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第2章 荒廃した異世界

第28話:今度のカンストはLV999

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 かれこれ3時間ほど──ツバサたちは彷徨さまよい歩いた。

 行けども行けども枯れ果てた世界。

 枯れ木どころか雑草1本さえ生えていない。何者かが丁寧に片付けたかのように、枯れ枝や枯れ葉さえ残っていなかった。

 あるのは、水分を失って縦横無尽に亀裂の走った地面だけである。

 ミロが落ち着きない素振りで先を歩き、ツバサは不安げなマリナと手を繋いで彼女に合わせた歩調でゆっくり続いていく。

「あああああーっ! 何にもなくてつまんなーいっ!」
「だからって無闇にミロスセイバーぶっ放すんじゃありません!」

 ミロは神剣ミロスセイバー(これを正式名称として採用したらしい)を振り回すと、海をも割るような斬撃を放って山を斬り飛ばした。

 その山も勿論、一木一草すら見当たらないハゲ山だった。

「いーじゃん、どうせ何にもないんだから」

「確かに気配探知にも引っ掛からないが……万が一もある。暇潰しに自然破壊するのはやめろ。事故ってからじゃ遅いんだぞ」

 もしも斬撃の先に第三者がいた場合、事故どころか事件になりかねない。

 ただでさえ未知の世界なのだ。不要なトラブルはなるべく避けたい。余計なことはするなとミロを叱りつけ、マリナにも言い聞かせておく。

 ミロは不承不承に「はーい」と頷いて、神剣を収めた。

 しかし、ただ唯々諾々いいだくだくと歩くのも疲れるだけだ。

 当て所あてどないとなれば尚更だろう。

「黙って歩くのもなんだ──これまでわかったことでも並べてみるか」

 ここまで判明したことは多くはない。

 この身体は紛れもなく自分のものだ。断じてゲームのアバターなどではない。全身全霊を持って、己の魂がそう訴えている。

 ゲームのメニュー画面が現れないのも否応なしに実感を高めていた。

 そのメニュー画面が現れないことから、ログアウトできないという弊害へいがいが発生しており、GMにも助けを求められないという最悪の事態だ。

 そして──ここはゲームの世界ではない。

 あれから何度かモンスターと戦ったが、倒すとリアルに死んでいく。

 その死体もゲームのように時間経過で消えず、いつまでもグロテスクに残り続けていた。血の臭いに引かれて、死体漁りのモンスターまで寄ってくる。

 ツバサたちの肉体同様、現実世界と同じ様相を呈しているのだ。

「やっぱりここって……異世界なんですか?」

 ツバサの話を聞いていたがマリナが怖々と口にする。

 二十歳の大学生として一般常識を備えているツバサには、決して口にできない仮説だった。認めるとか以前に発想から除外したい。

 だが、運営からの最後のアナウンスを思い出してしまう。

『皆さま──新しい世界でも頑張ってください』

 新たな世界を用意したから、あなたたちを転移させます……あまりにふざけた内容だったため、ツバサは半ば聞き流していたほどだ。

 しかし、この異常すぎる状況──何が起きているのか?

 でもさー、とミロがつまんなそうに神剣を振るう。

 その切っ先が砂になりかけた地面を斬ると、その切っ先には一抱えはありそうな目つきの悪い蜥蜴トカゲが刺さっていた。デザート・バジリスクの幼体だ。

「さっきから見るモンスターってばアルマゲドンにいるのばっかだよ? ここってやっぱりアルマゲドンなんじゃないの?」

「……そうなんだよな」

 数こそ少ないものの、遭遇したモンスターはどれもアルマゲドンで出会ったモンスターばかりだ。それを考慮すると、ここが異世界とは思えない。

 アルマゲドンの新エリア、と思った方がまだ説明がつく。

「でも、この生身みたいなアバターが……」
「マリナ、俺のおっぱいをつつくのはやめなさい」

 マリナは自分のプニプニほっぺを触った後、柔らかさを比較するようにツバサの胸を右斜め45度の角度から人差し指で突いてきた。

 はち切れそうなほど脂肪や乳腺の詰まった乳房の感覚にはまだ慣れない。

 突かれる度にゾクゾクするのでわずかに震える。

「それにさ、アルマゲドンにしちゃ設定がおかしいしねー」

 ミロは蜥蜴とかげを捨てて神剣を収めると数歩前に出て両手を開き、この荒れ果てた世界を見渡すようにぐるりと一回転した。

「アルマゲドンは神と悪魔の最終決戦の真っ最中──世界は荒れてたけど、ここまで何にもなくはなかったからね。ここ、ムカつくほど何にもないじゃん」

 ぺんぺん草1本生えてなーい! とミロは遠くに叫んだ。

「本当に何にもないからな」

 そのせいなのかモンスターたちも腹を空かせており、ツバサたちを見つけると涎を垂らして襲ってくる。一通り返り討ちにしてきたが──。

「そういえば……腹が減らないな」

 現実の時間にすれば深夜2時をとうに過ぎている頃だ。こんなに夜更かしをしていると夜食が恋しくなるものだが、この身体は空腹を覚えなかった。

 ゲームではアバターの空腹度など所詮パラメーターでしかなく、どれだけ飲んでも食べても現実の肉体に影響はない。精々「味のするカロリー0のわたあめ」を食べている程度の満足感しかなかった。

 現実の肉体が空腹を覚えれば、VRシステムによる電脳空間内でもちゃんと空腹を感じる。だから、お腹が空かないのはおかしいのだ。

 そこでマリナが触発されたみたいに気付く。

「あ……ワタシも全然眠くないです!? お目々ぱっちりです!」

 コーヒー飲んだせい? と思い当たる原因を上げた。

「コーヒー1杯くらいのカフェインで、子供のおまえがこの時間に眠くならないのはおかしい……いや、あるかも知れないが、やっぱり……」

 この身体のせいかな、とツバサは結論付けた。

 ツバサたちのアバターは神族になっていた。

 神族は不老や不死や不死身などの死ににくくなる常時発動型技能パッシヴスキルを備えているものだが、ゲーム的には飲食不要や睡眠不要といった技能が重宝される。

 人間種を初めとした“生物としての”種族は、最低限の食事や睡眠を取らないとステータス異常に陥り、長く放置すれば死んでしまうのだ。

 この手のリアリティを追求したゲームは昨今さっこん珍しくない。

 だが、アルマゲドンのそれは精緻せいちを極めるどころではなかったが……。

「亜空間の道具箱インベントリもそうだが、飲み食いしなくても眠らなくても大丈夫ってことは……この身体はアバターのまま神族になっていると見ていいだろう」

 即ち──アルマゲドンの設定が生きている。

「ってことは……アタシたち神様になっちゃったわけ?」

 てっきり喜ぶかと思えば、ミロの反応はちょっとばかり冷めていた。

 半信半疑だからかも知れない。

「早合点すべきじゃないが、アルマゲドンにおける神族の能力を引き継いだ肉体になっているのは間違いなさそうだな」

 アバターのままの肉体というのは安心材料だった。

 神族になるまで鍛え上げたパラメーターと、どんな凄腕プレイヤーにも勝るために習得してきた幾千もの技能スキルがあれば何とかなりそうだ。

 この得体の知れない世界では、他に頼れるものがない。

「アルマゲドンでの機能がそのまま使えるのは幸いだ、が……?」

 アルマゲドンの──機能?

「……そうだ、アルマゲドンじゃないPCの機能はどうなんだ?」

「ほえ? PCの機能って……あー! あれか!?」

 ミロのVRヘッドギアはアルマゲドンプレイ中、とあるPCアプリが同期するようになっている。その存在をツバサもミロも失念していた。
 
 他でもない──実況動画を録画するためのアプリだ。

 アバターが目をつぶればアルマゲドンのメニュー画面とは別に、撮影用アプリのウィンドウが開くようになっているはずだが……。

「待ってて! すぐ見てみ……えぇあああああーっ!?」
「ど、どうしたいきなり!?」

 眼を閉じたミロが奇声を発したので、こちらが驚かされる。
 
 ミロは目をつぶったままこちらに振り向いた。

「見える! 見えるの! 眼をつむるとステータス画面がわかるの!?」

 まさか! と思いながらもツバサも瞼を閉じてみた。

 すると視界を閉ざした瞬間、見慣れた情報が脳内に浮かび上がる。

「……本当だ、わかるぞ!」

 瞼の裏に結ばれる映像は、アルマゲドンでは視界内に浮かべることができた自分のステータス画面そのものだ。

 ただし──ステータス画面だけである。

「システム欄は……見えないんですね」

 マリナが残念そうに呟いた。

 システム欄が開けなければログアウトはできないし、GMコールすらできないのだから残念がるのも当たり前だ。早くこの寂しい世界から出たいのだろう。

 ツバサの脳内に結ばれた画像にもシステム欄はない。

 GMコールと言えば、こんな検証もしてみた。

 さっきミロがクロコを大声で呼ばわってみたのだが──。

『メイドさーん! クロコさーん! カムヒアーッ!!』
『クロコお姉さーん! GM来てくださーい! ヘルプミー!!』

 呼べど叫べど来やしない。

 いつもならミロが「ツバサさんにエロいことするよー♪」と小声で言っただけで「百合と聞いて!!」と神出鬼没で現れた、あのエロメイドがだ。

『今ならツバサさんのおっぱいに吸いついてもアタシが許すよー!』
『いかがですかー! 今ならおっぱい吸い放題ですよー!』
『俺のおっぱいを生け贄に変態を召喚すんな!?』

 10分ほど大騒ぎしたのだが──結局、クロコは来なかった。

 代わりに痩せたモンスターをおびき寄せただけである。

「そういや撮影アプリはないなってた。同期切れてるみたい」
「ま、そんなとこだろうよ」

 根本的な解決にはならないが、ステータス画面の確認ができただけでも儲けものだ。早速、ステータス画面を確認してみよう。

 運営からのアナウンスを信じれば、今回の定例アップデートではLVとSPの上限値が解放されると同時に、各アバターの保有するSPの大半が自動的にレベルアップに費やされるという不思議な仕様が加えられているはずだ。

 各々、自分のレベルを確認してみると──。

「アタシ、LV969! 惜しい! 999まであとちょっと!」

「ワタシ628です! ミロさんと比べるとまだまだですね……SPは3000くらいしか残ってないです。ミロさんは?」

「こっちは1000切ってる、900ちょいだね」

 そんでツバサさんは? と聞かれたのですんなり答える。



「LV999──SPソウルポイントは4京7981兆6668億9823万5671」



「…………え?」
「…………は?」

 え? とミロとマリナは右耳に手を添え、どことなく腹の立つポーズで「もう一度」と要求してくる。ポージングまで一緒だった。

「「……ワンモアプリーズ?」」

 本当、息の合った姉妹になってきたな……。

「だから……LV999だよ。SPの天文学的な駄々あまり具合からすると、これが今度のLVキャップみたいだな。しかし、4京って……」

 ちょっと頑張りすぎたかな──でも反省しない。

 SPには潜在許容量があると聞いてからずっと貯めてきたが、その努力が報われる日が来た。レベルは999、そしてSPは天文学的数値である。

 試しにある極大魔法を習得してみたところ、あっさり習得できた。

 それでもSPは4京という桁違いな数のままである。

「SPで技能も習得できる、肉体はアバター姿だけど完全に生身と同じ、なのに技能やSPはゲームシステムのまま……現実とゲームのいいとこ取りだな」

 まるっきり俺たちに都合がいい設定じゃないか──。

「……ん? どしたの、おまえら?」

 どうしたのかミロとマリナは互いに両手を繋ぎ、ツバサを遠巻きに見つめている。まるで怒れる母親に近付けず脅える姉妹のようだ。

「──誰が母親だ!」
「「まだ何にも言ってないのに!?」」

 どうやら天文学的なSP保有量に物申したいらしい。

「ツバサさんさぁ……そんだけSP持っててノーリアクションってどうよ? 人としておかしくない? こんな時くらい『きゃーっ、やったーっ!』ってオンナノコ・・・・・らしく喜んだらどうなのよさ?」

 おっぱいブルンブルンさせて! とミロはいちいちうるさい。

「センセイの可愛いところ、見たかったのに……」
「誰が可愛いオンナノコだ」

 SPが多いのは喜ばしいことだが、狂喜乱舞するほどのことではないし、ツバサはもうそんなお年頃ではない。高校生ぐらいならばともかく──。

「嬉しいことは嬉しいさ、このSPは保険になる」

 ここがアルマゲドンとよく似た世界だとしても、まったく同じとは限らない。今後、どんな未知と遭遇するかわからない以上、何事にも慎重であるべきだ。

 不用意な行動と安易な選択は控えたい。

 そして、この大量のSPがあれば、もし未曾有の危険に出会したとしても、それを打開する技能スキルをすぐに習得できるかも知れない。

 これがあれば──ミロとマリナを守れる確率が上がる!

 そのためにも温存しておこう。

「しかし、代わり映えしない景色が続くな」

 話し込んで立ち止まりかけた足をツバサは再び進めていく。

「何でもいいから手掛かりになるものでもあれば…………ッ!?」

 ツバサは歩き出した足はすぐに止めざるを得なかった。
 右腕を伸ばしてミロとマリナを制する。

「ほへ? どったのツバサさ……」
「おまえら動くな、そこでちょっと待ってろ」

 口答えは許さない、声音でそれを伝えると2人は黙って頷いた。それを振り向いて確認してから、ツバサは1人で先に進む。

 ツバサたちの行く手300mほど先に──誰かの落とし物があった。

万能霊薬エリクサーの瓶と……これは……」

 持っていても勿体なくて使えない、ラスボス戦でも結局使わずに持て余してしまうことで有名な霊薬。アルマゲドンでは買えも作れもする薬品。

 これはNPCが店売りしているタイプの瓶だ。

 それを握るのは──誰かの右腕。

 ひじの辺りで千切ており、赤い装束の袖や意匠を懲らしたガントレットがそのままになっている。何より、その籠手に刻まれているのは──。

「ミロの……レリーフ……」

 ミロの横顔をモチーフに女神っぽくあしらったデザイン。

 これはジンが特別に造ったもので、左腕にはツバサの横顔をモチーフにした女神像が彫り込まれている。ジン曰く「痛ガントレット」だ。

 ツバサはこれの所有者を知っている。

 作られた現場にツバサもミロも立ち会ったのだから──。

『自分にとっての女神はお二方ですから!!』

 これが自分の御守りです! と彼は嬉しそうに装備していた。

「それ──ジャジャさんのじゃん!?」

 いつの間に忍び寄っていたのか、ツバサの背後から覗き込んだミロが大声を上げて千切られた腕に飛びついた。

 そう、この籠手は紛れもなく彼のもの。

 ジャジャ・マル──忍者を役割ロールとするプレイヤーだ。

 彼はミロ(とツバサ)の大ファンになってくれたプレイヤーで、熱心に動画を見てはアルマゲドンを研究し、運良く会えた日にはパーティーに加わって冒険にも付き合ってくれる、とても良質なファンの1人である。
(※第8話~第9話参照)

 だからミロも仲良くしていたのだが──。

「どうして、こんなところにジャジャさんの手が……」

 ミロは愕然とする。

 持ち上げたジャジャの腕からは、赤い血液がポタリとこぼれ落ちる。それは乾いた大地に瞬く間に吸い取られた。

 だが──乾いた地面に血を吸った跡が残っている。

 点々と続く血の跡を辿れば、その先にジャジャがいるはずだ。

「2人とも掴まれ!」

 ツバサは返事を待たずにミロとマリナを小脇に抱え、飛行系技能を使って低空を超高速で飛び始めた。血が吸われた大地を辿って──。



 ──悪い予感しかしない!



 ミロはジャジャの腕を胸に抱き、ツバサが向かう先を見つめていた。



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