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第6章 東の果てのイシュタル

第126話:穴があったら埋めてやれ

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「やったか!? は禁句です! 絶対言っちゃダメだよ!」
「おまえが言っちゃってるじゃないか」

 奈落の底に反響する大声で、ミロは「やったか!?」などとフラグめいたことを叫んでいた。またナアクの相手をするハメになるのか?

 ジャジャが龍脈で吹き飛ばして──。
 ツバサが恒星爆発で焼き滅ぼして──。
 アハウが虚無へと誘う顎で噛み滅ぼして──。

 そこまでしても殺しきれなかった不死身性。

 その原因たるナノマシンをひとつ残らず集めて消滅させた。

 今度こそ、存在ごと抹消することができたはずだ。

「……ま、その心配もなさそうだな」

 ツバサが感知系技能を総動員させてから、自然を司る過大能力オーバードゥーイングと連動させた上でナアクの気配を探ってみた。全神経を集中して、アハウの“自分の意識を世界へと広がる”過大能力も参考にして、更に感知能力を研ぎ澄まさせてある。

 極小のナノマシンの1粒であろうと見逃さない。

 奈落の底は元より、大穴の細部から、ジャングルの果てまで──。

 どこにもナアクの気配を感じられなかった。

「うん、ナアクはいない。今ので滅ぼせたはずだ」

 しかし、あの手のタイプはしぶといのが常套じょうとうだ。

 ここではない遠いどこかに、自分のナノマシンを保険として密かに隠しているのではないか? という懸念けねんが晴れない。

「だとしても、もうアイツは何にもできないけどねー」

「……どういうことだ、ミロ?」

 ニヒヒ、と意地悪な悪ガキみたいに笑うミロは、抜いたままの神剣ミロスセイバーを軽く振り回してから背中へと収めた。

「アタシの過大能力で“ナアク・ミラビリスは動くな”って命じたんだよ? アタシが“動いて良し!”と許可するまで、アイツはどんなに頑張っても踏ん張っても動けない……そう、未来永劫ね」

 ミロの過大能力オーバードゥーイングはこの世界全体に働きかけるもの。

 悪事をするどころではない、この世界でナアクはもう二度と動けないのだ。

 それがたとえ極小のナノマシン一粒であっても――。

「あ、そういうことか……よくやった、褒めてつかわす」

 ツバサはご褒美とばかりに豊満な乳房へミロを抱き寄せ、今朝結ってあげたシニョンが崩れないように撫でてやる。

 ミロは子猫みたいに喉を鳴らして心地よさそうだった。

「褒めて褒めてもっと褒めてー♪ アタシは褒めるとに乗るよー♪」
「それは困る。じゃあこの辺にしておこう」
「しまった間違えた! 褒めると伸びるよ! もっと褒めてお母さーん!」
「誰がお母さんだ」

 決め台詞を吐いたツバサはミロを褒めて撫でることこそやめたものの、彼女の身体を愛おしげにそっと抱き締めていた。

「およ、どったのツバサさん?」

「いや、あの声を聞いてると……他人事に思えなくてな…………」

 ──ひゅぅるぁぁぁぁぁぁぁああああああああああぁぁぁぁぁぁ……ッ!!

 奈落の底の中心で──獣王は慟哭どうこくしていた。

 出会った時とほぼ変わらぬ姿に戻ったアハウは、翼となった両腕を広げたまま空へ目掛けて凄まじい声量の遠吠えを打ち上げていた。

 その凄まじさは、声だというのに視覚へ訴えるほどだった。

 アハウの喉から──枝葉を広げるように蒼い稲妻が広がっていく。

 最初は本当に雷光を発しているのかと思ったが、あれはアハウの慟哭が強すぎて目に映っているのだ。そこに込められた感情は計り知れない。

 ──ひゅぅるぁぁぁぁぁぁぁああああああああああぁぁぁぁぁぁ……ッ!!

 世界をも震撼させる悲嘆に暮れた慟哭。

 失った家族への想いに共感するツバサは、思わず涙ぐみそうになった。

「仲間の仇は討てた……でも、彼の家族は帰ってこないんだ」

 ツバサは身震いを抑えようと、もっと強くミロを抱き締めた。

 あれは──自分に訪れたかも知れない未来。

 命を捧げても惜しくはない家族を失った家長かちょうの姿だ。

 ミロを、マリナを、ダインを、フミカを、トモエを、ドンカイを、ジャジャを、ジョカを…………誰か1人を失いでもしたら、ツバサはアハウと同じように慟哭を上げ続ける獣になっていたかも知れない。

 え? クロコとセイメイはどうしたって?

 こう言っては可哀相だが──あの2人では泣けないと思う。

「いいえ、そんなことはございません」

 いきなり耳元で声がしたかと思えば、甘い吐息を吹きかけられてゾクッとした。それでやめればいいものを、耳たぶを柔らかく噛んでくる。

「うひゃあっ!? な、なんだ! クロコか!?」

 ツバサはミロを抱いたまま飛び退いた。

 いつの間にかクロコが背後に忍び寄っていた。

 舞台裏バックヤードを使ったのだろう。いくらツバサが武術の達人でも、あれは気配が読みようがないので対処しきれないのだ。

 クロコはツバサの耳の味を反芻はんすうするみたいに舌なめずりする。

「ツバサ様は慈悲深く慈愛に満ちた御方……私の如き駄メイドや、穀潰しニートでアル中なセイメイ様を失ったとしても、きっと号泣するに違いありません」

「また人の心を見透かすような真似を……」

 本当、こいつの読心術だけはよくわからない。

 読心術という技能スキルはあるが、ツバサくらいの高LVの神族になれば抵抗レジストできるので読まれる心配はない。過大能力もあるから不可能なはずだ。

 なのにクロコは──こちらの胸中を遠慮なく暴き立ててくる。

 まるで過大能力オーバードゥーイングのような傍若ぼうじゃく無人ぶじんさだ。

「強いて言うなら第四の壁を突破する・・・・・・・・能力……とでもいいましょうか」
「ますますわからん。おまえ、謎すぎるよ」

 雇い続けていいのだろうか──この不思議メイド。

「それで……地上の片付けは済んだのか?」

「はい、仰せのままに──シャゴスの残骸、その処理が終わりました」

 別次元から来る侵略者、異形のものたちとその王。

 彼らは撃退すると自然消滅する。

 活動している段階では支障ないようだが、生命体としての機能を停止すると存在を保てなくなるらしい。死んだ後は塵ひとつ残らなかった。

 だが、シャゴスは別次元あちら真なる世界こちらの合いの子だ。

 多少は崩れるが、その死体はジャングルに散らばっていた。

 ツバサたちがナアクに引導を渡している間、クロコたちにはその死体の後始末を頼んでおいた。やり方については彼女たちにお任せだ。

 その詳細について、クロコから報告がある。

「フミカ様が【魔導書】グリモワールでシャゴスに関する情報を採集した後、セイメイ様の過大能力と、ダイン様が同じくセイメイ様の力を発動させた例のハンマーを使い、1体残らず塵へと還してくださいました」

「仕事が早くて助かる。ウチの長男と次女は優秀だな」

 それと、穀潰しニートの用心棒もたまには役に立ったらしい。

 帰ったら晩酌ばんしゃくを少しだけ贅沢にしてやろう。

 クロコと事後処理で話していたツバサはミロに手を引かれた。

 ツバサの胸に抱かれたままのミロは、その小さな肩にツバサの両乳房を乗せるようにしながら、自分にかき抱くツバサの腕を揺さぶってくる。

「ねえ、ツバサさん……アハウのオッチャン、大丈夫かな」

 ミロは心配そうに奈落の中心を見つめる。

 ──ひゅぅるぁぁぁぁぁぁぁああああああああああぁぁぁぁぁぁ……ッ!!

 アハウの慟哭どうこくは、未だ鳴り止まない。

 家族を無惨にも殺害したナアクを誅殺することはできた。

 復讐は果たされた──だが、家族を失ったことには変わらない。

 憎悪や怨嗟えんさとは強すぎる力なのだ。

 それはどす黒い情念によって燃える炎であり、我が身を焦がすほどの火力で焚きつける。そして、憎しみや怨みを晴らすまで決して絶えることはない。

 憎しみが燃える限り、怒りがたぎる限り、無尽蔵の活力を約束してくれる。

 決して揺らぐことのない、目的へ突き進む指針ともなるだろう。

 だが、復讐が果たされれば──そこには灰も残らない。

 魂の一片いっぺんまで焼き尽くして、復讐者の心を無に帰すのだ。

「アハウのオッチャン、燃え尽き症候群にならなきゃいいけど……」
「途端に俗っぽくなったな。あながち間違いじゃないし」

 散文的に並べてみたが、現実的にはミロの言葉が正しいはずだ。

 やり遂げて、成し遂げて、達成して──燃え尽きる。

 憎しみとはそういうものだ、とツバサは師匠に教わった。

『喜怒哀楽の内、怒りほど強い感情はねえ。だが、それは自分も周囲も巻き込んで焼き尽くす、見境のねえ業火みてえなパワーだ。扱いを間違えればあっという間に自滅しちまうし、燃え尽きたらそこで終いよ……後に残るは灰ばかりさ』

 なるべく頼るなよ、と師匠に釘を刺されたものだ。

 殺戮の女神セクメトはそれに近い──今後の運用には細心の注意を払おう。

 不意に、アハウの慟哭が止んだ。

 膝を折るように曲げ、グラリと前に倒れかけるアハウ。

 ツバサとミロは抱き合うのをやめると、慌てて駆け寄ろうとした。

 だが、すんでのところでアハウは踏み止まる。

「心配無用だよ、ミロ君……膝を折るには、まだ早い……」

 アハウは泣き腫らした目元をたてがみで隠す。

「まだ、おれには……マヤム君、カズトラ、ミコちゃんがいるんだ……燃え尽きるわけにはいかんよ……守るべき家族がいるんだからな……」

 翼の腕で目元を拭い、かぎ爪の目立つ指でたてがみを描き上げる。

 どうにか顔色を整えると、無理をして笑顔を作ってから振り向いた。

 それをミロは──こころよい笑顔で迎え入れる。

 ミロの笑顔が天使すぎて、ツバサは腰砕けになりそうだった。

「そっか……アハウのオッチャンは強いね」

 ウチのツバサさんみたいだ、とミロから最大級の賛辞が送られる。

 ツバサの強さが母性なら──アハウの強さは父性か。

 アハウはゴキゴキと骨格から変形させる音を響かせて、人間に近い体型となってからツバサたちに歩み寄り、その角が目立つ頭を深々と下げた。

「ツバサ君、ミロ君、今回の件では本当に世話になった……助けられた……感謝、圧倒的な感謝しかない……ありがとう、本当にありがとう」

「いいっていいって、困った時はお互い様じゃん」
「ミロの言うとおりですよ。それに……俺たちも嬉しかったんです」

 自分たちのように──家族となっている人々がいた。

 そこにシンパシーを覚えただけではなく、もっと大きな輪を広がれる可能性を感じ取ることができた。まだ予感のようなものだが──。

 朗らかに答えるツバサたちに、アハウはまた涙ぐむ。

 慟哭のこともあるが、この人は感情豊かで涙もろい人らしい。

 だからこそ、怒りに駆られると暴走してしまうのだ。

「ほ、本当に……ありがとう……君たちに、出会えて良かった……ッ!」

 アハウは両膝をついて土下座するような態勢になると、慟哭とまでは行かないがおいおい声を上げて泣きじゃくった。

 泣き虫な獣王を慰めて、泣き止むまで付き合ってやる。

 すると──今度は謝罪してきた。

「ツバサ君にも……すまないことをした。君は、ナアクを……アイツから何か聞き出したがっていただろう? 本来なら生け捕りにしたかったはずだ。なのに、おれの復讐を優先させてしまって…………すまない」

「気に病まないでください。あれが最良の選択だったんですよ」

 開闢かいびゃく使徒しと──ナアク・ミラビリス。

 灰色の御方とか、魂の自由と解放とか、思わせ振りなキーワードをこれでもかと振りまいていたので、拷問レベルの尋問をしてでも全ての情報を吸い出したかったのは事実だが、早々に始末するべきだとも考えていた。

 あの手のやからは生かしておくと後々厄介そうだ。

 その理由を口にする前に、ミロが先回りして具体例を挙げる。

「ああいう奴は下手へたに捕まえとくと、ル○ンⅢ世ばりの脱走劇をかまして、またぞろとんでもない面倒を起こしかねないからねー」

 ツバサはミロに賛同する。

「そういうことです──長生きさせたい人間でもないですしね」

 色んな意味で人間かも怪しいが、とツバサは皮肉った。

 これは予感だが──アイツ1人じゃない・・・・・・・・・

 ツバサの勘では灰色の御方とやらに余計な知識を与えられたナアクのような狂的な気質を持つ科学者は1人や2人じゃない。複数人いるはずだ。

 ナアクの口振りからして、それをプンプン臭わせていた。

 やがて──灰色の御方もいずれ姿を現すだろう。

 灰色の御子たちもプレイヤー同様、こちらの世界へ転移してきているだろうという予感もある。いや、彼らの場合は戻ってきたというべきか?

 里帰り気分の連中とも、いずれ顔を会わせる。

 その時までにこちらも準備を整えておかなければ。

 戦の準備に余念がない武士めいた思考をおくびにも出さず、ツバサは先刻のように足でタンタン! と奈落の底に敷き詰められた石版を踏み鳴らした。

「ところで──石版こいつは頂いてもいいですかね?」

 ツバサの申し出にアハウはキョトンとしていた。

「おれたちはこんなものいらんから……持っていってくれるなら、どうぞとしか言えんのだが……どうするんだね、こんな変な石版?」

「情報というのもちからですよ、アハウさん」

 この石版にはシャゴスの創り方が記されている。

 そのことは容易に想像つくが、それだけではないはずだ。古代の神族や魔族についての情報や、別次元の侵略者たちに関する知識も記されているだろう。

 活用しない手はない──幸い、ウチには知識に飢えた娘もいる。

「あ、わかっちゃった。フミちゃんに分析させるんだね?」

「話したらフミカも乗り気だしな。基本的に任せるが、俺も立ち会うし、この世界のものだからジョカにも手伝いを頼むさ。3人がかりならはかどるだろう」

 噂をすれば影──ということわざがある。

「バサ兄~ッ! さっき話してた石版ってどこッスか~?」

『量があるちゅうとったんでな。わしの【不滅要塞】フォートレスに運び込んで持ち帰ろうって話になったんじゃ。グランド・ダイダラスで運び込むぜよ』

 グランド・ダイダロスがゆっくり下降してくる。

 その掌にフミカが乗って、こちらに手をブンブン振っていた。

「いいタイミングだ。ダインも連れてくるとは手際もいい」

 奈落の底を埋め尽くす量の石版だが、巨大ロボを重機代わりに使えば回収もすぐに終わる。なるべくスムーズに作業を進めたいところだ。

 それが終わったら──もう一仕事ある。

   ~~~~~~~~~~~~

 ちょうど夜明けを迎え、東の空が白んできた。

 夜通し行われていた凄まじい戦いに眠れぬ夜を過ごしていたヴァナラたちは、マヤムに連れられて魔神の大穴へとやって来ていた。

 しかし、恐れて近寄ろうとはしない。

 大穴のふち近く、木々の上から大穴を遠巻きに覗いている。

 魔神の大穴の上空には──三柱の神がいた。

 言わずと知れた自分たちの守護神──獣王神アハウ・ククルカン。

 遠くやってきた長い黒髪と大きな乳房が特徴のツバサという地母神、少年のように見えるが少女でもある快活そうなミロという英雄神もいる。

 ──ひゅぅるぁぁぁぁぁぁぁああああああああああぁぁぁぁぁぁ……ッ!!

 突然、アハウが咆哮を上げた。

 それは以前の仲間の神々を失った時の慟哭のように聞こえたが、あの時よりも力強く、未来へ突き進む勢いを感じさせるものだった。

 アハウが咆哮を上げると、ツバサからも凄まじい神の力が発せられた。ヴァナラたちは聖猿せいえんと呼ばれる神族に近い種族なので、神族の波動に敏感なのだ。

 体中の体毛が逆立ち、尻尾がピンと立つほどの衝撃が走る。

 おもむろにミロが背に差した神剣を抜き払い、高々に天へと突き上げた。

「──この真なる世界ファンタジアを統べる大君が命じる!!」

 彼女からも世界を裏側から塗り替えるような力の波動が発せられ、ヴァナラたちは恐れ戦いた。だが、恐れるにはあまりに神々しい。

 これは畏敬いけいだ──ヴァナラたちはひざまずいて三柱の神を拝んだ。

 獣王神は吠え、地母神は自然を司り、英雄神が世界を変えていく。

 神々の饗宴きょうえんが何をもたらすのか、それを目の当たりにする。

「ま、魔神の大穴が……ッ!?」

 ヴァナラの誰かが声を上げたが、それは誰かわからない。

 数人のヴァナラたちが指差す先──魔神の大穴。

 その大穴が、少しずつふちすぼめていたのだ。

 穴が閉じるように地面が迫り上がって、奈落の底で巨獣が身動みじろぎするような震動が響いてくると、ジャングルを揺るがす地響きとなる。

 それは奈落の底から土が盛り上がっているのだと気付くのに、それほど時間はかからない。ヴァナラたちの目にも見えたからだ。

 大穴がすぼまり、地の底から土が盛り上がり──魔神の大穴が埋まる。

 やがて地平線の彼方から太陽が顔を覗かせた頃。

 かつて大地の魔神が獲物を求めるように口を広げていた魔神の大穴は、跡形もなく埋められており、ジャングルにぽっかり平地が生まれていた。

「この大地に生きとし生ける者よ! 密林ジャングルに生まれ死んでいく者よ!」

 アハウが朗々とした大声で告げる。

 慟哭よりも通るその声は、ジャングルの彼方にまで轟いた。

「奈落の底に眠る魔神は目覚めたが、我ら神々の鉄槌によって滅びた! そして、魔神の大穴はこの通り閉ざされた! もう何も恐れることはない!」

 アハウは翼の腕を大きく広げ、空を支配する王者のように振る舞う。

「この地は我らの手により聖なる大地へと生まれ変わった! 獣王神ククルカン! 並びに地母神ハトホル! 英雄神カエサルトゥス!」

 ──この三柱の神が約束しよう。

「この地に映えあれ! この地に栄えあれ! この地に誉れあれ! 我が眷族たるヴァナラの子らよ! もう恐れるものは何もない!」

 この地に新たな村を──国を創っていこうではないか!



「我こそは獣王神ククルカン──この大地と密林ジャングルの守護神なり!」


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