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第4章 起源を知る龍と終焉を望む龍
第87話:ジャジャのステータス~母娘の苦労
しおりを挟むその翌日──早朝の拠点前。
家族も増えて改築した拠点も大きくなり、丘の上も手狭になってきたのでツバサが土魔法で高台を整え、広めの面積を確保しておいた。
当然、拠点前の広場も広くなっている。
この広場では催し物をしたり猫族を招いて宴会をしたり、ツバサが気分で物干しロープを張って大洗濯大会をしたり、様々なことに活用していた。
その広場で向かい合う──ツバサとジャジャ。
ツバサは戦闘服でもある真紅のジャケットを着込み、相対するジャジャも赤いくのいち装束。腰には幼女サイズに打ち直した一対の忍者刀が差してある。
ジャジャは忍者刀に片手を添えつつ、ゆっくり腰を下ろして脚のバネをたわませるように身構えていく。
「……行きます」
いつでも仕掛けてきていいのに、ジャジャは断りを入れてきた。
ツバサは微かに頷くのみ、自然体のまま迎え撃つ。手を持ち上げて構えもしなければ、踏み出すのに適した足の配置もしない。ただ佇むのみである。
ジャジャの姿がぼやける──残像だ。
刹那、ツバサの左右から2体のジャジャが斬りかかってきた。
ツバサはそれを素手で捌く。
2体のジャジャはツバサを挟み撃ちにして一対の忍者刀を両手で振るい、二刀流で攻撃してくる。2人いるから四刀流か?
ツバサは忍者刀の腹や柄、もしくはジャジャの手まで腕を伸ばして、4本の刀による攻撃を難なく素手で捌 いていた。
もっとも、過大能力【万能にして全能なる玉体】おかげで受け止めたとしてもかすり傷ひとつ負わないのだが、それは甘えというものだ。肉体の強さを頼みにしていると技が鈍る。精進を欠かすことはできない。
刀を捌きながらジャジャの動きを見切り、反応速度を見極めていく。
「速さはいい。トモエやミロに次ぐな」
ジャジャの攻撃を直に受けることで、その戦闘能力を推し量っていた。
「しかし……如何せん重さがないな。まあ、幼女の身体なら推して知るべしか。急所攻撃や武具に何らかの付与をすれば補えるだろう」
そこへ──3体目、4体目、5体目のジャジャが襲いかかる。
「分身の術、しかも実体のあるやつか」
高速移動による残像ではなく、何らかの技能で質量を持つ分身を作っていた。
忍術というより忍法──神秘の領域に達した魔法に近い。
5人の幼女が二刀流で斬りかかってくるので10刀流だ。ツバサは慌てることなく両手の回転速度を上げ、手数の多さに対応する。
攻撃の速さ、重さ、的確さ──。
それらの測定はできたので、ツバサは斬りかかってくる5人のジャジャを一度に投げ飛ばした。軽いから蜘蛛の子を散らすようだ。
分身の4体は消え、本体のジャジャだけが空中で身を翻した。
「なんの……まだまだ!」
飛行系技能で飛び下がるジャジャは後ろ手に道具箱を探ると、巨大手裏剣を取り出して投げてきた。全部で3つ、どれもUFOのように物理法則を無視した軌道で飛び交い、ツバサの周囲を翻弄するかの如く旋回する。
「ただの刃物なら俺の肌には傷もつかんぞ」
さっきの忍者刀の二の舞だ、とツバサは教えておく。
「なら、こうします!」
ジャジャは素早く両手を組んで印を結ぶ。なんとも忍者らしい。
すると、旋回していた3つの巨大手裏剣が爆炎、稲妻、カマイタチのような真空波をまとい、一斉にツバサへと群がってきた。
「火遁、風遁、雷遁、の術ってところか」
忍者の使う火遁や土遁といった忍術は遁走の“遁”の字が当てられているように、本来は脱出や逃走のために人の目をくらますものだ。火遁なら放火でもして騒ぎを起こすことで、その隙に逃げるような案配である。
しかし、アルマゲドン時代からこの手の忍術は属性魔法の一種として扱われていたので、ツッコミを入れるのは野暮だろう。
どちらにせよ──ツバサには通用しない。
ツバサは飛んできた巨大手裏剣を無造作に受け止める。
幼い娘が「これは取れないだろ!」と幼いなりに試行錯誤して投げたフリスビーを、遊び相手を務める母親がそげなくキャッチするかのようにだ。
……ちょっと大人げないかも知れない。
炎、雷、風もすぐに収まる。
「おまえを蘇らせた能力の一端だ、覚えておけ」
ツバサに属性系魔法──自然に関する攻撃は通じない。
過大能力【偉大なる大自然の太母】で完全に無効化できるのだ。自然がツバサに歯向かうことはない。母は強し、である。
「よし、いいだろう──大体わかった」
練習試合はここまで、とツバサは切り上げを宣言する。
ジャジャは「はい!」と元気よく返事をすると、宙から降りてきてトコトコと幼児らしい足取りでこちらに駆け寄ってきた。
その歩き方の可愛いこと、抱き上げて頬ずりしたくなる。
努めて冷静さを装うのだが、口元が勝手に緩んでしまう。
「身体は問題なさそうだな。技能もちゃんと使えるみたいだし」
収納式の巨大手裏剣を折りたたんでジャジャへと返す。
手裏剣を受け取って道具箱に収めながら、ジャジャは自分の体調をお母さんに伝える子供のように報告してきた。
「はい、おかげさまで元気いっぱいです。現実の頃どころか以前の身体より全然調子がいいくらいです。技能もほとんど元のまま使えるみたいですね」
「ほとんど? 使えなくなったものがあるのか?」
復活した後遺症か? 何からの不具合が残ったのか?
心配するとジャジャは困ったように微笑む。
「いえ、それが……自分が習得したはずのない技能が結構あるんです。使おうと思えば使えるんですが、慣れてないせいか習熟度は高いのに上手に使えなくて……これってもしかして……」
「多分──12人の置き土産だろうな」
復活したジャジャには、一緒に死んだ12人の魂が少なからず融合している。
魂の主導権はジャジャにあり、習得している技能もほとんどジャジャ基準なのだが、融合した他の魂の影響も受けているようだ。
「いずれ慣れるはずだ。他に気になった点はあるか?」
「そういえば……LVがかなり下がってました。自分、元は600ちょっとあったのに、幼女の身体になってからは309しかありません」
ジャジャは残念そうにしょげる。
ステータス面でも筋力や体力の低下が著しいという。
幼い少女の外見に即したのか、かなり弱体化しているらしい。
だが、幼女化しても種族は神族のまま、それも生前のジャジャが選んだ忍神という忍者系技能に秀でた種族なのは救いだった。
「こうなっちゃうと忍者じゃなくてくのいちですけどね」
真っ赤な袴を摘んで苦笑するジャジャ。
やはり幼女化したことに困惑があるらしい。
ツバサもジャジャには同類相哀れむ気持ちがあった。
「無理もない。ただでさえ触手に色々吸い取られたんだからな。みんなの魂やLVを寄せ集めてもそれくらいだった……ということだろう」
元の技能が使えるだけでも儲けもの。
加えて言うなら、12人の置き土産さえもっけの幸いだ。
「あとは……過大能力はどうなっている?」
「【忍者】とだけあって、忍術や忍法系技能がスムーズに使えるようになってます。さっきの火遁や雷遁はそれのおかげです」
「そうか、でも覚醒はまだだな」
過大能力は正しく覚醒すると、やたら長ったらしく持って回った中二病全開の一文になる傾向がある。
時折、何者かの意志による介在を疑ってしまう。
未覚醒の場合、シンプルに単語のみで表されるらしい。
種族、LV、ステータス、技能、過大能力──。
ジャジャ能力的なものは把握できた。
「何にせよ、おまえは文字通り生まれ変わったばかり。無理は禁物だぞ。一度完全に死んでからの蘇生にしろ、魂の融合にしろ、神族になったとはいえ、おまえ自身はおろか俺たちにも初めて尽くしのことばかりだ」
今後、どんな不測の事態が起こるかわからない。
「ちょっとでもおかしく感じたり、体調が悪いと思ったら、すぐにお母……俺に報告すること! もし俺が不在だったらフミカか親方にだ!」
わかったな? と強い口調で念を押す。
自ら「お母さんに報告すること」と自爆発言をしかけたのを、誤魔化すために照れ隠しで強めに言ってしまった。
「はい、わかりましたお母さ……ツバサさん!」
「誰が…………ッ!」
ジャジャ相手には「誰がお母さんだ!」と言い返しづらい。
本当にツバサから母親としての遺伝子を受け継いでいる上、生前の彼のトラウマを垣間見ているので、どうしても同情してしまうのだ。
「……わ、わかればいい」
「は、はい、お母……ツ、ツバサさん……」
だから、こういう時──非常に気まずい。
ジャジャもツバサの「誰がオカンだ!」という持ちネタは、長い付き合いから知っているので、こちらの気持ちを汲んでいるのだろう。
──自分もツッコまれてみたい!
でも、面と向かって言われたら確実に凹む……。
そんな複雑な表情のジャジャは、必死に愛想笑いを浮かべていた。
話題を変えよう──この手に限る!
「そ、そういえば身体の調子はいいとして、新しい身体の具合はどうだ? やっぱり大変じゃないか? ほら、元は普通の男の子だったわけだし、生まれ変わったとはいえ、いきなり7歳の幼女になるってのは……」
ジャジャ・マルの中身は藤木鷹丸という15歳の中学生──いや、最近16歳になったというから、現実だと高校一年生の少年だ。
幻想世界に飛ばされるなり、本物の爆乳女神にされたツバサだって泣き喚きたくなるくらい混乱したのだ。ジャジャの心労も如何ばかりか──。
するとジャジャは、乾いた笑顔で語り始めた。
「長編漫画でありましたよね。名探偵の高校生が薬で小さくされて、小学生1年生の振りをしながら事件を解決していくって……」
「あったな。小さくなった子供の身体で苦労させられる、なんて展開もよくピックアップされてたが……」
ジャジャは──両手で顔を覆ってシクシク泣いた。
「女の子にされた分……あの主人公より辛くて恥ずかしいです」
「…………ああ、やっぱり」
共感や同情どころではない。
ツバサは貰い泣きするくらいジャジャの気持ちを理解できた。
正式にハトホルファミリーの一員に加わって以来、ジャジャは女性陣からオモチャ同然の扱いを受けているのだ。
鬱憤めいた愚痴を、ジャジャは幼女の甲高い声で吐き出す。
「ミロさんはクロコさんやフミカさんと協力して、次から次へと子供服を作っては着せてくるし、年下のトモエちゃんやマリナちゃんには妹扱いされるし、一緒にお風呂は期待しましたけど……この身体じゃ何もできないどころか、みんなに遊ばれるのがオチで、どれだけ恥ずかしい目に遭わされたか!!」
「だから『風呂は俺と入れ』って忠告したのに……」
ツバサが止めたにも関わらず、ジャジャはおもいっきり鼻の舌を伸ばして、ミロやクロコと一緒に大浴場に入ったのだ。
そこで何をされたかは──ジャジャの名誉のために聞かないでおこう。
「だって女湯ですよ!? 全ての青少年が憧れる理想郷! 健全な男子なら誰もが夢を馳せる、一度は踏み込んでみたい神秘の領域じゃないですか!?」
血の涙を流す勢いでジャジャは力説する。
「おまえ、中身はちゃんと普通の男の子なんだな……」
幼女にあるまじき笑顔で女湯に行くわけだ。
「拠点の風呂は大浴場なだけで、男湯女湯の区別はないけどな」
元々ダインが「みんなで入れんとな」と気を利かして広めに設計したのだが、ドンカイ(身長2m75㎝)が加入して更に拡張したのだ。
入浴時はちゃんと時間割を決めている。
1人で入ろうが何人かと誘い合って入ろうが、基本的に自由。
一番人気は言わずもがな──ツバサである。
ミロ、マリナ、トモエとは毎日のように一緒に入るのをせがまれているが、マリナやトモエはともかく、ミロにはお風呂の度に悪戯されるので困っている。
あと──クロコとは間違っても一緒に入らない。
ジャジャは膝をついて四つん這いになり、涙の告白を続けた。
「お風呂の中でも筆舌に尽くしがたい辱めを受けたのに、風呂上がりの鏡に映った自分のつるぺたぷにぷにボディに愕然とさせられて、何もない股間を見下ろした途端、情けないやら悲しいやらで涙が止まらなくなって……」
「わかる、わかるぞ、おまえの気持ち……」
ツバサも貰い泣きのまま何度も何度も頷いた。
「俺なんて視線を下ろせば、この山脈みたいな胸だからな……あそこを確認するどころか見えないなんて……って変に嘆いたものだ」
女体化の苦労話なら、ツバサだって指折り数えても足りやしない。
地母神化したことで母親扱いされ、ミロやトモエやマリナに母性本能を刺激されるようなことまでされるし、もう涙も涸れるくらい馴れてきた。
「馴れちゃいけないんだけど……馴れそうで怖いよな」
四つん這いのままジャジャも同意を示す。
「ですよね……馴れたらツバサさんは本当のお母さんになっちゃうし、自分の場合は幼女からミロさんに育て直されて、筋金入りの百合にされそうです……」
そんなこと目論んでいるのか──あのアホ。
ツバサは四つん這いのジャジャに立ち直るよう促そうとしたが、体格差のため抱き上げた方が楽だった。
本当に母親が娘を抱えている心持ちになる。
「お互い、女になってしまった者同士──仲良くやってこうぜ」
そういう意味では仲間が増えたので、ちょっと嬉しいツバサだった。
別名、女性化被害者の会である。
抱き上げられたジャジャも、クシクシと小動物みたいな愛らしい仕種で涙を拭っている。中身が少年だとわかっていても可愛くてしょうがない。
「は、はい……よろしくお願いします、お母……ツバサさん!」
「誰が……ああ、よろしくな」
いつもの合いの手で返しそうになり、ツバサは苦笑する。
これから先──ジャジャにはきっと言い返すことができないだろう。
定番の合いの手「誰がお母さんだ!」とは──。
「オトコノコ同士、盛り上がっているところ大変恐縮ですが──」
気配すら感じさせず、2人の背後にクロコが佇んでいた。
「「うわああああああぁぁぁッ!? で、出たぁぁぁーッ!?」」
ツバサはジャジャを庇うように抱き締め、ジャジャは胸の谷間へ逃げ込むように縋りつき、その状態で10歩ほど後退っていた。
「……私は妖怪ですか」
いつでも無表情なクロコも、さすがに「心外です」と言いたげだ。
似たようなもんだろ! とツバサは声を大にして言った。
大方、過大能力を使って背後に忍び寄ったのだろう。味方にすると頼り甲斐のある能力だが、こういう使われ方は心臓に悪い。
「……で、何の用だよ、大変恐縮って」
するとクロコの背中から、ヒョコッとフミカも顔を出す。
「んふふー♪ ジャーン!! ジャジャちゃん用の新しい子供服、例の特権技能でたくさん作ったんで、また試着してもらおうと思ったんスよー♪」
「ですので、ジャジャお嬢様をお迎えに参りました」
フミカは上機嫌で子供服のデータサンプルを展開する。
押し寄せる大量の子供服(すべて女児用)にジャジャの顔面は真っ青だ。
そして、ツバサの胸から飛び立つように逃げ出した。
宙に飛んだ瞬間──マリナの結界に捕縛される。
「駄目だよ、ジャジャちゃん。さ、マリナお姉ちゃんと一緒に行こうねー♪」
可愛い妹ができたとあってマリナも上機嫌である。
結界に捕まったジャジャはジタバタ藻掻くが、悲しいかなLV差がありすぎて結界を破れない。今の彼はマリナより筋力までもが低いのだ。
そう──お姉ちゃんには逆らえない。
「い、イヤです! もう……もうお人形さんゴッコは勘弁してください! 自分、男の子なのに、あんなフリフリのスカートやアニメロゴの入ったパンツはかされるのはイヤーッ!? ツバサさん……助けてお母さーん!!」
マリナの結界で動きを封じられたジャジャは、フミカに抱きかかえられて連れて行かれる。何故だろう、ドナドナの唄が聞こえてきた。
助けてやりたいのは山々だが、ツバサにも悪寒が走るのだ。
悪い予感がする。自分も巻き込まれそうな……。
ツバサは危機管理能力を働かせ、逃げることにした。
「そうだ、ダインがちゃんと迎撃システムを作っているかどうか、確認してこないといけないな……じゃあ、俺はこれで──」
「なりません──ツバサ様も一緒に来ていただきます」
逃げるツバサの肩をクロコが掴んで引き留める。
彼女の細い手には有無を言わせない力強さがあった。
「な、なんでだよ? 俺に子供服を着たジャジャでも見ろっていうのか?」
「違います。ツバサ様にも試着していただきます」
ブラジャーの件──お忘れですか?
その一言で血の気が引く。忘れようとしていたのにぶり返す。
「ツバサ様、まだJカップのブラをお召しになっていますよね? 先日、再三申しましたのに……そこで、フミカ様と私で新しいツバサ様専用Lカップのブラをご用意させていただきました。その試着のために皆様の前でストリップシ……ゴホン、品評会をしていただこうかと思いまして」
「今、ストリップショーって言いかけたろ!?」
クロコを振り切ろうとした矢先──ツバサは拘束される。
「ツバサさんのストリップショーと聞いて馳せ参じた旦那サマです!」
右腕は期待に胸を膨らませたミロに掴まれる。
「んなっ! ツバサ兄さんのでっかいブラ楽しみ!」
左腕は腕力だけならドンカイに匹敵するトモエに捕まった。
「では──参りましょうか」
クロコは無表情の仮面を剥ぎ取り、楽しそうに魔性の笑みを浮かべた。
そして、ミロとトモエに合図をしてツバサを連行する。
「ヤ、ヤダーッ! そ、そんな超爆乳サイズのブラなんかしたくない! したくないんだーッ! やめろー! つけたくなーい! つけたくなーい!!」
泣き喚くツバサに、クロコが呆れ気味に告げる。
「……私のHカップや今までのJカップも大概なんですよ?」
「慰めになってない! Lカップなんて……イヤだぁぁぁーーーッ!?」
これ以上、大きくなったブラなんかつけたくない。
自分の胸がエロ漫画雑誌の表紙を飾るようなサイズになったことを、断固として認めたくない。ツバサは拘束されたまま頭を振って抵抗する。
だが、抵抗は意味だ──ズルズル引きずられていくばかり。
その日は母娘共々、女性陣の着せ替え人形にされて過ごす羽目になった。
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