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第4章 地底火山のダンジョン
23話
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「どれを使いますか?」
「そうだね……できれば塊の肉がいいかな。あとはアルミホイルと塩とブラックペッパーが欲しいな」
葵は材料を集めると腕を捲って調理を始めた。そして、脳内ではアシスタントのナナコさんがオープニングソングと共に元気よくあいさつをする。
「葵先生、今日はどんなものを作るのですか?」
「そうですね、今日はこの肉の塊を使って絶品ローストビーフを作ろうと思います」
「ローストビーフ? それはまた美味しそうですね!」
ナナコさんは脳内スタジオにセットされたカメラに向かって満面の笑みを浮かべる。
「では、早速作っていきます。まず最初に肉全体にフォークを使って刺していきます」
「それなら私に任せて下さい!」
突然、観客席の前列に座っていたセリナがステージに上り、フォークを握りしめた。そして叩きつけるように肉の塊にブッ刺した。
「すみません……フォークが曲がってしまいました」
セリナはシュッと肩を窄めて反省する。どうやらセリナは不器用らしい。葵は新しいフォークを取り出して肉に刺した。
「あの、どうして肉に穴を開けるのですか?」
いつの間にか観客席の方に戻っていたセリナは、先生に質問をするようにビシッと手をあげて尋ねてきた。
「いい質問ですね。これは火の通りをよくするためです。肉の塊をそのまま焼いても中が生焼けになってしまいます」
葵はスパイスを振って下味をつけながらセリナの質問に答えた。そして弱火でじっくりと肉の塊を四面焼いていく。一方魔王は豪快に炎を巻き上げながら肉を焼いていた。
「さぁ、燃え上がれ!」
向こうの料理は豪快でいかにも魔王らしさがあった。だけどあれでは焦げてしまう。葵は焦る気持ちをどうにか堪えてじっくりと弱火で肉に火を通していった。
「では次に一度肉を取り出してアルミホイルで包んでいきます。そして、ソースを作っていきます」
葵は丁寧に肉を包んで保冷剤バッグの中に入れて冷やすと、脳内視聴者にも分かるようにプレートに作り方を書いてカメラに写した。
定番! オニオンソース
〈材料〉(4~6人分)
・オリーブオイル……大さじ2
・玉ねぎ………………中2/5個 すりおろす
・レモン汁……………少々
・醤油…………………大さじ4
・酒……………………大さじ4
・砂糖…………………大さじ2
・酢……………………大さじ1
・ニンニク……………小さじ2
〈作り方〉
①ボールにオリーブオイル・すりおろし玉ねぎ・レモン汁を混ぜます。
②そこに醤油・砂糖・酒・酢・ニンニクを加えて混ぜ合わせたら完成。
「味変で、焼肉のタレを使ったり、和風醤油わさびもおすすめです。さぁ、そろそろ肉を切っていきますよ!」
葵はアルミホイルをめくり斜めからスライスするように包丁を入れた。焼き加減は完璧で、ほんのりとしたピンク色をしており、肉の旨みがギュッと詰まったローストビーフが完成した。
「先生、今日もお疲れ様でした。それでは今日のクッキングはここまでです。皆さん、さようなら、さようなら、さようなら……」
エンディングソングと共に葵とアシスタントのナナコはカメラに手をふった。
「あの、葵さん、いつも思うのですが、料理中に誰と話してるのですか?」」
「えっと……まぁ気にしないで」
葵は完成したローストビーフとタレをテーブルに並べた。一方魔王は……
「なっ……どういう事だ……丸こげじゃないか!」
案の定、魔王の焼いた肉は黒焦げの物体となっていた。
「おいスライムたち、判定だ。ほら食べてみろ!」
シェフのコスプレをしたスライムたちは恐る恐る近づくと、少しだけ口に入れた。その瞬間、スライムの色が青白になり体をくねらせながら吐き出す。
〈そりゃ苦いでしょ(笑〉
〈丸こげ肉だな〉
〈迫力はあったけど、美味しそうじゃないな……〉
〈葵ちゃんたちのは地味な調理だったけどめっちゃ美味そう!〉
〈ローストビーフってなんだかおしゃれ!〉
〈口直しにスライムちゃんに食べさせてあげて!〉
「今度は私たちのを食べてみて」
スライムはプルプルの体をゆすって頷くと、ローストビーフを口に入れた。すると頬が微かに赤く染まり嬉しそうにぴょんぴょんと飛び跳ねた。
「どうかな? 美味しい?」
スライムはプルプルの体を揺らしながら何度も頷く。どうやらお口に合ったようだ。
〈まじで美味しそうだな!〉
〈これは食テロだ!〉
〈タレも美味しそうだな~〉
〈いいな~ 食べてみたい!〉
〈やっぱり葵ちゃんは料理の天才だね!〉
〈葵ちゃんの料理食べてみたいな~〉
「ねぇ、魔王も一緒に食べよ」
「なんだって? いいのか?」
「うん、だって焦げ肉は美味しくないし……セリナちゃんもいいでしょ?」
「まぁ……葵さんがそう言うのなら……」
セリナは少し納得のいかない表情をしていたが、葵のお願いとなれば断るわけにはいかない。魔王も済まなそうに感謝を述べて2人の元に向かった。
「葵さん、まだ赤いですけどいいのですか?」
「うん、大丈夫。ちゃんと火は通ってるから安心して」
セリナは初めて食べる料理に少し不安そうな表情をしていたが、口に入れた瞬間、目を輝かせてほっぺたに手を当てた。
「おっ、美味しいです!」
セリナは興奮した声を上げ、そのまま続けて食べ始めた。
「今まで食べたお肉の中で一番柔らかいです! 外側は香ばしくて、中はしっとりとしていて、口の中でとろけちゃいます! それにこのオニオンソースとの相性も抜群です!」
セリナは一口一口ゆっくりと味わっていた。その様子を見ていた魔王も興味津々な様子で一切れ手に取り口に運んだ。
「ふむ……確かにこれは素晴らしい。肉の風味が豊かで焼き加減も絶妙だ。この和風醤油というのもさっぱりしていて合うな」
魔王は満足そうに頷きながら次の一切れに手を伸ばした。スライムたちも体を揺らしながら美味しそうに食べている。
〈魔王と勇者が一緒に食べるとか、なんか平和でいいな~〉
〈もう仲良しだな〉
〈このメンバーの配信はいつまでも見ていられる〉
〈いいな~ まじで腹が減ってきた〉
〈これ今度作ってみようかな?〉
〈なんだかんだで魔王と勇者って仲良いよね?〉
「やっぱり、皆と一緒に食べると美味しさも倍増するね」
葵はローストビーフを堪能しながら笑顔を見せる。隣にいたセリナもこっくりと頷いく。
「ふむ、まぁ、こういう平和な時間も悪くないな」
意外なことに魔王も満更でもなさそうな様子で呟く。その後も食事会は続き、テーブルの周りは楽しそうな笑顔で溢れていた。
* * *
一方その頃ランベルトは、葵とセリナが出会った神殿のダンジョンに来ていた。彼の目は狂気に満ちた目をしており、地面に魔法陣を展開して怪しげな呪文を唱えていた。
「闇の力よ、我が呼びかけに答えろ! 地獄のそこから這い上がり、我が敵を滅ぼせ!」
彼の周りには無数の魔石が並べられ、紫色のオーラを放っていた。魔法陣は次第に輝きを増し、エネルギーが次第に形を作り、様々な魔物が現れた。
巨大な翼を持つドラゴン、鋭い爪を持つ狼。棍棒を振り回すゴブリンなど……その数は数え切れないほどだった。
「これであの憎き勇者も倒せる。あいつさえいなければ魔王様がこの世界で最も強い存在になる。なんとしてでもあの女を殺す!」
ランベルトは魔物たちを見渡すと、邪悪な笑みを浮かべて次の作戦を決行しようとしていた。
「そうだね……できれば塊の肉がいいかな。あとはアルミホイルと塩とブラックペッパーが欲しいな」
葵は材料を集めると腕を捲って調理を始めた。そして、脳内ではアシスタントのナナコさんがオープニングソングと共に元気よくあいさつをする。
「葵先生、今日はどんなものを作るのですか?」
「そうですね、今日はこの肉の塊を使って絶品ローストビーフを作ろうと思います」
「ローストビーフ? それはまた美味しそうですね!」
ナナコさんは脳内スタジオにセットされたカメラに向かって満面の笑みを浮かべる。
「では、早速作っていきます。まず最初に肉全体にフォークを使って刺していきます」
「それなら私に任せて下さい!」
突然、観客席の前列に座っていたセリナがステージに上り、フォークを握りしめた。そして叩きつけるように肉の塊にブッ刺した。
「すみません……フォークが曲がってしまいました」
セリナはシュッと肩を窄めて反省する。どうやらセリナは不器用らしい。葵は新しいフォークを取り出して肉に刺した。
「あの、どうして肉に穴を開けるのですか?」
いつの間にか観客席の方に戻っていたセリナは、先生に質問をするようにビシッと手をあげて尋ねてきた。
「いい質問ですね。これは火の通りをよくするためです。肉の塊をそのまま焼いても中が生焼けになってしまいます」
葵はスパイスを振って下味をつけながらセリナの質問に答えた。そして弱火でじっくりと肉の塊を四面焼いていく。一方魔王は豪快に炎を巻き上げながら肉を焼いていた。
「さぁ、燃え上がれ!」
向こうの料理は豪快でいかにも魔王らしさがあった。だけどあれでは焦げてしまう。葵は焦る気持ちをどうにか堪えてじっくりと弱火で肉に火を通していった。
「では次に一度肉を取り出してアルミホイルで包んでいきます。そして、ソースを作っていきます」
葵は丁寧に肉を包んで保冷剤バッグの中に入れて冷やすと、脳内視聴者にも分かるようにプレートに作り方を書いてカメラに写した。
定番! オニオンソース
〈材料〉(4~6人分)
・オリーブオイル……大さじ2
・玉ねぎ………………中2/5個 すりおろす
・レモン汁……………少々
・醤油…………………大さじ4
・酒……………………大さじ4
・砂糖…………………大さじ2
・酢……………………大さじ1
・ニンニク……………小さじ2
〈作り方〉
①ボールにオリーブオイル・すりおろし玉ねぎ・レモン汁を混ぜます。
②そこに醤油・砂糖・酒・酢・ニンニクを加えて混ぜ合わせたら完成。
「味変で、焼肉のタレを使ったり、和風醤油わさびもおすすめです。さぁ、そろそろ肉を切っていきますよ!」
葵はアルミホイルをめくり斜めからスライスするように包丁を入れた。焼き加減は完璧で、ほんのりとしたピンク色をしており、肉の旨みがギュッと詰まったローストビーフが完成した。
「先生、今日もお疲れ様でした。それでは今日のクッキングはここまでです。皆さん、さようなら、さようなら、さようなら……」
エンディングソングと共に葵とアシスタントのナナコはカメラに手をふった。
「あの、葵さん、いつも思うのですが、料理中に誰と話してるのですか?」」
「えっと……まぁ気にしないで」
葵は完成したローストビーフとタレをテーブルに並べた。一方魔王は……
「なっ……どういう事だ……丸こげじゃないか!」
案の定、魔王の焼いた肉は黒焦げの物体となっていた。
「おいスライムたち、判定だ。ほら食べてみろ!」
シェフのコスプレをしたスライムたちは恐る恐る近づくと、少しだけ口に入れた。その瞬間、スライムの色が青白になり体をくねらせながら吐き出す。
〈そりゃ苦いでしょ(笑〉
〈丸こげ肉だな〉
〈迫力はあったけど、美味しそうじゃないな……〉
〈葵ちゃんたちのは地味な調理だったけどめっちゃ美味そう!〉
〈ローストビーフってなんだかおしゃれ!〉
〈口直しにスライムちゃんに食べさせてあげて!〉
「今度は私たちのを食べてみて」
スライムはプルプルの体をゆすって頷くと、ローストビーフを口に入れた。すると頬が微かに赤く染まり嬉しそうにぴょんぴょんと飛び跳ねた。
「どうかな? 美味しい?」
スライムはプルプルの体を揺らしながら何度も頷く。どうやらお口に合ったようだ。
〈まじで美味しそうだな!〉
〈これは食テロだ!〉
〈タレも美味しそうだな~〉
〈いいな~ 食べてみたい!〉
〈やっぱり葵ちゃんは料理の天才だね!〉
〈葵ちゃんの料理食べてみたいな~〉
「ねぇ、魔王も一緒に食べよ」
「なんだって? いいのか?」
「うん、だって焦げ肉は美味しくないし……セリナちゃんもいいでしょ?」
「まぁ……葵さんがそう言うのなら……」
セリナは少し納得のいかない表情をしていたが、葵のお願いとなれば断るわけにはいかない。魔王も済まなそうに感謝を述べて2人の元に向かった。
「葵さん、まだ赤いですけどいいのですか?」
「うん、大丈夫。ちゃんと火は通ってるから安心して」
セリナは初めて食べる料理に少し不安そうな表情をしていたが、口に入れた瞬間、目を輝かせてほっぺたに手を当てた。
「おっ、美味しいです!」
セリナは興奮した声を上げ、そのまま続けて食べ始めた。
「今まで食べたお肉の中で一番柔らかいです! 外側は香ばしくて、中はしっとりとしていて、口の中でとろけちゃいます! それにこのオニオンソースとの相性も抜群です!」
セリナは一口一口ゆっくりと味わっていた。その様子を見ていた魔王も興味津々な様子で一切れ手に取り口に運んだ。
「ふむ……確かにこれは素晴らしい。肉の風味が豊かで焼き加減も絶妙だ。この和風醤油というのもさっぱりしていて合うな」
魔王は満足そうに頷きながら次の一切れに手を伸ばした。スライムたちも体を揺らしながら美味しそうに食べている。
〈魔王と勇者が一緒に食べるとか、なんか平和でいいな~〉
〈もう仲良しだな〉
〈このメンバーの配信はいつまでも見ていられる〉
〈いいな~ まじで腹が減ってきた〉
〈これ今度作ってみようかな?〉
〈なんだかんだで魔王と勇者って仲良いよね?〉
「やっぱり、皆と一緒に食べると美味しさも倍増するね」
葵はローストビーフを堪能しながら笑顔を見せる。隣にいたセリナもこっくりと頷いく。
「ふむ、まぁ、こういう平和な時間も悪くないな」
意外なことに魔王も満更でもなさそうな様子で呟く。その後も食事会は続き、テーブルの周りは楽しそうな笑顔で溢れていた。
* * *
一方その頃ランベルトは、葵とセリナが出会った神殿のダンジョンに来ていた。彼の目は狂気に満ちた目をしており、地面に魔法陣を展開して怪しげな呪文を唱えていた。
「闇の力よ、我が呼びかけに答えろ! 地獄のそこから這い上がり、我が敵を滅ぼせ!」
彼の周りには無数の魔石が並べられ、紫色のオーラを放っていた。魔法陣は次第に輝きを増し、エネルギーが次第に形を作り、様々な魔物が現れた。
巨大な翼を持つドラゴン、鋭い爪を持つ狼。棍棒を振り回すゴブリンなど……その数は数え切れないほどだった。
「これであの憎き勇者も倒せる。あいつさえいなければ魔王様がこの世界で最も強い存在になる。なんとしてでもあの女を殺す!」
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