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第4章 起源を知る龍と終焉を望む龍
第94話:終焉の龍は来世を夢見る
しおりを挟む水晶の湖の上──起源龍の話は続く。
遙か昔、別次元の侵略者たちとの戦争が始まるより以前。
「神族と魔族は色んなことを試していた……地球における人間誕生も、そのひとつと聞いている……彼らは“新しいもの”を求めていたんだ」
人類の創造は──神と魔による実験だった。
思うところはあれこれあるが、今はジョカフギスの話に耳を傾けよう。
「人間が生まれると、更なる試み行われた……こちらの世界の種族が、地球の人間へと転生したり、人間の魂だけをこちらに招いてみたり、生きた人間をそのまま連れてきてみたりと……」
「地球に伝わっている話と辻褄が合いそうだな」
神や魔の生まれ変わりとして力を奮った者の伝承もあれば、異世界を垣間見た人間の伝説も枚挙に暇がない。そもそも神話の発信源がこの世界らしい。
「その課程で判明したことがひとつあるんだ」
多くの経験を積んだ人間の魂は──とてつもなく強くなる。
「君たちの世界……地球で言うところの霊的なものが、この真なる世界では実体となる……だけど、地球の環境では霊的な力が極端に弱くなるため、魂は物質というものに宿る……君たちの言葉で“受肉”と言うのかな……?」
「ちょっと違う気もするが、間違ってもいないかな」
ツバサが肯定すると、ジョカフギスも頷いた。
「この受肉が……魂に……とてつもない負荷を与えるらしい」
霊的な存在にとって、物質とは重い鎧のようなもの。
受肉という負荷をかけられた魂が、幾多の困難を乗り越え、魂を磨くような経験を積み重ねた後、その肉体から解き放たれらどうなるか?
セイメイは「わかるわー」と珍妙なたとえ話をする。
「ほら、昔のマンガであったよな。いつもダンベルみたいに重たい服を着ておいて本気になったら、その重りみてぇな服を脱ぐシチュエーション」
「あったな──格闘マンガでよく見た」
セイメイもツバサも真似した口である。
ただ、どちらも師匠に当たる人々に止められていた。
『その訓練、効果絶大っぽいけど実は逆効果だから止めとけ』
実際には過負荷に耐えようとする肉体がずっと強張るため、筋力は上がるとしても筋肉や関節の柔軟性はなくなり、瞬発力なども低下するのだ。
過重に耐えかねて身長が縮んだり、関節を壊すこともある。
『筋力を上げたいならウェイトトレーニング、瞬発力や敏捷性を上げたいなら素早く動く練習をした方がいい。そういう時だけ身に付けるならアリかもな』
大リ○ガ○養成ギプスもダメだぞ、とツバサの師匠はもっと古いマンガかアニメのネタを持ち出しながら注意してくれたものだ。
恐らく、これが度が過ぎたリストウェイト系の元祖らしい。
神族や魔族になった今ならできるんじゃないか……と思わぬこともない。
しかし、ここは師匠の顔を立てて彼の教えを守ることにしておこう。
ジョカフギスの話は、この過重トレーニングを連想させた。
「……そうだね、一種の鍛錬と見なせるだろう。君たち人間は、最初からそれを当然のこととして課せられている……精進を続ければどこまでも高みを望めるし、堕落すればどこまでも落ちるばかり……」
そこは普遍の摂理だよ、とジョカフギスは付け加えた。
「楽して強くなる方法はねぇってこったな」
「天賦の才に差はあれど、努力と精進は武道家の嗜みだからな」
武道家であるツバサたちには同感できる。
「僕から見てもセイメイ、君と……ツバサさん? の強さは異常だけどね……地球でどれほどの修行を積んできたんだい……?」
この質問を受けて、2人は青い顔で同時にそっぽを向いた。
「「……それは思い出したくもないし話したくもない」」
「何してきたの2人とも!?」
原初の龍にツッコミという俗な真似をさせてしまった。
正しくは――させられた、というべきか。
ツバサはインチキ親父な自称仙人に何度も人外魔境な深山で山籠もりをさせられたし、セイメイは流派を継ぐはずだった叔父に死ぬほどシゴかれたという。
二人とも三途の川や走馬灯を垣間見たのは数知れず。
常軌を逸した猛特訓を課せられた日々は、良くも悪くも思い出の宝庫だ。
「と、とにかく……君たちのような人間は嫌う表現かも知れないが……君たち人間の魂は“特別”なんだよ……」
神族と魔族の因子より生まれた──人間の魂。
それは地球という環境で鍛えられる
その人間の魂が神族や魔族になると、真なる世界の有り様を一変させるほど強力になることも研究の果てに判明した。
「これには神族も魔族も満足そうだった……自分たちの求めていた“新しいもの”はこれだったのだと……自分たちの因子を受け継いだ人間から、自分たちを越える後裔が生まれるのだと……とても喜んでいたんだ……」
起源龍は在りし日を思い返してうなだれる。
「なるほど、色々と合点が行った」
侵略者との戦争により激減した、この世界の神族と魔族。
いずれ再来するであろう侵略者に対抗する戦力として、多くの経験を積んだ魂を幻想世界に招き、新しい神族や魔族に仕立てる。
「アルマゲドンを初めとしたジェネシス製のVRMMORPGは、そのためのトレーニング施設だった……と、考えることもできるわけだ」
ツバサの独り言にジョカフギスは首を傾げた。
「アルマゲド……? それはよくわからないが、地球に渡った灰色の御子たちが、君たち人間の魂をもっと強くするために、様々な手段を考えあぐねていた……とは聞いているよ……時間が掛かりそうだということもね……」
500年──とジョカフギスは呟いた。
「君たちの世界……地球の500年前はどんな風だったんだい?」
話に混ざりたいのか、ミロとトモエが手を挙げる。
「はいっ! 織田信長が『天下取ったる!』って大暴れしてた!」
「んなっ! スペインがアステカとインカをいじめてた!」
ミロとトモエにしてはまともな回答で驚いた。
どちらも500年前の出来事──ミロが日本史で、トモエが世界史だ。
だが、ジョカフギスとは論点がズレている。
ツバサは500年前の地球を、大まかに話した。
「世界各地に大小の国が興り、各々が発展を遂げていた時代だ。ただ、俺たちの時代から見ればまだ未発達。文明も発展途上にあったため、国々の交流も手探り状態……ともすれば、力を得たと思い込む傲慢な国が、まだ未開の国を蹂躙することさえあった……事実、俺たちの国も戦争ばかりだったしな」
戦国時代だもんねー、とミロが補足する。
ツバサの話に耳を傾けていたジョカフギスが答える。
「僕らの世界だけではなく、君たちの世界もまた動乱に明け暮れていたわけか……そんな最中に灰色の御子たちは人間として転生し、地球に渡ったわけだ……それは苦労しただろうな……だからか……」
地球に渡った直後──灰色の御子から報せがあったという。
『何もかもが足りない──時間がかかりそうだ』
「恐らくだが、君たちを神族や魔族として連れ帰るには……時期尚早と見做していたのだろう……彼らが地球でどのような苦境に立たされていたのか、僕たちでさえ知る由もない……だから、その報せを信じるしかなかった……」
信じて──待つしかなかった。
どれだけ時間が掛かろうとも、灰色の御子たちはやり遂げてくれる。
強い人間の魂を探し出し、神族や魔族として連れ帰ってくる。
「そう信じて待ち続けてきたんだ……そういえばセイメイにも聞き忘れてたけど、君たちはどうやって彼らに選ばれたんだい?」
真っ先に口を開いたのはミロだった。
「なんかゲームしてたらいきなり飛ばされた」
「何してんの灰色の御子!?」
「しかも、アタシらに確認とか断りとか許可とか一切無しの無理やり」
「ホント何してんの灰色の御子!?」
誠実な起源龍には、ショッキングな真実だったらしい。
ジョカフギスは短い両手を水晶の湖につけると、長い首で不格好に土下座らしきものをした。無理やり飛ばされたと聞いて、こちらを気遣ったのだ。
「その、なんというか……君たちの気持ちも考えず、あまつさえ許可もなく転移させたことに……灰色の御子たちに変わってお詫びを……」
「君が謝らなくても……それなりの理由があったみたいだしな」
巨大惑星の衝突──あれには灰色の御子も焦ったに違いない。
まだクロコの証言のみだが、いずれ他のGMからも聞き出すつもりだ。
しかし、筋書きに大きな隔たりはないと思われる。
「だが、500年の時を経ても灰色の御子はやり遂げた。俺たちを神族に仕立てて、この幻想世界に送り出した……なのに、どういうことだ?」
長すぎた──とは?
「それに……君のお兄さんが待ちきれなかったとは?」
ここが核心なのだろう。
ジョカフギスは辛そうに牙を噛み、ギュッと目を閉じてしまった。
それを見たセイメイが酒を飲むのをやめる。
「……辛いんならおれが話すか?」
これにジョカフギスは吹っ切るように首をブンブンと振った。
「いや…………これは僕の責任でもある」
僕が話すよ──ジョカフギスは今にも泣きそうな瞳を開いた。
~~~~~~~~~~~~
「僕には兄がいる……といっても、それほど年は離れていないと思う……君たち人間でいうところの双子みたいなものだ」
白き鱗を持つ黒きたてがみの起源龍──ジョカフギス。
黒き鱗を持つ白きたてがみの起源龍──ムイスラーショカ。
「姿形は瓜二つ、ほとんど大差ない……ただ、鱗と髪の色だけが入れ替えたように違うんだ……僕は白龍、兄さんは黒龍とも呼ばれている」
兄のムイスラーショカは、弟に輪をかけて優しい性格だった。
「兄さんはこの世界を愛していた……この世界で生きる者すべてが大好きだった……自分が創世に携わった、という想いが僕よりも強かったんだ……」
この真なる世界をどの創世神よりも尊び、そこに生きる者たちを神族でも魔族でも多種族でも、我が子のように慈しんだという。
思い入れに関しては、ジョカフギス以上だったとか──。
「兄さんは……僕よりも積極的に世界に関わっていった……」
そんなムスイラーショカだからこそ、侵略者たちとの戦争にも率先して参加し、真なる世界を守るために勇ましく戦ったという。
「戦いが一段落し……神も魔も、多くの種族も死んで、この世界も荒れ果てて……兄さんはとても悲しんだ……そして、侵略者たちに怒りを覚えた……」
『奴らがまた来るというなら返り討ち──いいや、今度こそ根絶やしにしてくれるわ! 先に散って逝った者への手向けにしてくれるッ!!』
灼熱の吐息を吐いて息巻いたそうだ。
だが悲しいかな──侵略者たちの脅威は常軌を逸していた。
世界を食い尽くさんとする脅威。身を以て体験した起源龍たちをして「このままでは世界ごと滅ぼされる……」と危惧したほどだという。
「だから……灰色の御子たちが、君たち人間を新しい神族や魔族として連れてくると言い出した時……兄さんは嬉しそうだった……」
ムイスラーショカにしてみれば、人類すら我が子の一員。
この幻想世界と等しく、愛する者としてカテゴライズできるらしい。
やはり起源龍──価値観のスケールが段違いだ。
すると、ミロが半眼で笑いながらツバサをつつく。
「ダインやフミちゃんを息子や娘と呼ぶのにまだ抵抗のあるツバサさんとは大違いだねー。ジャジャさん改めジャジャちゃんはマッハで認めたのに」
「うるさい、俺にも心構えってものがあるんだ」
やはり、ダインとフミカは年が近いからだろう。
何というか──照れがあるのだ。
「兄さんにとっての家族の概念とは、弟である僕を含めて……この真なる世界すべてとも言える。だから、君たち人間もその一員なんだ……」
起源龍たちも、人間については聞き及んでいた。
その魂が秘める未知の潜在能力にも期待を寄せていたらしい。
「異なる世界で育ったとはいえ、この世界の因子から生まれた人間が、新しい戦力として加わる……その力を借りれば、侵略者たちを撃退できる……」
ムイスラーショカはその日を夢見て、灰色の御子たちを送り出した。
「そして……瞬く間に300年が過ぎた……」
その300年間──起源龍の兄弟は世界を守るために尽力した。
起源龍の兄弟は荒廃した世界を飛び回り、侵略者の残党を見つけては始末し、奴らの侵入経路である次元の裂け目を発見しては閉じたそうだ。
そして、侵略者に襲われている種族を助けたという。
『もうすぐ、もうじきだ! 灰色の御子が新しい神々や魔王を連れて帰ってくる! それまで持ち堪えるのだ! 頑張ってくれ!』
助けた種族たちを励まして、また世界を飛び回る。
そんな生活を300年──起源龍たちは不眠不休で続けた。
「しかし……僕たちのやったことは……不毛だった……」
起源龍の力で裂け目を閉じても、侵略者は隙あらば新たな“門”を開いて尖兵の怪物たちを送り込み、この世界から活力を奪っていく。
起源龍が閉じる──侵略者が開ける。
完全にイタチごっことなっていた。
別次元の侵略者はこちらの世界で負わされた傷を癒すため、怪物たちに活力を集めるよう発破をかけているのか、生き残った種族たちの被害も甚大だ。
草の根分けても探し出して狩り尽くす──そんな勢いだったらしい。
「僕たちが駆けつけるのが間に合わず、奴らに滅ぼされた種族は数知れない……その度に兄さんは泣いていたよ……世界を豪雨で覆うように……」
それでも300年間、ムイスラーショカは我慢した。
300年を過ぎた頃、ムイスラーショカはいつまで経っても帰ってこない灰色の御子たちに苛立ちを覚えるようになったらしい。
「兄さんと僕が待つだけならいい……でも、こうしている間にも侵略者たちは傷を癒して態勢を整えている……そして、この世界に生きる種族は搾取されるばかり……兄さんには……それが耐えられなかった」
起源龍たちは待てる──だか、この世界に生きる者が保たない。
ムイスラーショカは戻らぬ灰色の御子に憤った。
それでも400年間、ムイスラーショカは辛抱したそうだ。
400年を過ぎた頃──。
「兄さんの我慢は限界を超え……怒りは頂点に達してしまった……」
待ちくたびれたムイスラーショカは、とんでもないことを言い出した。
『もう……真なる世界はお終いだ……いいや、終わらせよう』
『待てど暮らせど灰色の御子たちは戻ってこない……』
『侵略者どもは、この世界の力を、命を、俺の大好きなみんなを、何もかも奪っていこうとしている……もう、この世界は、消えゆくばかりだ……』
『奴らに奪われるくらいなら──いっそ俺たちの手で壊してやろう』
『創世の龍が転じて、終焉の龍となる……いいじゃないか、それで! この終わりかけた世界に本当の終止符を打ち、全てを滅ぼすことで救済としよう!』
『このままでは世界も、そこに生きる者たちも、みんな生殺しだ! いくら待っても助けは来ない! 灰色の御子たちからは音沙汰がない!』
『ならば──俺たちの手で終わらせてやろうじゃないか!』
『今ある世界を無になるまで破壊し尽くし、そこから新たに世界を創り出せばいいだけのことだ! 俺たち起源龍ならばそれが適うはずだ!』
ムイスラーショカは──起源龍であることを捨てた。
「その日から兄さんは……終焉龍と名乗るようになりました……」
侵略者たちの手に渡る前に──この真なる世界を破壊する。
その後、新しい世界をもう一度創り出す。
──終焉の龍は来世を夢見るようになってしまったのだ。
世界を丸ごと愛せる起源龍の包容力。
それが裏返った破壊衝動たるや想像を絶するだろう。
「僕は必死に説得しました。止めようともしたんです……この地に結界を張り、自分ごと兄さんを封じてきました……」
ジョカフギスもジレンマを感じたという。
自分たちが世界を守らねば、侵略者に良いようにされる。
しかし、ここで兄を解放すれば、この真なる世界は文字通り跡形もなく滅ぼされてしまうだろう。ムイスラーショカならそれができるのだ。
「そうして、また100年……僕と兄さんは結界の中で争い続けました……僕は兄さんを説得しようとしましたが、兄さんは耳を貸してくれず、ただただ世界を破壊するために結界から出ようと暴れるばかり……」
こうして──都合500年の月日が過ぎた。
「そして、つい先日……兄さんが最後の手段に出てしまったんです」
「最後の手段……?」
黙ってジョカフギスの話を聞いていたツバサだが、思わせ振りな言葉が出てきたので、思わずオウム返しに繰り返してしまった。
セイメイは知っているのか、黙想するように眼を閉じて何も言わない。
ジョカフギスも逡巡するが、ようやく重い口を開いた。
終焉の龍が選んだ最後の手段とは──。
「兄さんは、どうあってもこの真なる世界を滅ぼすため……ある侵略者と契約を交わし……その破滅的な力と融合してしまったんです……」
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