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第7章 還らずの都と灰色の乙女
第160話:ハトホルイシュタルケツァルコアトル同盟……って長い!!
しおりを挟むドンジューロウの襲撃──を退けた翌日。
ツバサは緊急事態ということで、イシュタル陣営とククルカン陣営に招集を呼び掛けた。これにはミサキもアハウも快く応じてくれた。
無論、気を引き締めてだ。
特にレオナルドの表情は険しい。
キョウコウの手先が現れた──この一報が効いたのだろう。
本来、2週間後に簡素ながらも式典めいたものを催して、ミサキとアハウの初顔合わせをしつつ、3つの陣営の同盟を祝う大宴会を行うつもりだった。
しかし、予期せぬ展開により今日、3陣営のトップが揃ってしまった。
ところでツバサたちの我が家には会議室が作られている。
気付いた時にはあったのでツバサも驚かされた。
ダインが「こんなこともあろうかと!」と増築していたそうだ。趣味で好き勝手に増築するダインには、後で「程々にしろよ?」と説教することにして、せっかくだから使わせてもらおう。
大きな円卓、大きなソファをいくつも並べた部屋。
ソファのサイズは規格外で、ドンカイのような巨体でも悠々座れる。アハウも普段から2m越えの体格なので喜んでもらえた。
まずは──ミサキとアハウが挨拶を交わす。
人間の姿に近付けるとはいえ、獣と鳥と竜を混ぜたような姿をしたアハウは初対面だとインパクト絶大である。
しかし、ミサキはアハウの異相にも物怖じせず笑顔で迎えた。
健やかで気持ちいい、少年らしい笑みだ。
「はじめまして──ミサキ・イシュタルです」
素直に握手を求めるミサキに、アハウも満足げな笑みで応える。
「こちらこそ──アハウ・ククルカンだ、よろしく頼む」
ミサキの差し出した手をがっちり握手を交わす。
この少年(外見は美少女だが)なら信じられる。
アハウの笑顔には、そう書かれていた。
握手を交わした2人は、しばし談笑する。
どちらも内在異性具現化者だということは知らせているので、これまでの経緯やお互いの境遇を話し合っているようだ。ツバサとした時のように──。
2人の気性はどことなく似通っている。
ツバサがアハウと、ミサキがツバサと──それぞれ気が合うように、ミサキとアハウもわかり合えるようだ。これなら心配はあるまい。
一方、再会したGM同士も旧交を温めていた。
「お、お久し振りです……レオ先輩……」
すっかり少女然としたマヤムは、レオに深々と頭を下げた。
ゲームマスター№28──マヤム・トルティカナ。
アハウの片腕にして、相思相愛の恋女房。
現実では女性化願望のある女装好きの男の娘だったのだが、様々な手違いが起きたことにより、真なる世界では完全に女性となってしまった。
種族も神族になっているので、女性化を飛び越えて女神化である。
ツバサやミサキも他人事ではないのだが……。
クロコたちの爆乳特戦隊のように子飼いではないが、どこのGM派閥にも属さず、レオナルドの後輩として可愛がられていたそうだ。
だからなのか──マヤムはレオナルドに負い目があるらしい。
勝手にアバターを女性化させていたこと、それを内緒にしていたこと。この2つがこちらの世界に来て隠しようがなくなってしまったからだ。
マヤムは今日も、マントやローブを重ね着した、身体の線がわかりにくい格好をしているが、その顔立ちや女らしい声は誤魔化しようがない。
叱られるのを覚悟しているのか、マヤムはビクビクしていた。
そんなマヤムにレオナルドは右手を伸ばす。
殴られると思ったのか、マヤムは眼を閉じて肩をすくめて硬直する。
レオナルドは優しく彼女の頭を撫でた。
「そう気に病むな、マヤム君……別に怒りはしない」
撫でられたマヤムは涙目で顔を上げる。
そんな彼女に、レオナルドは静かな口調で諭した。
「君がそういう性癖を隠していたのは、悪いがアキから聞いて把握していたんだ。だが、君はあの四バカより実直で働き者だ。趣味に関しても仕事に差し支えるものじゃなかったし……黙認していたんだよ」
「でも……僕、アバターをこんな風にしてしまって……」
マヤムは半べそをかいたまま、自分の服に両手を押し当てた。
そうすると、厚着をしていても乳房の膨らみなどは浮き上がる。レオナルドはそれを認めても首を左右に振った。
「アバターを勝手に変えたことも、とやかく言うつもりはない。GMはどいつもこいつも、多かれ少なかれ内緒であちこち弄っていた奴はいるんだ。君だけを責めたりはしないよ。不公平じゃないか」
気に病むことはない──気を楽にするといい。
マヤムがアルマゲドン時代にやってしまったことを問い詰めず、完全に女性化してしまったことも問い詰めない。
むしろ、甘く優しい言葉で慰めてやる。
身も心も乙女になっているマヤムに、これは効いたのだろう。
マヤムは顔をクシャクシャにして嬉し涙をポロポロこぼすと、感極まってレオナルドに抱きついた。そのまま彼の胸で泣きじゃくっている。
「せ、先輩ぃ……レオせんぱぃぃ……うぇぇぇぇん……」
「お、おい、やめないかマヤム君。怒ってないから……泣き止みなさい」
元は男性の後輩──今は健気な美少女。
昔のように男の部下として接するべきなのか、今の美少女然として姿を重視して扱うべきなのか、さすがのレオナルドも戸惑っているようだ。
そんなレオナルドを、ツバサの横でミロが生暖かく見守っていた。
「うーん、そうやって困っている女の子の弱味を握りながらも、優しい言葉で丸め込んで言いくるめて、やがて自分の言いなりにする……獅子のお兄さん、やっぱり天然ジゴロなんだね! クロコさんが言ったとおりだ!」
「ミロ君! あらぬ風評で俺を貶めないでくれ!」
ツバサを盾にして背後からニヤニヤ笑うミロに、レオは大声で抗議した。
「レオ様、そういきり立たずに……本当のことではありませんか」
そこへクロコがワゴンでお茶一式を運んできた。
お茶の配膳をするクロコは、澄ました顔でレオナルドの話を続ける。
「私ことクロコを始め、アキさん、カンナさん、ナヤカさんと、我々爆乳特戦隊の面々は、今のマヤム君と同じ流れでレオ様の手に墜ちたのです」
「クロコ! 俺の風評被害に追い風を送るな!」
追い風どころか、火をつけて炎上を図っている気がする。
レオナルドは御覧の通り、お人好しで優しい男だ。
おまけに背も高く、顔も整ったイケメン。素で女性にモテる。
「そんな男に、クロコやアキさんみたいに“面倒な女”という自他共に認める負い目を持っていたり、マヤムさんみたいにコンプレックスを抱えている女性が優しい言葉を掛けられたら……まあ、墜ちる、かなぁ……?」
「ツバサ君まで何を言い出すんだ!? まるで人を女たらしのように……ミ、ミサキ君? 待て、そんな目で見ないでくれ! 俺は……違うんだ!」
最愛の弟子、ミサキからの白い視線。
俗に半眼といわれる上瞼を下げて眇めるような目付きで、ジッと師匠のことを見つめている。これがレオナルドには一番堪えるようだった。
「いや、だって師匠……アキさんといい、クロコさんといい、おまけにその抱きついてるマヤムさんといい……女性関係が派手すぎませんか?」
スススッ、とミサキは師匠から距離を置こうとする。
離れていく愛弟子の姿に、レオナルドは露骨なくらい慌てふためいた。
「違う! 断じて女性関係じゃない! みんな仕事の部下で……」
いつの間にかミサキの背後に回り込み、そっと耳打ちするクロコ。
「レオ様が一言命じれば、私たちはいつでもどこでも喜んで身体を開きますわ」
「クロコーッ! おまっ……ふ、ふざけるなーッ!」
更に離れていく愛弟子は軽蔑の眼差し。
これにはレオナルドも本気で泣きそうだった。
クロコはともかく、ミサキはレオナルドを軽蔑していない。
半分冗談でからかっているようなものだ。
もう少しレオナルドの情けない姿を眺めていたい気持ちもあるが、話が進まないのでそろそろ助け船を出してやろう。
「クロコ、その辺にしろ──ミサキ君も師匠で遊ぶのはやめてやれ」
ミサキもクロコも“ペロッ♪”と舌を出してウィンクした。
冗談とわかったレオナルドは安堵のため息をつく。
「本当、やめてくれ……特にミサキ君、君に嫌われるのは心臓に悪い……」
この師匠、どれほど弟子が大好きなんだろう?師弟の縁でも切られた日には世を儚んで首でも括りかねない勢いだ。
マヤムはレオナルドの胸に縋りついている。
すると、ミロはこっそりアハウに近寄って耳打ちをした。
「アハウのオッチャン、旦那さんとしてあれはいいの?」
今度はアハウを唆そうとするミロ。
「フフフ……ミロちゃん、今度はおれを煽るつもりかい?」
しかし、アハウは余裕の笑みを浮かべていた。どうやら「もっと騒ぎたい!」というミロの魂胆はアハウに見抜かれているようだ。
「残念ながらおれは妬いたりはしないよ。レオナルドさんはマヤム君にとって上司、かつては兄のように慕ったと、よく聞いていたからね」
「ありゃ、ちゃんと知ってたのか……」
予想通りの展開にならず、ミロは「チェッ」と落胆していた。
「ミロ、おまえもいいかげんにしろ。場を引っかき回して遊ぶな」
こいつ、トリックスターの気質もある。
この会議に参加させるべきではなかったかも……と後悔する。
しかし、ハトホル陣営はツバサとミロのツートップ態勢。
ミロもこちらの陣営の“王”として、立ち会わせなければならなかった。
ところで──マヤムはまだレオナルドの胸で泣いている。
そんな彼女の両肩を掴んだレオナルドは、ソフトに引き剥がして泣き止むようになだめると、マヤムのこれからについて案じた。
「ところで、完全な女性になったと聞いたが……大丈夫なのか? これから女性として……いや、半永久的に女神として生きていく覚悟はあるのかい?」
「あ、はい、それは……大丈夫です」
頼れる男性がいますから、とマヤムは頬を染めて振り返る。
その視線の先にはアハウがおり、レオナルドの視線を受けると「任せてほしい」と無言のまま頷く。レオナルドも無言で「お願いします」と頷き返す。
一段落ついたところで、ツバサが“ポンポン”と手を打った。
「さて、レオナルドのせいで話があらぬ方向へ飛びかけたが、緊急事態とはいえ3陣営が揃ったんだ。そろそろ真面目な会合に移ろうか」
「……今の流れ、俺に非はないだろう?」
非はなくとも原因だろ、とツバサはにべもなく言ってやった。
~~~~~~~~~~~~
円卓に3陣営がそれぞれ着いた。
ハトホル陣営からは──ツバサとミロ。
イシュタル陣営からは──ミサキとレオナルド。
ククルカン陣営からは──アハウとマヤム。
各陣営の代表と、その補佐を務めるGMが同席する形だ。
ハトホル陣営のみ代表がコンビなので、少々変則的かも知れない。
会議室内には給仕役としてハトホル陣営のGMであるクロコもいるが、ツバサたちの後ろに大人しく控えているだけだ。
おふざけが始まったら絡んできそうだが……。
ひとまず同盟に関する話を切り出した。
ハトホルとイシュタル──2つの陣営の同盟は結ばれている。
これらの内容については先日、ククルカンの森を尋ねた際にアハウへ一通り伝えてあり、アハウはこれを聞いて「全面的に賛成だ」と答えてくれた。
改めて、これからについての同盟方針を詳らかにする。
現地種族の保護、その文明育成と教育。
いずれ来る人類の救済措置、その対策に関する考案。
別次元からの侵略者『蕃神』。彼らへの迎撃と防衛。
これらに関しての同盟間における協力態勢。
そういった諸々を話し合い、3陣営による同盟を結ぶ。
「オレたちは異存ありません。既にツバサさんたちと打ち合わせ済みですしね」
ミサキが承諾すると、これにアハウも頷いた。
「おれたちも異論はない。ミサキ君たちの陣営とも仲良くやれそうだ」
こうして──同盟はあっさり締結された。
ツバサが橋渡しをしたことも手伝って、ミサキとアハウが互いに抱いた第一印象も悪くはなく、どちらも善意の人なので話が早い。
同盟に関する話題がすんなり進んだのは幸いだ。
この後──緊急性の高い案件を話し合うのだから。
「じゃあ、これで3つの陣営の同盟が結ばれたわけだね!」
難しい話には参加しなかったミロが、同盟が締結すると途端に声を上げた。
「3人の神様による同盟だから……ハトホルイシュタルケツァルコアトル同盟? の完成だね……って、なんか長くない!?」
「そりゃ俺たちの名前を全部混ぜたら長いだろうよ」
ツバサは当然のように指摘するが、ミロは別のことを気にしていた。
「しかも……みんな何気に“ル”で終わってない!?」
大地母神──ハトホル。
戦女神──イシュタル。
獣王神──ケツァルコアトル。
「あ……本当だ、オレもイシュタ“ル”だし」
「まあ、おれのは別名で名前はククルカンだけどな」
ミロに乗せられ、ミサキとアハウもぼんやりと呟く。
「偶然だろ、そんなに騒ぐことじゃない」
「でも、せっかく同盟結んだんだから、同盟の名前とか付けたいじゃない。だから3人の神様の名前つなげてみたんだけど……長い!」
長いとか言われても、とツバサはミロの文句に眉をひそめた。
「なら、シンプルに三神同盟などと付けてみたらどうだい?」
レオナルドの提案にミロが食いついた。
「三幻神同盟!?」
「……どうして“幻”を混ぜるんだね?」
ミロのわざとらしい聞き間違えにレオナルドも困惑する。
「それだとラーとかオベリスクとかオシリスとか、別の神様の三すくみになっちゃうだろ……もういい、三神同盟で決定だ。今後、同盟を結んでくれる陣営やパーティーが増えたら、四、五、六、と増やしていけばいいからな」
ツバサの一声で“三神同盟”と決定した。
「さて、同盟を結んだところで……ここからが本題だ」
ゲームマスター№06──キョウコウ・エンテイ。
その脅威について話し合うのが、本日の議題である。
一応、形式的に同盟を結んでから話すべきだと思ったので、同盟締結を優先したまでだ。まあ、ミサキやアハウなら、同盟云々を抜きにしても話に加わってくれたことは想像に難くないが……。
「ツバサさんも日本人だよねー。こんな時でも形式を優先するなんて」
ミロは頭の後ろに両手を回してソファに背を逸らせる。
「そこまでこだわったわけじゃないんだが……ま、形式を守ったかもな」
ミロからの言葉をツバサは適当に受け流した。
「話に入る前に──ちょっといいかな」
レオナルドが挙手をする。
本題に入ろうとするツバサに「待った」をかける形だ。しかし、この中でキョウコウについて一番知識があるのは彼ぐらいのもの。
その意見に耳を傾けないわけにはいかない。
「レオナルド、キョウコウについての話か?」
「ああ、そうだ。キョウコウさんについては、これから俺がいくつか説明させてもらうつもりだが……大前提として、これだけは知っておいてもらいたい」
キョウコウとの交渉は不可能──という事実。
「あの人ほど一方通行で独善主義者な人はそういない……自らが成すことこそ正義と信じて疑わない人だ。なので、話し合う余地はないと覚えてほしい」
「どこまでワンマンなんだ、そのキョウコウという男は……」
アハウの苦言にレオナルドは苦笑で答える。
「ブラック企業の社長も真っ青なワンマンな上、苛烈極まりない人でしてね。自分の意に反する者を決して認めません。一言でも余計なことを口にすれば、力尽くでねじ伏せられますよ」
反面──臣従する者には大きな度量を見せるという。
「だからなのか、ジェネシスの幹部としても大きな派閥を築き、アルマゲドンでもああして6人ものGMを配下にしている……ひょっとすると、俺たちがまだ把握していないGMを仲間にしている可能性もあるだろう」
レオナルドには、クロコやアキのような子飼いのGMが4人いる。
それが爆乳特戦隊だ。まだ2人ほど行方不明中。
他にもマヤムという後輩がいるように、キョウコウにも伝えられる六歌仙以外のGMの部下がいるかもしれないということだ。
「なにそれ、六歌仙じゃないじゃん」
ミロがつまらなそうに言うと、レオナルドはそれを拾った。
「その六歌仙というのも誰が名付けたんだかね……ひょっとしたら7人いて七福神かも知れないし、8人いて八仙人となっているかも知れない」
「十本刀とか、幻影旅団とか、王下七武海とか、十傑衆とか、ガンホー・ガンズとか、暁とか……もっとカッコイイ名前になっているかも知れないわけだ」
フムフム、とミロは勝手に納得している。
「いや、チーム名にこだわらなくてもいいだろ……とにかく、相手はキョウコウを初めとした、複数のGMで構成された集団と見て間違いない」
ついでに──バリーからの情報もある。
多くの一般プレイヤーが彼らによって煽動され、その配下に加わっている可能性もあるのだ。そうなると、数百のプレイヤーも彼らの味方となる。
「そいつらとの戦いも避けられそうにないか……」
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