酪農地域にて

蓬屋 月餅

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番外編

「料理」

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「君って料理できるの?」
「えっ?」

 ある晩のこと、若領主は書き物をしていた手を止めて向かい側にいる彼に尋ねた。
 彼も読んでいた医学書から顔を上げ、若領主をまじまじと見る。

「まぁ、それなりに…うちは母もあちこち呼ばれることが多いので、母と父と僕とで手の空いてる人がやってましたよ」
「そうなのか」
「でも上手かは分からないです、うちの家族はあまり感想とか言い合わないし…薬草の出来をみる時に味を確かめたりするので、そういうのに比べれば全部マシになっちゃうんですよね。家族以外に振る舞ったことがないから、上手なのかは…」

 苦笑いをしながら話していると、若領主から「家族か…」という小さな呟きが漏れる。
 彼が「若?」と聞き返すも、若領主は首を振ってなんでもないと答えた。

「ちょっと気になっただけなんだ、手を止めさせて悪かったね」

 若領主は再び目線を落として書き物を始めた。

ーーーーーー

「そう、それで私のところへ来たのね」
「うん…義姉さんは上手でしょ。だから…」

 農業地域の奥地にある兄と義姉の家を訪ねていた彼は、もうじき臨月になる義姉に相談を持ちかけていた。

「まったく…!君は本当にかわいい義弟だわ!好きな人の為にとびっきり美味しい料理を作ってあげたいなんてね」
「ね、義姉さんそんなんじゃ…」
「そうじゃなかったら何?友達に言われてもそうする?相手が若領主だからでしょ。好きな人の為に料理を、それも美味しいのを作ってあげたいって!」

 くすくすと嬉しそうに笑う義姉に対し、彼は熱くなっていく顔を冷ますために手でパタパタと仰ぐ。

「君のその気持ちだけでも充分美味しいのが作れると思うよ、まったく初心者ってわけじゃないんだし。やっぱり料理は気持ちが大切だからね」
「でも、若は料理人の作る食事をほぼ毎食 食べてるんだよ?それに、前に侍従さんが作ってくれたお菓子を食べたけどそれもすごく美味しくて…きっと若は舌が肥えてると思う。だから心配なんだ」
「えー、そのお菓子いいなぁ…どんなのだったのか気になる」
「義姉さん…」
「もう、分かってるってば!いいよ、ちゃんと教えるし、合う香辛料も作ってあげるから安心して」

 義姉の優しい笑みに、彼も胸を撫で下ろした。

 義姉と共にあれこれと考えた末、作る料理は肉の煮込みに決まる。
 彼は野菜の切り方から肉の繊維が簡単にほぐれるほど柔らかく煮るコツに至るまで、ありとあらゆることを義姉から教わり、それを紙に書き残していった。
 料理に関する本を何冊も読んだことはあったが、こうして詳しく教わったことは今までになかったため、彼には新しい経験でとても楽しく学ぶ。

「…そうだ、これはちょっととろみがついても美味しいのよ。冬とかはよくそうするんだけど、今はもう暖かいし…これは好みね」
「へぇ…とろみはどういうのでつけるの?」
「そうね、たとえば…」

 そこへちょうど外から兄が帰ってきて、義姉に「何の話?」と声をかける。
 義姉は「このかわいい義弟に料理を教えてたの」と笑みを見せた。

「ねぇ、料理はいつ作る予定なの?」
「いつでも。お肉が手配できれば、かな」
「あら。それじゃあさ、早速明日作ったら?」
「明日?」
「うん。明日ちょうどこの人が肉を取りに行くのよ、だから煮込みに向いた肉を分けてあげる」

 義姉は兄に肉の部位と量を指定して彼に渡す分を確保する。
 兄と義姉は意思疎通が良くできていて、本来であればややこしい話でも簡単に「…ってことだよね?」「うん、そうよ」と認識を同じにしている。
 彼はこうして垣間見る2人の絆の深さが好きだ。

「ねぇ、新鮮なお肉をあげてね。とびっきり美味しい料理を作れるように」
「任せてよ、肉を取るのは薬草を調合する次に上手いんだぞ。…そうだな、明日の昼過ぎには分けるから、それぐらいにおいで。ちゃんと用意しておくから」
「ありがとう。兄さん、義姉さん」

 兄は再び外へ薬草の手入れをしに行き、義姉は彼のために香辛料を調合し始めた。

「ちょっとでもいい香りのを使ってもらいたいし、細かくするのは明日の朝やってあげる。君のお兄さんに持たせるから、肉を受け取る時に貰っていってね」

 義姉は使う野菜なども考慮しながら細かく分量を決め、手際よく調合していく。

「義姉さんは本当に凄いね。僕は薬草ならまだ分かるけど香料は…こんなにあって分からなくならない?」
「ふふ、他の人からしたらそうかもね。でも全部自分で集めたものだから、把握するのなんか簡単よ。私に微妙な字体の違いを見分けろと言われても無理だし、それと同じね」
「うーん…でも、これは?何が違うの?」

 彼が棚に並んだ20種類もの瓶を指差して尋ねた。
 瓶の中身は多少の色の違いがあるものの、どれも美しい黄金のもので満たされている。
 小さな気泡が所々に浮かんでいるのを見ると、粘度が高いもののようだ。

「あぁ、それ!よく聞いてくれたわね、これは全部蜂蜜よ。もちろん全部違う。蜂蜜って花があってこそでしょ、だからその花によって全然違う味とか香りになるの。それも料理とかお菓子によって使い分けると良いのよ」
「そうなんだ…ねぇ、それじゃあさ…」

 彼は義姉にもう1つ相談を持ちかけた。

ーーーーーー

 翌日、彼が昼過ぎに肉取り場へと向かうと、すでに兄は肉を取り終えて後始末をしているところだった。

「うわっ、すごく良いお肉!」
「そうだろ。ちゃんと脂身が多すぎない良い肉を選んでおいたし、もちろん血抜きもきっちりしてある。彼女が朝から何度も言ってたんだよ、『良いお肉をあげてね』って。今度彼女に会ったらさ、『ちゃんと良い肉をくれたよ』って言っておいて」

 兄は肉と義姉から託された香辛料の小瓶を彼に渡す。

「もちろん!ありがとう、兄さん。義姉さんにもよろしく伝えてね」
「うん、言っとく。さぁ、早く持っていきな」

 彼は肉を手に屋敷へと戻ると、すぐさま義姉から教わった通りに調理を始めた。
 野菜と肉とを煮込んだだけでも 良い香りがしていたのだが、義姉が調合した香辛料を入れた途端にその香りは何倍にも引き立つ。
 煮込み終わる前からこんなにも良い香りがするなんて、と彼は義姉の仕事の素晴らしさに感嘆した。
 事実、その夜に振る舞われた彼の料理は城の料理人が作った他の料理にも全く引けを取らないものだった。

ーーーーーー

「知らなかった、君があんなに料理上手だったとはね。この間は謙遜してたんだな」

 小屋へ帰ってきてから、若領主は彼が思いがけず料理を振る舞ってくれたことを心から喜んで言った。
 しかし、彼は若領主にそう言われていると少し後ろめたさが出てきて、思いきって「若」と口を開く。

「あの、たしかに僕が調理しましたけど…でもあれは義姉から教えてもらったものです。それに義姉が作った香辛料を使ったし…兄も新鮮な良いお肉を取ってくれました。だから、僕は大したこともしてないし…どちらかというと兄と義姉の味、みたいなもので…」

 彼が言いづらそうにしていると、若領主はそっと腕を回して抱きしめてきた。
 彼がそれに応えると、若領主はそのまま囁く。

「香辛料を作るのも、肉を取るのも大変なのに、お兄さんとお義姉さんはどうしてそこまでしてくれたんだと思う?」
「え…?」

 若領主は彼の頬を撫でながら続ける。

「君の頼みを聞いてあげたいと思うから、君に美味しいものを作って欲しいと思ったから、お兄さんもお義姉さんもたくさん協力してくれたんだ。それはつまり、あの味は君にしか出せないものってことなんじゃないかな」
「若…」
「それに、君は美味しいものを作りたくてお義姉さんに会いに行った。じゃあ、どうしてそんなに美味しいものを作りたかったのかな?一体誰のために?」

 彼がぱっと顔を赤らめると、若領主は彼の髪をくしゃくしゃと撫でながら「ほらね」と得意気に言った。

「私はその気持ちが何より嬉しいんだ、本当にね。私のために料理をしてくれた。それだけでも嬉しいのに、美味しいのをって考えて、その上あんなに素晴らしいものを作るなんて…君は私をこれ以上虜にしてどうするんだ?…ねぇ、もっとそばに来て。どれだけ抱きしめても足りないくらいだ」

 彼が若領主の背に腕を回すと、若領主はきつく抱きしめた後で彼の背を何度も撫で始めた。

(『やっぱり料理は気持ちが大切だからね』)

(義姉さんの言う通りだったな…)

 彼が義姉の言葉を思い返していると、不意に若領主は「そうだ」と声を上げて身を離す。
 どうしたのかと窺うと、若領主は「1つだけ残念なことがあったな」と拗ねたように言った。

「残念?」
「うん。君は料理を家族にしか振る舞ったことがないって言ってたじゃないか。なのに今日はどうだ。実家に分けたのは良いとしても、侍従の彼達も食べた。御領主は城に行っていたけど、屋敷にいた侍従達にも振る舞ってた」
「だって、侍従さん達にはお世話になってますもん」
「そうだけど。でも私だけじゃなかった」
「若…ふふっ、本当にあなたって人は…」

 彼がくすくすと笑っていると、「もう笑うんじゃない」と若領主が頬を突いてくる。
 彼は若領主が時々見せるこの表情や口ぶりが好きで、こみ上げる愛おしさのままにちゅっと若領主へ口づけた。

「若、僕は本当にあなたのことが好きです。だって、こんな…!さっき僕に言いましたよね?『これ以上虜にしてどうするんだ』って。あなただってそうでしょ!僕はもうどうしたらいいんですか!」

 若領主に頬を撫でられながらひとしきり笑った彼は、ようやく落ち着いたところで後ろに隠していた小箱を取り出し、若領主に差し出す。
 彼が「若、開けてみてください」と促すと、若領主は小さな飾りのついた取っ手をつまんで中を覗いた。

「これは…?」

 中には端から端まで甘い香りを漂わせる菓子が詰まっていた。
 黄金色で美しく形を整えられたその菓子は、しっとりとした艶を放っている。
 若領主が菓子をじっと見つめていると、彼は「僕からの贈り物です」と微笑み、箱の中から1つ取り出して若領主の口元まで持っていった。

「気に入らなかったらいいんですけど…一口、どうですか?」

 若領主は躊躇なく彼が持っていた菓子を口に入れると、その美味しさに目を見張った。
 しっとりとして、噛むとホロホロと崩れるその菓子は、甘過ぎずに優しい味をしている。
 若領主が味を気に入ったのだと分かり、彼はまた笑顔になった。

「美味しいですか?」
「とても…とても美味しいよ。もしかして、これは…」
「はい、これも僕が作ったんです」

 彼は若領主が箱から菓子をもう1つ取り出し、小さく端をかじるのを見ながら続ける。

「僕が小さい頃、母が作ってくれたお菓子ですごく好きなものがあったんです。でも、そのお菓子は薬草を多く使っているから、沢山食べてはいけないと言われていて…だから、自分で作り方を覚えて、味が変わらない程度に薬草の量とか種類を減らしたり、別なものに替えたりして研究しました」

 彼はあれこれと試して作った事を思い出し、苦笑いを浮かべた。

「たまに作っては1人でこそこそと食べたんです。でも、もう長いこと作っていなかったし…若!夜だし、あんまりたくさん食べちゃだめですよ!」

 若領主はすでに2つ目を食べ終わり、さらに3つ目も手にしようとしている。
 彼が「そんなに気に入ったんですか?」と聞くと、若領主はこくこくと頷いて応えた。
 せっかく作ってくれたのだから、と大切にしようとしても、ついもう1つと手を伸ばしてしまう菓子だ。
 彼はそんな若領主に「ねぇ、若」と静かに呼びかけた。

「このお菓子は僕が自分のためだけに作っていたものだから、誰かのために作ったことがないんです。…家族にも、もちろん侍従さん達にも」
「それって、つまり…」

 彼は俯き、若領主の手にある菓子に目を向けながら「若だけに…です」と呟く。

「秘密にして、誰にもあげたことはなかったけど、若には…」
「ご両親にも作ったことがないのに…?」
「……」
「私だけに?」
「…はい」
「そうか、そうなのか」

 いつの間にか、彼の耳は真っ赤に染まっている。
 若領主が緩む口元を抑えつつ「君は食べた?」と尋ねると、彼は首を横に振った。

「どうして?君も食べるべきだよ、好きなお菓子なんでしょ」
「でも、それは若のために作ったものだから、僕は…」

 彼が言いかけたところで、若領主は菓子を1つ彼の口の中に入れる。
 彼は驚くものの、菓子を食べてからふと顔をほころばせて「やっぱり義姉さんは凄い…」と笑みを見せた。

「これ、義姉がすすめてくれた蜂蜜を使ってみたんです。蜂蜜なら何でもいいと思ってたけど、やっぱり違いが出るものなんですね」
「今までと違う?」
「はい、ずっと美味しい気がします」
「それは…夫のために作ったからではなく?」
「えっ…」

 彼はついに顔中を真っ赤にして固まってしまった。
 若領主はそんな彼になおも続ける。

「両親や兄弟でさえも知らないことを知っている間柄なんて、かなり限られてくると思うけど。それに私達は夫婦ですることを何度も…」
「わ、若!」

 彼が慌てて止めると、若領主は笑いながらもう1つの菓子を彼の口元に差し出す。
 彼は少し躊躇ってからそっとその菓子を口に運んだ。

「なんだかこれ…餌付けされてる、みたい」
「うん?このお菓子をくれたのは君なんだから、どちらかというと私の方が餌付けされたのでは?」
「そうではなくて…こう、手から食べ物をもらうって…食べさせてもらうっていうのが…」

 たしかに、彼に菓子を食べさせるのは心をくすぐるものがある。
 目は若領主の指を噛んでしまわないように注意を払うせいで伏せられ、菓子を口に入れる瞬間には柔らかな吐息が指先を撫でる。
 そしてわずかに触れて離れていく彼の唇…。
 若領主はもう1度彼に食べさせたくなって菓子を手に取ったが、彼は「食べ過ぎはだめですってば」と止めた。

「今日はこれくらいにして、またゆっくり食べてください。このお菓子は少し日持ちするので」
「それじゃ…最後に半分ずつ。ね?」
「もう…」

 若領主が差し出した菓子の半分を彼が咥えると、若領主はさっと手を離して、残りの半分を自らの唇で挟み込んだ。
 2人の触れ合った唇の間には1つの菓子がある。
 彼が目を瞬かせていると、若領主は半分をかじり取り、満足気に微笑みながら顔を離す。

「ありがとう。美味しい料理とお菓子、それから君の気持ち…どれも本当に嬉しい」
「若…」
「ねぇ…この菓子に何を入れた?今の私は君を抱きしめたくて仕方がないんだけど、何か『そういうもの』でも入ってたのかな?」

 若領主が小箱に蓋をすると、ようやく菓子を食べ終えた彼は若領主の首に抱きつきながら囁いた。

「そういうことに…しておきましょう」

 2人の間にはもう菓子はない。
 しかし、その甘い余韻を味わうように深い口づけが交わされ、次第に激しさを増していった。
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蓬屋のBLに興味をもって下さった方へ…ぜひ他作品の方も併せてご覧下さい。【以下、蓬屋のBL作品紹介】《陸国が舞台の作品》: ・スパダリ攻め×不遇受け『熊の魚(オメガバース編有)』 ・クール(?)攻め×美人受け『彼と姫と(オメガバース編有)』 ・陸国の司書×特別体質受け『図書塔の2人(今後オメガバース編の予定有)』 ・神の側仕え×陸国の神『牧草地の白馬(多数カップル有)』   《現代が舞台の作品》:・元ゲイビ男優×フリーランス税理士『悠久の城(リバあり)』 それぞれの甘々カップル達をよろしくお願いします★
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