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第3章 彼方に消えしは幽冥街
第59話:街を取り仕切る者
しおりを挟む「おやおや、これはまた……活きのいい獲物が舞い込んだね」
その青年は、高層ビルの最上階から高みの見物をしていた。
ガス袋を2つ持った宇宙戦艦みたいな飛行船。
それに気付いた姉さんが「引きずり込もう」と網を掛けたら、抵抗するどころか突っ込んできて、我が家を傷物にしながら通り過ぎていった。
幸いにも街への被害は軽微なものだが、なかなかどうして野蛮な連中だ。
一筋縄に行かない面倒臭さも感じられる。
「ま、活きがいいほど姉さんは喜ぶだろうけど……」
どうせ、みんな──姉さんへの供物になる。
飛行船だろうと青年が張った結界からは逃れられない。
今まで誰1人として逃したことはなかった。
行きは良い良い、帰りは怖い──いいや、決して帰さない。
一度でも踏み込めば、永遠に籠の鳥だ。
「ぼくの過大能力──【愛しきは僕が還るべき迷宮庭園】のね」
クツクツクツ、と青年は楽しそうに喉を鳴らす。
飛行船は街中を低空で突っ切った後、この街の大動脈とも言える大通りを滑走路にして不時着した。飛行船にあるまじきハードランディングだ。
派手な音がここまで聞こえてくる。
よほど頑丈なのか船体はアスファルトにめり込んでビクともせず、ガス袋はぶつかった建物を薙ぎ倒している。堅牢な装甲に守られているようだ。
そんなこと青年にはどうでも良かった。
我らの巣に飛び込んだ獲物に過ぎず、硬い殻も破ればいいだけのこと。
狩りの手間だけを思案すれば良い。
「ふむ……大通りに落ちたか。なら、みんなに頼もうか」
姉さんの子供たち──ぼくの甥っ子姪っ子たち。
青年の背後、高層ビルの暗がりに犇めく紫の輝き。
フミカが“アトラクア”と命名した多脚蜘蛛が所狭しと蠢いていた。
愛しくも数多き甥と姪に青年は言いつける。
「さあ、みんな行っておいで──姉さんへの供物を獲ってくるんだ」
青年の命に従い、アトラクアの群れはビルから湧き上がる。
多少の差はあるものの、1体だけでも大型犬ぐらいの大きさはあるアトラクアたちが総出で動き出せば震動も大きく、動く様もまた圧巻だった。
蜘蛛たちは黒い波濤となって飛行船に押し寄せていく。
それを見送りながら、青年も行動を起こすことにした。
「あの船の連中が何者かはわからないが……内在異性具現化者でもいたら面倒だからね。彼らの方はぼくが仕留めておくよ」
お相撲さんとエロメイドはね──青年は歪な笑みで言った。
~~~~~~~~~~~~
「はぁぁぁ~……ツバサさんのおっぱいで命拾いしたわ~」
「ミロさんに同じくです……さすがセンセイのおっぱい……」
「おまえら……俺をエアバックにすんなよ」
ミロは右乳房、マリナは左乳房。
それぞれツバサの胸に顔を突っ込んでいた。ここぞとばかりにしがみついて乳房が潰れるのもへちゃむくれになるのも構わず、自分の顔を埋めてくる。
ちょっとやりすぎたか──ツバサは反省する。
網を掛けられた腹いせに、ダインに命じて脅しまがいの突貫を仕掛けたのはいいものの、着地に関してはノープランだった。
船体は無傷だと確信していたが、艦橋内のことを考えてなかった。
着地の衝撃がここまで響くとは……。
「対ショック姿勢! とか言っておくべきだったな」
高層ビルをかすめる寸前、泣きついてきたミロとマリナをしっかり抱きしめると、ツバサは【万能にして全能なる玉体】で髪を操り、2人を自分に括りつけつつ艦長席に自分を固定した。これで何とか耐えることができた。
「おーい、ダイン、フミカ、そっちは大丈夫か?」
呼び掛けるがダインからは返事がない。
フミカはと言えば──。
「ダイちゃん、ダイちゃん! しっかりするッス!?」
その悲痛な叫びにハッとする。
髪をほどいて駆けつけると、操舵輪を握りしめたダインにフミカが抱きついて泣き喚いていた。しかし、ダインは立ち尽くしたまま反応がない。
「どうした、まさか今のショックで……!?」
「わかんないッス! さっきから無反応で……ダイちゃん! ダイちゃん!?」
ダインは白眼を剥き、鼻血を噴いていた。
頭の回線もショートしたのか、耳から焦げ臭い煙が立ち上っている。
「ダイちゃん、ダイちゃーん!! お願い、目を開けてーッ!」
泣き喚くフミカのナイスバディがこれでもかと押しつけられ、胸が潰れるほど抱きつかれる度、ダインの鼻から血があふれて耳から白煙が上がる。
「あー……フミカ、ちょっと離れてやんなさい」
女の子に免疫のない小学生メンタルなダインに、あれはキツい。
不時着のダメージはダインにもフミカにもないので一安心だ。
ダインは自己修復機能があるから、すぐ持ち直すだろう。
そう言ってフミカを安心させていると、ミロが悪い顔で忍び寄る。
「フミちゃんフミちゃん……今ならお持ち帰りできるよ?」
「既成事実……ハッ! その手があったッス!」
フミカは白眼をむいているダインを担ぎ上げて、ハトホルフリート内にある自分の部屋へ連れ込もうとした。しかもお姫様抱っこでだ。
「やめなさい! てか、よく持ち上げられたな!?」
身長2m弱、体重250㎏(内蔵メカ含む)のダインをだ。
すったもんだの挙げ句──艦橋内は平静を取り戻した。
ダインとフミカが手分けして、船体の状況をチェックする。
「装甲パネルに損傷なし、船体にも異常なし、出力機関も正常、防護フィールドの稼働率……これなら約12時間は持続可能じゃな」
「侵入者なし、船内施設の被害なし……こっちもオールグリーンッス」
「よし──では、手筈通りに動き出すか」
ここまでの道中、幽冥街に潜入したらどう行動するかについては予め作戦を立ておいた。それをもう一度、口頭で確認する。
「ダインとフミカはハトホルフリートをいつでも発進できるように準備を整えておくこと。マリナは龍宝石に限界まで自分の過大能力のパワーを付与、何が起きても船体を守れるよう防護フィールドを強化しておくこと」
ダイン、フミカ、マリナがしっかりと頷く。
「了解ぜよ。ここがわしらのセーフハウスじゃからな」
「避難所で脱出船ッスからね」
「わかってますセンセイ、ちゃんと防御結界を張り巡らせておきます!」
子供たちにツバサも頷き返す。
「その後、マリナはハトホルフリートに隠密や気配遮断や認識阻害……思い付く限りの隠密系技能をかけて船体を隠すこと。それを終えたら自分たち3人にもそれを施して街に出る……目的は調査と要救助者の発見だ」
クロコたち要救助者を発見したら保護──船に連れてくる。
街の調査などの情報収集はフミカに一任する。
マリナは防御や隠密でサポート、ダインは2人の護衛役だ。
「そして──アタシとツバサさんは2人でランデブー!」
「アホ、俺たちの仕事は陽動だ」
戯れ言をぬかすミロにチョップを落とす。
ツバサとミロは派手に船から飛び出し、アトラクアを初めとした敵性存在の注意を引きつける。奴らを駆逐しつつ、救助者がいたら助ける。
汎用性の高い過大能力を持つ2人だからできることだ。
「リミットは、そうだな……10時間にしておこう」
防護フィールドの持続時間は12時間。マリナから補充されたパワーは防御力強化に回して、念には念を入れて短く設定しておきたい。
それぞれ時計の針を合わせておく。
「最後にひとつ──これだけは守れ」
ツバサは豊かな胸の下で腕を組むと、ミロたちを1人1人じっくりと眼力を込めて見つめていき、最後に全員を見ながら告げる。
人助けも大切だが──自分の安全を第一に考えろ。
「おまえたちにもしものことがあったら……お母さん泣くぞ!」
「「「「自分で言っちゃうのそれ!?」」」」
それぐらい本気なのだ。子供を案ずる母心をわかってほしい。
「誰がお母さんだ!」
「「「「自分で振っといてセルフツッコミ!?」」」」
芸風となりつつあるから、一応やっておかないと──。
「それじゃあ俺たちは一暴れしてくるか──行くぞ、ミロ」
「合点承知の助!」
江戸っ子らしく返事をするミロを連れ、ツバサは艦橋を後にする。
外へ出るためのハッチを開けると同時に、ツバサはハリケーンクラスの強烈な突風を巻き起こした。そこにありったけの稲妻も混ぜ込んでおく。
案の定──大量のアトラクアが引っ掛かった。
「待ち伏せしていると思ったぜ!」
稲妻を帯びた風を伴ってツバサは飛翔する。
真空波と雷撃を撒き散らしてアトラクアどもを一蹴するが、速度はそれほど出していない。陽動なのだから最高速度は必要ないのだ。
蜘蛛が追いつけるか追いつけないかの、微妙な速さで飛んでいく。
その背中には──神剣を構えたミロがいる。
「超久々! ミロスセイバー、オーバーロードッ!」
長大なエネルギーブレードと化した神剣。
光の剣を振り払い、追ってくるアトラクアたちを一閃する。
「なるたけ蜘蛛どもを引きつけるぞ!」
「んでもって殲滅させりゃいいんだよね、ラジャー!」
アトラクアの大軍を引き寄せては撃滅する。
そうやって陽動の役割を果たすツバサとミロは、いつの間にか幽冥街が地平線の果てにまで広がっていることを知り、改めて驚愕させられた。
「えっ……なにこれ!? この街、こんなでかかったっけ!?」
「これは……閉鎖空間? 結界の類か」
クロコたちが助けを求めてきた理由はこれか、と合点が行った。
入り込めば出られず、どこまでも歩いても幽冥街を彷徨うばかり。幽冥街の大きさを超える距離を歩いたとしても、いつのまにか街の中へ戻されてしまう。
空間の両端がメビウスの帯のように繋がっている。
これはそういう種類の結界なのだろう。
まあ──ツバサとミロの過大能力があれば脱出できそうだが。
「結界の詮索は後回しだ、今はやるべきことに専念するぞ」
「イエスマム! 蜘蛛退治やっちゃおう!」
誰がマムだ、とツバサは少しずつ速度を上げた。
~~~~~~~~~~~~
「あの飛行船、もしや…………?」
幽冥街に聳える古城の如き高層ビル。
それに突っ込みながらビルの外壁を削っていく飛行船に、ドンカイは僅かな希望を抱かずにはいられなかった。
待ち侘びた助けが来たのだと──。
「しかし、飛行船とはのぉ……あんなもん作れるプレイヤーがいるんか?」
「機械系の製作に長けた方ならばあるいは……あ、あれは!?」
街の反対側に飛んでいく飛行船。
その先端をクロコは目を皿のようにして凝視した。
「ツバサ様!? 間違いありません、あれはツバサ様の船です!」
クロコは無表情のまま喜びの声で断言した。
しかし、ドンカイは訝しむ。
「なぜじゃ? どうしてあれにツバサ君が乗っているとわかる?」
「あの船の──船首像を御覧ください!」
ドンカイの肩の上から、クロコは今にも不時着しようとする飛行船の船首を指差していた。ドンカイも技能で視力を上げて食い入るように見つめる。
長く豊かな髪を靡かせた、凛とした顔を上げる女神像。
その乳房の大きさもさることながら、あの豊満な尻には見覚えがある。
「おお、あれはまさしく……ッ!」
「ですよね? どこからどう見てもツバサ様ですよね!?」
彼が助けに来てくれた! ドンカイとクロコはハイタッチをする。
これで助かった、と少しばかり緊張の糸が緩む。
「その油断こそが──命取りなんですよねぇ」
油断していなかったとしても、2人は気付けなかったはずだ。
その青年は突然、前触れもなく目の前に出現した。
達人であるドンカイでも対処しようがない。
「なっ、なんじゃい貴様は……ぬおおおおッっ!?」
ドンカイは身構えるよりも早く、どこからともなく大量の蜘蛛の糸が吐きかけられて防ぐこともできぬまま、雁字搦めで封じられてしまった。
せめてクロコだけでも……!
ドンカイは最後の力を振り絞って右腕を振り解くと、左肩に乗っていたクロコを掴んで蜘蛛の糸にかからぬよう遠くへ投げ飛ばす。
「お相撲さん、君の行動パターンは予測済みだよ」
逃がそうとしたクロコも蜘蛛の糸で絡め取られてしまう。
「こ、このような緊縛プレイは不本意です……ッ!」
「言っとる場合かこの駄メイドーッ!?」
別のことに異議申し立てをするクロコをドンカイは怒鳴りつけた。
そんなクロコを見て──青年は不快そうな嘲笑を浮かべる。
「相変わらずだな、クロコ……レオナルドの腰巾着め」
青年の言葉に、今度はクロコが不愉快そうに眉根を寄せた。
「レオ様を呼び捨て? おまえは……ッ!?」
珍しく表情を変えるクロコにドンカイは訊いた。
「なんじゃ娘さん、おまえさんの知り合い……まさか、GMか!?」
蜘蛛の糸に縛り上げられたクロコは小首を傾げ──。
「……………………………………どちら様でしたっけ?」
これに青年がブチ切れたのは言うまでもない。
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