想世のハトホル~オカン系男子は異世界でオカン系女神になりました~

曽我部浩人

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第2章 荒廃した異世界

第27話:大地が痩せれば獣は餓える

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 そもそもツバサは初期状態から戦闘系技能スキルに特化していた。

 気配感知や敵意察知、それらの熟練度を限界を超えて上げ、神族と化したことで他の上位技能とも連動させたため、その性能を跳ね上げてある。

 今では半径5㎞までなら敵意の接近を感じ取れた。

 ミロも気付いたのか、目を細めて地平線の土煙を見つめる。

「んー……大砂竜ワームかな? 砂漠じゃなくてもいるんだね」

 ひび割れた大地を掘り進み、時に顔を出してこちらに突き進んでくるのは、大砂竜と呼ばれるミミズを巨大化させたような怪物だった。

 意外にもドラゴンに分類されるらしい。

 ツバサたちも砂漠エリアで何度か仕留めたモンスターだ。

 大砂竜は脇目も振らずこちらへ突進してくる。

 俺たちが攻撃対象ターゲッティングか──ツバサは迎え撃とうとするが。

「へっ!? な……ええっ!?」

 足腰に力が入らない? まさか──腰が抜けている!?

 力一杯とはいえミロに胸を揉まれて、それに女性的な性感を初めて覚えたくらいで、まともに動けなくなるなんて……ッ!!

 震えながらも立ち上がろうとすれば、乳房が震えるだけで痺れる快感が走り、お腹の奥にある女性としての器官を揺さぶる感覚に翻弄されてしまう。

 うるおった秘所ひしょがクチュ……といやらしくも湿った音をさせたことに赤面する。

 甘い吐息にも似た息継ぎで、地面に手を突くのが精々だった。

 不甲斐なさで泣きそうになるツバサへ大砂竜が迫る。

 砂塵さじんを巻き上げて鎌首をもたげ、こちらを一呑みにせんと大きく口を開いたまま突っ込んでくる。いつもなら余裕で避けられるスピードだというのに……。

 ヤバい! とツバサが戦慄した瞬間だった。

「──リフレクトシールド!」

 ツバサの前にマリナが立ちはだかった。

 ツバサを守るため巨大な魔法陣タイプの盾型防壁が出現させ、大砂竜の円状に牙が生えそろった口をそこにぶつける。すると、まるでトランポリンにでも当たったかのように大砂竜は宙へと弾き飛ばされた。

 盾型の防御結界──反射、反発、反撃、衝撃、不壊ふえetc.エトセトラ

 いくつもの魔法系技能を連動させてあった。

 宙に舞う大砂竜の巨体に、素早く小さな影が飛び移る。

 それは他でもないミロだった。

 ミロはジンが鍛えた神剣を抜き放つ。剣身から神々しいオーラを発し、その切っ先を大砂竜の頭へと突き立てる。

 破けた皮と肉から血が吹き出るよりも早く、迅速に動き出す。

「関東風──ウナギの背開きぃぃぃぃぃぃーッ!」

 ミロは神剣を突き立てまま宙を舞っている大砂竜の上を駆けていき、その長い身体をさばくように切り分けていった。

 頭から尻尾まで、一分のズレもなく斬り裂いていく。

 大砂竜は見事2つに割かれ、宣言通りの開きとなって大地に落ちた。

 神剣から血糊を振り払ってミロも着地する。

「こいつ……どっちが背中でどっちがお腹!?」
「わかりません!」

 背開きと宣言した手前、そんなことが気になるらしい。

 マリナも一緒になって死んだ大砂竜を観察しているが、ミミズみたいな体型にお腹と背中の区別なんてあるのだろうか? 正直どっちでも同じだろう。

「何にせよ……一安心だな」

 まさかミロとマリナに助けられるとは……彼女たちも激戦をくぐり抜け、それなりに成長したようだ。喜ばしいことである。

「負うた子に背負われるとはこのことか……」

 だからそれは母親の心境だ! しかも老境に達している!

「……誰が母親だ」

 自分で自分にツッコんでしまった。

 しかし、肝心な時に役立たずだったとは、我ながら情けない。しかも身体が女性化したことに凹んでいたところで無能振りを発揮してしまったため、凹みの倍率が恐ろしいほど倍々ゲームになっている。

 本当にガン泣きしそうなツバサの元にミロが駆け寄ってきた。

「あの、ツバサさん、さっきはその……ご、ごめんなさい!」

 ミロは照れ臭そうだが素直に謝ってきた。

「アタシが変なことしたから……ツバサさんが変になっちゃったし、大砂竜が来たのに、ツバサさんが動けなくなっちゃったし……だから、その……」

 自分に非があるのは認めてくれた。

 それができれば十分だ、ツバサは満足げに微笑んだ。

「次やったら承知しないぞ……」

 ツバサが手を伸ばすと、ミロはその手を握って立たせてくれた。

「うん、ごめんね、ツバサさん……」

 だからこれは──仲直りの握手みたいなものだ。

 しばらく時間が経ったので身体も落ち着いたのか、ようやくツバサは立てるようになっていた。まだ敏感な部分は疼いているが……。

 それに『自分の肉体が女性のものだ』と意識してしまって落ち着かない。

 この身体が本当に自分のものだと思うと──。

「お詫びに……ツバサさんの重そうなおっぱい支えてあげる!」
「おまえ、これっぽっちも反省してないな!?」

 ツバサの爆乳に手を伸ばしてきたミロを手加減せず引っ叩いた。

 思うところはそれこそ山ほどあるのだが、やかましいミロのせいで嘆く暇もありゃしない。隙あらば胸を揉もうとするミロをあしらう。

 すると、大砂竜を観察していたマリナが戻ってきた。

「センセイ、ちょっと来て下さい。なんか変です、これ」

 ツバサとミロはマリナに手を引かれ、大砂竜の側にやってくる。

 彼女が“変”と言った理由はすぐに判明した。

「なんだ、この死骸は……?」

 大砂竜はマリナの盾型防壁にまともにぶつかったため、ほとんどの牙がへし折られており、ミロの神剣によって開きにされていた。

 割かれた身体からは、大量の臓物と赤黒い血が流れ出している。

 ミロもマリナが言っていることを理解したらしい。

「これ……おかしいよね? アルマゲドンのモンスターなら……」

「ああ、こんな死骸はさらさないはずだ」

 アルマゲドンではモンスターを討伐してもこうはならない。角や牙が翼が壊れたりする部位破壊こそあるが、血を噴き出すこともなく死亡する。

 無傷のまま残骸となり、そこから素材の剥ぎ取りができるのだ。
(※ただし、解体作業をすると生々しいカットインが入る)

 あまりに生々しい死に様に誰もが息を呑む。

 これはゲームのキャラではない──本物の生き物だ。

 そう確信したツバサは大砂竜の死体に近寄ると、ジンが作ってくれた万能ナイフ(アダマントとオリハルコンの合金製)で解体を試みた。

「ちょちょちょ! ツバサさん! 何やってんの!?」
「センセーイ!! ばっちいですよー!?」

 子供たちは残酷な解体ショーに悲鳴を上げるが、ツバサは構わずに大砂竜の皮を剥いで肉を切り分け、骨をバラすことに専念した。

「やっぱり解体系の技能スキルを使おうとすると、頭の中に知識があるし、身体が覚えているみたいに動くんだな……」

 せっかくだから使えそうな素材もいただいておく。今晩のおかずだ。

 しかし、ミロたちには不評である。

「やだー! ミミズ肉の料理なんていーやー!?」
「もっと夢のあるゴハンを希望しまーす! 今晩はオムライスがいいでーす!」

「おまえらもう食ってるじゃないか──大砂竜ワームのハンバーグ」

 砂漠エリアで食べただろ? とツバサは意地悪に微笑んだ。

「「げえっ!? いつの間にぃ!?」」

 声まで揃えて青ざめる2人。本当の姉妹みたいになってきた。

 ツバサはナイフ片手に、手際よく大砂竜を解体する。

 ゲーム内でも腑分けや生物解体という技能を持っていたツバサだが、現実では熊や猪を捌くのがいいところだ(これも自称・仙人に叩き込まれた)。

 とてもじゃないが、こんなバケモノは捌けない。

 しかし──アバターを元にしたこの身体なら難なくできる。

「ツバサさん、もしかして……解体系技能が使えるの?」

 そのことにミロも気付いたらしい。

「そうなんだ。いつもの要領で解体系技能を使うと、苦もなく解体できるんだよ……まるで身体が覚えているみたいにな」

「つまり……技能スキルは普通に使えるってことですか?」

 マリナが不思議そうに言った。

 アバターではない、かといって自分の肉体でもない。謂わば新しい肉体へと変わったことで技能が使えないと思い込んでいたのだろう。

「何を今さら……おまえら、さっき立派に技能スキルを使ってたじゃないか」

 でなければ、大砂竜を仕留められるわけがない。

「あ……そういやそうか」
「ワタシ……盾型防壁、出してましたよね……」

 反射的に動いていたため、どちらも自覚がなかったらしい。

 無意識にいつも通り・・・・・の行動をしただけなのだ。

 大砂竜が近づいているのを感じた際、戦闘系技能である気配感知などが働いていたので、『この身体はアバターが習得した技能をそのまま使える』とは思っていたが、この解体作業により間違いないということを検証できた。

「そして、神族の道具箱インベントリも健在と……」

 解体で手に入れた大砂竜の素材は、ツバサが持つ亜空間の道具箱に収納することができた。即ち、この身体は神族になっている可能性が高い。

「……これってもう女体化どころか女神化じゃねーか」

 ただの女神ならまだしも、万物の母となる地母神である。

 二十歳《はたち》の男なのに地母神って……なんかもう挫折ざせつしてしまいそうだ。

「ツバサさーん!! 剥ぎ取り中にくじけないでー!?」
「そこ大砂竜の血だまりー!? 膝をついたら血みどろですー!」

 娘たちの声で我に返り、引き続き作業続行。

 ゲームなら多少の時間経過で済むものの、リアル作業だとモンスターを解体するのにはそれなりの時間がかかる。

 捌くのは大して苦にもならないのが幸いだった。

「……よし、これで片付いた」

 食材や素材になりそうな部分はすべて回収できたはずだ。

 残された残骸は適当に穴を掘って埋め、血だまりは気付けば乾いた大地に吸収されてしまった。それでもまだ土は乾ききっている。

 服についた汚れを落としてから、ツバサは改めて周囲を見渡した。
 
 ──殺風景にも程がある荒野。

 アルマゲドンに繋がりのあるような風景や建築物は見当たらないが、大砂竜という共通の生物と遭遇できたのは幸運だ。

 この世界は少なからず、アルマゲドンと関係があるらしい。

「しかし、此処ここはいったいどこなんだ……」

 やれやれ、と疲れた吐息を漏らしながら、ツバサは少し疲れた腕を組もうとしたのだが組みにくい。組もうとすれば──。

「む、胸が邪魔だ……」

 大きすぎる胸が腕組みの妨げになっていた。

 男性の感覚で身体を動かそうとすると、女性化した肉体との差を感じる。どうも考え事をすると変わった肉体のことを失念気味になる。

 視線を下げれば足下さえ見えない大きすぎる乳房。どこぞの女GMの計測によればJカップだというが、以前よりも大きくなっている気がする。

 自分でなければ最高の俯瞰ふかんなのに……。

 おっぱい星人のツバサにすれば複雑な心境だった。

「ツバサさんツバサさん、こうすんの、こう」

 ミロは自分の胸の下で腕を組む。

 ちょうど、組んだ腕で乳房の重みを支えるようにだ。

 彼女の方が女性として先輩だ。アドバイス通りにしてみると……。

「──おお、楽だ」

 肩にかかっていた重みがちょっとだけマシになるし、前のめりになりそうな姿勢も安定する。爆乳の圧倒的な重量感が組んだ腕にのしかかる。

「やっぱりVRじゃないな、これ……」

 肉体に重力の負荷がかかる感覚や、慣性に対する知覚がある。これらはまだVRゲームでは未実装だ。VRシステムでは物理演算やフィードバック処理をすることで、“それっぽい”感じをさせているだけだった。

 VRゲームなら、こんなにおっぱいが重いわけがない。

 そもそも──あんなに敏感なわけがないのだ。

 さっきの快感を思い出して、わずかに身震いしてしまう。

 だが、今はそんなことに囚われている暇はない。

 現状、わからないことだらけで不安なのはツバサだけではない。

 ミロもマリナもわけがわからなくて混乱しているだろう。ミロはあの通りの性格なのでわかりにくいが、不安を感じている……はずだ。

 ツバサさんがいればどこでもいい──とか言い出しそうだが。

 彼女たちの不安を払拭させるのはまだ無理だが、不安を紛らわせるためにも目的を示して行動しなければならない。

 幸いにも、目先の目標となりそうなものをツバサは見つけていた。

「センセイ……これからどうするんですか?」

 心細そうなマリナに、ツバサはある方向を指し示した。

「この大砂竜が来た方へ行ってみよう」

 解体して気付いたことだが、あの大砂竜は痩せていた。本来、太さも長さも列車ぐらいあるはずなのに、長さはともかく太さは半分もなかった。

 また、胃腸にも残存物がまったく残っていない。

 この渇いた大地だ。捕食するべき獲物も少ないのだろう。

 なのに、外皮にいくつもの槍で刺されたような傷が残されていた。しかも傷が癒えておらず、まだ新しいものばかりだった。

「大砂竜は何者かに襲われて、こっちに逃げてきたと思うんだ。そして、お腹が空いてたから俺たちを餌にしようとしたってわけだな」

「それがアタシらに返り討ちにされて、今晩のディナーになったわけね」
「ううっ、ミミズハンバーグはイヤです……」

 大砂竜の来た方角に──何者かがいる可能性は高い。

 まずはそれを手掛かりとして、此処ここがどこなのかを調べていく。



 そして、現実に帰る方法を探さなければ──。


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