黒の騎士と銀の少年

マメ

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「…あっ……?」

 俺の身体はしなり、ビクビクと痙攣しながら精を吐き出した。

 奉仕している時に出した事なかったからびっくりした。何だ? 何が起こったんだ?

 男のペニスを握ったまま呆然としていると、後ろから静かな声が聞こえてきた。

「あ…ちょっと刺激が強すぎましたかね……」

「な、何をしたんですか?」

「あなたに痛い思いをさせたくなかったので、薬師をしている友人に媚薬をいただいたんです。少し中に塗ってみたのですが、量が多かったかもしれません」

「媚薬?」

「はい。少し塗るだけで一晩中頑張れるというモノです」

「……」

「ああ…あなたの神聖な精液がこんな所に…ここにも…」

 男は恍惚とした声を漏らしながら、自分の胸に飛び散った俺の精液を指で掬って舐めた。そして、おれのペニスもパクリと口に含んでしまった。

「……っ、」

 媚薬のせいか何なのか、俺のペニスは舌で少し舐められるだけですぐにパンパンに膨れ上がり、何度も精を吐き出してしまう。自分でも抑える事ができずに、男の思うままにしゃぶられ、舐められ、好きに弄ばれた。男はなぜかペニスに頬ずりまでしてちょっとキモいが、それすらも快感に変わってしまって、どうしていいか分からなかった。

 そして、一番厄介だったのは、俺の尻が早く入れて欲しくて疼いて来た事だ。どうやら完全に媚薬が回ったようで、中が痒くなっていた。男のペニスを持つ手にも力が入らなくなってきて、今頭の中を占めているのは、早くこれを入れて欲しいという事だけだった。

「……っ、はあ、はあ……」

「ああ…素晴らしい……分かりますか? ここがヒクヒクしてますよ」

 男は冷静に俺の穴の様子を教えてくれる。男のペニスは今にも出そうなくらい膨れているのに、全く出る様子がない。何でこんな冷静に話せるのか。

「そ、そんなんいいから…早、く……!」

「…入れて欲しいですか?」

「は、はい…、早く…入れて……」

 はあはあと息も絶え絶えのまま、男の方に視線をやると、男はごくりと息を飲み、フッと笑った。

「…仰せのままに」

 男は俺の穴にキスをすると、身体を起こして俺の身体を前にずらした。どうやら後ろから入れるつもりらしい。

 大きなモノを穴に擦りつけられ、身体中に「欲しい」という感情が駆け巡る。思わず自分で尻たぶを広げ、腰をくねらせながら男を見つめた。

「グラインさん…早く、ここに……」

「…っ、あなたという人は……!」

「ああ……ッ」

 男はもう無理だと言わんばかりに呻き声を漏らし、一気に俺の中へと侵入した。突然の衝撃に息が詰まりそうになったが、男が奥へと到達しようとする前に弱い所を擦られ、俺は勢いよく出してしまった。

「…っ、あっ、な、に……?」

 意味が分からない。媚薬を使われていたとしても、ちょっと擦られただけで出るとかありえない。まさか、これがずっと続くのか? さっきもずっと出してたのに、なんの拷問だよ。

「ルディ様…ああ…素晴らしい……あなたをこうして手に入れる事ができるなんて…私は幸せ者です……!」

 男は俺の腰をがっしりと掴んだまま、恍惚と呟きながら勢いよく腰を動かしている。テクニックを磨きましたとか言ってたけど、それは嘘ではないようだ。深く挿したかと思えば浅く突き、それが続いたかと思えば今度はグリグリと腰を回し、俺の気持ちよくなるポイントをしっかりと押さえて突いてくる。一回や二回経験しただけじゃこんなにはならない。どれほどの女…いや、男もか? を抱いたらこんなになれるんだろう。間違いなく、今まで生きてた中で一番気持ちがいいセックスだった。

「はあ、はあっ…ちょっと、激しっ……」

「ルディ様…愛しております……!」

「ああっ……!」

 自分で身体を支えていられないくらい責め立てられ、疲れてベッドに突っ伏してしまうが、それでも男の責めは止まない。それどころか、尻を押さえつけたままガンガン腰を振ってくる。気持ちよさと衝撃で頭が朦朧としてくるが、男は俺が流した涙さえも舐め取り、本当に神聖なものを扱うように大事に咀嚼していた。

 俺の記憶が残っていたのはそこまでだった。あまりの気持ちよさに何度も意識を飛ばし、突かれた衝撃で何度も覚醒を繰り返したが、もうダメだと思った瞬間、俺も頭の中は真っ白になった。

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