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第7章 還らずの都と灰色の乙女
第173話:灰色の乙女 ククリ
しおりを挟むキサラギ族の里──。
その一角にクロウたちは拠点を構えていた。
キサラギ族の建築様式はどことなくアジア風だが、クロウたちが建てた拠点は和風ではなくヨーロピアンな洋館なので一目瞭然だった。
アジアンテイストな街に洋風の屋敷……ちょっと浮いている。
クロウも骸骨紳士といった出で立ちだし、大柄を通り越して巨体で巨漢なホクトを初め、幼女姉妹なウノン&サノンもメイド姿。
カズトラと同い年くらいの少年、ヨイチは執事服である。
これに女騎士のカンナが加わるのだ。
なんとも欧州の香りがする陣営である。
無国籍かつてんでバラバラな個性のハトホル陣営とは一味違う統一感があった。こちらはサムライと相撲取りがいるので、強いて言えば和風……か?
ツバサたちはクロウの導きで洋館へと足を踏み入れる。
「立派なお屋敷じゃのぉ……クロウさんが建てたのですかな?」
ドンカイは洋館を見回してクロウに尋ねた。
ドンカイやダルマの巨体でも頭を屈めずに潜れる玄関、天井も高いのは大柄なキサラギ族に合わせているのだろう。建築技術もしっかりしたものだ。
建物の出来栄えだけなら、ダインやジンに引けを取らない。
クロウは恥じ入るように返す。
「いや、お恥ずかしい……建設の手伝いこそしましたが、拠点を造ったのは私ではありません。この功績はそこにいる……」
「僕が建てました。一応、工作者の端くれなんです」
ヨイチがちょっと自慢げに名乗り出る。
弓を携えた少年執事──弓兵かと思いきや、工作者も兼任していた。
「ねえ、ちょっと聞きたいんだけど……」
次に興味を持ったのはハルカだ。
この洋館をヨイチが建てたと聞いて、気になったらしい。
「ヨイチ君が工作者なら、クロウさんたちが着ている紳士服やメイド服、それに君の執事服も、みんな君が作ったの? だとしたら……」
縫製もデザインも凄くいい……ハルカは手放しで褒めようとした。
だが、ハルカが評価を告げる前に今度はヨイチが恥じ入る。
「いえ、服は僕じゃないんです。服を作ってくれたのは……」
「僭越ながら、私が仕立てております」
精強な大柄メイド──ホクトが胸に手を当てて名乗り出る。
19XX年に滅亡した後の世界で、世紀末救世主が務まりそうな雄々しい顔立ちと逞しい肉体をしているが、紛うことなき女性である。
その声はとても美しく、声優と紹介されたら信じてしまいそうだ。
人は見かけによらないというが、彼女は服飾系の技能を高いレベルまで修めているらしい。肉弾盾として優れた前衛職、格闘戦をさせても一流と見た。
「不備や改善点があったら、遠慮なく仰ってくださいませ」
ズイッ、と身を乗り出すホクトにハルカは仰け反る。
絶壁が迫るような圧迫感に押し負けたらしい。
「い、いえ、不備や改善点なんて……それどころか、あなたの縫製技術は賞賛に値します。参考にさせてもらいたいくらいです!」
ハルカの絶賛を受けて、ホクトは相通ずるものを感じたらしい。
鍛え上げた岩のような手を、乙女チックに頬へ添える。
「あら、あなた……もしかして服飾師の技能をお持ちでいらっしゃるの?」
「はい、ホクトさんには劣るかも知れませんが……」
どうやらハルカは、服飾師としての腕前はホクトの方が自分より上だと認めているようだ。彼女を見つめる瞳は尊敬に満ちている。
不思議な羨望も込めているが……はて?
徐々にツバサたちとクロウ陣営の距離が縮まっている。
今後、良好な関係を築いてきたいものだ。
一行はクロウの案内で応接間に通されようとしていた。
廊下を歩いていると、クロウが話し掛けてくる。
「ツバサ君……まずは謝らなくてはいけません」
「謝る? 何をですか?」
クロウは骸骨ながらも神妙な面持ちで真摯に詫びてきた。
「君たちは私たちに親身になってくれました……その想いは十分に伝わってます。カンナ君の窮地を救い、“還らずの都”が狙われていることを伝え、自分たちが知り得た情報を余すところなく開示してくれた……」
感謝の言葉もありません、とクロウは改めて礼を述べる。
「しかし、私たちは……君が教えてくれた情報のいくつかを、既に知っていたのです。そのことを明かさなかったのはフェアじゃありません」
「隠す必要があったから──ではないのですか?」
ツバサはクロウの心中を慮り、気にすることはないと返した。
「言ってはなんですが、俺たちとクロウさんは出会ってまだ数時間。カンナさんと俺たちの仲間であるレオナルドが旧知の間柄というだけで、互いのことをよく知らないままです……すべてを打ち明けるには時期尚早でしょう」
「……お心遣い、感謝します」
クロウは痛み入るように頭を下げて話を続けた。
「申しました通り、あなたたちがもたらしてくれた情報の中に、私たちも知る情報がありました……勿論、驚嘆に値することも多々ありましたが……」
古代の神族や魔族たちが地球に人類を誕生させたこと──。
蕃神と名付けられた別次元からの侵略者──。
侵略者たちと真なる世界の種族による大戦争──。
「その戦争の最中、神族と魔族の間に生まれた“灰色の御子”たちが地球へ渡り、人類を新たな神族や魔族として迎えようとしていたこと……」
その辺りの事情は、大まかにだが把握していたらしい。
「そうですか……知っておられたのですね」
ツバサも薄々は感じていた。
キサラギ族は古代神族から“還らずの都”の守護を任されたという。
ならば蕃神との大戦争や灰色の御子たちの計画も、少なからず伝え聞いているのでは? と推測していたのだ。
ツバサの読みは当たっていたらしい。
クロウは否定せずに首肯する。
「ええ、君たちから聞かされた話より古かったり、情報量が少なくはありましたが、おおよそ聞いておりました……アルマゲドンを運営していたジェネシスの思惑などは、カンナ君から多少聞いておりましたがね」
クロウは横目でチラリとカンナに視線を送る。
秘書のように付き従う女騎士は、目が合うと頷き返した。
「こちらへの転移が確実となり、この地に拠点を構えてから、クロウ様と皆さんにはお伝えしました。レオ殿にも許可はいただいていたので……」
ジェネシスの思惑についてはクロコも知っていた。
ツバサたちの仲間になった際、同じように明かしてくれたのだ。
そうしろ、とレオナルドに命じられていたらしい。
しかし、ミサキのところにいたアキはほとんど知らされてなかった。
この事実を知ったアキはギャーギャー喚いていた。
『ウチだけ仲間はずれみたいでイヤッスーッ!』
アキからの抗議に、レオナルドは眉を八の字にして困惑していた。
『だっておまえ……俺が秘密の飲み会を設定して、上層部にも内緒で機密情報を教えても、真っ先に酔い潰れて次の日には記憶をなくしてるじゃないか』
だが、アキはあらゆる情報にアクセスできる過大能力【真実を暴露する者】で現実まで調査の網を伸ばすと、自力でそれらの情報を入手したという。
……そっちの方が凄くないか?
良くも悪くもハッキング能力だけは天才的のようだ。
とにかく、ツバサたちも真なる世界の各地で活動することで情報を得たように、クロウたちも独自にこの世界の真実を知ったらしい。
「そういった話は……キサラギ族から聞いたのですか?」
後ろについてくるヤーマとダルマに振り返る。
しかし、クロウは首を左右に振った。
ヤーマとダルマも倣うように首を振って否定した。
「いえ、違います。勘の良いツバサ君ならば既にお気づきかと思いますが……キサラギ族が守ってきたのは“還らずの都”だけではありません」
廊下の突き当たり、そこに応接間の扉がある。
ツバサやクロウたちの後ろについてきていたヤーマとダルマは、ここまで来ると一足先に前へ出て、応接間の扉を左右に開いた。
扉を開いた先には──。
「お待ちしておりました──新たな神族の方々」
──灰色の髪をした1人の少女が立っていた。
ダルマとヤーマは部屋へ入るなり、彼女の両脇に傅く。
それだけで、この少女がいかなる権威を持っているのかがわかる。
端正な顔立ちは器量好し。だが、どこか物憂げで薄幸そうなイメージが付きまとっている。ツバサたちに目礼するものの、なんとなく伏し目がちだ。
まるで“自分に非がある”と言わんばかりに頭を下げている。
謝る少女をツバサはそっと観察した。
目の前の少女はとても幼く──華奢で小柄だった。
マリナやカミュラと同い年、ひょっとするとジャジャと同じくらいにも見える。だが、ウチの娘たちとは違う精神年齢を感じられた。
幼い少女とは思えない、落ち着いた佇まいに大人の気品を漂わせている。
十二単とは行かないまでも、何枚も重ね着するタイプの着物姿。
見ようによっては巫女服にも似た衣装だ。
単純に和装というわけではなく、着付けのしやすさや造形デザインは、洋式というかスカートやブラウスのようにも見える。
そして、不思議な浮遊感のある羽衣を身につけていた。
「お初にお目に掛かります──わたくしの名はククリ」
前髪を綺麗に切り揃えた姫カット。
その髪は白に近付くまで燃え尽きた灰のようだ。
「あなた方が言うところの灰色の御子──その1人です」
灰色の御子たちは、ある目的のため地球へ渡った。
神族と魔族の因子を掛け合わせることで生み出された人類の魂──アストラル体を鍛えることで、新たな神族と魔族に仕立て上げる。
そのように強化された人間を真なる世界へ連れ帰り、来たるべき蕃神との再戦に戦力として投入する。
人間側から意見させてもらえば身勝手極まりない。傍若無人な話かも知れないが、それだけ切羽詰まっていたのだろう。しかし、目的を果たすために500年も掛かってしまったことを、起源龍たちとの争いで聞かされていた。
そう、灰色の御子たちは地球に渡ったはず──。
ただし、全員ではなかったらしい。
目の前の彼女のように、この地に留まった者もいたのだろう。
目礼から更に頭を下げるククリという名の少女は、謝罪を込めた言葉を紡ぐ。
その声はとてもか細かく、聞き逃してしまいそうだ。
「クロウおじさまからあなた方と出会ったことを、密かに連絡をいただいておりました……クロウおじさまたちがあなた方と接し、その人柄を見極めた後、こちらにいるヤーマとダルマの『覚』という能力で……その、失礼ですが人品がどのような方々なのかを調べさせていただきました……」
やはり──試されていたのだ。
クロウたちは道中の会話でツバサたちの人間性を探っていたのだろう。
いくつかの技能を使って調べてもいたはずだ。
更にその上で、他者の心の内や人間性を読み取る能力を持つ(と推測される)、ヤーマとダルマに判断させたらしい。
つまり、彼らはククリに会うまでの面接官を務めていたのだ。
ツバサたちが極めて友好的に話を持ち掛けたこと──。
彼らの陣営の一員であるカンナを助けたこと──。
彼らの入手した真なる世界の事情と同じ情報を教えてくれたこと──。
そうした積み重ねのおかげで、審査をクリアできたらしい。
現にまったく荒事に発展することなく、ククリの前まで来られた。
「あらま、用心深い」
まあ当然だよねー、とミロは全然気にしていない。
「申し訳ありません、試すような真似をしてしまいまして……」
重ね重ね、ククリは謝罪してくる。
「ククリ様の命とはいえ、私たちも失礼な真似を……お許しください」
「ククリ様もヤーマも悪くありません。これはキサラギ族の安全を最優先とする、わしが行ったこと……罰するならば、どうかわしだけでお願いします」
ヤーマとダルマが前に出てククリを庇う。
彼らはククリの臣下──もしくは彼女を信仰しているのだろう。
ツバサたちが神族となって現地種族たちから崇められているように、キサラギ族は灰色の御子ククリを崇め奉っているのだ。
「もう一度、私からも謝罪しましょう」
クロウも再び頭を下げてきたので、ツバサは彼らを手で制した。
「いえ……クロウさんも、ヤーマ君やダルマさんも、謝る必要はありません」
当然ククリさんも、とツバサは明言した。
「むしろ、あなたたちの用心深さは尊敬に値する」
キョウコウたちもそうだが、真なる世界に飛ばされてきたプレイヤーには、神族や魔族という驚異的な力を得たことで悪心を起こす者も多いはずだ。
神々の力で現地種族を虐げる者もいれば、覚醒した過大能力を頼みに他人を平気で傷つける者もいるだろう。
「神族や魔族になろうと、少し前までは人間だった者ばかりだ。善人もいれば悪人もいるし、お人好しもいればろくでなしもいるはずです」
「……そうっすね」
「……そうですよね」
カズトラとハルカが意味深長に同意を示した。
カズトラはナアクという狂的科学者に──。
ハルカはヴァルハイムという(自称)聖騎士に──。
どちらも、ならず者プレイヤーに被害を受けた経験があった。
「あなたたちが俺たちを警戒して、試したのは正しいことです。俺たちをわかってくれた上で、謝ってくれるのもありがたいことです……だから、そう何度も繰り返して謝らないでください。俺たちの方が気が退けてしまう」
「そうそう、これから仲良くやっていけばいいんだからさ」
顔を上げてよ、とミロも気さくに促す。
ククリは目元をうっすら潤ませ、微かに唇を緩めた。
「ありがとうございます、ツバサ様、ミロ様…………………………ッ!?」
目元を拭いながら、ククリは顔を上げた。
彼女の黒曜石のような瞳がツバサやミロを目の当たりにした瞬間、信じられないくらい瞳孔が開かれた。限界まで瞼を剥いている。
驚いているのか──ツバサとミロを見て?
見掛けは幼女だが、振る舞いや口調は大人びていたククリ。
そんな彼女がワナワナと小さな身体を震わせ、ガタガタと痙攣する細い腕を持ち上げると、追い縋るようにこちらへと一歩踏み出してきた。
「か、か、か……か、母様…………?」
ククリはツバサを見つめて、確かにそう呟いた。
「そんな……父様…………?」
次にミロを見つめて、間違いなくそう口にした。
ツバサが母親で──ミロが父親?
それはウチのジャジャ・マルが言いそうな言葉だが……。
まさか──勘違いしているのか?
ククリの母親がたまたまツバサに瓜二つで、父親もミロによく似ていて、そんな2人が目の前に現れたから、ククリが勘違いを起こしてしまったのか?
やがて彼女は──爆発した。
ククリは見開いた瞳から、ハラハラと涙をこぼす。
そして、歓喜の悲鳴を上げてツバサの胸に飛び込んでくる。
「帰って……戻ってきてくれたのですね! 母様ーっ!」
「誰が母様……おっと!」
いつもの決め台詞を叫ぶつもりが、ツバサはキャンセルした。
ククリは先程までの大人びた態度をなかったことにするくらい、感激した子供の気持ちでがむしゃらにツバサの爆乳に抱きついてきた。
幼子を無下にできない──それが母性本能。
彼女の母親ではないが、7人の子持ちになってしまったツバサには彼女の気持ちが伝わってくる。それを蔑ろにするわけにはいかない。
この一瞬くらい受け止めてやろう。
地母神の保有する技能で、せめて一時だけククリを慰めてやる。
「母様母様母様母様母様ーッ! 帰ってきてくれたのですね、母様! ククリを置いて、行ってしまったのではなかったのですね……母様ぁぁぁっ!」
母様の胸に飛び込んだククリは、感激のあまり泣き叫ぶ。
左手はツバサの山脈のような胸にしがみついているが、もう片方の手はミロへと伸ばされていた。大切な何かを求めるようにだ。
これにミロも何かを感じたらしい。
ミロはククリの右手をしっかり握り返してやる。
「父様……ッ! やっぱり父様だ! 父様もご無事だったなんて……良かった、私は置いていかれたんじゃなかった……父様ぁぁぁ、母様ぁぁぁ……」
ツバサは嬉しさから泣き喚くククリをそっと抱き上げ、ミロはツバサに寄り添うと何も言わずにククリの手を握ったまま、空いた手で彼女の頭を撫でた。
灰色の乙女は泣き疲れるまで──ツバサの胸に抱かれていた。
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