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「奴らは二人だ! 望月を集中的に攻撃しろ!」
「ぶっ殺してやる!」
 やはり、蒼が弱いと伝わっているのか、全員が蒼に向かって攻撃を仕掛けてくる。上原に背中を預け、なんとか攻撃を避けるが、さすがに全員はきつかった。
「くそっ……」
 向かってくる奴らの攻撃を蒼が受け止め、その隙に上原が反撃する。そんな状態が何度も続き、相手は確信したように叫んだ。
「やっぱり弱いじゃねえか……上原に守って貰うだけのクズが!」
「……」
 他の奴の蹴りをかわしていると、その隙に懐に飛び込んできた男が笑いながら言ってきた。イライラしたので、攻撃を避けると同時に頭突きで沈めてみると、周りの男達が動揺していた。もしかしたら、奴らの中でも強い方だったのかもしれない。
「がっ……」
「ったく、面倒くせ……」
 その後も次々と向かってきたが、最初の勢いは無い。一人、また一人と倒して行くうちに男達の顔が青ざめて行った。
ようやく蒼の強さに気付いたらしい。
「蒼、後ろ!」
「はいよっ、と……」
 背後から近づいていた一人に回し蹴りを食らわすと、避ける事も出来ずに軽々と吹っ飛んだ。そして少しの呻き声を上げ、すぐに気絶した。
 残りは三人になっていた。
「なんだ、けっこう弱いのな」
「そうですね。この程度で向かって来ようなどとは……」
 上原も同じ感想らしく、男達の弱さに呆れている。二人とも無傷だった。
「弱い奴ほどよく吠えるって奴か」
「ですね」
 二人の会話が聞こえているだろうに、男達の向かってくる気配がない。もう終わりなんだろうか。
「ところで上原」
「はい」
 一息ついた所で、さっきから感じていた疑問を口にする。
「さっきからあいつら……後ろから狙ってくる気がするんだが気のせいか?」
「それは俺も感じていました。やはり内通者が教えたのでしょうか?」
 蒼が後ろからを嫌うのは、BLUEのメンバーしか知らないはずだ。他に知っているのは阿知波だけ。弱点でもあるそれをこいつらが知っているとすれば、やはり内通者のせいだろう。
「一体誰なんだろうなあ……」
「どうして協力しているかが気になりますね。舞との関係も」
「なあ、誰がお前らに協力してんだ?」
 男達に問いかけるが、彼らからは覇気が無くなり、何も言えないようだった。
「言えないか。じゃあ、とりあえず」
 スマホをかざし、最初の男と同様に、倒れている男達の写真を収める。そして、まだ残っている奴らにもカメラを向けた。
「お前らもな」
 すると、それに気付いた一人がいきなり叫び出した。
「やめろ!」
「なんでだ? お前らが悪いんだろうが。BLUEとBLACKは舞を捕まえる為に協力すると約束した。それまで互いにケンカはしないように阿知波が言ったはずだぞ? なのに俺達を襲ったって事は……契約違反だろ」
「な……聞いてない……」
 三人は視線を交わし、戸惑っている。
 なぜだ? 確かに阿知波は皆に伝えたはず。その時、裏切った奴らを制裁したとも言っていたのに。
「もしかして……お前ら、仲間が阿知波に制裁されたの知らないのか?」
「な……んだ、それは……」
 制裁という言葉に反応し、男達が真剣な顔つきになった。
「先月だったか?」
「そうですね。先月、あなた方の仲間が起こした乱闘騒ぎの件です。分かりますか?」
 上原が問いかけると、男達は頷いている。覚えがあるらしい。
「その時捕まえたお前らの仲間に、阿知波が尋問したそうだ。それであいつが黒幕になってるって分かったわけ。そいつらにはBLACKを抜けさせたって言ってたな……なんで知らないんだ? 仲間だろ?」
「嘘だ……そんな事……聞いてない……」
 一人が呟くと、他の二人も思い出したように口にする。
「そういえば、最近あいつら見てないよな……? 確か、二週間くらい前に見たっきりだ」
「俺も……連絡取ろうと思ったら舞がもう構うなって……」
「ちょうどその乱闘騒ぎがあったのが二週間前ですかね。阿知波にバレてると知れば、仲間が減るとでも思ったんじゃないですか? 舞も自分に従わせる為には嘘をつくしかなかったんでしょう」
「ま、そうだろうな。俺を悪者にするくらいだ。自分の保身の為ならいくらでも嘘をつく奴なんだろうな。そんな奴に従って楽しいか?」
 少しからかうように三人に言葉をかけると、一人は拳を握り、他の二人は顔を青ざめさせていた。やはり、BLACKの奴らにとって、阿知波は絶対の存在らしい。
「どうする?」
「そうですねえ……このままBLACKに引き取ってもらいましょうか。また尋問してもらえば新しい情報が入るかもしれませんし」
「な……やめろ!」
 上原の言葉に男達が慌て始める。素直に降参した方がいい気がするけど違うんだろうか。
「でもなあ。何かあったら知らせるって約束だし、まずお前らは俺達を襲ったしな。つけてた理由も聞きたいし」
「や、約束って誰と……」
「ん? だから阿知波」
「なんで……阿知波さんはお前の事嫌ってるはずじゃ……」
 どうしてこいつらは揃いも揃って話を聞いていないのか。阿知波から話を聞いたと何度も言ったはずなのに。
「あのなあ……言っておくけど、俺から阿知波に迫った事なんて一度も無いぞ? 阿知波の女を騙った事もな」
「……」
「それに、BLUEとBLACKが協力するってのを決めたのも俺と阿知波だ。こういう事は総長同士じゃないと決められないだろ。そんな事も分かんねえのか?」
「う……」
「分かったらとっとと降参しろ。もう説明すんの面倒くさい」
「……でも、それでも俺達は……」
 男達は身体を震わせ、何かを決心したのか唇をぎゅっと噛み締めた。
「舞の言う事を信じる……!」
 そして、一斉に動き出し、こちらへと突進してきた。
「……チッ」
「交渉決裂ですね」
「なんでこっちの話を聞かないんだ?」
「さあ……洗脳でもされてるんじゃないですか?」
 上原と共に身を構え、迎え撃つ体勢を整えると、すぐに男達は攻撃を開始した。
一人が蒼に向かって拳を振りかざしてくるが、先に潰した男と同様、簡単に避けられそうだった。
「おっと」
「ぐあっ……」
 やはり威力は微々たるもので、ひらりと躱してその腕をひねり上げ、逆に拳を叩き込んでやるとあっさりと落ちてしまった。
「ほんと弱えな……」
「蒼、すみません!」
 上原の声に顔を上げると、上原の相手をしていた一人が隙をついて蒼の方へ向かってくるのが見えた。
 こいつもさっさと片付けようか。
 そう思って身体を動かそうとした時だった。なぜか突然目の前が歪み、一歩も動けなくなった。
「う……」
「蒼!?」
 上原の声が聞こえたが、酷いめまいで身体が言う事を聞かない。動けない状態のまま、男の攻撃を受ける事になってしまった。
 男の足が当たる直前、なんとか腕でガードしたが間に合わない。
「うあ……っ」
 鈍い音と共に頭に衝撃が走り、視界の歪みが酷くなる。なんとか倒れるのを堪えてその場に留まるが、やはりめまいは止む事はなく、思うように身体を動かせずにいた。
「くそっ、」
 すぐに体勢を整え反撃しようとするが、視界が歪んだままではどうにもならない。このままでは相手の思うつぼだ。
焦れば焦るほどめまいは酷くなり、立っているのがやっとの状態になってしまった。
「今頃になって怖じ気づいたのか? 総長さんよお!」
 攻撃を受けたまま動かない蒼に対し、調子付いた男が笑い、今度は殴りかかってきた。
「……くっ、」
 やはりそれも避けられず、男の拳が蒼の顔にヒットする。そのまま勢いに任せて後ろに倒れ込んでしまった。
「痛っ……」
 身体が地面に倒れ込むと同時に、右足首に激痛が走った。とっさに体重を支えようとして捻ってしまったらしい。
「蒼! 大丈夫ですか!?」
 上原が叫んでいるが、目の前の事で頭がいっぱいで声を出す余裕が無くなっていた。殴った男が動いたのが分かったから。
「望月……覚悟しろ!」
 倒れている蒼に向かい、トドメを刺そうと拳を振り上げるのが見える。
 相変わらずめまいは治まらない。
 身体も言う事を聞かない。
 でも、思い通りになってたまるか。こんな、一方的に蒼を貶め、悪者にするような奴らなんかに。
 負けたくない。
 そう思ったら、わずかだが身体に力が入るのを感じた。
「ち、くしょ……!」
「何!?」
 ゴッ……という音が響き、男の拳が地面に叩きつけられた。男が拳を振り下ろした瞬間、渾身の力を振り絞って身をよじり、蒼はなんとか直撃は免れていた。蒼の顔があった辺りに拳が打ちつけられていて、男は痛みに震えていた。
「は……セーフ……」
 思わず呟くと、逆上した男が掴みかかってきた。
「望月、貴様あ……!」
「離、せ……」
 胸倉を掴んで揺さぶられ、再び拳が振り上げられる。揺さぶられたせいでさらにめまいが酷くなり、もう何も抵抗する事が出来ない。
 今度こそ避けられない。
 そう覚悟し、歯を食いしばった時だった。
 突然身体が軽くなり、目の前の男が視界からいなくなった。
「……?」
「……もう一人、お忘れではないですか?」
「上原……」
 助けてくれたのは上原だった。
 さっきまで蒼を攻撃していた男は地面に突っ伏している。なんとか起き上がろうとしていたが、上原に背中を踏まれて動かなくなった。もう微動だにしていない。
「何したんだ?」
「蹴りました。こう、この辺りを」
 上原は頭の右側を指差して、蹴りを入れる動作をした。どうやら攻撃が当たる直前に蹴りで男を止めたらしい。
「……悪い」
「あなたもさっきやられてたでしょ? お返しです」
 上原はにっこりと笑った。その笑顔に恐怖を感じる。
「あ、ありがと……」
「いえ、構いません。それはそうと、いきなりどうしたんですか? 急に動かなくなって……」
 上原も急に動かなくなった蒼が不思議なようだった。
「それがさ、急にめまいがして……身体が動かなくなったんだ」
「え……大丈夫ですか? 今は?」
「さっきよりは何とか。でも足が動かない」
 さっきに比べてめまいは軽くなっているが、足はなぜか思うように動かない。足首を痛めたせいかもしれないが、それでもちょっとおかしかった。
「さっき倒れた時に足首捻ったんだ。それも痛えし……」
「ちょっと失礼」
 上原が蒼の首に手を当て、何かを考えている。
「どうした?」
「すみません……体調が悪いのに無理をさせました。熱が上がっています。早く冷やさないと……」
「マジ? 気づかなかった」
 話を聞くのに集中していて気にしなかったが、思っていた以上に体調は悪くなっていたらしい。めまいもそのせいかもしれない。
「まったく、蒼は呑気すぎます」
「……」
「最近ストレスも溜まっているでしょう?」
「……うん」
「じゃあ、ストレスの原因に協力してもらいましょう。あいつらを放置するわけにもいきませんし。スマホ貸して下さい」
「へ?」
 蒼が戸惑いながらもスマホを差し出すと、上原が誰かに電話をかけた。すると、ワンコールで相手が出たらしく、向こうから声が聞こえた。小さくてよく分からないが、弾んだ声のような気がする。
「違います。上原です」
 上原がそう名乗ると、相手は急に静かになり、何かを言っている。一体誰なんだ。
「雅宗さんから聞きました。蒼の家に行くんでしょう? もういますか?」
『……』
「緊急事態です。今すぐ指定の場所へ迎えに来て下さい。蒼が怪我をしました」
『……、……!』
「それは後で説明します。熱もあって動けないんです。……はい、来たら話せますよ。ああそうだ、BLACKの方が潰れているので引き取りに来るよう指示をお願いします。八人です」
『……?』
「はい、舞の仲間です。はい……では」
 通話を切ると、上原がこちらに向き直った。
「誰にかけたんだ? まさか…」
 さっき上原はBLACKとか指示とか、特定の人間にしか分からないような言葉を口にしていた。蒼のスマホに登録されている人間で、思い当たるのはわずかしかいない。
「阿知波です」
 しれっと言う上原からは、当然という意識が感じられた。
「お前……」
「舞は阿知波の女を騙っています。たぶん元はと言えばあいつのせいです。あなたもそう思うでしょ?」
「まあ……」
 舞は阿知波と対立する立場の蒼を狙っている。阿知波の為だと称して。ならばきっと阿知波が原因に違いない。
「このくらい協力してもらわなくては。あいつはあなたが好きなのですから、喜んでやりますよ」
「……」
「おや、否定しないんですか? いつもなら違うと言うのに」
 いつもと違う蒼の受け答えに、上原が笑っている。
「……先週言われたんだ。その、好きだって、真剣に」
「……何かあったんですか?」
 上原が首を傾げた。いつもからかうような態度の阿知波を見ているからか、意外なようだ。
「阿知波に話を聞いたって言っただろ? その時に襲われて……」
「襲われた? 話をしていたのでは……」
「そうなんだけど、急に後ろから抱きつかれて昔を思い出しちまって。事件の事を言えば諦めてくれると思ったけど、絶対諦めないし離れないって言われた」
「へえ……それは凄い告白じゃないですか」
 上原が少し笑ったような気がする。
「けど、どうしていいか分かんねえ。あんなに真剣だって思わなかったし」
 頭を抱えて呟けば、上原がため息を吐いた。
「あなたも鈍感ですが、つくづくあいつは哀れですね。そこまで言われて即否定しないって事は、嫌がっていない証拠じゃないんですか? 以前のあなたならすぐ殴って終わらせていたでしょう」
「それ、阿知波にも言われた」
「でしょう? 一度流されてみてはいかがですか? もしかしたらいい方向に向かうかもしれませんし」
「流され……?」
「二年前、俺が雅宗さんとの事で悩んでいた時にあなたが言ってくれた言葉ですよ?」
「俺が?」
 当時、上原が雅宗さんの熱烈なアプローチに悩んでいたのは見ていたが、そんな言葉をかけただろうか。思い出せない。
「あなたは覚えていないかもしれませんが、俺はその言葉で随分気が楽になりました。どうすれば諦めてもらえるのかと、そればかり考えてましたから。今でも感謝しているんです」
「……」
「自覚は無いかもしれませんが、あなたは無意識に人を救っています。それがあなたの元に人が集まる理由のひとつでもあります。もっと自信を持ちなさい」
 上原が諭すように言い切るが、自分は本当にそんな人間なんだろうか。
 最近は弱い部分ばかり浮き彫りになっていて、自信を持つどころか、劣等感ばかりが心を占めていた。
「……そうかな」
「少なくとも俺はあなたに感謝していますし、救われていますよ?」
「……ありがとう」 
 そう微笑むと、上原も安心したように笑顔を浮かべた。






 暑さで倒れてはまずいと、持っていたタオルを蒼の頭に被せながら上原が言った。
「そういえば吉光(よしみつ)も来るそうですから、ついでにこいつらから聞いた事も話しましょう」
「白坂が?」
 吉光というのは白坂の名前だ。
「はい。阿知波はあなたの家に向かっていたみたいですが、吉光は溜まり場にいたので何人か連れて来てもらうそうです」
「阿知波がうちに? なんでだ?」
「何か約束していたのでは?」
 阿知波とした約束と言うとあれしか思い浮かばなかった。
「……飯か」
「飯?」
「毎日じゃないけど、阿知波に飯作る事になって」
「おや、そこまで話が進んでたんですか? じゃあ、もう時間の問題ですね……」
 再び上原の顔が驚きに包まれている。
だが、後のセリフが気になった。
「時間の問題?」
「あなたは懐に入れた人間にしか料理は作らないでしょう? そう言う所はハッキリしていますから」
「そうか?」
「そうですよ。あと、誰にでも平等だし絆されやすいですが、一度気持ちが離れたら二度と振り向く事はない」
「なんだそれは」
「自分で気付いてないんですか? あなたは優しいから、たとえ裏切られたとしても、自分が相手に好意を持っていればどんな事があっても許します。ですが、一度気持ちが離れたらもう終わり。あなたなら許してくれると思って戻ってきた奴らがバッサリ切り捨てられているのを何度も見た事がありますよ」
「……そんな事したか?」
 上原の言う自分の性格は、全く身に覚えがないものだった。あまり意識はしていないが、それだけ聞くと酷い人間のような気がする。
「ええ。チーム内で揉めて出て行った奴とか……清里も話を聞かずに帰したんでしょう? あそこまで拒絶されればいっそのこと清々しいですよ。見ていて気持ちは良いですが、自分が相手の立場になったらと思うとゾッとします。正直怖いです」
 思い出したのか、上原が肩を竦めた。自覚が無いとは言え、それは問題があるような気がして怖くなった。
「……なんか、ごめん。気をつける」
「まあ、俺しか気付いてないと思いますけどね。でも、チームの代表はこのくらいがいいのかもしれません。周りはみんな癖のある人間ばかりですし」
 フォローするように言葉を被せた上原だが、知らないうちに不快な思いをさせていたかもしれない。今度から気をつけようと心に誓った。

 
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