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4 パトリックの思い
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☆パトリック視点
1ヶ月前。大好きな婚約者メロディに向かって「俺に説教ばかりするな! うっとおしいんだよ!」と言ってしまったパトリック。彼はとても後悔していた。実はあの時、直前に兄である王太子に「パトリックぅ~。お前、相変わらず婚約者に【男】として意識されてないようだな。16歳にもなって。ウけるんですけどぉ~」と揶揄われ、虫の居所が悪かった。兄の言ってることが当たっているだけに余計イライラした。そんなタイミングで、いつもの如くメロディに自分の至らなさを指摘されたのである。ついカッとして酷い言葉を投げつけてしまったパトリック。パトリックのことを思って注意してくれたメロディに、あんな言い方をすべきではなかった。絶対すべきではなかった……。
パトリックはメロディのことが好きだ。大好きだ。大大大好きなのだ。
初めてメロディに会ったのは10年前。彼女が7歳、パトリックが6歳の時だ。「婚約者」としてメロディを紹介されたその日、パトリックは彼女に恋をした。白くて柔らかそうな、まるでマシュマロみたいな婚約者を【食べちゃいたい】くらい可愛いと思ったパトリック。それは幼い恋だった。けれどその熱は年月を経ても一向に冷めず、むしろドンドン熱くなる一方だった。
二次性徴を迎えてからのパトリックは、メロディのことを性的な意味で【食べちゃいたい】と思うようになり、自分は何て薄汚いのだろうと自己嫌悪に陥った。もっとも兄に相談したら笑い飛ばされたのだが……。兄曰く「アハハハハ。バカだな、パトリック。男の『好き』はそれも込みでの『好き』なんだよ。好きな女のことを考えたら心だけじゃなく下半身も疼く。当たり前だ。それが男ってものさ」
酷い事を言ってしまった翌日。パトリックは学園でメロディに謝るつもりだった。昼食を誘いに来てくれるはずのメロディをいつもの様に自分の教室で待っていた。ずっとずっと待っていたのだが……昼休みが終了するまで待っても、とうとうメロディは現れなかった。パトリックは昼食を食べ損ねた。お腹が減った。
メロディが昼食の誘いに来てくれないなんて――もしかして、昨日の件を怒っているのだろうか? と不安になったが、いやきっと何か用事があったのだろうと思い直した。放課後こそは来てくれるはずだ。そうしたら昨日の暴言を謝って、仲直りをして、学園図書館で二人でイチャイチャしながら勉強するぞ! ……と思っていたのに、メロディは来てくれなかった。
翌日も翌々日も、パトリックはメロディが誘いに来てくれるのをジッと待った。けれど、メロディがパトリックの教室を訪れることはなかった。パトリックは青褪めた。
⦅ 俺、メロディに嫌われちゃった!? 愛想尽かされちゃった?! うぉー!? 死ねる!!⦆
そんなパトリックを見ていた同学年の側近が当たり前の提案をする。
「殿下。殿下の方からメロディ様の教室に誘いに行かれては如何でしょうか」
「バ、バカ! そんな事が出来る訳ないだろう!」
「しかし殿下。もう3日目ですよ。男のメンツに拘っている場合ではないのでは?」
「メンツ? そんなものはどうでもいい。俺は怖いんだ!」
「怖い? 何がですか?」
「メロディが、愛しのメロディが、麗しのメロディが俺に愛想を尽かしたのかも知れないんだぞ! 俺が彼女の教室に誘いに行って、けんもほろろに断られたらどうすればいいんだ! ただ断られるだけなら、まだいい。無視されたらどうする?! 一生立ち直れる気がしない! それよりも恐ろしいのは記憶喪失を装われることだ!」
「は? 記憶喪失?」
間抜けな声を出す側近。
「そうだ、記憶喪失だ! 俺の顔を見て不思議そうな顔をしたメロディが『貴方は何方ですか?』と俺の事を忘れた振りをするんだ。他の事は全部覚えているのに俺の事だけ忘れたなんていう設定で記憶喪失を装われたら、俺はもう生きていけない……」←恋愛小説の読み過ぎである。
その夜、パトリックは一睡も出来なかった。
「大丈夫。大丈夫だ、パトリック。頑張れ、パトリック。明日は学園の休日。つまりメロディが王子妃教育を受けに王宮に来る日だ。講義後のいつもの二人の茶会で謝るんだ。誠意を持って謝れば、メロディはきっと許してくれる。多分許してくれる。許してくれるんじゃないかな? もしも許してくれなかったら……も、もしも『婚約を解消しましょう』なんて言われたら――ひぃ~!?(白眼)」
翌日、パトリックは王宮の自分のサロンで茶会の準備をしていた。「殿下は座っていらしてください」と迷惑そうに何度も従者やメイド達に言われたが、居ても立っても居られないパトリックはいそいそと菓子をテーブルに並べる。どれもメロディの好きな菓子だ。もちろん全てパトリックが指示をして用意させた。
そろそろ講義が終わる時間だ、とドキドキしながらメロディの訪れを待っていると、母である王妃が鼻歌を歌いながら、ひょっこり現れた。
「ふんふんふん、馬のフ~ン♬……あら、パトちゃん。誰かとお茶会をするの?」
「母上。メロディとの茶会に決まっているではありませんか」
「え? でも、メロディちゃんは今日、王宮に来る予定なんてないでしょ?」
「母上。ボケボケな事を仰らないでください。今日は学園の休日で、王子妃教育が行われる日ではありませんか」
「あ……」
「母上? どうされました?」
「ごめ~ん、パトちゃん。言い忘れてたわ。実はね。メロディちゃんは先週、全ての王子妃教育課程を無事修了しました!」
「え、それって……」
「うん。今週から王子妃教育はナッシングってこと」
「俺は何も聞いてませんよ!」
「今、言いました~。あ、それからメロディちゃんは学園も既に卒業したからね。本来の予定より半年早い卒業だけど、何でも大陸一のボーイズグループをプロデュースしたいんですって。自由よね~。まぁ、メロディちゃんのそういうところ、私は嫌いじゃないけれど♡」
言うだけ言うと「じゃあねぇ~、パトちゃん」と手を振りながら王妃は去って行った。
残されたパトリックは何が何だか訳がわからなかった。暫し呆然とした後、彼は叫んだ。
「はぁ~!? ボーイズグループって何の話だよ!?」
従者は冷静だった。
「本当に、何の話でございましょうね」
「おい、メロディが何をやろうとしているのか、大至急調べて報告しろ!!」
パトリックは従者にそう命じると、自らセッティングしたテーブルに突っ伏した。そして、小さく呟いた。
「用意した菓子は、皆で分けて食べろ……美味いから」
その後、メロディ主催のボーイズグループオーディションについての情報を把握したパトリックは、メロディに会いたい一心で歌とダンスを猛練習し、王都の1次審査に参加したのであった←いや、何で?
1ヶ月前。大好きな婚約者メロディに向かって「俺に説教ばかりするな! うっとおしいんだよ!」と言ってしまったパトリック。彼はとても後悔していた。実はあの時、直前に兄である王太子に「パトリックぅ~。お前、相変わらず婚約者に【男】として意識されてないようだな。16歳にもなって。ウけるんですけどぉ~」と揶揄われ、虫の居所が悪かった。兄の言ってることが当たっているだけに余計イライラした。そんなタイミングで、いつもの如くメロディに自分の至らなさを指摘されたのである。ついカッとして酷い言葉を投げつけてしまったパトリック。パトリックのことを思って注意してくれたメロディに、あんな言い方をすべきではなかった。絶対すべきではなかった……。
パトリックはメロディのことが好きだ。大好きだ。大大大好きなのだ。
初めてメロディに会ったのは10年前。彼女が7歳、パトリックが6歳の時だ。「婚約者」としてメロディを紹介されたその日、パトリックは彼女に恋をした。白くて柔らかそうな、まるでマシュマロみたいな婚約者を【食べちゃいたい】くらい可愛いと思ったパトリック。それは幼い恋だった。けれどその熱は年月を経ても一向に冷めず、むしろドンドン熱くなる一方だった。
二次性徴を迎えてからのパトリックは、メロディのことを性的な意味で【食べちゃいたい】と思うようになり、自分は何て薄汚いのだろうと自己嫌悪に陥った。もっとも兄に相談したら笑い飛ばされたのだが……。兄曰く「アハハハハ。バカだな、パトリック。男の『好き』はそれも込みでの『好き』なんだよ。好きな女のことを考えたら心だけじゃなく下半身も疼く。当たり前だ。それが男ってものさ」
酷い事を言ってしまった翌日。パトリックは学園でメロディに謝るつもりだった。昼食を誘いに来てくれるはずのメロディをいつもの様に自分の教室で待っていた。ずっとずっと待っていたのだが……昼休みが終了するまで待っても、とうとうメロディは現れなかった。パトリックは昼食を食べ損ねた。お腹が減った。
メロディが昼食の誘いに来てくれないなんて――もしかして、昨日の件を怒っているのだろうか? と不安になったが、いやきっと何か用事があったのだろうと思い直した。放課後こそは来てくれるはずだ。そうしたら昨日の暴言を謝って、仲直りをして、学園図書館で二人でイチャイチャしながら勉強するぞ! ……と思っていたのに、メロディは来てくれなかった。
翌日も翌々日も、パトリックはメロディが誘いに来てくれるのをジッと待った。けれど、メロディがパトリックの教室を訪れることはなかった。パトリックは青褪めた。
⦅ 俺、メロディに嫌われちゃった!? 愛想尽かされちゃった?! うぉー!? 死ねる!!⦆
そんなパトリックを見ていた同学年の側近が当たり前の提案をする。
「殿下。殿下の方からメロディ様の教室に誘いに行かれては如何でしょうか」
「バ、バカ! そんな事が出来る訳ないだろう!」
「しかし殿下。もう3日目ですよ。男のメンツに拘っている場合ではないのでは?」
「メンツ? そんなものはどうでもいい。俺は怖いんだ!」
「怖い? 何がですか?」
「メロディが、愛しのメロディが、麗しのメロディが俺に愛想を尽かしたのかも知れないんだぞ! 俺が彼女の教室に誘いに行って、けんもほろろに断られたらどうすればいいんだ! ただ断られるだけなら、まだいい。無視されたらどうする?! 一生立ち直れる気がしない! それよりも恐ろしいのは記憶喪失を装われることだ!」
「は? 記憶喪失?」
間抜けな声を出す側近。
「そうだ、記憶喪失だ! 俺の顔を見て不思議そうな顔をしたメロディが『貴方は何方ですか?』と俺の事を忘れた振りをするんだ。他の事は全部覚えているのに俺の事だけ忘れたなんていう設定で記憶喪失を装われたら、俺はもう生きていけない……」←恋愛小説の読み過ぎである。
その夜、パトリックは一睡も出来なかった。
「大丈夫。大丈夫だ、パトリック。頑張れ、パトリック。明日は学園の休日。つまりメロディが王子妃教育を受けに王宮に来る日だ。講義後のいつもの二人の茶会で謝るんだ。誠意を持って謝れば、メロディはきっと許してくれる。多分許してくれる。許してくれるんじゃないかな? もしも許してくれなかったら……も、もしも『婚約を解消しましょう』なんて言われたら――ひぃ~!?(白眼)」
翌日、パトリックは王宮の自分のサロンで茶会の準備をしていた。「殿下は座っていらしてください」と迷惑そうに何度も従者やメイド達に言われたが、居ても立っても居られないパトリックはいそいそと菓子をテーブルに並べる。どれもメロディの好きな菓子だ。もちろん全てパトリックが指示をして用意させた。
そろそろ講義が終わる時間だ、とドキドキしながらメロディの訪れを待っていると、母である王妃が鼻歌を歌いながら、ひょっこり現れた。
「ふんふんふん、馬のフ~ン♬……あら、パトちゃん。誰かとお茶会をするの?」
「母上。メロディとの茶会に決まっているではありませんか」
「え? でも、メロディちゃんは今日、王宮に来る予定なんてないでしょ?」
「母上。ボケボケな事を仰らないでください。今日は学園の休日で、王子妃教育が行われる日ではありませんか」
「あ……」
「母上? どうされました?」
「ごめ~ん、パトちゃん。言い忘れてたわ。実はね。メロディちゃんは先週、全ての王子妃教育課程を無事修了しました!」
「え、それって……」
「うん。今週から王子妃教育はナッシングってこと」
「俺は何も聞いてませんよ!」
「今、言いました~。あ、それからメロディちゃんは学園も既に卒業したからね。本来の予定より半年早い卒業だけど、何でも大陸一のボーイズグループをプロデュースしたいんですって。自由よね~。まぁ、メロディちゃんのそういうところ、私は嫌いじゃないけれど♡」
言うだけ言うと「じゃあねぇ~、パトちゃん」と手を振りながら王妃は去って行った。
残されたパトリックは何が何だか訳がわからなかった。暫し呆然とした後、彼は叫んだ。
「はぁ~!? ボーイズグループって何の話だよ!?」
従者は冷静だった。
「本当に、何の話でございましょうね」
「おい、メロディが何をやろうとしているのか、大至急調べて報告しろ!!」
パトリックは従者にそう命じると、自らセッティングしたテーブルに突っ伏した。そして、小さく呟いた。
「用意した菓子は、皆で分けて食べろ……美味いから」
その後、メロディ主催のボーイズグループオーディションについての情報を把握したパトリックは、メロディに会いたい一心で歌とダンスを猛練習し、王都の1次審査に参加したのであった←いや、何で?
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