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プロローグ
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昔から家族とはそりが合わなかった。
邪険に扱われたわけでも、疎ましがられていたわけでもない。
ただただ考え方だとか、そういった日々過ごしていてふと感じる『違い』に居心地の悪さを感じていた。
姉だけはそんな俺を理解してくれていたものの、裏を返せばそんな存在は家族の中で唯一人、姉だけということだ。
俺は固く心に決めていた。
早くこの家族から離れ、この漁業地域から真反対にある鉱業地域の奥の方で暮らそうと。
たとえそこの仕事がキツくても、自らと血の繋がった人々の中で感じ続ける居心地の悪さに比べたら、何倍もマシだろうと思っていた。
そう思っていたんだ。
邪険に扱われたわけでも、疎ましがられていたわけでもない。
ただただ考え方だとか、そういった日々過ごしていてふと感じる『違い』に居心地の悪さを感じていた。
姉だけはそんな俺を理解してくれていたものの、裏を返せばそんな存在は家族の中で唯一人、姉だけということだ。
俺は固く心に決めていた。
早くこの家族から離れ、この漁業地域から真反対にある鉱業地域の奥の方で暮らそうと。
たとえそこの仕事がキツくても、自らと血の繋がった人々の中で感じ続ける居心地の悪さに比べたら、何倍もマシだろうと思っていた。
そう思っていたんだ。
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