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第2章 荒廃した異世界

第42話:猫たちが守ってきたもの

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 ケット・シーについてわかったことがある。

 彼らは生まれた時は子猫のような姿で生まれ、成長するにつれて人間に似た体型となり、成人を迎える頃にはターマやミーケのようになるらしい。

 猫のような人間に見えるし、人間みたいな猫とも言える見た目。

 そのちょうど中間くらいにある猫の獣人。これがオーソドックスな容姿だ。

 青年期を過ぎて壮年期を迎えると、また変化が訪れる。

 老いるにつれて猫に近付くのだ。

 やがて老年期ともなれば長老フテニのように、見た目に関してはほぼ完全に猫となるらしい(手には五指が残り、直立歩行もできるけど)。

 猫と生まれ、猫として死ぬ──それがネコ族だという。

   ~~~~~~~~~~~~

「とまあ、細かいこと言われてもだ。アタシらにとってはどうでもいいわけなんですよ。アタシたちにとって大事なことはひとつ……」

 ニャンコかわいい! とミロはフテニを抱き締めた。

 抱き締めて頬ずりしたり、抱き上げて撫で回したり、ふかふかの毛を堪能するようにワシャワシャしたり、ゴロゴロ鳴らす喉を人差し指でなで上げたり……。

 その可愛がり方はまるっきり猫にするものだった。

 マリナとフミカは順番待ちしている。

「ミロさん、次ワタシですよワタシ。抱っこさせてください!」
「次、ウチッスよ? 次ウチの番ッスからね!」

 老人なんだから手荒に扱うなよ、とツバサが遠慮するよう言いつけても聞く耳を持たず、女の子たちはフテニを愛玩しまくっていた。

「すまないな、ウチの娘たちが長老さんにあんなことを……」

 ツバサは洞窟を案内してくれるターマとミーケに謝った。

 ターマは苦笑し、ミーケは呆れている。

「女神様たちに歓迎されているのですから、長老もお喜びかと……」

「……いいえ、あれは浮かれてるわね」

 長老フテニは──至福の鳴き声を上げていた。

「ニャホホホッ! まさか女神様たちにチヤホヤされる日が来ようとは……長生きはするものですのぉ……ああ、春を取り戻してしまいそうですじゃ!」

 エロジジイめ、とミーケは毒突いた。

 ここは大空洞の奥──細い横穴の洞窟のひとつ。

 フテニの導きにより、ツバサたちはその奥にあるというネコ族の聖地へと案内されていた(長老はオモチャ状態なので、案内役はミーケ&ターマ)。

 だが、小柄なネコ族が元々あった洞窟を掘ったものだというので、そんなに大きくはない。辛うじて成人男性が立って歩けるくらいだ。

「んがっ!? ま、また突っかかったぜよ!?」

 2m近い大柄なダインは洞窟の細いところでよく挟まった。
 全身メカで出っ張っているので尚更だ。

「メカはだめかよ! メカでデカかったらだめなのかよ!?」
「あ、それどっかで聞いた名言」

 洞窟に突っかかる度、ダインとミロがその台詞で盛り上がっていた。2人とも有名なローカル番組の再放送が大好きらしい。

 マリナはよく知らないのに、話し方が面白くて笑っている。

「まったく、何が面白いんだ……かッ!?」

 ツバサも突っかかった──洞窟の細いところにお尻が通らない。

 挟まった瞬間、無理やり通り抜けようと大きな尻の肉を揺らしながら腰をくねらせてみたが、ツバサの巨尻は完全にハマっていた。

 後ろを歩いていたマリナが、お尻の谷間に鼻を突っ込んで驚いている。

「むぷっ!? センセイのお尻も引っ掛かるなんて……」
「巨尻はだめかよ! 巨尻で胸デカかったらだめなのかよ!?」

 ついにマリナが吹き出し、大爆笑する。

「むしろ、その爆乳がよく引っ掛からなかったッスね」
「胸に関しては俺のこと言えんだろ、フミカおまえも」

 フミカが冷静に指摘してくる。ちょうど腰の辺りですぼまった箇所を通ろうとしたので、ツバサの尻がそこにハマってしまったのだ。

「仕方ないよツバサさん、その超安産型のお尻じゃね」
「誰が超安産型だ!」

 大きなお尻をした女性を子供が産みやすい身体だとして安産型などとはやすものだが、これ昨今さっこんならばセクハラ発言に分類されるのではなかろうか?

 その安産型を上回る超安産型って……どんだけデカいんだ?

「……先人の遺した物に手を加えたくはなかったが」

 仕方ない、と影響を最小限に留めながら魔法で少しばかり加工させてもらう。

 岩を操る魔法で洞窟に働きかけ、細い坑道を広げて先へと進む。

 ついでに、洞窟そのものを岩魔法で広げて通りやすいように加工しておいた。これならツバサもダインも突っかからずに済む。

 ……最初からこうすれば良かった。

 洞窟を進むと──やがて大きな空間に出る。

「あの異形どもが押し寄せても、ニャゴたちがこの地を離れられない理由……それはここを守りたかったに他なりませんのじゃ」

 フテニは感慨深げに洞窟を見上げた。

 ツバサたちが拠点を置いてある大空洞よりはこじんまりとしているが、こちらはドーム状になっていて野球場くらいの広さはある。

「ここは墓場……か?」

 ツバサが呟くと、フミカに抱かれていた長老が頷いた。

「左様……ここは“あの方”の墓標でございます」

 ドーム状の洞窟は壁に発光する苔でも生えているのか、光源がなくともぼんやりと明るく、ここに収められているものを浮かび上がらせていた。

 それは数多くの骨だった。

 大小無数の動物の骨、鳥類やは虫類、アルマゲドンで見覚えるのあるモンスターの骨もゴロゴロしている。一際大きなものはドラゴンだろう。

 それぞれ2体ずつ、つがいで揃えられているようだ。

 多くの骨の中心に座するは──1人の騎士。

 豪奢ごうしゃな椅子に腰をかけ、床に突き立てた剣の柄に両手を乗せ、白銀の鎧を着込んだ騎士。その白骨化した亡骸がそこにあった。

 ふと──あの老騎士を思い出す。

「長老、この方は……やはり、騎士の神様なのか?」

 ツバサの質問に答える前に、長老フテニはフミカに抱かれて愛でられていたが、彼女に礼を述べてからヒラリと地面へ舞い降りた。

 こういうところは猫そのものだ。

 騎士の亡骸にうやうやしく一礼すると、こちらに振り向いてツバサたちにも同じように頭を下げた。どちらも神として敬っている証拠だ。

「左様……この方は我らネコ族を導き、この地を最後まで守ってくださった騎士の神様……ミーケたちを救った方の朋輩ほうばいと伝えられておりますじゃ」

 だからあの老騎士のことを知っていたのか。

 ターマとミーケは自分たちを助けてくれた老騎士のこともあり、こちらの騎士にもひざまづいて熱心に祈りを捧げていた。

 こちらが尋ねるより早く、長老フテニが訊いてくる。

「時に天の女神様、不躾ぶしつけながら御質問させてください。あなたたちは此処ここではない何処どこか……遠き世界より参ったのではありませぬかな?」

「だとしたら──どうする?」

 ツバサはあえて明言を避けてみた。

 フテニはそれを肯定と受け取ったらしい。

「予言の通りですじゃ。『いずれ遠き世界より新しき神々が訪れる。ネコ族よ、その時までこの地にて雌伏しふくの日々を耐え忍べ』と……」

「まるでプレイヤーおれたちが来るのをわかっていたような口振りだな」

 だからこそ預言なのか?

 そういえば、あの老騎士も「そなたたちは地球テラから来たのか?」と、ツバサたちがどこから転移させられたのかを察していた。

 フテニはカツン、と杖を鳴らす。

「遠き世界より来られたのなら、あなたたちがこの世界について知らぬは道理……ニャゴのつたない知識で良ければお教えいたしましょう」

 フテニは杖の先を洞窟の上へと差し向ける。

 そこには──隙間なくびっしりと天井画が描かれていた。

「かつてこの世界には、数えきれぬほどの神や魔王がおりました。彼らはこの世界の其処此処そこここを思い思いに統治し、我ら猫族を初めとした様々な種族が時に支配され、時にその加護を受けたと伝え聞いております」

 天井画に描かれるのは──神族と魔族。

 そして、彼らに仕えたという多種多様な種族の姿だった。

 どの種族も見覚えがある。

 アルマゲドンにいたNPC──もしくは、プレイヤーがなれる種族だ。

 神族や魔族も然り、である。

 神族と魔族は対立するように向かい合って描かれているが、いくつかにグループ分けされており、そこにはある一定の法則が見受けられた。

 見上げていたフミカは目の色を激変させている。

「あれはギリシャ? ゼウスとクロノスっぽいから……ティタノマキア? こっちは日本モティーフかな? 天津神と国津神が対立している? こっちはインド神話? シヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマーっぽい神様……いや、インドラとルドラ? それに乳海攪拌? デーヴァ神族とアスラ魔族が……」

 フミカは天井画に見入り、ブツブツと考察的な独り言を呟いている。

 手にした【魔導書】グリモワールはひとりでにパラパラとページがめくれており、大量の情報を書き込んでいた。その勢いは留まるところを知らない

 あまりの豹変っぷりに、ミロやマリナも引き気味である。

「おい、ダイン……フミカのあれ、どうしたんだ?」

 人が変わったみたいだぞ、とツバサは彼女をよく知るダインに尋ねた。

 ダインは事もなげに答える。

「いんや、ありゃフミの平常運転ぜよ」

 あれが? と訝しげなツバサたちにダインは説明する。

「フミの奴ぁなんちゅうか……本好きで読書好きなんじゃが、何より知識が好きなんじゃ。知らんことを知るんが楽しいちゅうがじゃ」

 読みたがる本も百科事典や図鑑などを好むという。

「アルマゲドンを始めたんも、その情報量が他のゲームと比べてよーさんあるっちゅうから、情報集めにばっか精を出しちょったくらいじゃき」

「そんなこと言ってたな、そういえば……」

 アルマゲドンの情報を集めたいというフミカにダインは付き合ってやっていたと、自己紹介の時に聞いた覚えがあった。

 しかし、フミカじゃなくともこの天井画には魅入られる。

 ツバサが見ただけでも、現実世界に伝わる神話の神々に似たような絵姿が描かれていた。となれば、素人考えでも思い付いくことはひとつだけ。

 この異世界と現実世界には──何らかの関係がある。

 そこに、現実世界へ帰るための手掛かりを求めることができるかも知れない。

 ならば徹底的に調べたいところだ。

「フミカ、天井画の記録を任せたいんだが……」

 ツバサが強めの口調で言うと、フミカは瞳を大きく見開いた。

「えっ! もう記録どころか分析もやっちゃったんスけど? 天井画のイラストも【魔導書】にコピー済みだし……まずかったッスかね?」

「仕事早いな!?」

 いいんじゃないかな、とフミカに任せることにした。

 長老もツバサたちに見せるつもりで案内してくれたわけだし、記録を取るくらいは問題ないだろう。

 するとフミカは洞窟に転がる骨を指差した。

「それと、この骨も調べてもいいッスかね? この世界にどんな生態系があったかの手掛かりになると思うんで是非とも調べたいッス」

「そういうのはやる前に一言断りなさい……」

 ツバサも走査スキャン分析アナライズの技能を持っているが、フミカはより熟練度の高い分析系技能でいくつもある骨を細かくチェックしていた。

 そこは一応、管理者たる長老に許しを得るべきだろう。

 ツバサはチラッとフテニの顔色を窺う。

 フテニは怒ることもなく「どうぞ」と寛大に頷いた。

「神様たちなら不敬になることもありますまい。存分にお調べになるとよろしいでしょう……ニャゴには何をしているかわかりませんがの」

 許可が出た瞬間、フミカは「ヒャッホウ♪」と手を叩いて喜び、おおっぴらに骨の調査を始めた。天井画の解析も続けている。

 この洞窟にある情報を徹底的に調べ上げているようだ。

「本当に好きなんだな、知らない知識を知ることが……」

 フミカは博物学的なことが好きらしい。

 動植物を調べ上げて分類ごとに項目分けしたり、生物を進化の系統樹に振り分けて並べたり、神々や悪魔を伝承や来歴から関係性を見出したり……。 

 学者肌とは、彼女のためにある言葉だ。

「すまないな長老、話の腰を折ってしまった」
「いえいえ、構いませんとも」

 フテニに促すと昔語りを続けてくれた。

「神と魔王と多種族による群雄割拠の時代は長く続いたと伝えられております。ですが、今となってはわからないことばかり……ほれ、あそこですじゃ」

 フテニの杖が差す一角、そこだけ天井画は剥がれ落ちていた。

「あそこには“群雄割拠の時代”が描かれておりました。しかし、ニャゴより数代前に崩れてしまい……以来、詳細は伝えられておりません」

「そうか、残念だな」

 その時代も気にかかるが、その次の時代らしき部分に目を惹かれる。

 あれ・・を目の当たりにしたミロやダインも、一言物申したそうだ。

「ツバサさん、あれ……触手大魔王だよね?」
「じゃよなぁ? ありゃどう見たってグネグネの親玉ぜよ」

 天井画の次の時代──そこに触手の王がいた。

 触手の王だけではない。数え切れないほどの異形だ。

 関節が10個以上ある18本脚の巨大な蜘蛛、溶けたクジラみたいな頭を持つおどろおどろしい巨人、泡と宝玉を粘液で絡めたような浮遊物……。

 巨大な異形たちが空間を引き裂いて現れ、無数の魔物を軍勢として率い、この世界へ押し寄せてくる図が克明に描かれていた。

蕃神ばんしん異邦いほうより来たる──ですじゃ」

 これにより、群雄割拠の時代は終わりを告げたらしい。

「ある日、空間に幾多の門をこじ開けて、あのような醜き姿をした蕃神どもが大挙してこの世界へと攻め入ってきたそうですじゃ」

 蕃神の狙いは──この世界に満ちた無限大のエナジー。

「当然、神も魔王も数多の種族も、これに抵抗しました。やがてこの世界の者たちは団結するようになり、蕃神との大戦争に臨んだのです……」

 天井画はその大戦争の壮絶さを物語っていた。

 神族と魔族と多種族が一丸となって、蕃神の軍勢に立ち向かう。

 大戦争はこの世界の至る所で行われ、そのせいで大地も海も空も荒れ果てていき、すべての種族が衰退を余儀なくされたという。

「戦争は何百年も続き、ようやく終焉を迎えたそうですじゃ……」

 その終焉も描かれているが──惨いものだ。

 辛うじて蕃神たちを追い返せたものの、空間の裂け目を完全に塞ぐことはできず、残ったいくつかの裂け目から蕃神たちが顔を覗かせている。

 この世界の危機はまだ終わっていないのだ。

 だが、この世界の住人には対抗する力が残されてない。

 天井画はその辛い現実さえ描ききっていた。

 神族も魔族もほぼ死に絶えており、多く種族が文明どころか文化的能力さえ失い、滅亡寸前にまで追いやられていた。

「何とか蕃神を追い払うことに成功したものの、戦争の痛手はこの世界を滅ぼしかけたほどだったそうですじゃ……頼みの綱であった神族や魔族も、多くがこの戦争で死んでしまい、再び蕃神の侵攻があれば…………」

「今度こそ滅ぼされるな──完膚なきまでに」

 ツバサが残酷な事実を告げると、フテニは押し黙ってしまった。

「その滅びに抗うため……彼らは立ち上がったのです」

 ──灰色の御子たちが。

 フテニの口にした言葉には覚えがある。

 あの老騎士も呟いた、特別な意味があると思しき単語だ。

「蕃神との戦いの最中さなか、本来ならば交わることのない神族と魔族と多種族……種族の垣根を越えて、愛し合う者がありました。そうして生まれた混血種……彼らの中には、従来の種族を越える力を持つ者が多かったと聞きます」

 それが──灰色の御子。

「灰色の御子の多くが戦争を生き残りました……彼らはこの世界を救う手段を求め、遙か遠くの世界へと旅立ったそうですじゃ」

 その遠き世界はこの世界と縁が深く、神族や魔族が関わったことがある。

 この世界を救う一縷いちるの望みはそこにあるという。

「御覧くだされ、あれが“灰色の御子”たちの旅立つ姿……そして、彼らの向かう先にあるのが、ここより遠き世界とされる場所…………」

 天使と悪魔の翼を持つ者、正中線で身体の色が白と黒に分かれている者、鳥の翼を持ちながら蛇の尾を持つ者……灰色の御子の姿は様々だ。

 そんな彼らが向かう先に描かれた球体は──見間違えるはずもない。

「…………地球か」



 やはり、この世界には現実世界との接点があったのだ。


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