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第4章 起源を知る龍と終焉を望む龍
第84話:帰ってきたニンジャ!
しおりを挟むアブホスと名付けた触手の異形。
彼らはこの世界のすべてからエネルギーを搾取していった。
アトラクアと名付けた蜘蛛の異形。
彼らは心ある者から心が産み出す活力を抜き取ろうとしていた。
では──この竜とも犬ともつかぬ異形の獣は?
今のところ遺骸を漁る場面にしか出会してないが、彼らも次元を超えてきた怪物ならば、何某かを求めてこの幻想世界にやって来たのだろう。
「死骸漁りだけとは思えんのだがな……」
ツバサは顎に手を当てて考え込む。
現実世界にも腐肉食動物という生態があり、主に死骸を食べることで栄養源を確保する動物がいる。
鳥ではカラスやハゲワシ、意外なところでトンビ、動物ならハイエナやジャッカル、節足動物ならば蟻、死出虫、蛆虫、黒雀蜂、海底だとカニ、エビ、ヌタウナギ、変わったところでダイオウグソクムシ……。
屍拾いとも呼ばれる食性は別段珍しくない。
「だとしても……別次元の驚異的な生物がそんなことするのか?」
そこに疑念を抱いてしまう。
しかし、現にドラゴンモドキが掘り返して、あの長い舌をストローのように使って吸い上げていた墓穴には死体が残っていなかった。
ジャジャの墓に至っては、埋葬品とした装備までなくなっている。
「……いや、待てよ」
ドラゴンモドキが墓穴に舌を突っ込んでいたのは遠目で確認できたが、ジャジャの穴にもそれをやったのだろうか?
ジャジャの墓だけ違う、というのが気になる。
そうやってジャジャの墓に注目すると、掘り返された他の墓穴とのある相違点に気付いた。この墓だけ掘り返し方が違うのだ。
「変だな。ジャジャの墓穴だけ掘り返したというよりは……」
「蝉の幼虫が抜けた穴のような趣がございますね」
クロコの率直な感想が的を射ていた。
他の墓はドラゴンモドキが犬みたいな前脚で掘り返したので、穴の裾野が無秩序に広がっている。掘り方としては『雑』の1文字だ。
対してジャジャの墓はくり抜いたように綺麗な穴が掘られており、まるで地中から蝉が抜け出てきたかのような感があった。
そう、ジャジャが甦って墓から抜け出したような──。
「まさか、な……」
現実主義者なツバサらしくない、妄想を逞しくしすぎだ。
ジャジャが甦ればミロが喜ぶし、ツバサも嬉しい。だからと言って夢を見てはいけない。ツバサは頭を振って冷静に考え直した。
穴の是非はさておき、すべての死体が消えているのは事実だ。
まずはそれを受け止めよう。
「……そういえばクロコ、おまえのメイド人形はどうした?」
当初の目的はその捜索だった。
そちらも調べておこうとクロコに聞いてみれば──。
「やはり、この近辺で反応が途切れております。ツバサ様とミロ様の気配を感知して自動で追跡するように設定しておりましたので、どのメイド人形もお二人のいた場所を目指していたようですが……」
「警察犬より優秀だな、おまえのメイド人形」
1体はツバサたちに辿り着き、1体は拠点のある猫族の村へ。
そして、最期の1体はこの墓地へやって来た。
どこもツバサたちに縁のある場所だ。追跡能力は確かである。匂いを辿ってきたとか言っていたが、どれだけ高性能な嗅覚センサーを搭載しているのだろうか?
「で、肝心のメイド人形はどこに行った?」
「それが……見当たりません」
無表情のまま肩をすくめて、軽く両手を挙げるクロコ。
お手上げ、の意思表示である。
クロコ曰く、間違いなくこの墓地周辺にいたという。
しかし、人形のパーツなり残骸なりも発見できなかった。
「この方たちの亡骸同様、あの異形の竜に吸われたのでしょうか?」
そう考えるのが自然だろう。
クロコの説明に寄れば、メイド人形は錬金系技能によって疑似生命が吹き込まれており、それが切れるまでは人間とほぼ同じ肉体を持っているから、エネルギー切れとなった人形が死体と勘違いされたのかも知れない。
「より生身に近付けるべく、生体部品もふんだんに用いております」
「どうして生体部品が多いかは聞かないでおく」
脳内がピンク色のお花畑なクロコのことだ。
エロス方面に活用するため、生身の人間に匹敵するほど丹誠込めて製作しているに違いない。自動人形というより生体の人造人間に近い。
だからドラゴンモドキに吸い尽くされた、という想像も成り立つ。
「では──どうして反応があったのは昨夜なんだ?」
挙動から推察するに、ドラゴンモドキは鈍くない。
ここに現れて墓を漁り出したのは、およそ1時間前といったところだ。
「もしメイド人形がドラゴンモドキになけなしのエネルギーを吸われ、それにクロコが反応したとしたら……気付くのは数時間前だろう」
しかし、反応があったのは昨夜遅くだ。
ドラゴンモドキに何かされた、というには時間差がありすぎる。
「ドラゴンモドキとメイド人形の反応は無関係、ということですか?」
「たまたま同じ場所で起きただけで、それぞれ別件と考えるべきかもな。無理に繋げて考えることはないと思う。関連付けたくもなるが……」
メイド人形は墓地にあった(しかし、また行方知れず)
竜とも犬ともつかぬ新たな異形が現れた(またどこかにボスがいるのか?)
「僅かとはいえ反応があったメイド人形の行方も気になるが、今は新たな異形を警戒しよう。帰って対策を立てないとな」
「承知いたしました。人形の捜索はメイド部隊に継続させましょう」
幽冥街に囚われていた時とは違い、今のクロコならメイド人形部隊を自由に派遣することができる。この一帯を中心に捜索をかけるつもりだろう。
「そちらは任せる……どうにも引っ掛かるんだ」
ミロの技能である直感ほどではないが、ツバサにも第六感はある。
それが虫の知らせのように伝えてくるのだ。
新しい何かの訪れを──。
メイド人形はその引き金になるのではないか?
「ツバサさぁーん! クロコさぁーん! 難しい話はその辺にして、お墓を元に戻すの手伝ってよーッ! けっこう重労働なんだよこれぇ~!?」
さっきから会話に入ってこないと思えば、ミロは道具箱から取り出したシャベルを振るい、掘り返された墓穴を綺麗に埋め戻していた。
本当、情が深い女である。
ツバサなら土魔法を使えば一瞬で埋め戻せるが、そんなことをしたらミロが縄張りに入った猫のように怒り出すに違いない。
死者の手前──ツバサもそんなことしたくはなかった。
「……わかったわかった、ちょっと待ってろ」
ツバサもシャベルを取り出そうと自分の道具箱に手を差し込む。
その時──スマホに着信があった。
スマホといっても電話、メール、簡易SNS、その他ちょっとした機能しか搭載されていない簡素なものだが、ダインが作ってくれたのだ。
このために人工衛星まで飛ばしたのだから、大したものである。
画面を見ればフミカからの着信だった。
シャベルの前にスマホを取り出すと通話をONにする。
「もしもし、フミカか? どうしたん……」
『あ、バサ兄ィ! 大変ッス一大事ッス! 新手の侵略者が現れたッス!』
慌てふためくフミカの声、脳裏を過ぎるのはドラゴンモドキの異形。
「犬とも竜ともつかない奴か?」
『ッ!? そっちにもいるんスか? こっちには群れで……えーっと、4、5、6、7……とにかくいっぱいッス! 今、ダイちゃんや親方さん、それにトモエちゃんが応戦してて……ウチとマリナちゃんで猫ちゃんたちを守って……』
「何としても持ち堪えてくれ──10秒で戻る」
それだけ伝えると泣き声のフミカには悪いが通話を切り、ミロを手招いて緊急事態だと伝える。
「村がさっきのドラゴンモドキに襲われた。戻るぞ」
「……ッ!? わかった、行こう!」
ミロは表情を引き締め、シャベルをその場に突き刺す。
死者を蔑ろにするわけではないが、生者を優先させてもらおう。
ツバサはミロを抱き寄せると、クロコの手を無造作に掴んだ。
「時間が惜しい、転移魔法で戻るぞ!」
クロコはすぐに理解して、無言で従ってきた。
墓地に来るまでは「途中でメイド人形を発見できるのでは?」という可能性もあったため、飛行系技能でここまで飛んできた。
ツバサは転移魔法も習得しており、一度でも訪れたことのある場所には一瞬で飛ぶことができるのだ。こんな非常事態に使わないでいつ使う?
ツバサは2人を連れ、転移魔法で猫族の村へと舞い戻った。
~~~~~~~~~~~~
ツバサが転移魔法を使う数分前──。
猫族の村がある谷は、竜とも犬ともつかぬ異形の群れに襲われていた。
奴らはマリナとフミカが猫族の安全のために設置した結界を突破して、この地に攻め入ってきたのだ。
村の高台にある──ツバサたちの拠点にして我が家。
村中のケット・シーたちを集めたフミカは拠点を避難所として、玄関先でマリナと共に村全体に結界を展開する作業に努めていた。
具体的にはマリナが過大能力【神聖なる幼女の不可侵領域】で作った最終防衛ラインともいうべき最高強度の結界を張り、フミカが内側からそれを補強するために、卵の内側にある膜のような補助結界を張り巡らせている。
この多重結界ならおいそれと破られないはずなのだが……。
「す、少しずつ溶かされちゃってます……」
ドラゴンモドキと呼ぶべき異形たちは、長い舌から強酸めいた液体を吐きかけて、結界に自分たちが通れる穴を開けようとしているのだ。
あの溶解液はそれほど強力なのだろう。
ケット・シーのためにこの一帯に張り巡らせた常時発動型の結界も、あの溶解液で破られてしまったらしい。
「ど、どうしましょうフミカさん!?」
「大丈夫ッスよ、マリナちゃん。まだ慌てるような時間じゃないッス」
ハトホルファミリーはタフなんスから、とフミカは無理して笑う。
そう──奴らに結界を溶かす時間など与えない。
結界を破ろうと村の周囲を徘徊するドラゴンモドキたち。
それをトモエ、ダイン、ドンカイの3人が迎え撃つ。
「んんんなあああぁぁぁーッ! 入ってくるな、ワンコどもぉぉぉーッ!」
純白のビキニアーマーに着替えたトモエ。
弾丸よりも早く宙を駆け、愛用のパズルアームを大斧にする。
その柄についた鎖で大斧をブンブン振り回し、遠心力を利用してドラゴンモドキ叩きつけると、その長い首をへし折るように叩き斬った。
「んんっ! 首だけじゃ安心できない!」
そういってトモエは、空中にある大斧に自分から飛びついた。
大斧を両手でがっちり握り、首を落としたドラゴンモドキの胴体目掛けて力任せに振り下ろせば、切断された首から尻尾まで見事に真っ二つ。
狙ったのは心臓などの重要な臓器を壊すこと。
トモエはシズカとの戦いで“怪物の正しい仕留め方”を思い出していた。
「よし! 頭も心臓も潰せば絶対死ぬ!」
次! とトモエは他のドラゴンモドキを始末に向かう。
「ヒューッ、喋りも振る舞いも野生児じみとる思っちょったが、戦闘スタイルまでターザン顔負けたぁ……恐れ入ったぜよ、トモエ嬢ちゃん」
わしにゃ真似できん、とダインはトモエの戦い振りに口笛を吹いた。
「わしはやっぱ──硝煙臭いんが性に合っちょる」
ダインは機械化した両腕を変形させると、大砲の発射装置に組み換えて砲撃する。ターゲットは結界に張りついていた2体の異形だ。
全弾命中して大爆発を起こすが、爆煙が晴れた向こうには──。
「あちゃー……爆破系は効き目が薄いんかのぅ?」
多少焦げついているが、ほぼ原形を留めたドラゴンモドキがそこにいた。
そして、ゆっくりダインに振り返る。
ヘルメットみたいな凹凸のない頭が赤い色を帯びていく。
「ちったぁ痛かったか? そりゃ怒るわなぁ」
でもなぁ──ダインは機械化した腕を更に変形させる。
普段と同じ状態に戻すと、右手の五本指だけをピンと伸ばした。その指先に赤い光が灯り、その光が収束して五条の烈光となって迸る。
ダインは五指から伸びるレーザービームを指揮者の如く左右に振る。
五本のレーザービームは地を焼き、草木を薙ぎ払い、そしてドラゴンモドキの肉を焼き焦がして分断する。
瞬く間に2体の異形をズタズタの細切れに変えた。
「丹精込めて造った村を襲われて怒っとるんはこっちじゃボケ!」
切断系レーザービームを駆使して、ダインもドラゴンモドキを撃退していく。
若い世代の活躍を横目に──ドンカイもまた異形に相対する。
「あまり触れんほうがいいとツバサ君も言っておったな」
蜘蛛のアトラクアはともかく、触手のアブホスは触れただけで生命力はおろか魂さえも搾り取っていったと聞かされている。
「やれやれ、徒手空拳がモットーの武道家には難儀なことよ」
愚痴るドンカイだが対処法は編み出していた。
と言っても、ツバサからインスパイアしたようなものだが──。
ドンカイの過大能力──【大洋と大海を攪拌せし轟腕】
海と一体化していると言ってもいい轟腕に、海流の力を呼び込みながら引き絞るように構える。その際、呼ぶ込む海流には粗い砂を混ぜておく。
「……むぅぅぅぅぅん!」
ドンカイは気合いと共に引き絞った轟腕を振り払う。
そこから放たれるのは、水圧を極限にまで高められた白刃の如き水飛沫。中には砂や小石が混ぜ込んであるため、これが破壊力を増してくれる。
以前ツバサも使った──ウォーターカッターだ。
放たれた激流の刃は、ドラゴンモドキを3匹連ねて斬り飛ばした。
どうやらドラゴンモドキは爆破などには滅法強いようだが、斬撃には耐性がないらしい。トモエの大斧やダインの切断レーザーもよく効いている。
3人で9~12体は倒しているはずだ。
「ツバサ君たちがおらずとも乗り切れるか……?」
油断はせぬことだ、とドンカイは気を引き締めて残りの異形を掃討する。トモエやダインたちも競うように、ドラゴンモドキを倒していた。
「んなーッ! トモエ4匹目! ダイ兄ちゃんより数多いッ!」
「なんのぉ! こっちは6匹撃破じゃあッ!」
「……本当に競争してたんかい」
まだまだ子供じゃのぉ、とドンカイはツバサの心労を慮る。
結界周辺を彷徨いていたドラゴンモドキをほぼ倒したので、これで一安心かと息をつこうとした矢先、空に不自然な影が差す。
空を仰ぎ見たドンカイは少しばかり驚かされた。
「なんと……飛ぶのか、御主らは!?」
見上げた空には更に十数体、翼を羽ばたかせて降りてくるドラゴンモドキが目に入った。背中から触手の束を生やし、その間に皮膜を広げて翼にしていた。
異形の群れは結界上空を飛び回り、溶解液を散布している。
数に任せて結界ごと弱らせるつもりかも知れない。
今度こそマリナは顔を真っ青にしてフミカに縋りついた。
「フ、フミカさん、やっぱりセンセイを……」
「もう連絡してるッス! あ、バサ兄ィ! 大変ッス一大事ッス!」
これを黙って見ているトモエたちではない。
「んんなあああぁぁぁぁぁぁーッ! させるか…………ッッ!?」
「トモエ嬢ちゃん待て! 迂闊に飛び上がったら……」
村の上空を飛び交うドラゴンモドキ目掛けて突っ走るトモエ。
手近の1匹を大斧で叩き割ろうとするのだが、前しか見ていないトモエの隙を突いて、背後から下回りにドラゴンモドキが忍び寄っていた。
危ない! とダインが叫ぶよりも早く、異形の舌が伸びる。
その長い舌を──巨大な手裏剣が斬り飛ばした。
直径1mを超える手裏剣はUFOのように不規則な軌道で飛び、ドラゴンモドキの溶解液を振りまく舌や、空を飛ぶ触手の羽を斬り裂く。
蚊とんぼのように墜とされていくドラゴンモドキたち。
手裏剣はドローンのように何者かの意志に従って空を飛ぶと、結界に覆われた村の外にある大きな木の頂へと吸い寄せられていった。
大木の頂点に立つ人物は手裏剣を受け止める。
彼を一言で言い表すなら──忍者。
やたらと目立つ真っ赤な忍者装束。顔にも赤い覆面を巻いているので面相はわからないが、研ぎ澄まされ眼光が戦場を見渡していた。
腕や足には金属製の具足を身に付けている。
だが──どれも分不相応に大きい。
着ている忍者の装束からしてブカブカで持て余しており、腕につけた女神の浮き彫りが目立つ籠手など、二の腕まで覆いそうだった。
手にした巨大手裏剣も彼より大きい。
見た目こそ忍者だが──異様なくらい小柄なのだ。
「ん、んなぁぁぁ~? ニンジャ? なんでニンジャ!?」
「おまん何者じゃ! 新手のプレイヤーがか!?」
突然の闖入者にトモエもクロコも困惑するが、ドンカイは「助けてくれから味方じゃろ」という大らかな視線で事の成り行きを見守った。
忍者は手裏剣を手に格好いいポーズを取り、声高らかに言い放つ。
「名告るほどの者ではありません──通りすがりのお人好し忍者です!」
ドーゾヨロシク! と妙な口調で挨拶を締めた。
マリナは──この忍者に見覚えがあった。
しかし、彼は疾うの昔に亡くなっている。ツバサたちと現場に居合わせたマリナは自分も涙を流したことを忘れない。
そして、違和感を覚えずにいられなかった。
「……あのお兄さん、あんなに小さかったかな?」
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