日まで…お元気で」

彼と姫と

蓬屋 月餅
BL
 漁業地域の外れの方にある1軒の家には『姫』と呼ばれる男が住んでいる。  『姫』とは、陸国において『皆が憧れるような女性』『庇護欲を掻き立てられる女性』という意味で使われる呼び名なのだが、その人物は男でありながらもあまりの美しさにそう呼ばれているというのだ。 (いや…あれは女の人だろう?あんなに綺麗な男がいてたまるか)  遠目から『姫』の姿を見た彼は男だと信じずにいたが、ある日衝撃的な出来事に見舞われる。 「なに…君、もしかしてこういうことするのは初めてなの?」  あまりにも美しく、妖艶で掴みどころのない『姫』に、やがて彼は抗いようもなく惹き込まれていく。

夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。

Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。 そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。 だが夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。 これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。 (1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)

荷車尼僧の回顧録

石田空
大衆娯楽
戦国時代。 密偵と疑われて牢屋に閉じ込められた尼僧を気の毒に思った百合姫。 座敷牢に食事を持っていったら、尼僧に体を入れ替えられた挙句、尼僧になってしまった百合姫は処刑されてしまう。 しかし。 尼僧になった百合姫は何故か生きていた。 生きていることがばれたらまた処刑されてしまうかもしれないと逃げるしかなかった百合姫は、尼寺に辿り着き、僧に泣きつく。 「あなたはおそらく、八百比丘尼に体を奪われてしまったのでしょう。不死の体を持っていては、いずれ心も人からかけ離れていきます。人に戻るには人魚を探しなさい」 僧の連れてきてくれた人形職人に義体をつくってもらい、日頃は人形の姿で人らしく生き、有事の際には八百比丘尼の体で人助けをする。 旅の道連れを伴い、彼女は戦国時代を生きていく。 和風ファンタジー。 カクヨム、エブリスタにて先行掲載中です。

【完結】この胸に抱えたものは

Mimi
恋愛
『この胸が痛むのは』の登場人物達、それぞれの物語。 時系列は前後します 元話の『この胸が痛むのは』を未読の方には、ネタバレになります。 申し訳ありません🙇‍♀️ どうぞよろしくお願い致します。

幸福サーカス団

もちもちピノ
ホラー
幸福サーカス団 なんでも願いを叶えてくれるサーカス団のお話 幸福サーカス団とは 全ての人に幸せを提供するサーカス団 でも幸せにはルールがあるんだ なんでもいいと言ってはダメ 願いを叶えたお客様は決して団員を傷つけてはいけない。 そして願いがどの方向に行ってもサーカス団に責任はない そんなサーカス団とお客様と不思議な事件のお話

処理中です...