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第4章 起源を知る龍と終焉を望む龍
第77話:帰ってきたよ、ケット・シーの村
しおりを挟むふと、まどろんでいたらしい。
ハッとして顔を上げれば──まだ電車の中だった。
眠気で記憶はおぼろげだが、大学からの帰りだったはずだ。先頭車両の隅に立っていたツバサは、壁にもたれかかって眠りかけていたらしい。
何故だろう──身体に違和感がある。
足下まで視界が広がり、膨らんでいない胸だから楽に腕が組める。
男なら当然のことなのに奇妙な感じがした。
まあ、いいか──ツバサは腕を組み直して車窓を見やる。
外は真っ暗、夜景は雪に埋もれていた。
こんな大雪の日に大学へ行ったのか、我ながらご苦労なことだ。あれこれ理由をつけてサボって、ミロとゆっくりしても良かったのに……。
ミロがお腹を空かせて待っている──早く帰ろう。
ここがどの辺りだろうと車窓を覗くのだが、見覚えのない景色ばかり。
いや、暗すぎて外の景色がよくわからない。
じっと雪景色を見ていると、ツバサの動悸が速くなってくる。
雪は大嫌いだ──ツバサの家族を奪っていったから。
直接見たわけではない。しかし、現場には駆けつけたし、雪に埋もれた宿の離れも目の当たりにした。そこで号泣したのもまざまざと思い出せる。
あの分厚い雪の下に、父さんが、母さんが、美羽が――。
ツバサの家族が眠っている。
その事実を受け止めきれなくて、ただひたすらに泣き喚いた。
雪は大嫌いだ、そして怖い。よくこんな日に出掛けられたものだと我ながら感心する。精神的外傷を乗り越えられた証、とは思いたくない。
家族を失った悲しみは、未だツバサの心に深い傷跡を残しているのだから。
暗い雪の帰り道──この電車は何処へ向かっているのか?
「俺は確か、大学に行って……帰って、ミロに……ミロに…………」
~~~~~~~~~~~~
本当にまどんでいたらしい。ツバサはようやく目を覚ました。
ハトホルフリート──その艦橋にある艦長席。
マリナの特等席ほどではないが、こちらもダインが気合いを入れて作ってくれたので座り心地も最高だが寝心地もいい。ついウトウトしていたようだ。
夢の中でまどろんでいて目を覚ましたら、それが本当は夢の中で……今度こそ目が覚めた。なんとも奇妙な気分にさせられてしまう。
胡蝶の夢なんて言葉はあるが、どちらが本当の自分か惑いそうになる。
ツバサ・ハトホルという女神が羽鳥翼という青年の人生を夢見ていたのか、羽鳥翼という青年がツバサ・ハトホルという女神の生き様を夢に見ていたのか……。
「おっ、お目覚めがか、アニキ?」
顔を上げると、ダインが操舵輪を握ったまま振り返る。
「……悪い、ちょっと寝入ってたみたいだ」
友達の運転する車に乗って眠りこけたような罪悪感があった。
かまわんきに、とダインは気のいい笑みを浮かべる。
「こんファミリーで一番の働き者はアニキじゃ。村に帰るまで眠ったままでもいいくらいぜよ。安全運航で行くから、もうちくっと寛いじょってくれ」
どうせみんな休んじょるし──ダインは首を回す。
見ればフミカもすっかり寝込んでおり、ダインの隣に座ったままクークーと寝息を立てていた。狙ってやったのか自然とそうなったのか、眠るフミカはダインにもたれかかっている。
おかげでダインの頬がちょっと赤い。
ドンカイも艦橋の片隅にあぐらで座り込み、腕を組んで寝入っている。
クロコは艦長席の脇にメイドらしく立ち尽くしていた。
主人の後ろに控える姿は忠誠心にあふれたメイドその物だが、彼女は立ったまま眠っていた。逆三角形の口から涎を垂らして、鼻提灯まで吹かしていた。
しかも眼を開けたまま──器用な女である。
残りの娘たちは、みんなツバサのところにいた。
ミロはツバサの右側から、トモエはツバサの左側から、腰に手を回してそれぞれ乳房の側面に頬を埋めて、ツバサを抱き枕にして寝ていた。
マリナは特等席から移ってきたのか、ツバサに覆い被さっている。
小さな顔を胸の谷間に寄せて寝息を立てていた。
「……そりゃ夢見も悪いよな」
いくら艦長席が大きくて彼女たちが小柄でも、娘が3人も抱きついていれば寝苦しいわけだ。悪夢ではないが気持ち良くない夢も見るだろう。
「なんがアニキ、悪い夢でも見ちょったんか?」
ちくっと呻き声がしたきに、とダインが心配してくれた。
「いや、悪夢ってほどじゃない……変な夢さ」
あの電車は何処から来て──何処へ向かっていたのか?
我々は何処から来て何処へ行くのか? みたいな……。
まるで陳腐な哲学だ。
ミロの元に帰ろうとしていたのは覚えている。
あと、記憶の中とはいえ男の身体に戻れたのは懐かしかった。
「……懐かしいと感じる辺り、男として終わってる気もする」
ミロ、マリナ、トモエが、眠っているくせに「ここぞ!!」とばかりに顔を乳房へ押しつけてきた。もう慣れっこになってしまった自分が怖い。
男に戻りたい、という気持ちはまだ強烈にある。
しかし、ミロたちに母親として慕われる女神の肉体を捨てがたいと思うこともあり、理想の女体であるこの身体に愛着を覚えつつもあった。
おかげでツバサの心の性はグチャグチャだった。
たちまち頭痛を覚えそうになったツバサは、再び艦長席に身を沈める。
「ダインすまん、もう少し眠る……着いたら起こしてくれ」
オーライ、とダインは前を向いたまま答える。
「村まで1時間半ってところじゃ。ゆっくりしちょってくれ」
ツバサはミロたちをかき集め、ギュと抱き締める。
美少女に群がれるのは男として悪くないし、娘と寄り添えば母親としての肉体が喜ぶのだ。というか、今の仕種は無意識にやっていた。
瞼を閉じてからそれに気付き、ツバサの男心は眉間を寄せた。
~~~~~~~~~~~~
3日ぶりにケット・シーたちの村へと戻ってきた。
「ほう、風光明媚なところに作ったもんじゃのぅ」
「風の谷を思い出す光景ですね」
艦橋から村を見下ろして、それぞれの感想を述べる新ファミリーたち。
「トモエ知ってるぞ。『ラピュタ』ってやつだな」
「トモちゃんトモちゃん、それ作品違う。天空の城やん」
トモエのボケにミロが突っ込んでいた。
「あれだよほら、『カッコイイとはこういうことさ』って決め台詞のやつ」
「アホ、それも違うわ」
最終的にツバサがツッコミを入れる。
その決め台詞は、ツバサが一番好きな作品の主人公のものだ。
「いっそ呪いとかで変身するなら、あんなダンディな豚が良かった……」
あのいぶし銀な男らしさはツバサの憧れなのだ。
「ツバサさん、まるっきり牛だもんねー。しかも雌牛で乳牛だし。きっとホルスタイン柄の水着とか下着とか着たらすっごいバエッ……ゲンコツ痛いッ!?」
やかましい! と口さがないミロを拳骨で黙らせる。
村に戻ってきたハトホルフリートは、上空の雲の中でひとまず待機。
まずはツバサとミロが先行して戻ることにした。
飛行系技能で拠点があった広場に舞い降りる。
ツバサたちが降りてくることに気付いたケット・シーたちは、仕事を放り出して駆けつける。その先頭にはターマとミーケがいた。
「ハトホル様ー! カエサルトゥス様ー!」
先陣を切って駆け寄ってくるターマを、ミロが両手を広げて抱き留める。
「はーい♪ 約束通り、帰ってきたよー!」
そのままターマを両手に持って抱き締め、よしよしと頭を撫でながら頬ずりをしているミロ。まんま猫に対する可愛がり方だった。
ターマも満更でもなさそうなので、良しとしておこう。
ツバサにはミーケを筆頭に、ケット・シーの子供たちが駆け寄ってくる。
「お帰りなさいませ、ハトホル様……本当に……」
帰ってきてくれたのですね、とミーケは涙ぐんでいた。
そんな彼女の涙を拭い、そっと頭を撫でてやる。
「帰ってくると約束したじゃないか。だから、そんな顔しなくていい」
感極まったターマはしゃがんだツバサの胸に泣きついた。かつての神々のように、ツバサたちもどこかへ行ってしまうかも……と案じていたのだろう。
彼女を慰めていると、子供たちもまたツバサの胸に縋ってきた。
「「「ハトホルさまー、おかえりなさーい!!」」」
摘んできた野草の花束をツバサにプレゼントしてくれる。
出迎えに感謝したツバサは、ターマと一緒に子供たちもいっぺんに抱き上げた。本当、地母神になってからこういうのに弱くて困る。
思わずツバサの目頭まで熱くなるほどだ。
次々に集まってくる猫族たちに迎えられ、彼らに「帰ったよ」という旨の言葉を返しながら、ツバサはハトホルフリートを呼び寄せた。
空から降りてくる巨大な船に、ケット・シーたちは圧倒される。
逃げ腰になる者もいたが、甲板からマリナやフミカが現れて手を振ると、これが「神様たちの乗物だ!」と理解し、驚愕とともに受け入れてくれた。
そして──クロコたちの紹介も済ませておく。
「彼らも俺たちと同じ神様だ。これから共に暮らす」
よろしく、とクロコたちは三者三様に挨拶をした。
クロコは澄ました顔でメイドらしく一礼する。
「クロコ・バックマウンド──ツバサ様とミロ様の愛玩奴隷でございます。どうぞ猫の皆々様、よろしくお願いいたします」
「愛玩もしないし奴隷でもないからな。単なるメイドだこいつは」
結局、ツバサがフォローする羽目になった。
「ドンカイ・ソウカイじゃ──よろしく頼む」
2m75㎝もの巨漢にケット・シーたちは騒然となったが、でかくて人間離れしている神様はダインという前例もあるので、あっさり受け入れられた。
特に小さな子供たちの受けが良かった。
ドンカイにまとわりついてよじ登って遊んでいる。
子供の本能で、ドンカイの優しい人柄がわかるのかも知れない。
「トモエ・バンガクだ。よろしくな」
トモエは名乗り終えた次の瞬間、瞳をキラーンと輝かせたかと思えば目にも止まらぬ速さで動き出し、ある猫族を捕まえると胸に抱き上げた。
そして、両手に抱えてツバサに見せてくる。
「ツバサお兄さん、この猫かわいい! トモエが飼ってもいいか?」
「駄目です。それはこの村の長老だ」
ヨボヨボのスコティッシュフォールド──フテニ長老だった。
「あー……天の女神様、お昼ご飯はまだですかのぉ~?」
「おじいちゃん、さっき食べたでしょ……あ、いや、食べたのか?」
思わずミーケに確認してしまった。
食べてます、と返ってきたので正解だったらしい。
そんなこんなで──帰ってきたツバサたちは、またケット・シーたちと共に暮らすべく、拠点を設置したりハトホルフリートの発着場所を決めたりする。
「ああ、船の置き場所なら心配いらんぜよ」
ダインが指を鳴らすと、空中に大きな門が出現する。
ハトホルフリートが自動操縦で動き出すと、その門が開いて船が格納されていく。やがて、建造ドッグみたいな内部に船体が収まる。
すると、門が閉じて音もなく消えた。
もしかしなくても、あれはダインの能力だ。
ダインの過大能力──【幾度でも再起せよ不滅要塞】。
広大な亜空間を道具箱として所有しており、その内部に建造と解体を繰り返す巨大な工場と要塞を構えている。
あの建造ドッグはその一部だ。
「ついでにメンテと改修もやっとくぜよ」
「うん……メカやマシンに関してはおまえに任せるわ」
グレートダイダラスの合体バンクも(こっそり撮影していたフミカにキャーキャー♪ 騒がれながら)見せられたが、そちら方面でのダインは無敵だ。
ハトホルフリートにしても、幽冥街を壊滅させる攻撃能力を誇る。
この子はどこまで行くのだろう……頭を悩ませないでもない。
色恋沙汰には疎いくせして、こういう機械関係は得意なのだ。いずれ宇宙戦艦とか建造して、それと合体変形して超巨大ロボになりそうで怖い。
しかし、こんな世界では機械に詳しいのは心強い存在だ。
戦闘面でも頼り甲斐がある。
そう考えると子供たちの中では長男と呼ぶべき筆頭格になりそうだった。
「ま、いいか……じゃあ、拠点を召喚するぞ」
ケット・シーの暮らす谷間の村。見晴らしのいい高台に、再びツバサたちの拠点という名の我が家を呼び出す。
召喚魔法を使うツバサは「そういえば……」とダインに相談する。
「家族が増えるんだ。ダイン、拠点の改築も頼んでいいか?」
そもそも、あの家はツバサたちの3人暮らしの拠点。
ダインとフミカが増えた時点で少々手狭になってきたので、ダインに改築してもらっていた。2人の部屋は建て増し部分である。
クロコ、トモエ、そして一際大きなドンカイ。
この3人も共に暮らすのだから、また改築せねばなるまい。
「あ、そうじゃアニキ。そんことなら……」
「そのことなら…………って、もう改築されてるーッ!?」
召喚された拠点を見て、ツバサは目を丸くした。
元の場所に召喚された拠点は、一回りほど大きくなっていた。
玄関や各部屋の扉、応接間に面した窓までドンカイ基準に合わせたのか、デザインなどはそのままに大きくサイズアップされていた。
なのに巨人の家という感じはせず、住み心地を保っている。
そういえば──拠点も【不滅要塞】に預けていた。
召喚魔法で呼び出せるし、召還魔法で返せばどこかに消える拠点だが、どこに消えているか不安だったのでダインに任せるようにしたのだ。
驚いて振り向くと、ダインは自慢げに人差し指で鼻の下をこすっていた。
「こうなる思うて夜なべして改築しといたぜよ」
「おまえ仕事速すぎだろ!?」
でもまあ出来た子だ! とツバサは勢い任せで褒めてやった。
セットした銀髪がクシャクシャになるほど頭を撫でてやると、「よしちょくれ恥ずかしい」と拒みながらもダインは照れていた。
新しい拠点──我が家を背にして、ミロがみんなの前に立つ。
「そんじゃあさ──宴会しようよ!」
「ちょっと待てミロ、いきなり何を言い出すんだ?」
いきなりすぎるミロの発言に、ツバサがストップをかける。
するとミロは持論をぶちまけてきた。
「辛いこともあったし、悲しいこともあった。嫌なこともいっぱいあった……けど、アタシたちはこうして猫ちゃんたちのところに帰って来られた! そのことをお祝いしての宴だよ! 他にもこじつける理由ならいっぱいあるしね!」
「こじつけって……それを言っちゃ駄目だろ」
ミロの話を聞いていたマリナがポンと手を打つ。
「なら……クロコさんとトモエさんとドンカイさんの歓迎会もありですね」
「家族が増えることを祝してってことッスね」
これにフミカが同意を示すと、ダインも乗ってくる。
「ほなら宴会場を──作っといたぜよ!」
「だから仕事速すぎるって!?」
改築された拠点を中心に、もう宴会場が組み上げられていた。
ツバサたちの他、ケット・シーたちも参加できるようにと小さなテーブルや椅子も用意された親切設計だ。気遣いも心配りも完璧である。
「よーし、宴だぁぁぁーッ!!」
ミロの掛け声に子供たちはノリノリで「おーっ!」と返す。
見るに見かねてツバサが注意しようとすると、クロコとドンカイがそっと制止してきた。そして、小声でアドバイスしてくる。
「……あんな出来事の後です。ガス抜きは必要かと」
「うむ、そうじゃな……弔いの後の精進落としと考えても良い」
見守ろう、と2人から大人の意見を頂戴した。
最年長と言うことで──気張りすぎていたのかも知れない。
自分より経験を積んだ年上の誰かがいる。それだけで、こうしてアドバイスを貰えることもあるし、諭されることがこんなにも心強いとは──。
ツバサもほんの少し肩の荷を下ろした。
フッ、と苦笑してため息を吐いたツバサはジャケットの袖をまくる。
そして、愛用のエプロンを付けた。
「ダイン、キッチン周りもグレードアップしてくれたんだろうな?」
「モチのロンじゃ。オカンもきっとお気に召すぜよ」
誰がオカンだ、とツバサは笑いながら新居に入っていく。
宴会というからには美味しい料理がいくらあっても足りない。
存分に腕を振るおうか──ツバサは調理に取り掛かった。
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