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第五夜 がしゃどくろ
第4話 龍剣姫
しおりを挟む深夜十二時──軽張ダム。
谷間を流れる川を堰き止めるコンクリートで造られた巨大建造物。
その上に立つのは信一郎、幽谷響、そしてマイルの三人。
マイルは腕を組んで仁王立ちし、信一郎たちの前に毅然と佇んでいる。
巨大な外道がこのダムから這い上がってくるのは間違いなかった。
それを迎え撃つつもりだが、幽谷響の顔は冴えない。
「家を壊しても無闇に人を傷つけず、深夜に人目を憚って行動する……それなりに良識を残しているのかもね。だったら話し合う余地があるかも知れない」
「どうでやしょう……巨大化した外道っていうのは理性より野生が勝っていることが多うございやすよ? ホンマモンのバケモノになっちまってる」
(先生、こちらを見ずに耳だけを傾けてくだせえ)
不意にいつもとは違う音階で幽谷響の声が耳朶を打った。
(先生だけに伝わる声で喋っておりやす。姫さんに届いておりやせん。その姫さんでやすが……万が一の場合、先生が姫さんを担いで逃げてくだせえ。殿は拙僧が持ちやしょう)
そっと幽谷響を見下ろせば、鋭い視線と目が合った。
(姫さんが白山の旦那に認められたとしても、まだ十六歳の乙女。実力は未知数ですし、外道と相対した経験もないときている。実践経験も豊富とは言えんでしょう……どうしても不安がついて回りやす)
幽谷響は臆病とも取れるぐらい用心深い。その性分からすれば当然だ。
その不安は信一郎とて同じだ。
マイルは──魔道師として幼すぎる。
信一郎は微かに頷いた。合わせるように幽谷響も頷いた。
「幽谷響よ、何をコソコソやっておるのだ?」
「っ!? い、いいえ、拙僧はそんなこと微塵もしておりや……」
これは幽谷響も度肝を抜かれただろう。
マイルは幽谷響が何をしていたか見抜いたのだ。
いや、聞き分けたというべきか?
「そう案ずるな。これより私の働きを存分に刮目するが良い──来るぞ」
マイルが身を固くした瞬間、ダムの湖面が突然泡立った。
大きく波打つ水面が小山のように盛り上がり、大きな何かが湖面という幕を突き破って出現する。
──ぼおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…………ん!
それは巨大な骸骨だった。
一片の肉もまとわない完全な人体骨格が、月に吠える巨人のように現れた。
見ようによってはエヴァンゲリオンに似てる……のか?
上半身しか現れておらず、下半身は水没したままのところを見ると尋常じゃない大きさだ。エヴァンゲリオンどころかウルトラマンの助けを借りたい。
漆黒に満たされた髑髏の内側──。
その眼窩の奥には鬼灯のような煌めきを蓄えていた。
「──がしゃどくろ!?」
そいつを眼にした途端、信一郎はある妖怪の名前を叫んでいた。
草木も眠る丑三つ時に現れ、手当たり次第に人間を食い殺すという妖怪だ。
のたれ死にした人々の無念が集まって巨大化したとも、戦場で無念の死を遂げた兵士たちが集まって恨みを晴らそうとしているとも言われている。
しかし──こんな妖怪は伝承されていない。
怪獣みたいな骸骨が暴れたという話はどこにもないのだ。
歌川国芳などを始めとする数人の絵師が巨大骸骨の絵を描いているので、それを見た後世の人々が創り出した創作妖怪だとされている。
かつて話題に取り上げた樹木子と同じだ。
しかし、目の前に現れたのは正しくがしゃどくろ。
──ぼぉおおおおおおぉおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉんんっ!!
がしゃどくろはこちらに気付いている様子はなく、その巨大な骨の手を無造作に振り下ろした。
その手が落ちる先にはマイルや信一郎たちがいる。
しかし、マイルは焦らず、騒がず、狼狽えず、ただ一言だけ呟いた。
「──鎧龍剣」
刹那、マイルの前に巨大な剣が突き立った。
その大剣が盾となり、がしゃどくろの手から彼女を守っていた。
まるで鎧を組み合わせたかのように重厚な大剣だ。並の大きさではない。
壁のようなサイズだが、その形状は明らかに剣だった。
「粗忽者め──手元の確認を怠るでない。私でなければ潰れていたぞ」
マイルはがしゃどくろによくわからない文句を叩き付けた。
がしゃどくろも気付いたらしい。巨大な眼光がマイルの目線とかち合う。
「まあ今のは大目に見よう。それより我等はそなたと交渉をしに参ったのだ。そなたが理由もなく軽張村とやらを破壊しているとは思えぬのだ。何らかの理由があるのであろう? 我等はそれを知りたいのだ。もし、我等で解決できる問題ならば解消して進ぜよう。さすればそなたも無闇に破壊活動をせずとも……」
マイルはがしゃどくろの理性に訴えかけていた。
事前の打ち合わせ通りだ。
だが、話の途中でがしゃどくろはアクションを起こしてきた。
巨大な剣に塞がれていた手を引き、反対の手を突き出してくる。
しかも骨の指は文字通り拳骨に握られている。
攻撃の意思表示は明らかだった。
「──岩龍剣」
またも現れる巨大な剣。
今度は岩から削り出したような大剣が拳骨を防いだ。
「交渉の途中で武力行使に出るか……そなた、良い度胸をしているな」
──ぼぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……んっ!
骸骨は青白い瘴気を吐きながら叫ぶ。
まるで「邪魔するな!」と言わんばかりだ。
「私はまだ未熟、人格形成においてさえも未熟なのだ。御仏のように三度も我慢するほど辛抱強くもないし、右の頬を打たれたら左の頬も差し出すような聖人でもない……やられたら千倍にしてやりかえすぞ!」
マイルが激昂した瞬間、彼女の背から漆黒の翼が広がった。
いや、それが翼に見えたのは錯覚で、実際には無数の剣だった。
それは群れとなり、マイルに背後で控えるように舞う。
無数の剣を兵団のように率いて、マイルは凛々しく名乗る。
「我こそは『白山神通坊』名代にして継承者、白山・ギガトリアームズ・T・ティアーナ・参──推して参る!」
鎧龍剣と岩龍剣。
マイルはそれぞれの大剣を片手に握って軽々と振り回した。
その大剣で車ぐらいなら握り潰せそうな骨の拳を弾き返すと、空に舞う剣の群れへと号令一括。
「──飛龍剣!」
剣の群れは隊列を組み、がしゃどくろ目掛けて一斉に突撃する。
「飛剣──死風刃雷!」
鋼が骨を苛む音が鳴り響く。
剣の群れに襲われたがしゃどくろは傷だらけになるも、原型は残っている。
「ふむ、堅いな。これでは軽い飛龍剣には荷が勝ちすぎるか……」
マイルは一対の大剣をコンクリに突き立てると、新たな剣を召還した。
「──迅龍剣!」
黒塗りの鞘に包まれた長大な日本刀。
それをマイルは腰に帯びて居合い抜きに構える。
構えているマイルにがしゃどくろの手が伸びてくる。
その掌を開いて彼女を捕まえようとしていた。
「迅剣──七天抜刀!」
伸びてきた骨の五指に神速の抜刀術が閃き、一本残らず斬り落としていた。
──ぼぉおおおおおおおお……んんんっ!?
悲鳴のような声を上げるがしゃどくろ。
そこへ追い打ちをかけるようにマイルは攻める。
まるで足場があるように夜空を駆け上がり、多彩な剣を喚び出して振るう。
がしゃどくろも応戦するがマイルの敏捷性は天狗のそれだ。
動きの鈍い巨体では追いつけまい。
「──火龍剣! ──鋼龍剣! ──角龍剣! ──奇龍剣! ──風龍剣!」
圧倒的なくらいアイルの攻勢が続いた。
次から次へと巨大な剣や長大な刀を繰り出し、がしゃどくろを追い込む。
多くの刀を呼び出して変幻自在に戦う白山の戦闘スタイル──多刀流。
その我流極まりない戦い方をマイルは完璧に受け継いでいた。
戦っている瞬間、マイルに白山の姿が重なるような錯覚すら覚えるほどだ。鬼気迫る嬉々とした表情までよく似ていた。
「なんだこの強さ……マイルちゃん、白山さん以上じゃないのか?」
信一郎は呆気に取られて動けずにいた。
それは幽谷響も同様だった。
しかし、幽谷響は合点がいった様子である。
「なるほど……噂は本物でございやしたか」
「なんだよ、その噂って」
「へい、ここんとこ西の魔道師たちの間で話題になってたんでさ」
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「龍を宿した剣を振るう姫君……ってところか」
「魔道と魔術、その両方を背負って立つ新世代の器だと噂されておりやしたが……こりゃ拙僧の見る目がなってなかったってことでやすね。姫さんの実力は本物、見事と褒めるよりありやせんな」
事実、マイルはがしゃどくろを追い詰めていた。
──ぼぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおお……んんんっ!!
自棄を起こしたがしゃどくろは両腕を大きく振るい、湖面に叩きつけて大津波を起こした。
水面を滑るように飛んでいたマイルに大津波が迫る。
「──淵龍剣!」
マイルは黒く禍々しい大振りな太刀を喚び出すと、大津波を斬りつけた。
「淵剣──冥鏡死水!」
一瞬で蒸発する大津波。
マイルは勢いのままがしゃどくろに突進すると、あばら骨に足をかけて昇る。
ついに頭上を飛び越えて、夜空の果てまで登り詰めた。
マイルは天頂の月を背負う。
そこで段違いの異様さを誇る大剣を召還する。
「──轟龍剣!」
それはまるで巨大な龍の牙だった。
よく観察すると、何十もの大きな牙を組み合わせてできている。
マイルはそれを担ぐように振りかぶり、躊躇うことなく振り下ろした。
「轟剣──滅至咆吼!」
放たれた斬撃は行く手にあるもの全てを塵と化す衝撃波となり、がしゃどくろの巨体を両断した。その威力は貯水湖の水を上空へと噴き上げ、水底の元・軽張村をほんの一時だが垣間見せたほどだ。
──ぼおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉんっ!?
がしゃどくろは左肩から右腰、袈裟懸けに叩っ斬られた。
下半身と生き別れた上半身はダムへもたれかかるように倒れてくる。
地震のような震動がダムを襲い、噴き上がっていた水が貯水湖に戻って盛大な水飛沫を上げた。
マイルは轟龍剣を担いだまま、がしゃどくろの前に降り立つ。
すると、剣を収めてこちらへ戻ってきた。
「──幽谷響、私の仕事は済んだようだぞ」
こちらへとやってくるマイルに、幽谷響は何かを察したようだった。
「あの者の戦う意志は削いだ。戦意喪失した者を嬲る趣味はない。仕留めよというのならこの手を汚さぬこともないが……そこまでせずとも良かろう?」
「へい、姫さんの仰る通りでございやす」
「ならば、これにて我が役目は果たされたと言うことだな?」
「へい、その様で……ご苦労様でございやした」
幽谷響が了承するとマイルは大きく一息ついて、誰が見てもわかるくらい肩の力を抜いた。
そのままよろけそうになるマイルを、信一郎は駆け寄って支えてやる。
「マイルちゃん、大丈夫かい?」
「はい、少々気を張りすぎてしまいました……これが外道と相対する初陣だったものですから……」
無理もない──まだ十六歳の少女なのだから。
信一郎はマイルを抱き締めると、その頭を優しく撫でてやった。
「せ、先生、なにやら母上に慰められているようでこそばゆいです……」
女性化したままなのでそう思われても仕方ない。
そんな二人の遣り取りを遠巻きにして、幽谷響はにやけ顔で眺めていた。
「さて先生、こっから先は拙僧たちの仕事でやすぜ」
見ればがしゃどくろの眼窩に灯っていた光が青白くなっていた。
先程までは敵意満点のように真っ赤な攻撃色だったのに、今では鎮静化したような青い色に変わっている。
「……『風の谷のナウシカ』の王蟲かよ」
「わかりやすい御仁で良かったじゃないでやすか」
マイルを休ませ、幽谷響と信一郎はがしゃどくろの頭部へ近付いた。
生命を操る信一郎の能力により、がしゃどくろの肉体構造が判明する。
夜目だとわかりにくいが、がしゃどくろの頭部には肉塊が詰まっている。
そこに人間の脳や臓器が収まっていた。この肉塊には神経や筋肉のようなもの、それに血液を循環する器官が備わっており、がしゃどくろの巨大な骨格の内部に張り巡らされている。
これが人間としての生身の部分なのだ。
骨髄に相当する部分が肉体で、その肉体を取り巻くように骨が付いている。
つまり、このがしゃどくろは昆虫の外骨格のようなものなのだ。
「この髑髏を起点にして少しずつ少しずつ肉体と神経を伸ばして、それを巨大な骨で覆っていったんだろうね。骨の材料は鉄分やカルシウム。ここの貯水湖の水質ならいくらでも摂ることができる。しかし、これだけの巨体を作り上げるのに何年かかったことやら……とんでもない執念だな」
「執念というより怨念……費やした時間は25年ってとこでございやしょう」
知ったような口振り幽谷響は、がしゃどくろに語りかけた。
「お尋ねいたしやす。貴方様はもしや……凱念和尚じゃございやせんか?」
──ぼぉぉぉぉ……ん!
がしゃどくろは驚いたような声を上げ、髑髏を頷かせて肯定の意を示した。
「やはり、そうでございやしたか……もう言の葉は紡げない御様子。ですが拙僧には貴方様の言葉がわかりやす。思いの丈で喉を震わせなせえ。その想い、あますところなく聞き届けてみせやしょう」
すると、穴のような眼窩から滝のように水が流れ落ちた。
涙──なのだろう。
まだ微かに人の心が残っていたらしい。
同時にがしゃどくろの顎が大きく開かれると、今度は大量の水とともに白い卵のようなものをゴロゴロと吐き出した。
「これ……もしかして骨壺か!?」
およそ100は下らない数の骨壺をがしゃどくろは吐き出した。
どれもかなり年代物である。
一方、がしゃどくろは開いた顎から言葉にならない呻き声を上げていた。
時折だが言語らしきものに聞こえることもあるが、信一郎の耳には濁声の念仏にしか聞こえない。しかし、音を支配する幽谷響には、この苦しげな旋律に込められた想いを聞き取ることができるのだろう。
「なるほど……そういう顛末でございやしたか」
これで得心がいった、と言わんばかりに幽谷響は深々と頷いた。
「貴方様はもう人としての道を踏み外してございやす。かつてのように仏道を歩むことはおろか人道に立ち帰ることさえ不可能。いや……貴方様はそれを承知で外道となったのでございやしょう」
幽谷響が邪悪に微笑み、誑かすような甘言を弄する。
「ならばいっそ──外道としての道を全うされては如何でございやすか?」
「……なっ!? おい、幽谷響っ!?」
口を挟もうとする信一郎を制して幽谷響は続ける。
「生きる道というのは在野の道と異なり、来た道を戻ることはできやせん。それならば行き着くところまで行くのもまた一興……貴方様をそこまで変えた一念、その果てを御覧になりたくはありやせんか?」
──拙僧たちが手を貸して進ぜやしょう。
無惨な結末を想起させる幽谷響の笑顔。
がしゃどくろは答えに窮しているようだった。
──ぼぉぉぉぉ……おおおおおお……んんっ!
やがて意を決したようにがしゃどくろは重低音の唸り声を上げた。
幽谷響はそれを禍々しい笑みで受け入れる。
そして、胸に手を当てると心をざわめかせる声で言った。
「貴方様の覚悟に敬意を表しやす──その道、必ずや踏破させて進ぜやしょう」
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