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第2章 黒領主の旦那様
31 試練の谷 その2
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悪趣味だな。俺にクローディアを攻撃させるなんて……。考えた奴はどこにいる?
数多の魔物を倒してきたが、あまりの手ごたえのなさに拍子抜けしていた。
だが、次に俺の前に現れたのは、偽者のクローディアだった。
「とことんふざけた野郎だ」
いくら偽者とはいえ、愛しい人の身体を切り刻むなんてできないだろうが。万が一本物のクローディアが操られていたらどうする……?
この公国の人間は闇魔法に長けているんだぞ?
「本物のクローディアの可能性があるってことか……」
俺はそう思うと攻撃を加えることができず、防戦一方になっていた。
仕方ない、目眩ましをして距離をとるか。洞窟内の暗がりなら効果覿面だ。
しかし、チョロチョロとしてしつこ過ぎる奴等だな。逃げる先々で、何度偽クローディアに遭遇しただろう?
「さすがにそろそろヤバいか……」
その度に体力と魔力を失っていく。一思いに剣を振れたら楽なのに……。
だが、どうしてもクローディアと同じ姿のモノを傷つける決断ができない。俺にとっては最悪の試練だった。
「ハア――ハア――ハア――」
奥へ奥へと進んで行くと、今度はクローディアが倒れていた。また偽者かと脳裏をよぎるが、本物だったらどうする?
俺はもう、クローディアが傷つくところを遠くから眺めていたくはない!!
助けられなかった苦い思い出が蘇り、ザックリと胸を刺す。
「無理だな……」
咄嗟に俺は駆け寄って、クローディアを抱き起こしていた。
「クローディア? しっかりしろ」
「……」
先日大怪我を負った後のようにうっすら目を開けた彼女に、意識があると思い安堵した。
だが、次の瞬間クローディアが歪な笑みを浮かべていた……。
俺はまんまとハメられたんだ――
「グハッ」
俺の胸を、偽者のクローディアの腕が貫いていた。
クソッタレ。クローディアの姿を使うのは質が悪過ぎなんだよ……。
身体がグラリと傾く。
「ユージーン!!」
新手が来たのか? 痛えしヘロヘロだって。俺はなけなしの力で剣の柄を握り、声が聞こえた方に向き直った――
***
私の偽者がユージーンに襲いかかり、彼の胸に偽の私が腕を突き刺す。けれど、ユージーンは剣を振ろうともしない。まさか私の姿形をしているから?
ふざけんな……。
私の中で何かが弾けた――
「ムムとやら? いたずらが過ぎるわよ? 覚悟なさい!!」
偽の私がびくりと肩をすくめる。問答無用! 手出ししない人をいたぶるなんて! まして私の大切な婚約者を!!
魔力は底をついていたはずなのに、不思議と力が湧き起こる。
私はもう一度闇の手を出し、ムムらしき者の足を掴んで渾身の魅了をかけた。
「観念なさいッ!」
またもや白煙がモクモクとあがって『ボフン』と腑抜けた音がし、今度は黒い毛並のオフサネズミがちょこんと現れていた。
「ッ! ユージーン!」
怒りを抑え、動かぬ婚約者に駆け寄る。
『大丈夫だよ。よく見て。あの傷は幻覚だよ。――まあ、痛みは感じただろうけど……』
「それが許せないのよッ!」
ユージーンの元にたどり着いて傷を確認するが、確かに腕が刺さっていたはずなのに傷はない。
「ああっ、ユージーン」
「……大丈夫だ、クローディア……。今は痛みも感じない……無駄に体力を消耗しただけだ」
『僕たち本当に聖獣の子孫だからね。各々に相応しい試練を与えただけだよ?』
『ムー』
私の側で二匹が二本足で立ち、得意げに尻尾を左右に振っている。
「なんだか上から目線でやっぱりムカつくし、ムムって子も聞いていたより懐いてきてない?」
凄む私にジリジリと後ずさるココをわしっと掴む。
『魅了がガッチリ効いちゃったんだよ。試しにユージーンがムムに触ってみなよ』
『ムー』
まだ状況を把握していないユージーンは、不可解な顔で私の側に寄って来ていたムムを捕まえようとする。
タタタっと素早くユージーンの手を逃れ、ムムは岩場に隠れてしまった。岩に隠れながら、ジトっとした目でこちらを見ている。
『ムー!』
なるほど。ココと性格は違うみたい。これはこれで面倒臭い感じの子かも。
「ムム。来なさい」
『ムー』
それでも構わず、呼んでみた。タシッと跳びはね、嬉しそうに膝の上に乗ってくる。
「まだ魅了が解けないのかしら?」
『クローディアは魔法を解いてくれてるでしょ? ただその感覚がクセになっただけ』
「クセになられても困るわね」
『前代未聞だよ。聖獣がどちらも魅了され懐くなんてさ。とにかく試練はおしまい。クローディアは大切な人かどうかを正しく見抜き、ユージーンは婚約者の可能性がある者の身体に一切傷をつけようとしなかった。う~ん。どちらも愛だね~』
『ムー』
「じゃあ、試練の結果はどうなんだ?」
『僕たちの正体を暴いたんだ。クローディアの才能とユージーンの婚約者への想いに免じて、試練はクリアにしてあげる』
ユージーンの問いに偉そうにふんぞり返って応えた二匹。手にしたココを目線まで持ち上げる。
けして睨みを利かせてはない。
『ひっ!! 僕たち聖獣の課した試練に、二人とも問題なく合格~。まあまあよくやったよ』
『ムー』
「まあまあ」は余計だと思う。やっぱりちょっとカチンとくるけど、何はともあれ早くお母様に報告しないとね――
数多の魔物を倒してきたが、あまりの手ごたえのなさに拍子抜けしていた。
だが、次に俺の前に現れたのは、偽者のクローディアだった。
「とことんふざけた野郎だ」
いくら偽者とはいえ、愛しい人の身体を切り刻むなんてできないだろうが。万が一本物のクローディアが操られていたらどうする……?
この公国の人間は闇魔法に長けているんだぞ?
「本物のクローディアの可能性があるってことか……」
俺はそう思うと攻撃を加えることができず、防戦一方になっていた。
仕方ない、目眩ましをして距離をとるか。洞窟内の暗がりなら効果覿面だ。
しかし、チョロチョロとしてしつこ過ぎる奴等だな。逃げる先々で、何度偽クローディアに遭遇しただろう?
「さすがにそろそろヤバいか……」
その度に体力と魔力を失っていく。一思いに剣を振れたら楽なのに……。
だが、どうしてもクローディアと同じ姿のモノを傷つける決断ができない。俺にとっては最悪の試練だった。
「ハア――ハア――ハア――」
奥へ奥へと進んで行くと、今度はクローディアが倒れていた。また偽者かと脳裏をよぎるが、本物だったらどうする?
俺はもう、クローディアが傷つくところを遠くから眺めていたくはない!!
助けられなかった苦い思い出が蘇り、ザックリと胸を刺す。
「無理だな……」
咄嗟に俺は駆け寄って、クローディアを抱き起こしていた。
「クローディア? しっかりしろ」
「……」
先日大怪我を負った後のようにうっすら目を開けた彼女に、意識があると思い安堵した。
だが、次の瞬間クローディアが歪な笑みを浮かべていた……。
俺はまんまとハメられたんだ――
「グハッ」
俺の胸を、偽者のクローディアの腕が貫いていた。
クソッタレ。クローディアの姿を使うのは質が悪過ぎなんだよ……。
身体がグラリと傾く。
「ユージーン!!」
新手が来たのか? 痛えしヘロヘロだって。俺はなけなしの力で剣の柄を握り、声が聞こえた方に向き直った――
***
私の偽者がユージーンに襲いかかり、彼の胸に偽の私が腕を突き刺す。けれど、ユージーンは剣を振ろうともしない。まさか私の姿形をしているから?
ふざけんな……。
私の中で何かが弾けた――
「ムムとやら? いたずらが過ぎるわよ? 覚悟なさい!!」
偽の私がびくりと肩をすくめる。問答無用! 手出ししない人をいたぶるなんて! まして私の大切な婚約者を!!
魔力は底をついていたはずなのに、不思議と力が湧き起こる。
私はもう一度闇の手を出し、ムムらしき者の足を掴んで渾身の魅了をかけた。
「観念なさいッ!」
またもや白煙がモクモクとあがって『ボフン』と腑抜けた音がし、今度は黒い毛並のオフサネズミがちょこんと現れていた。
「ッ! ユージーン!」
怒りを抑え、動かぬ婚約者に駆け寄る。
『大丈夫だよ。よく見て。あの傷は幻覚だよ。――まあ、痛みは感じただろうけど……』
「それが許せないのよッ!」
ユージーンの元にたどり着いて傷を確認するが、確かに腕が刺さっていたはずなのに傷はない。
「ああっ、ユージーン」
「……大丈夫だ、クローディア……。今は痛みも感じない……無駄に体力を消耗しただけだ」
『僕たち本当に聖獣の子孫だからね。各々に相応しい試練を与えただけだよ?』
『ムー』
私の側で二匹が二本足で立ち、得意げに尻尾を左右に振っている。
「なんだか上から目線でやっぱりムカつくし、ムムって子も聞いていたより懐いてきてない?」
凄む私にジリジリと後ずさるココをわしっと掴む。
『魅了がガッチリ効いちゃったんだよ。試しにユージーンがムムに触ってみなよ』
『ムー』
まだ状況を把握していないユージーンは、不可解な顔で私の側に寄って来ていたムムを捕まえようとする。
タタタっと素早くユージーンの手を逃れ、ムムは岩場に隠れてしまった。岩に隠れながら、ジトっとした目でこちらを見ている。
『ムー!』
なるほど。ココと性格は違うみたい。これはこれで面倒臭い感じの子かも。
「ムム。来なさい」
『ムー』
それでも構わず、呼んでみた。タシッと跳びはね、嬉しそうに膝の上に乗ってくる。
「まだ魅了が解けないのかしら?」
『クローディアは魔法を解いてくれてるでしょ? ただその感覚がクセになっただけ』
「クセになられても困るわね」
『前代未聞だよ。聖獣がどちらも魅了され懐くなんてさ。とにかく試練はおしまい。クローディアは大切な人かどうかを正しく見抜き、ユージーンは婚約者の可能性がある者の身体に一切傷をつけようとしなかった。う~ん。どちらも愛だね~』
『ムー』
「じゃあ、試練の結果はどうなんだ?」
『僕たちの正体を暴いたんだ。クローディアの才能とユージーンの婚約者への想いに免じて、試練はクリアにしてあげる』
ユージーンの問いに偉そうにふんぞり返って応えた二匹。手にしたココを目線まで持ち上げる。
けして睨みを利かせてはない。
『ひっ!! 僕たち聖獣の課した試練に、二人とも問題なく合格~。まあまあよくやったよ』
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