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エピローグ

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 八月終わりの、小雨の降りしきる、ある日の夜。

 この春に静岡から上京してきてひとり暮らしをはじめたばかりのその女は、はじめて自分のアパートに招き入れた男を見つめて、すこし恥じらいつつ笑みを浮かべる。

「一ノ瀬先輩がこんなに積極的だなんて、ちょっと、意外でした……」
「そう?」

 男は、女の手をとってベッドに坐らせると、みずからもその隣に腰かけて、柔らかく微笑んだ。

「すごく、きれいだ……」

 呟きつつ、女のほっそりした白い手に、自分の長い指を這わせる。

「あっ……」

 男の指は愉しげに相手の腕を上ってゆき、水色のシャツの上から、女の脇や鎖骨をやさしくくすぐったあと、すぐにブラジャーに包まれた胸へと下りていった。

「あん……」

 女は困ったような、ちょっと怒ったような顔で見つめたが、男はすこしも気にせず、下着の上から、相手の乳首を指で正確に、強くはじいた。

「あんっ……」

 男は、片腕を回して女の肩を抱きつつ、相手の首に艶めかしく舌を這わせる。
 さらに、シャツのボタンとブラのホックを手際よく外して、相手の乳房をじかに鷲掴みにした。

「やぁあっ……先輩……っ」

 人差し指と中指で交互に、リズムよく小ぶりな乳首を弾いてやると、女はカラダを硬くして、ビクビクと震えはじめた。

「あぁんっ……あぁん!!」

 男は今回の「仕事」の簡単さに少々拍子抜けしつつ、女をベッドに押し倒し、スカートと下着を一気に脱がせる。

「やぁあっ、はずかしいっ……電気、消してください……」

 女の秘所すでに愛液がびしょびしょに濡れているのを見た男は、ゆっくりとかぶりを振った。

「だめ。君のカラダ、すごくきれいだから、全部みせてほしいんだ」
「やぁあ……」

 股を大きく開かせて、男がその間に顔を埋め、濃い茂みの中に乱雑に舌を突き入れると、それだけで女はビグンビグンと身体を震わせ、派手に喘いだ。

「ぁああんっ! そんなとこっ、きたない、ですっ……」
「汚くなんかないよ。すごく美味しいし、いい匂いがする」
「やだっ……」

 女のカラダの秘密を完璧に知悉した男が、一分ほど舌を軽く運動させると、感度の良い女はすぐに絶頂に達した。

「んぁああああああんっ!!!」

 さらに二度、三度と続けざまにイかせたあと、男は、女が零した愛液を舐めとりながら、訊いた。

「もっと口でして欲しい?」
「やぁあ……」
「じゃあ、どうしてほしいの?」
「……先輩のが、ほしい、です……」
「これ?」

 男はすぐに全裸になると、股間で熱く怒張したそれを女の顔に近づけた。

 そそり立つ巨大な肉棒はすでに我慢汁を垂らしており、その濃厚に甘く、苦い、奇妙な刺激臭を嗅いだ女は、蜜壷から大量の愛液が溢れ出すのを自覚しつつ、

「すごいです……」

 ひと言呟いて、すぐに大きく膨らんだ亀頭にむしゃぶりついた。
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