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第4章 起源を知る龍と終焉を望む龍
第95話:迫り来る終焉龍
しおりを挟む「──そっから先はおれが話そうか」
思い出したかのように話に割り込んでいたセイメイが、「出番が来た」とばかりの口調で言った。でも、手酌で呑むことはやめない。
実際、ここから先はジョカフギスには辛そうだ。
誰よりも真なる世界を愛していた兄──ムイスラーショカ。
その兄がこの世界を諦めて、世界を壊すことでやり直すと言い出しただけでもショックだろうに、あまつさえ忌むべき侵略者の力を借りてまで成し遂げようとしているのだから……。
ぐい呑みの酒で喉を潤して、セイメイは話を継いだ。
「こいつら兄弟の力は程良く拮抗してるみたいでな。ジョカの結界を兄貴のムイスラは100年間破れなかった。だが、つい先日……1週間前くらいか?」
ムイスラーショカは、別次元の何者かと契約を交わした。
ジョカフギスの結界も意味はなく、直接ムイスラーショカの頭の中にテレパシーのようなものを送り込み、契約のやり取りをしたらしい。
「そこで拮抗は崩れたわけだ」
侵略者の力を得たムイスラーショカは、ジョカフギスの結界を破った。
兄が別次元の者から力を得たことを理解したジョカフギスは、愕然とするも兄を止めるために敢然と立ち向かったそうだ。
「それがセイメイの感じた“ドンパチの気配”か」
「その通り──おれがここら辺を通りがかったのが1週間前なのよ」
起源龍たちによる天地を割るような戦いに駆けつけたセイメイは、ジョカフギスとそっくりだが、まるで別物と化した異形の龍を見たという。
「その薄気味悪い姿になった龍……ジョカの兄貴はな、体中から手下のドラゴンをボロボロとこぼすみたいに産み出して、こいつを襲わせてたんだ」
「んな、それ、こんな犬みたいな竜じゃないか?」
トモエはスケッチブックを取り出すと、クレヨンでティンドラスのイラストを描き上げた。なかなかの描写力、意外な才能である。
イラストを見たセイメイは、ぐい呑みを持った手で指差す。
「そう、こいつらだ。1体1体の強さは大したことねぇ、俺たちやジョカなら10体や100体くらい屁でもない……が、ちょいと桁が違ってなぁ」
──数万は超えていたという。
「10万……100万……1000万はいなかったも知れんが、まあ数えるのが嫌になる数よ。空も山も竜だらけ、竜が七分に空が三分って感じだったよ」
加えて、侵略者と化したムイスラーショカもいる。
「おれがおっとり刀で馳せ参じた頃、兄貴とその犬みたいなドラゴン……ティンドラスとか言うの? そいつらにやられてジョカは虫の息だった……んで、判官贔屓も手伝って“負け戦から逆転するのが面白い”の精神に則り──」
「セイメイはジョカフギスに加勢したわけか」
ティンドラスの大軍を撫で斬りにすると、ジョカフギスにトドメを刺そうとするムイスラーショカを迎え撃ち、派手に戦り合ったという。
――剣は一人の敵学ぶに足らず。
古代中国で名を馳せた名将・項羽の残した言葉で、剣術はたった一人を相手に戦うための術だから、天下を望む者にはそぐわない。万人を操り万人を相手取る兵法を学ぶべきだと説いている。
しかし、セイメイの流派はこの名言に真っ向から反逆していた。
一騎当千を体現するが如く、個で群を薙ぎ払う。
ティンドラスの大群ですら歯牙に掛けず斬り払ったことだろう。
ツバサの師匠でさえ「セイメイの一族はデタラメだ」と呆れるほどだ。
セイメイの強さも傑出しているが、彼の生家である久世家が代々常人離れした強さを誇る強豪を輩出する血筋とのこと。一族総出でデタラメらしい。
そのデタラメな血を引いた男は呑みながら続ける。
「半日くらいチャンチャンバラバラやってたのかなぁ……そしたらやっこさん、急に俺たちに興味がなくなったみたいになってな」
「どうでもいいけど、おまえの説明には緊張感が足りないな」
居酒屋で酔っぱらいの話を聞いてる気分だ。
酔いどれだが、酩酊してないのが救いである。
ムイスラーショカはセイメイにもジョカフギスにも目をくれず、ティンドラスの群れを率いて、どこかへ行ってしまったそうだ。
「巣ごと丸ごと、ぜーんぶ持ってっちまってな」
「巣ごと……何の話だ?」
セイメイは天井を──この空に浮く山を指差した。
「おまえさんたち、誰かから『空に浮く山に原初の龍がいる』って噂を聞いてきたんだろ? だったら、この山を見てどんな感想を思った?」
こういう時、子供の感想には遠慮がない。
ミロとトモエは身振り手振りで各々の感想を述べる。
「なんか小っさいし迫力ないなー、って思った」
「ん、もっとでっかいの想像した。下のお山のが見応え満点」
「子供ってのは正直でいいな」
カラカラと笑うセイメイにツバサは推測を上げてみた。
「もしや……もっと大きな空に浮く山があったのか? ジョカフギス君やお兄さんはそこを巣……じゃない、住み家にしていたと?」
ご名答、とセイメイは水晶の湖をトントンと人差し指で叩いた。
「ここは謂わば屋敷の離れみたいなもんさ。この水晶ホールに来る時、立派な石橋がちょん切れてただろ? あれで空に浮く山の本山と行き来できたんよ」
ムイスラーショカはその中に潜り込むと、ティンドラスの群れを連れて空に浮く山ごと移動を始めたという。
「まるっきり移動要塞……うんにゃ、浮遊要塞だわな」
世界を滅ぼすために出掛けたんだろ、というのがセイメイの読みだ。
「追っかけようかとも思ったが、さすがに原初の龍と万の軍勢だ。多勢に無勢ってのもあるし……ジョカがズタボロだったのもあるんでな」
セイメイは旅立つムイスラーショカを見逃すような気持ちで見送り、瀕死の重傷を負わされたジョカフギスの手当を行ったという。
セイメイは神族──剣神という剣術に長けた神だ。
ツバサ同様LV999だが、その戦闘一辺倒な技能では手当などままなりそうにもないが、最低限の回復系技能は習得していたらしい。
「アルマゲドン時代から持ち越してた回復アイテムもあったしな」
初めて使ったぜ霊薬、とセイメイは空になった化粧瓶を摘まんで振った。
貴重な完全回復薬も惜しみなく使ったようだ。
これによりジョカフギスは一命を取り留めたが、まだ満足に動けるような状態ではなく、兄の暴走により受けた精神的ショックも凄まじく、残された離れでもあるこの空に浮く山に引き籠もってしまったという。
「……んで、おれは助けた縁もあって用心棒を頼まれたわけ」
いいもん貰っちゃったしな、と瓢箪を振る。
よく見ればこの瓢箪──透き通るような紺碧の宝石でできており、くびれた胴で括られている紐や些細な装飾品まで華美を極めている。
「この瓢箪、この世界の最初の頃の神々が愛飲したっつう極上の美酒が無限に出てくるんだぜ? カーッ、たまんねぇよな!」
文字通り、セイメイは浴びるように瓢箪の酒を呑んでいた。
顔を上に向けると、頭上に掲げた瓢箪を逆さにして顔に酒を浴びせかけるようにだ。ラッパ呑みどころではない、贅沢すぎる味わい方である。
顔とか着物とかビショビショにしてもお構いなしだ。
「……いくら飲んでもザルのおまえに一番渡しちゃいけない代物だな」
それとな、とセイメイは顔を濡らす酒を舐めながら忠告する。
「ティンドラスとかいう犬みてぇな竜、ありゃ生粋の魂喰らいだ。生き物の魂なら何にでも貪りつくから用心しといた方がいいぜ」
下手に近寄らないこった、とセイメイは親切心で教えてくれた。
「そういえば……死体も貪ってたんだが、あれは意味があるのか?」
「言ったろ、あの犬竜どもは何にでも貪りつくって」
人間の魂──これを魂魄と呼ぶことがある。
魂とはいわゆる魂のこと、死ねば天に帰るとされている。一方の魄とは肉体に残るもので、死ねば地に帰るとされていた。
「死骸に残ってる魄を漁ってたんだろ。犬っころのやりそうなこった」
セイメイは興味なさそうに吐き捨てた。
~~~~~~~~~~~~
これで大凡の話は聞き終えた。
この幻想世界──真なる世界の成り立ちに起源龍が関わったこと。
別次元の異形──侵略者たちとの戦いは10000年前から始まったこと。
その戦いにより、この真なる世界は荒廃してしまったこと──。
人間は神族や魔族の因子から生まれた存在であること──。
人間の魂は神や魔を超える可能性を秘めていること──。
灰色の御子はその人間の力を借りるために地球へ旅立ったこと──。
彼らの帰りを待ちきれなかったムイスラーショカが暴走したこと──。
ティンドラスの親玉が侵略者と化したムイスラーショカであること──。
情報量だけならば予想以上の収穫だ。
フミカを連れてくれば喜んだし、情報整理も捗っただろう。彼女を防衛側に回したことが少々悔やまれる。いつかジョカフギスに会わせたいものだ。
「……緊急性があるのはムイスラーショカだな」
ティンドラスの王にして、その発生源となってしまった終焉龍ムイスラーショカについての情報が得られたのは僥倖だった。
同時に、肌が粟立つ危機感も覚える。
今まで倒してきた別次元の侵略者──その王たち。
彼らは絶大な力を誇るものの、空間の裂け目が小さすぎてこちらに侵攻することができず、その裂け目を開ける力も取り戻せていなかった。
その動きは制限されるため、能力的にも万全ではない。
これらはツバサたちに有利な条件として働いた。
だが──ムイスラーショカは違う。
セイメイやジョカフギスの話を聞く限り、ムイスラーショカは幽冥街で遭遇したアトラクアの女王のように侵略者と融合している。
どのような働きかけがあったのか定かではないが、空間の裂け目を使わずとも侵略者との融合を果たしたらしい。
つまり、まったく動きを制限されていない。
それが浮遊要塞で飛び回っているのだ。
ムイスラーショカ自身、起源龍というこの世界でも規格外の力の持ち主だというのに、そいつが世界を滅ぼすため更なる力を得たという。
能力的にも万全、悪堕ちによるパワーアップも果たしている。
──もはや終末をもたらす破壊神そのものではないか。
真なる世界を破壊し尽くすまで暴れるのは想像に難くない。しかも、他の侵略者より積極的だから始末が悪いし手に負えない。
早急に対処する必要性がある、とツバサは即座に動き出した。
「その終焉龍と浮遊要塞はどちらの方角へ行った?」
「おれが見送ったのはあっちかな」
セイメイは明確な方向では言わず、適当に指差すだけだった。
「相変わらずアバウトな……あちらは東……いや、ちょっと南寄りか?」
ここより南東──そう聞いてミロとトモエの顔色が変わる。
「んな! それ……トモエたちが来た道を帰る道!」
「まさか……アタシらの村に向かってんの、ジョカちゃんの兄貴!?」
そう、よりにもよってツバサたちの拠点がある方角だ。
あの一帯は猫族の村がある谷を中心に、ツバサたちが自然や生物を甦らせている。起源龍としての感知能力に引っ掛かったのかも知れない。
斥候のティンドラスを送ってきた理由もそれか?
だとしたら、南東に向かったムイスラーショカの狙いは──。
「南東にあるめぼしいものって言ったら……俺たちの村だけだよなぁ」
ツバサは小さく舌打ちすると表情を険しくした。
こちらの表情の盗み見ていたジョカフギスがそれを案ずる。
「少し前から……世界のあちこちで自然が増えたり、生物が増える気配を感じるんだけど……もしかして、君たちがやっているのかい?」
「あちこちで……ああ、そのひとつは少なくとも俺たちの仕業だよ」
ジョカフギスの口振りからすると、ツバサたちのように過大能力に目覚めたプレイヤーが、この世界で似たり寄ったりの活動をしているらしい。
せったく耳寄りな情報を聞けたのに、今は喜んでいられない。
「ミロ、トモエ、すぐ村に戻るぞ!」
「うん、急ごう! ツバサさんの転移魔法ならすぐでしょ、早く!」
「んなっ、ネコちゃんたちとアザラシちゃんたちが心配!」
ツバサが踵を返すと、ミロとトモエも焦った声で続く。
「ジョカフギス君、話を聞けて助かったよ。ありがとう。落ち着いたら、また訪ねさせてもらう……その呑兵衛をよろしくな」
今度来る時は訃報が土産になるかも知れないが──。
「ジョカちゃん、またねー♪」
「ん、白い龍さん、色々ありがとう!」
ツバサたちは別れの挨拶をして、早々に立ち去ろうとした。
その足を──ジョカフギスの鋭い声が止めた。
「まっ、待って……君たちは……兄さんと戦うつもりなのか!?」
ツバサは足を止めると、顔を半分だけ振り返らせる。
その瞳に決意の眼光を讃えて、ジョカフギスの質問に答えた。
「望むと望まないとに関わらず、俺たちは真なる世界に飛ばされたが……まだ此処に生きている。この世界を壊されたら困るんだよ」
守るものもできた──ツバサは家族や助けた種族たちを想う。
「俺の家族を……大事なものを壊すというなら、何者であれ俺の敵だ」
容赦なく潰す──起源龍も終焉龍も知ったことか。
「もしも俺たちがお兄さんを殺したら恨んでも構わない……お兄さんが心配なら、今から味方したっていい。だが、覚悟してくれ」
俺たちを敵に回す覚悟を──。
ツバサが眼光を叩きつけると、ジョカフギスは巨体を身震いさせた。
なるほど、この脅え方は紛れもなく子供だ。
世界を破壊しようとする兄を止めたい──だけど兄とは戦いたくない。
世界を守るためには兄を殺さねばならない──しかし兄を殺したくはない。
ならば兄に味方して一緒に世界を壊すか──そんな度胸はない。
ツバサたちに味方してもう一度兄に立ち向かう──その勇気もない。
では兄と戦って殺そうとするツバサたちを止めるか──それもできない。
何も自分で選べない──決断に踏み切れないのだ。
「ミロちゃん! トモエちゃん! 君たちまで……戦うの!?」
友達になれた少女たちも呼び止める。
トモエとミロは振り返るが、その顔は戦士のものだった。
「んな──戦うッ! この世界のみんな、まだ生きてる! 頑張って生きてる人、いっぱいいる! トモエ知ってる、だから……トモエが守ってあげる!」
その力がトモエにはある! と大斧をブンブンと振り翳した。
ミロも神剣を抜き、ジョカフギスへ突きつける。
「アタシはさ、約束したんだ──騎士のおじいちゃんとね」
神剣から仄かに立ち上る黄金色の輝き、ミロの力の象徴だ。
その輝きを目にしたジョカフギスの顔が強張る。
「それは“主神の王権”……ッ!? ミロちゃん、君が……!?」
「そんなもん知らない。ただね……アタシは騎士のおじいちゃんに、『この世界で生きてる人たちを助けて』って頼まれたの」
それにミロは「うん、わかった」と気楽に答えた。
だが、その瞳に宿る覚悟は本物──自らの魂を賭した本気である。
「アタシは約束を守る、頼まれたからにはやり遂げるよ」
何があってもね、とミロはウィンクする。
2人に武器を収めさせて先に行かせる。
ツバサは最期に、ジョカフギスとセイメイへ向き直った。
「そういうことだ、ジョカフギス君……俺たちは君のお兄さんと戦う」
君がどうするかは──自分が決めろ。
「ここに引き籠もっていたいなら、それも構わない……だが、その選択を君は必ずや後悔するだろう。何もしなかった自分をな……」
ジョカフギスに伝えたい言葉はそれだけだった。
次にツバサはセイメイを見据える。
「セイメイ、おまえはムイスラーショカが自分たちに興味をなくして、どこかへ行ったから追いかけなかったとか言っていたが……それは本当か?」
わざと見逃したんじゃないのか? と強い口調で詰問する。
ついでに気迫も叩きつけるが、セイメイはヘラヘラと笑うばかりだ。
「おっかねえ顔すんなよ、せっかくの爆乳美人が台無しだぜ?」
「誰が爆乳美人だ」
この戦闘狂が対戦相手をみすみす逃がすことはない。
アシュラ時代、前人未踏の“鏖殺”を達成した男。
話を聞いていると、ムイスラーショカとも対等に渡り合っている。
即ち、セイメイにすれば格好の遊び相手だ。
それを──見逃すだと?
この酒よりも結婚よりも戦いに目がない天性の武人が?
有り得ない──ツバサはそう断じた。
嘘なんかついてねぇよ、とセイメイは瓢箪を覗きながら答えた。
「刀2本で空飛ぶ万の軍勢と巨大ドラゴンを1匹残らず斬り殺せっての? そんな無理難題吹っ掛けんなよー。言ったでしょ? 多勢に無勢だったし、ジョカも傷だらけで見捨てらんなかったから、追いかけるのを断念したって……」
長ったらしいセイメイの言い訳を、ツバサは半眼で聞き流した。
そして、踵を返すとミロたちの後を追う。
「相変わらず嘘が下手だな──斬龍剣の久世慎之介」
捨て台詞代わりにツバサが言い残すと、セイメイは去り行くツバサの背中に噛みつくような怒鳴り声を浴びせてきた。
「おぉい! やめろよそれぇ! 現実の二つ名、大ぇ嫌いなんだから!」
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