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ご飯の約束

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6月12日、水曜日。12時17分
「お久しぶりです。最近居ないのでLINEしました。迷惑でなければ返信お待ちしております…」
 その日、白田さんから久しぶりにLINEがあった。私は先週は風邪を引いてしまい、土日とも放課後クラブを休んでしまっていた。どう返事しようか悩んでいたら、返信は夜になってしまった。
6月12日、水曜日。19時2分
「お久しぶりです。今週の土曜日は出勤します。」
 白田さんからの返信はなかった。

6月15日、土曜日。18時32分
「こんにちは。もしかして予約の電話してくれましたか?都合がつかなくて15時からの出勤になって……。もし電話してくれたならすいませんでした。」
 この日、出勤予定だったが朝から急に夫が実家のゴミをゴミの処理センターに捨てに行くと言い、子供を家で見ないといけなくなった。
 ホームページ上では12時からの出勤予定で、その日は珍しく12時からと13時からの事前予約が入っていた。しかし、15時からの出勤になってしまったので、キャンセルになっていたのだ。予約してくれたお客さんの名前が分からなかったので、私はもしかしたら白田さんじゃないかと気になっていた。
6月15日、土曜日。20時42分
「今日は行けやんからしてない!」
私は、ほっとした。
6月15日、土曜日。20時45分
「了解です!」
6月15日、土曜日。21時3分
「明日ランチとかどーかなぁー…なんて…どーかな…」
6月15日、土曜日。22時33分
「もうもめたくないからあんまり言いたくないんだけど、ランチだけなら行こうかな」
6月15日、土曜日。22時35分
「純粋にランチしよう」
 こうして私達はご飯に行くことになった。
 久しぶりに白田さんと連絡が取れたことが嬉しくて、既婚者が異性と二人きりでご飯に行くリスクなんて忘れてしまっていた。
 私はこの頃から、自分にブレーキをかけることが出来なくなっていたのかもしれない。
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