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第一章 変わり果てた日常

9 最高記録

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「……いいわ」

 しばらくして、ふいに微笑んだキョウカは、地獄の責めからようやく亀頭を解放して、ふたたび竿を握ってくれた


「あと一時間くらい虐めてあげてもいいんだけど、可哀想だからここまでで許してあげる」
「あぁっ……」

 俺にはその瞬間、キョウカが本物の聖母に見えた。

「思いきり出しなさい。あなたの全てを、わたしに捧げなさい」

 いって、キョウカは我慢汁でドロドロになった肉棒をいきなり強く、速く扱きはじめる。

「あぁああああああああああっ!!!!」
 
 先ほどとは比べものにならないくらい巨大な射精感が体内で爆発し、俺は、咆哮する。

「あっ、ぁあああああっ、ぁあああああああああああっ!!!!」
「イキなさい」

 すでに俺のカラダを知り尽くしているキョウカが、妖艶に微笑みながらボトルの口を亀頭に合わせた、その瞬間。

「い、いぃっ、イグッ!!!!!」

 叫んで仰け反った俺は、直後、びゅるるるるるるるるるるっ!!!! と自分でも信じられないくらいの量のザーメンをボトルめがけて噴射した。

「うぁああああーーーっ!!!」

 強烈な快感の波は何度もやってきて、その度に俺の肉棒はぶるんっぶるんっ、と身もだえしながらさらに大量の牡汁を吐きだす。

「すごい……」

 感嘆の呟きをもらしたキョウカは、射精を続ける肉竿をさらに強く握りしめ、もっともっと、と激しく扱きだす。

「っ! ぁがぁああっ!! あ、あやつきっ、だ、だめっ、いま、はっ、ああぁあああっ!!!」

 絶叫する俺を無視して、キョウカは悪魔の搾精を続け、約一分後、ついに鈴口から一滴のザーメンも出なくなると、ようやく肉棒から手を離した。

「あぁ……ぁぁ……」

 快楽地獄から解放された俺は、放心状態でぼんやり相棒を見つめる。

「よく頑張ったわね」

 満足そうにいったキョウカは、ボトルに表示された「38」という数字をみて、目を細めた。

「最高記録よ。これなら、今日中にきっと100貯められる」
「あ、ああ……」
「でも、休憩する前にもう一回出しておきましょう」
「えっ」

 相棒が口にした残酷すぎる言葉に、俺は絶句する。

「午前中のうちに半分は超えておきたいから」
「む、無理だよ。すぐには絶対出ないって……」
「大丈夫。わたしが出してあげる」

 自身ありげにいったキョウカは、その場でしゃがんですでに萎えかけている俺の肉棒に口を近づけた。

「……っ」

 相棒が何をするつもりなのか理解した瞬間、ビクンッと亀頭がふるえ、驚いたことに竿にもみるみる硬さが戻っていく。

「ふふ……まだ何もしてないのにもうこんなにして……。あなたのカラダは、わたしの口をちゃんと覚えてるのね?」

 上目遣いでいったキョウカは、右手で竿を握ると、その愛らしい舌でザーメンに塗れた鈴口を挨拶がわりにチロリ、と舐めた。
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