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第7章 還らずの都と灰色の乙女
第163話:極都炎上
しおりを挟む「──ドンジューロウが戻らん」
極都内に設けられた寛ぎの間。
キョウコウは自らの巨体に合わせた肘掛け付きの豪勢な寝椅子に身を預けている。頬杖をついたままの姿勢でゆっくり呟いた。
膝の上では、ネルネが猫のように丸くなって眠り込んでいる。
「ふにゃぁ……うにゃぁ……ふにゃぁ……」
寝息まで猫にそっくりだ。
キョウコウの鎧をまとった膝の上では寝心地が悪そうだが、そこはそれ。いつも羽織っている褞袍が高級布団顔負けの寝心地の良さだ。
キョウコウたちが話し込んでても、ぐっすり熟睡中である。
目の前にはキョウコウにとって莫逆の友がいた。
結跏趺坐──僧形の男が分厚い座布団に座っている。物静かで微動だにしない様は、そういう仏像を安置しているかのようだ。
ゲームマスター№33──エメス・サイギョウ。
長身にして痩身、いつもで半眼で薄い笑みを称えた美貌の僧。
壮年のように見えるが青年のようでもある。
顔の造作が人形みたいに整いすぎて、年齢がよくわからない。
位の高い僧侶のような袈裟をまとい、頭は綺麗に剃髪している。顔は鼻筋が異様に通っており、どことなく異相だが美しくもある。
友であるキョウコウのつぶやきに、エメスは静かに答えた。
「確か、あなたのために現地種族を捕まえに行く、などと張り切っておりましたが……して、戻らなくなって如何ほど経ちましたか?」
「今日で……11日ほどになるか」
ならば心配ありますまい、とエメスは袖で口元を隠して上品に笑う。
「ドンジューロウ君もああ見えて、しっかりした大人なんです。キャラ作りのために下手な歌舞伎役者を真似しておりますが、部下も引き連れてよくやっているではありませんか……そのぐらいの出張は大目に見てあげましょう」
この真なる世界は超が付くほどの巨大大陸である。
神族や魔族の移動力を以てしても、往来するだけで時間を要するものだ。
そのことをキョウコウ一派は熟知している反面、情報伝達の技能に関しては遅れを取っているという自覚もあった。
「ドンジューロウ君は連絡系魔法の圏外にいるのですか?」
エメスがそのことについて尋ねると、キョウコウは渋々と認めた。
「うむ……ダオンが連絡を試みているが、余程遠くまで足を伸ばしたらしい。最後に報告が来たのが4日前だ」
「そこから先は圏外に踏み込んだ、ということですね」
──アルマゲドンにはチャット機能がない。
ボイスチャットすらゲームの機能として搭載されておらず、ゲーム系の掲示板でも「クソ仕様」と悪し様に罵られていた。
それもこれも──真なる世界への転移を前提としていたためだ。
どうせ異世界へ飛ばされてしまえば使えなくなる機能なら、最初から積む必要はないだろうというプログラマー陣の怠慢でもある。
なので、アルマゲドンでは技能で補う必要があった。
魔法系の技能による伝達や伝令などの魔術を習得、機械系の技能によるスマホや携帯電話などの通信機器の開発……この辺りが主流である。
これらを活用することで、チャット機能の代わりとしたのだ。
伝達系の魔術は習得が楽なので、大半のプレイヤーがこれを利用した。
しかし、精々が数百㎞圏内でしか使えない。
アルマゲドンという限られたゲーム空間なら問題なく使用に耐えたのだが、この広すぎる異世界ではまったくカバーできないのだ。
真なる世界の端から端までメッセージを届けるとなれば、神族となってから並外れた魔法系の技能を修める必要がある。
または機械系の技能でスマホなどを作っても、通信の経由させる大型の中継基地局(たとえば人工衛星とか)を用意しなければならない。
そういった基地局を作るには機械系の技能習得を極めねばならず、そこまで本気で物作りを突き詰める工作者は少なかった。
「傘下に加えたプレイヤーに数人いるだろうと踏んでいたが……そこまで達者な者がいなくてな……予め手配しておくべきだった」
キョウコウは軽く舌打ちをする。
「この真なる世界をカバーできる通信能力を持つ者。人工衛星でも造れるほど機械系に熟達した者。そういった技術者は必要だったな……失念したわ」
「力にばかり傾倒しすぎましたな」
エメスは諭すようにキョウコウに苦言を呈す。キョウコウは親友からの一言なので甘んじて受け入れた。事実だから反論もしない。
「しかし、人工衛星を作れる者など早々おらぬでしょう」
どんな工作者ですかそれ、とエメスはコロコロと喉を鳴らした。
「あながち、わからぬぞ……?」
笑うエメスを躾けるようにキョウコウは重い声で告げる。
「物作りを愛する者ならば、技能習得の果てに思いも寄らぬものまで造り上げてしまうかも知れぬ……それこそ巨大メカでも戦艦でもな」
事実、GMの共有案件にそんな情報が上げられていた。
工作者系のプレイヤーが巨大ロボを完成させたとかどうとか……。
当時は信憑性が薄いため一蹴したものの、今となっては早計だったと反省せざるを得ない。その工作者を引き入れていれば、様々な工程が捗ったことだろう。
利便的な文化面や文明面では、この世界の覇権を握れたかも知れない。
目の前のエメスと協力させていれば尚更だ。
「あるいは人工衛星さえも……ということですかな?」
眉唾なお話ですね、とエメスは遠慮せず猜疑心を露わにした。
ダオン、ドンジューロウ、ニャル、ミラ、といった六歌仙はキョウコウに対して、こんな態度はできない。絶対にしようとも思わない。
莫逆の友であるエメスだから許されるのだ。
「拙僧とて物作りの匠、その末席に座る自覚はありますが……御覧の通り、あなたのために城を建て、ゴーレムやホムンクルスによる万の軍勢を創るのが関の山……ついつい錬金術系の技能ばかり極めてしまいましたな」
機械系は学び損ねました、と涼しい顔でエメスは言う。
キョウコウは詫びるように返す。
「……別におまえを責めているわけではない。万の軍勢を創り出す才能、おまえの実力を買ったのはその一点だ。ただ、儂の落ち度というだけだ」
魔法でも超能力でもいい、情報伝達のエキスパート。
あるいは、人工衛星を造れるほど機械の生産系に卓越した工作者。
「……その方面が得意な者を引き入れておくべきだったな」
「今更ですな。無い物ねだりするなど……」
覇王らしからぬ振る舞いですよ、とエメスは窘める。
この言葉をキョウコウは鼻で笑った。
「掌中に収めてないものを求めるのは帝王の嗜みよ……まあ良い、情報系に優れた者はいずれ徴用しよう。こちらに来たプレイヤーの中にいるはずだ」
そいつらを──力で降す。
情報系技術者の獲得。
今後の課題として、キョウコウは頭の片隅に書き留めた。
一拍ほどの間を置いて、エメスは切り出してくる。
「さて、本題は我々の連絡網の不備……ではありませんでしょう?」
「そうだ──ドンジューロウが帰らぬことだ」
胸騒ぎがする、とキョウコウは隠すことなく打ち明ける。
エメスは彼にとって相談役でもあった。
「最後に連絡が取れたのが4日前、そこから通信圏外の地に踏み込んだとして……首尾良く現地種族を捕らえ、こちらに連行するのに概算でも1週間以上はかかると見積もれます。そう焦らずともよろしいのではありませんか?」
「儂も同じ見積もりを立てた……だが、どうにもな」
キョウコウの勘働きがざわめく。
直感などの技能は、意外と無視できないものだ。
ましてやキョウコウのようにLV999の猛者が保有する直感は、時として未来を予測する。これに直観の技能も合わせれば未来予知に匹敵するだろう。
生憎、キョウコウは直感しか持ってないが──。
「事によってはドンジューロウ──殺られたかも知れぬ」
この言葉にエメスは半眼を見開いた。
「まさか、LV900越えの戦士職ですよ? 彼ほど腕の立つ戦士などプレイヤーに何人いるか……傘下の者たちを見ればわかるでしょう?」
キョウコウの支配下に入った665名のプレイヤーたち。
アルマゲドン時代は誰もがLV99に達したカンストプレイヤーだったが、真なる世界に来てみれば、ほとんどがLV200台となっていた。
パラメーターではなく、LVばかりを上げていた者が大多数だ。
本当の実力というものは、LVの強さではなく、実質的なパラメーターを着実に上げた者のみに備わるということが実証された。
「……そのことを動画で説いている者がいた、と報告で聞いたな」
「ありましたね。女性プレイヤーのコンビでしたか」
ツバサとミロ──という名前だった気がする。
「あの2人、もしこちらに来ていれば……強者となっているだろう」
そういう者を臣下にしたい、とキョウコウは切に願う。
「多くの者は有象無象よ……しかし、その中から抜きん出る者は必ずいる。達人という名の特異点がな……ダオンからの報告にもあっただろう」
彼はGMとして要注意人物のチェックも行っていた。
「初回ログインでLV5に達していた者や、たった1人でエンシェントドラゴンを退治した者、果てはメギド平原で無双した者たちなど……明らかに群を抜いた強さを得た者はいるはずだ。その手の輩に巡り会えなんだは……」
不運よな──キョウコウは嘆息する。
「もしやドンジューロウ君は……そういった者の反感を買ったと?」
それが連絡の付かぬ原因では、とエメスは勘繰る。
キョウコウも微かに頷いて首肯した。
「有り得ぬ話ではない……強者の中には我々の意に反する者も少なくはあるまい。現地種族に情を抱いて、彼らを守るために戦おうとする者もいるだろう……場合によっては、殺し合いも辞さぬほどにな」
反面、キョウコウはそれを期待していた。
長い付き合いから、エメスはキョウコウの魂胆を見透かす。
「ドンジューロウ君は宣伝塔……ということですかな?」
ほんの僅かだが、キョウコウの目が細くなる
「なればこそ──あいつには放埒な振る舞いを許したのだ」
ドンジューロウが気の向くままに各地へ赴き、傍若無人に暴れる。
そうして騒動を起こせば、力ある者は良かれ悪しかれ刺激され、ドンジューロウの前に現れるだろう。そして、いずれはキョウコウの前に立つ。
そうして現れた力ある者を、キョウコウが屈服させる。
「宣伝塔とはよく言ったものだ……意味合いは近い。あやつは大物を誘い出すための撒き餌よ。儂の望む、真の強者を誘き出すためのな」
「もしくは“鮎の友釣り”ですな」
わかりにくい例えを、とキョウコウはエメスの皮肉に笑った。
鮎とは──縄張り意識の高い魚なのだ。
友釣りとは、その習性を利用した漁法である。
まずオトリの鮎を用意して釣り竿の生き餌とし、そのオトリに掛け針を仕込む。オトリの鮎を川に入れて、獲物の鮎がいるポイントへ送り込む。
縄張りを荒らされた、と思った鮎はオトリに体当たりをする。
すると、オトリに仕掛けられた掛け針に引っ掛かる──という釣り方だ。
「LV900越えのドンジューロウならば、余程のことがない限りは生き延びると思っていたのだが……奴め、よもや虎の尾を踏んだか?」
「あるいは、虎や龍よりも恐ろしい何かの怒りを買った……」
エメスの一言が不安を擽る。
「そういう輩は得てして、洞察力がずば抜けて行動力も早いものだ……ドンジューロウを倒したとなれば、技能を用いて儂らの情報を吸い上げているかも知れん……数日中にはお礼に参りに来る可能性も捨てきれぬな」
「如何します? こちらから先手を打ちますか?」
追撃隊を編成して出撃させるか? というエメスの進言。
だが、キョウコウは「待て」と手で制した。
「いや……恐らく間に合わぬ。迎え撃った方が良かろう」
脳内でいくつものシミュレーションを並列処理しつつ、直感の技能を最大限に働かせたキョウコウは、迫り来る襲撃者についての対策を講じる。
「ダオン──ダオンはいるか?」
「御前に……お呼びでございますか、キョウコウ様」
キョウコウの一声でダオンは現れる。
肥満体の執事は不敵な笑みを崩さぬまま、エメスの後ろへ控えるように音もなく現れた。そのデブ執事にキョウコウは矢継ぎ早に言い付けていく。
「傘下に加えたプレイヤーたちはどうしている?」
「現在、おおよそ200名ごとに区分けして、3交代制で“還らずの都”探索に当たらせております。常時400名が十数名のチームとなって野外で探索活動を行いつつ、200名は極都にて休息を取らせている状態です」
淡々とした正確な報告を受け、キョウコウは即座に判断を下す。
「ふむ……ならば、探索に出掛けている400名に通達せよ。しばし極都へは戻らず、各自探索を続けるか、野営してその場にて待機。極都にいる200名には非常事態を想定して、何が起きても対処できるよう防衛に当たらせよ」
「畏まりました──では、兵の増員も?」
「無論だ……エメス、ミラとニャルに声を掛けろ。おまえたち3人の過大能力で、兵となるモンスターの増産に努めるのだ。ドンジューロウを仕留めた相手ともなればLV900越えは確実……なるべく強力なモンスターを創り出せ」
「戦争は数ですな──承りましょう」
仏像よろしく微動だにしなかったエメスは、キョウコウからの命を受けて座布団から軽々と腰を上げた。フットワークは軽いのだ。
キョウコウは家臣たちに警告を兼ねた言葉で命じる。
「儂の計算と直感が正しければ、3日以内にドンジューロウを倒したであろう強者から、逆襲を兼ねた襲撃があるはずだ。そやつらを力でねじ伏せる」
屈服させて──新たなる臣下とする。
あらゆる強者を従えることで、キョウコウの軍勢は強力無比なものとなり、この真なる世界を征服するための覇道を突き進んでいく……。
今はキョウコウに逆らおうとするだろうが、いずれ“還らずの都”をキョウコウが手中に収めれば、誰もが歯向かうことさえできなくなる。
あらゆる強者や猛者が──キョウコウの前にひれ伏すのだ。
「まずは小手調べと言ったところだな……さて、どのような強者がドンジューロウを倒して、この極都まで攻め込んでくるか? 楽し……ッ!?」
突然、キョウコウの膝の上からネルネが立ち上がった。
「──キョウちゃん、なんか来るッ!」
彼女もまた野生動物並みの直感を備えており、特に危機管理能力に関してはキョウコウより優れているかも知れない。
そのセンサーが迫り来る何かを察知したのだ。
ネルネがお父さんの膝でふんぞり返る子供のように立ち上がった瞬間。
極都を激震が襲い、爆音が鳴り響いた。
~~~~~~~~~~~~
キョウコウの予測通り──ツバサたちは極都に接近していた。
索敵を警戒して、隠密系の技能を使い、木陰を渡りながら慎重に近付き、ようやく極都まで10㎞の距離まで近付いたところだ。
ツバサは技能で視力を底上げして、ダインが作ってくれた特製望遠鏡で極都の様子を眺めている。おかげで細部まで正確に見て取れた。
極都の最上階から濛々と黒煙が立ち上る。
火力を伴った攻撃を受けて爆発し、建物が炎上しているのだ。
その惨状を眺めた後、ツバサは望遠鏡を下ろして振り向く。
「…………全員、いるよな?」
ミロ、トモエ、ドンカイ、ハルカ、カズトラ。
5人は揃って首を縦に振り、コクコクと頷いている。
それを見てツバサは得心したように頷き返した後、再び極都へ振り返る。そして、答えを求めるように誰へ尋ねるでもなく言った。
「じゃあ……あれはなんだ?」
炎上する極都は、明らかに襲撃を受けている。
それも戦艦からの砲撃みたいな火砲を浴びているように見えた。
あれは──ツバサたちの仕業ではないのだ。
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