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第1章 VRMMORPG アルマゲドン
第10話:工作の変態 ジン・グランドラック ☆
しおりを挟むアルマゲドンのサービススタートから3ヶ月弱。
ツバサはLV52、ミロはLV47にまで成長を遂げていた。
LVの高い者はそろそろ70の大台に届くし、やり込んでいる者はレアアイテムをゲットしたり、まだ誰も習得していない高度な技能を見つけている。あるいは複数の技能を掛け合わせたオリジナルの技能を編み出している頃だろう。
やり込み要素は人それぞれだ。
当然、ツバサたちもしっかりやり込んでいる。
「そんな中、アタシたちのゲットしたレアアイテムがこれです」
初めて遭遇するメタリックなゴーレムを倒したら、珍しい宝箱をドロップした。
さっそく開いて中身を確認すると──。
「オリハルコンのインゴット×10と、ミスリルのインゴット×20か」
これはまたとないお宝だろう。
現状オリハルコンは最高硬度を誇る金属。これで作られた武具を装備しているだけで全プレイヤーの嫉妬と羨望を集めるくらいだ。
そもそも、ミスリル製の武器や防具さえあんまり出回っていない。
しかし、これ──ツバサとミロには宝の持ち腐れだった。
「アタシたち、生産系技能あんま持ってないからねー」
「一緒にするなよ、俺は一応持ってるぞ」
「ツバサさんのは料理とか裁縫とかお母さん仕様のばっかりじゃん」
「誰がお母さんだ」
ツッコミはしたが事実だから否定は出来ない。
ツバサもミロも金属の塊を加工するための技能を習得していなかった。鍛冶や金属精錬などの生産系技能がなければインゴットを溶かすことさえ難しい。
せっかくの希少金属。しっかり有効活用したいところだ。
「となれば話は早い。専門家に当たろう」
~~~~~~~~~~~~
芸術と工匠の街──クリパラ・クラフス
設定では様々な職人の暮らす街なのだが、今では生産系技能を楽しんでいる職人系プレイヤーの集う街になりつつあった。
「生産系メインって……アルマゲドンで? MMORPGで?」
「結構いるらしいぞ、聞いた話だけどな」
アルマゲドンの自由度は無限大と言っても過言ではない。従来のサンドボックス系ゲームが道を譲るほどだ。
「技能さえ習得すればブラジャーからスペースコロニーまで、作れないものはないという触れ込みだからな……実際、建築系技能で家なんかを建ててるプレイヤーもいるんだぞ。ほら、非戦闘区画の街にはあちこちに空き地があるだろう?」
「あれって家とか店とかが設定されてないだけでしょ?」
違うんだこれが、とツバサは正しい情報を伝える。
「あれは本当に空き地なんだよ。買ったり売ったり、不動産みたいな真似ができるんだ。そして、職人プレイヤーならそこに家を建てられる」
「そんなことまでできるの!?」
それができるのがアルマゲドンの融通の利くところだ。
「この街に来てから店の前を何軒か通り過ぎただろ? ああいうのの何割かはNPCじゃなくて、職人プレイヤーが自分の店を構えているんだ」
ツバサは軽食店でアイスと飲み物を購入する。
この店もまた──職人プレイヤーが経営する店舗だった。
「さっきも言ったが、アルマゲドンはクラフト重視のサンドボックス系ゲームとしても『作れないものはない』と豪語するほどの自由度と多様性を誇っているそうなんだ。工作系ゲームの愛好家も挙ってやり込んでいるらしい」
この街は、その手の工作者が集う場所でもあった。
ミロに三段重ねのアイスを渡し、自分はコーヒーを飲みながら街の中央広場にまで来ると、座り心地の良さそうなベンチで一休みすることにした。
「ここなら素材を持ち込めば、加工してくれる職人プレイヤーがわんさかいるはずだからな。ただし、ロハって訳にはいかないだろうが……」
「Cどんくらい取られるかな?」
頬をアイスクリームで汚すミロは、所持金の残高を心配する。
「そこら辺は交渉次第だな。場合によっては物々交換、加工の手間賃代わりに仕事を依頼されたりもするだろうし、ケースバイケースだよ」
ツバサはハンカチでミロの口元を綺麗にする。
コーヒーを飲み終えたツバサは、ベンチで大きく背伸びをした。
「一休みしたら金属を扱えそうな職人を探してみるか」
「オリハルコンとミスリルのね。あ、でも、あれって今のところ最強金属でしょ? そんなの加工できる高LVな職人さんっているのかな?」
「もしもし──そこのクールなお姉さま&キュートなお嬢ちゃん」
その時、どこからともなく若い男の声がした。
「腕の立つ職人をお探しの様子……もし宜しければ、アルマゲドン最高峰の工作者と噂される俺ちゃんの腕でもケツでもお貸しましょうか?」
声はすれども姿は見えず。
気配は近くにあるのだが、ツバサが視野を広げて周囲を確認するも、声の主らしき男の姿はどこにも見つけることができなかった。
「だれ? どこにいるの?」
「ここここ、俺ちゃん、お嬢ちゃんたちのお尻に敷かれてるのよ」
「アタシたちのお尻って……うわあああっ!?」
ツバサたちの座るベンチに──いつの間にか顔が生えていた。
ツバサは飛び退くミロを抱き留め、自分も立ち上がる。
どうやらこのベンチに人間椅子よろしく、ツバサたちが座る前から入り込んでいたらしい。ツバサは無言でその顔を踏み潰してやった。
突然の変質者に遠慮する必要はあるまい。
「君はそこで何をしている?」
「あああん、そこそこぉ……ッ! 頬の肉を抉るように踏んでぇん♪」
踏まれて喜ぶ、真性マゾのお出ましだ。
「イヤー、失敬失礼。ちょっと驚かしちゃったかな?」
「めっちゃ驚いたわ! アンタ誰!? 謎のマスクマン!?」
ベンチの中から這い出てきたのは──マスクを被った男だった。
190㎝を超える長身、エンジニアジャケットとカーゴパンツはポケットやベルトだらけ。そこに工具を溢れるほど詰め込み、頑丈なブーツを履いている。
風体だけなら、職人と言われても遜色はない。
だが、素肌は赤い全身タイツで覆われており、その顔にはアメコミ調のマスクを被っている。眼の部分が白いのが特徴的だ。
「そのマスク──いいな」
ツバサは誰にも聞かれぬよう小声で呟いた。
何を隠そう、ツバサは大のアメコミ好きだ。彼のマスクはアメコミにインスパイアされたものだろうが、独特なセンスが光っていて好みだった。
「俺ちゃんの名はジン・グランドラック! アルマゲドン№1の工作者……になる予定の変態! どんなクソ素材でも俺ちゃんの手にかかればチョチョイのチョイで至高の一品に早変わり! さあ、そんなわけで!」
お仕事プリーズ♪ とジンはおねだりするみたいに両手を受け皿の形にして伸ばしてくる。ツバサたちの話をベンチの中で聞いていたのだろう。
「君は……職人なのか? そんなナリで?」
ツバサが引き気味に尋ねると、ジンは人差し指をチッチッチッと振る。
「ノンノン、何でも作れる工作者! と呼んでねマドモアゼル」
「誰がマドモアゼルだ」
ツバサに抱き上げられたミロも不信感を露わにする。
「変なマスクの人、金属加工できんの? オリハルコンとミスリルだよ?」
「変なマスクの人って……マスクの変態と言ってちょーだい!」
「そっちに訂正を求めるのか」
紛うことなき変態だ。筋金入りである。
「さてさて、ご挨拶の茶番はこれくらいにして──」
「自分で言ってりゃ世話ないな」
ツバサのツッコミを取り合わず、ジンは姿勢を正した。
「金属加工できる職人を探してるんですよね? それも現状最強とされるオリハルコンの。次々回メンテで神々の金属アダマントも実装されるという昨今、その加工技能を習得しようと鋭意努力中の俺ちゃんです」
オリハルコンなんて朝飯前ですよー♪ とジンは厚い胸板を張った。
アダマント実装を知っているのか──情報通だな。
運営は新規実装するものを公式サイトで発表しない。だが、ワールド内を散策していると、たまに友好NPCが先行情報を教えてくれる。
そういう情報収集を専門とするプレイヤーもいるくらいだ。
アダマントはまだ噂だが、それを知っているとは──。
「よし、君に頼もう」
「はーい♪ ご指名、ありがとうございまーす!」
ツバサから降りたミロは、ジンを指差して再確認を求めてきた。
「いいのツバサさん!? こいつ、変態だよ!?」
「いやーん♪ そんなに褒めないでよお嬢ちゃん、俺ちゃん喜んじゃう♪」
「変態だー! マジモンのHENTAIだー、スゲー!」
ミロは口を菱形にして叫ぶ。てか、喜んでる?
「変態云々はさておき、アダマントを知ってるなら鍛冶系の職人としては一端ってとこだろう。腕前はこの眼で見てみないとわからんがな」
「腕なら俺ちゃん安心保証付きですよーん♪ 素材消失なんてヘマは……」
「そんなヘマをしたらデスペナルティ×100な」
殺気を込めて凄むと、ジンは冷や汗を滲ませて敬礼する。
「……イエスマム! 肝に銘じておきます!」
誰がマムだ、とツバサは吐き捨てた。
~~~~~~~~~~~~
クリパラ・クラフスには自由に使える工房や作業台があちこちにある。
ジンはそのひとつにツバサたちを招いた。
「ここに拠点を構えているわけじゃないのか?」
「俺ちゃん、相棒とあっちフラフラこっちフラフラしてるんすよ。だから、ひとつところに居を構えるってことはないっすね」
その相棒は用事があって今日はログインしていないそうだ。
「なので俺ちゃん、1人で生産系をエンジョイ中なわけですよ……さて、何を作りましょうか? 武器でも防具でも勝負下着でもカモンカモン!」
ジンは挑発めいた仕種で手招くジェスチャーを繰り返す。少々オーバーリアクションだが、やる気満々な様子からは物作りへの情熱が伝わってくる。
任せても大丈夫そうだな、とツバサは安心感を覚えた。
「そうだな、まずは……」
ミロのメイン武装である長剣をオリハルコン製にする。これは決定。
それと防具系は相談なのだが──。
「オリハルコンやミスリルは繊維状に加工することで、防御力のある服にできるって聞いたんだが……それもできるのか? 俺もミロも鎧は苦手でな」
「うん、鎧はイヤ。なーんか動きにくいんだよね」
ツバサも魔法系技能が充実してきたものの、基本は素手で戦う武術家だ。どちらにせよ鎧で武装するタイプではない。
「はいはい、全然OKですよー♪ あ、でもねぇ……」
ジンは困ったように言葉尻を濁らせた。
「何か問題でもあるのか?」
「いえね、金属繊維を作るのは楽勝なんですが、そっから服を編んだり織ったりするのがちょっと……裁縫系の技能はあるんすけど、服を作るのってファッションセンスが物を言うでしょ? お姉さまたちの趣味に合うかどうか……」
「ああ、そういう心配か」
衣服を作ることはできるけど、好みに合うかどうか不安なのだろう。
やることなすこと変態だが、職人としてはマトモらしい。
「こんなハードコア系のエロゲーヒロインが着てそうな、ピッチピチの全身スーツで良ければお安い御用なんですけど……どないでっしゃろ?」
「全力で遠慮する!」
ジンの持ち出した紫色のスーツをツバサは拒絶した。
「相棒は『エロ格好いい!』って気に入ってくれたんすけどね」
「君の相棒は大胆な子だな」
「このスーツを着れるってことは、ツバサさん並みのエロボディだね」
ミロの着眼点はそこで、変なことに観察眼を働かせていた。
ひとまずオリハルコンで剣を作ってもらう。
ミスリルも少し使うそうだ。素材についての判断は本職に任せよう。
残りのインゴットはオリハルコンが7個、ミスリルが18個。そのうちオリハルコンは5つ、ミスリルは15個まで繊維に作り替えてもらった。
「これを裁縫系で服を作っていそうな職人のところに持ち込んで作ってもらうことにするよ。仕事を頼んどいて悪いが、それでもいいかな?」
「はいはい、俺ちゃんは全然OKですよー♪」
ジン曰く、オリハルコンやミスリルをいじるだけでも鍛冶系技能の熟練度が上がるし、SPも稼げるので万々歳とのことだった。
そして──ミロのためのオリハルコンの剣が打ち上がる。
「おおーっ……神剣とか聖剣みたいな仕上がり!」
神々しい輝きを放つ剣身は淡いオーラを帯びており、鍔や柄には派手すぎず地味すぎない高貴な装飾が施され、剣自体に独特の品がある。
試し斬りをしたら、石でも鉄でもバターみたいにスパスパ斬れた。
「オリハルコンをメインにミスリルを混ぜて、何度も複雑に折り重ねて合金化させて……早い話、日本伝来の刀の作り方を真似してみました」
強度、靱性、剛性、切れ味、全てを保証するという。
「ありがとう、マスクの変態さん! この剣最高! 大切にするよ!」
「お褒めに預かり感謝の極み──」
ジンは胸に手を当て紳士的に頭を下げる。そこから一転、どこからともなく算盤を取り出すと、ナニワの商人みたいに弾き出した。
「えーっと、それでですね。オリハルコンの剣を鍛造したのと、インゴットを繊維に加工した手間賃なんですけどね? 経費を含めますと……」
「残りインゴット、全部上げる」
ジンの話をぶった切って、ミロは今回の対価を言い渡した。
これにジンは──唖然とする。
「残りって…………オリハルコン×2とミスリル×3をををーっ!?」
オリハルコンのインゴット、売れば捨て値でも3000万C。
ミスリルのインゴット、売れば捨て値でも1000万C
剣を打って繊維を紡いだ手間賃としては破格どころではない。
「ちょ、そ、そんな……貰えないよ貰っちゃいけないよ!? 俺ちゃん、剣を打って繊維を紡いだだけよ? 経費と手間賃だけで……」
あたふた狼狽えるジンに、ミロはあっけらかんと言い返す。
「いい剣作ってもらったから、そのお礼だよ。どうせアタシたちが持ってても意味ないし、職人の変態さんなら面白いもの作れるでしょ?」
ツバサさんもいいよね? とミロに訊かれたので一も二もなく頷いた。
「貰ってやってくれ、こういう奴なんだ」
宵越しの銭は持たないし、気に入った奴には何でもあげてしまう。
ツバサもそうだが、ミロも江戸っ子気質なのだ。
「ちょ……ちょっと待って! 30分! いいえ、10分ちょうだい!!」
言うが早いか、ジンは再び作業台に向かう。
雄叫びを上げながら魂を込めて何かを作ること5分──。
「こ、これ……俺ちゃんからの真心サービス!」
ミスリルを皮状になめして作られた靴、ツバサとミロに合わせたデザインのものをそれぞれ2足づつ。そして、ミロには予備のオリハルコン製の短剣一振り。
「クールなお姉さまにはこれを……こっちもオリハルコン製ですぜ」
ツバサにはスマートなデザインのナイフだ。
刃のフォルムに癖がないので、素材の剥ぎ取りや近接戦闘、場合によっては料理にも使えるだろう。万能ナイフというやつだ。
「あと、マスクを褒めてくれたからオ・マ・ケ♪」
オマケは──ジンのマスクだった。せっかくなので貰っておこう。
「いいのか? 報酬のインゴットが減っただろうに」
「いーの、貰ってやってちょーだい! じゃないと俺ちゃん、相棒に会わす顔がなくなっちゃう! 変態だけど、誠心誠意は大切にしたいの!」
「会わす顔がないって……マスクしてるじゃん」
ミロの至極当然なツッコミに、ジンはわざとらしく愕然とする。
「そう……俺ちゃん、ずっと会わせる顔ないの! だから、いつでもどこでもVRでもリアルでもマスクなの! 剥がれると死んじゃうの!」
なんだそりゃ、とツバサはつい笑ってしまった。
こいつ、変態だが悪い奴じゃない──むしろ、善人すぎるぐらいだ。
彼の相棒という女の子もそうだろう。
ジンの口振りから察するに、きっといい子に違いない。
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