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第2章 荒廃した異世界
第45話:ニャンニャンランド建設中
しおりを挟む何事もなければ、時が過ぎるのは早いものだ。
触手の王を倒してから早くも1週間が過ぎ、ツバサたちはケット・シーたちネコ族とともに生活していた。
より正確に言えば、神様として彼らを導いている。
別の次元からやってきた触手どもは(ひとまず)追い払たったのだし、いつまでも原始人みたいな生活をさせるのも可哀想だ。
大空洞から出て、せめて人並みの生活を送れるようにしてやりたい。
そう考えたツバサは、フミカとダインに協力を仰いだ。
今のところ、生産系に優れているのはこの3人ぐらいである。
「俺もやるけど、2人にも教師役を頼めるか?」
ツバサは主に食糧事情や料理系を担当することにした。
それ以外の生産分野をフミカとダインに頼む。
「全然かまわんきに。わしゃ物作り全般カバーできるぜよ」
「ウチは知識系ッスかね。ある程度なら幅広く教えられるッスよ」
頼もしい限りだ──しかし、注文はつけておく。
「教えるに当たって注意点がひとつ」
彼らにとってオーバーテクノロジーになるものを与えてはいけない。
それがあると文明的生活がとても捗り、いくらでも量産できて猫族全員に行き渡るほど用意できたとしてもだ。貸すことさえ厳禁とする。
ネコ族が自らの手で作れるものだけ教えてやる、これを守らせた。
「例えば──鉄製品の道具とか機械製品だな」
現状、どちらもネコ族の文明レベルにそぐわない代物だ。
これらの品々を貸し与えることを禁じた。
「どういうことじゃアニキ? そがいな意地悪せんでもいいきに。猫たちにゃわしの道具を貸してやりゃ済む話ぜよ。それの何がいかんちゅうんじゃ?」
まずは草や木の伐採をして村作りのための土地を確保。
その後、伐採した木を使って家を建てる。
そんなプランを組み立てていたダインは、猫たちに鉄製の道具を貸して、使い方を教えてやれば数日中には村ができると踏んでいたらしい。
「猫たちに自力でやれちょいったら……まず石器の作り方を教えちゃらのうちゃいけん。それはげに原始時代から始めるってことぜよ?」
「大変なのはわかるし困難な道のりになるが、心を鬼にしてくれ」
彼らのためにな、とツバサは目を伏せる。
「ズルはダメ……ってわけじゃないッスよね」
ダインは不服そうだが、フミカはなんとなく理解したらしい。
頷いたツバサはこの指示について説明する。
「かわいそうかも知れないが、これも彼らのためだ。俺たちがいつまで面倒を見てやれるかわからないし、もしかすると、何かの手違いで明日にでも現実へ帰れる可能性だってなくはない」
突然こちらの世界へ転移させられたかのように──。
「いつまでも猫ちゃんたちと一緒とは限らない……そうッスよね?」
フミカは頭の回転が早い。
ツバサの意図を読んでくれたので静かに頷いた。
「教えるのも学ばせるのもいい──だが、甘やかすのは駄目だ」
延いては猫族のためにならない。
実地で学び、経験して覚え、自ら生きるための技術を体得していく。
「原始人レベルにまで退化した彼らの文明を、自らの力で立て直させるんだ。手助けはいくらしても構わん。しかし、甘やかしたら……」
「……あいつらのためにならんか」
ツバサたちなら、猫族のために衣食住を揃えてやれる。
だが、そうやって甘やかせば彼らはこちらに依存して堕落する。そしてツバサたちの庇護なしでは生きていけなくなってしまう。
ツバサたちがいなくなれば──この大自然の前に為す術がない。
「彼らには自活できるようになってほしいんだ」
わかってくれたダインは決まりが悪そうに頭を掻いた。
「すまん、わしが浅はかだったぜよ……」
「気にするな。困っている奴らを助けたいって気持ちはわかるさ」
だからこそ、ツバサたちは彼らを仲間にしたのだ。
ダインとフミカの優しい気性なら共にやっていけると──。
~~~~~~~~~~~~
ネコ族を連れて大空洞を出ると、まず引っ越し先を探した。
触手たちに襲われる心配は当面なく、この近辺には凶悪なモンスターも少ない。
めぼしいモンスターも触手に滅ぼされてしまったようだ。
最低限の用心として、いつでも逃げ込めるように大空洞をシェルター代わりにするつもりで、程近い場所を転居先に選ぶ。
そこは山々に挟まれた丘陵地帯だった。
ミロとマリナが「風の谷だー!」と騒いでいたので、イメージ的になあのような緩やかな傾斜が続く、海からの風が心地よく吹き抜ける土地だ。
『ここをキャンプ地とする!』
『ミロとダイン、本当にそのネタ大好きな』
『じゃあ──ここにニャンニャンランドを建設する!』
『もっとマシなネーミングはないのか……』
ミロ命名──ニャンニャンランド。
それがケット・シーたちの新しい村……になるのかも知れない。
ツバサたちの拠点は丘陵地帯の小高い場所に設置する。
そこは猫たちによって「神域」とか「神様の家」とか呼ばれており、ツバサたち神々の暮らす城として敬われるようになった。
その周囲の開けたところに点々と、いくつかの小屋を建てられている。
まだまだ粗末で荒削りだが、雨風は凌げる立派な家だ。
これらの家は、ケット・シーたちが自ら建築したものだった。
そこに神の指導と協力はあったが──。
「ええか、家を作るっちゅうは柱を立てるところから始めるきに。その柱を立てるために、しっかと基礎を踏み固めるんぜよ。そこにぶっとい柱を立てて、壁や屋根を作ってくんじゃ。柱は家の要ぜよ」
ダインはケット・シーの男衆に家の建て方を教えていた。
元々、岩山の大空洞で暮らしていたケット・シーたちは、簡単な石器なら作り方を知っていたので、ダインはより性能の高い石器の作り方を伝授し、木々の伐採や加工方法、そこから建材の作り方を教えている。
ネコ族の技術力が向上していけば、ダインは喜々として鉱石の採取方法や、金属の加工技術を教えてやるだろう。
「そッスね。この植物の繊維も丈夫でしなやかだから、取り出して編み込めば布作りに使えるッスよ。ただ、ちょっと目が荒くなるから服を作るには着心地が悪くなるかなー? 衣服を作りたいなら、こっちの綿花がオススメッスね」
フミカはケット・シーの女衆に布の織り方を教えていた。
知識欲旺盛なフミカは、どの植物の繊維が使えるかを熟知しており、裁縫系技能も備えていたので細かやな指導ができていた。
裁縫系技能について聞いた時のこと――。
『この衣装もウチがイチから織った自前なんスよ』
『そうだったのか』
フミカの装備はエジプシャンというかアラビアンというか、露出度の高い踊り子風の装束だった。日本人にしては褐色が強い肌なので似合っている。
でも――なんで踊り子?
ツバサの眼に浮かんだ疑問の色を読んだのか、フミカは教えてくれる。
頬を桃色に染め、人差し指を合わせてモジモジすると……。
『あー、えっと……ダイちゃんがなんかのゲームで、こういうキャラによく目移りしているなーと思ったから、そのあの、真似したらウチのことも、もっとちゃんと見てくれるかなーって……』
『おまえ、ホント健気だな……』
ツバサはフミカを抱きしめて慰めやった。
ツバサも裁縫系技能に関しては若き天才の服飾師から手ほどきを受けたので普段着くらいは織れるが、フミカはもうちょっと凝った装備や防具も作れるそうだ。
おまけに教え上手なので、ネコ族の女たちも上達が早い。
そろそろ布の染色技術も教えそうな勢いである。
「過大能力がなくても立派に神様をやれるじゃないか」
ネコ族に慕われるダインとフミカを遠巻きに眺めて、ツバサは我が子が成長したかのようなほっこりした気持ちで見守っていた。
そのツバサは何をしているかと言えば──子守である。
大人のケット・シーは物作りに勤しむが、そこにまだ加わることのできない幼いケット・シーもいる。人間年齢3歳~1歳くらいだ。
5人の幼子をツバサは預かっていた。
「どういう理屈か知らないが、技能の乳母神がいつの間にか熟練度MAXになってるおかげなのかせいなのか、子供のお世話が苦にならないってのが……」
嬉しいやら悲しいやら──ツバサの胸中は複雑だ。
愛用のエプロン姿で寝入っている3人の子供を抱いていた。ケット・シーの幼児は子猫サイズなので、ツバサの体格なら3人でも苦にはならない。
もっと小さい子たちは、ダイン特製の揺りかごに寝かしてある。
3人の子が起きないようにあやしながら、足で揺りかごをそっと揺らして調子を取りつつ、2人の子供の寝息も確認している。
もし誰かが泣けば、ツバサにはその原因がわかるのだ。
おっぱいか、おむつか、機嫌が悪いか──泣き声で判別できる。
その度にツバサはテキパキと哺乳瓶を飲ませたり、オムツを替えたり、ご機嫌ななめならあやしてやり……と的確に対処していた。
「……なんで赤ん坊の気持ちがこんなにわかるんだ?」
これも乳母神の技能か? 母親の気持ちになったとでもいうのか!?
「なんだろう……肉体的にはもう完璧だが、精神的な部分まで……」
女性化──それも母親化が進行している気がする。
でも、このお世話が満更でもない。
ケット・シーの子供はメチャクチャ可愛いのだ。
人間の赤ん坊と子猫を足して2で割らない愛くるしさ満点の容姿。
抱きかかえている子供たちが寝ながら微笑んだりすると、ツバサはついつい鼻の下を伸ばしてしまいそうになる。つい頬ずりしてキスしたくなる。
それくらい、ネコ族の子供たちは可愛らしい。
胸に抱いた子猫たちは寝ぼけているのか、その小さな手でツバサのおっぱいをフミフミと押してくる。現実世界の猫もよくやる仕種だ。
これ、子猫が母親のお乳を飲む前に飲みやすくするための習慣で、それが名残として残っているからリラックス中に自然とやるらしい。
しかし、この子たちは子猫そのものである。
「寝ぼけてやっているのか、それとも……」
もっとお乳が欲しいというのか? だとしたら──。
突然、ツバサは“ムラッ”とした。
男性的な性欲が湧き上がったのではない。
まさかの──母性本能が激しく揺り動かされたのだ。
この子たちの母親になりたい、母親らしいことをしてやりたいという衝動に駆られてしまい、居ても立ってもいられなくなった。
子猫たちにお乳をやりたい──哺乳瓶ではなく、直に!
そんな欲求に駆られたツバサは、それとなく周囲を窺う。
フミカとダインは猫たちとお勉強会に集中しており、ミロとマリナはとある用事で出掛けている。こちらに目をやる者は1人も──。
「……ああぁ~、天の女神様ぁ……お昼はまだですかのぉ?」
「おじいちゃん、さっき食べたでしょう」
いた──長老フテニがいたんだった。
フテニはツバサの横でちょこんと大人しく座っている。
大空洞を出て丘陵地帯に村を建設するようになってから、フテニはすっかり老け込んでしまい、少々ボケも始まっていた。
ツバサたちによってネコ族が救われ、白銀の騎士の預言も成就したためか「自分の役目は終わった」という達成感から老いが加速してしまったらしい。
子守の片手間に老人介護、本当にお母さんみたいだ。
ちなみに――フテニの孫にあたるのがターマとミーケだった。
いずれどちらかが次代のまとめ役、村長的立場になるだろう。恐らく、弟のターマだと目されている。ミーケはそんなターマの教育に熱心だから尚更だ。
ボケ老人1人なら誤魔化せるか?
ツバサは恐る恐るジャケットに手をかけると、ばれないように胸元を少しはだけて乳房の頂点を露出させ、そこに子猫を……。
「センセイ、ただいま戻りました」
「×$○◇%&M#@ーッ!?」
そこへマリナが空を飛びながら帰ってきた。
ツバサは吐き出しかけた奇声を無理やり飲み下すと、ジャケットの位置を元通りにして、素知らぬ顔でマリナへと振り返った。
彼女のおかげで我に返れたし、母性本能を封じることもできた。
俺は今──何をしようとした!?
マリナを笑顔で迎えながら、心の中で自分を叱責する。
この肉体──神々の乳母の本能に突き動かされようとしていた。男であることを忘れて、肉体が赴くままに行動しようとしていたのだ。
そのことが恐ろしくもあり、ツバサの自尊心を傷つけた。
同時に、抗いがたい幸福感もあった。
もっと自分が男だと自覚して、母親ではないと自戒しなくては……心にそう刻みながら、一仕事を果たしてきたマリナにその成果を尋ねる。
「お、おかえり、マリナ。どんな具合になった?」
「はい、フミカさんが調べてくれたこの辺りの地図で……」
マリナはフミカが作成した近辺の地図を取り出すと、この村を中心とした四方にマークを付けた場所を順々に指差していった。
「この直径50㎞圏内を守護するように、結界の基礎石を置いてきました。ワタシの【神聖なる幼女の不可侵領域】をかけてあるから、半永続的に結界を維持できるはずです。これで敵襲があってもしばらくは保つと思います」
「よし、50㎞もあれば当座は安心だろう」
しばらくの間、ケット・シーたちにはこの圏内で、木々や植物の扱い方を覚えてもらうことにしよう。ツバサたちもいるので安全に過ごせるはずだ。
そのための結界──安全圏の作成をマリナに任せていた。
「ありゃ、マリナちゃんのが先だったかー」
今度はミロが帰ってきた。こちらは空を飛んではおらず、森の中から木々をかきわけて戻ってくる。その背にはちょっと膨らんだ布袋を背負っていた。
マリナが先で良かった。
もしもミロが先に戻ってきていたら、“あれ”を目撃されていたかも知れない。そうなったら……ゾッとするような羞恥心が膨れ上がる。
そんなことはおくびにも出さないが──。
「ミロもおかえり、そっちの首尾は?」
「良くもなく悪くもなく、って感じかなー」
ミロは背負っていた布袋を逆さにすると、そこから狩ってきた獲物をゾロゾロと出した。ネズミや野ウサギ、中型のトカゲにいくつかの小鳥……。
「自然を甦らせた時にボーナスでついてきたのか、隠れていたのが森に帰ってきたのか、野ウサギとかネズミとか小鳥がいたのはいいんだけど、いかんせん小型で食い出のない動物しかいなかったんだよね」
ミロには復活した森を一回りしてもらい、そこに生息する生物を適当に捕まえてきてもらったのだ。
神族は食べなくても平気だが、猫たちはそうは行かない。
ツバサたちが供給できる食糧にもいずれ限界が来る。
そうなる前に、この世界で自給自足をと思ったのだが……。
「植物の再生とはわけが違うしな……どうしたものか」
生命操作系の魔法を習得するか? そんな安易にツバサたちの思惑で生命を作っていいものか? それは神への冒涜ではないのか?
悩むツバサにミロはあっけらかんと助言する。
「今はアタシらが神様なんだから好きにやっていいんじゃね?」
「だったら尚更、適当にやるわけにはいかんだろ」
参考にすべきものはある──白銀の騎士が遺した骨だ。
あそこからこの地の植生をフミカが分析したように、動物の生態系も推測しながら復活させていけばいい。だが、好き勝手やるのは御法度だ。
どんなふざけた生態系になるかわかったものではない。
何にせよ、生物をどのように復活させるかは検討すべき議題だ。
そういうことに詳しそうなフミカに相談しよう。
「……ん? ミロ、過大能力を使ったのか?」
ツバサも内心焦っていたので気付くのが遅れたが、ミロはかなり疲れた表情をしていた。本人も隠そうとしている気配があった。
ミロは目を逸らして誤魔化そうとする。
「あ……うん、ちょっとね。自然が足りないかなー、って場所に木を増やそうとして使っちゃったかなー……みたいな感じ?」
悪いことに使ったのではないが、何やら気まずいらしい。
しかし、過大能力で疲れていることには違いない。
「そんなわけでツバサさん! チューで活力付与を早よ!」
「…………はいはい」
人前で恥ずかしいのだが、ミロには万全でいてもらわないと困る。
万が一、また触手たちのような外敵に襲われた場合、ミロの【真なる世界に覇を唱える大君】ほど頼りにできる過大能力はないのだ。
ミロは目をつぶってタコチューでハグを求めてくる。色気もないが仕方なしに抱き寄せると、キスをしながら活力付与してやる。
さすがにマリナがいるので、舌を入れてくることはなかったが……。
「……んんんーっ、ぷはっ! 元気百倍!」
キスを終えたミロは両手を挙げてガッツポーズを取る。
やれやれ……ツバサがため息混じりにぼやいていると、マリナがツバサの膝に乗ってきて、ぷにぷにの頬を真っ赤にして迫ってきた。
「セ、センセイ! ワタシも疲れました! だ、だから……んーっ!」
マリナまで唇を尖らせてキスを求めてきた。
お姉ちゃんがやってるんだからワタシも、ということだろう。ここで拒んだら差別されたと思い込んで、マリナは拗ねかねない。
それが原因で非行にでも走ったら──お母さんは泣くぞ。
「…………ほら、これでいいか」
マリナにもキスをして活力付与を施す。
キスの時間はちゃんとミロと同じ長さにする。さすがに子供なのでそういうテクニックはないから、ただ純粋に唇を重ねるだけだ。
「はい、ありがとうございますっ!」
それでもマリナは満面の笑顔を浮かべていた。
娘たちにキスをするくらいならいいが、今後は他の誰かにも活力付与をする状況が起きないとも限らない。
それを考えると、キス以外の手段も考案しておくべきだろう。
「…………ッ!」
ツバサが思案していると突然、ミロの目付きが険しくなった。
やおら顔を上げ、ある方角を一心に見つめている。
「どうしたミロ……敵か?」
彼女の直観と直感が、何者かの気配を感知したらしい。
「うん、でも……まだ全然遠いし、こっちに気付いていないみたい」
だけど──あの触手大魔王と同じ臭いがする。
忌々しげにそう付け足した。
ミロが睨めつける方角、それは此処から北東に当たる鬼門だった。
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