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<現実との遭遇>

現実との遭遇

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ラブホテルが立ち並ぶホテル街の一角にある元気堂書店。
椎崎悠歩(しいざきゆうほ)は書店の中を迷うことなく奥へ進んでいき、カーテンをめくると現れる階段を上っていく。
階段を上りきった所にあるカウンターの男性に向かって「こんにちは!新商品のサンプルを持ってきました」と、声を掛けた。

声を掛けられた男は
「椎崎君、どうぞ」
と、カウンターのその先にある事務所兼倉庫へ誘導する。
悠歩も慣れたもので怪しげなモノが積み上げられている通路を抜けて声を掛けた男性の元に辿り着いた。

ここは1階はいたって普通の書店であるが、二階にはいわゆる大人のおもちゃやコスプレグッズ、R指定のDVDなどが所狭しと置かれている。
悠歩はゴムメーカーの営業でこの店には新作のスキンを売り込みに来ていたのだ。

声を掛けた男性はこの書店兼アダルトショップの店主でにこやかに振り返りながら
「あのぶつぶつのやつ、一回使ってみようみたいなノリで結構でてるよ」

「そうなんですか!今日はそのパワーアップしたのを持ってきました!!」
「ラブイボMAX-HOTです」
そういうと悠歩はサンプルを見せながら
「先にはHOTジェルがついてますので挿入時はスムーズに、奥に入ると、らせん状についたドットによりほどよく刺激がくる感じです」

「へぇ~、椎崎さん使ったことある?」

いきなり振られて「あ・・・いえ・・」と言いよどんでいると

「じゃあ今度一緒に使ってみる?」
どこまでが本気でどこまでが冗談かわかりにくいお誘いを受けたが「あ・・・いえ・・いや・・ははは」とごまかしているが実を言うと

使ったことが無いというかゴム自体を使ってないんだよな・・・

悠歩には4歳年下で20歳の大学生である誠という恋人がいる。
友人との飲み会でその友人の友人というのも合流し、さらにその弟である誠が二十歳になったということで飲み会デビューに同席していた。

なんとなく盛り上がって「男試してみる?」的なノリで誘ったらそのままホテルへ直行パターンでそれから付き合っている・・・

というか

たぶん恋人だと思っているが



正直に言って自信がない。





はっきりと付き合おうとか好きだとか言われたことが無いんだよな・・・



それでも、かなりな頻度で身体を重ねていて、誠は学生だから必然と悠歩がホテル代を負担している。

悠歩も誠も一人暮らしをしているが、誠が悠歩を部屋に呼ぶことをしない為、悠歩もなんとなく誠を部屋に誘えないでいた。
そのため、会うのはもっぱらホテルになる。
行きつけのというのも変だが、回数がかさむとそれなりの出費になるので、シンプルでとりあえずヤッてシャワーが使える程度のリーズナブルなホテルを使用している。


ーーーーーーーー☆
悠歩はベッドに座っている誠のモノにしゃぶりついていた。
筋に舌を這わせカリをくるりと舐めた後、半分ほどまで口に含め舌を茎にあてて固定しながら口の中に含みゆっくりと上下させるとむくむくと硬さを増していくのがわかる。
悠歩が跪くような姿で誠の股間に顔を埋めているあいだ、誠は悠歩の後ろの蕾に手を伸ばしローションを流し込みながら挿入のための準備をする。

悠歩はゴムメーカーの営業でコンドームを扱っていることもあり、商品がどんな感じなのか、新製品を試したいという気持ちもある。

誠の股間から顔をあげ
「これ新製品なんだけど」
そういって、ラブイボMAX-HOTを見せる

「えっ?」

「いや・・使ってみたいかなあ~って」

誠は商品を一瞥すると
「それってイボイボのやつだろ?」

「知ってるんだ」

悠歩の穴に2本の指を入れて少し指を開きながら円を描くようにひろげていく

「それって、俺はあんまり気持ちよくないんだよね」
そう言うと、悠歩の中から指をぬきとり四つん這いにさせ、さらに腰をもって尻をぐいっと上に持ち上げるとそのまま悠歩の中にフェラで大きくなったモノを差し込みながら
「てか、ナマでいいっしょ」の言葉を合図に一気に奥まで押しこんでピストンを始めた。

背後から腰をつかまれ、強く挿出され揺さぶられながら

あれ?
使ったことがあるのかな?
元カノ?
てか、これって新製品なんだけど

誠とのセックスで感じたことのない悠歩はほとんど誠のオナホ状態で誠がイクのを待つという状態だが、若いから仕方がないというかそこは年上ということで、気持ちよさそうに喘いでみたりちょいちょい演技をいれていたりする。
そのたび「ここいいんだ」などと言われては「そこ、気持ちい」とかも言ってみたりしている。

誠の速度が上がってきた、そろそろフィニッシュを迎えるところで、悠歩も自分のモノを手で扱き始める

「中に出すから」そういって、誠は悠歩の中に精を放った。
そのタイミングで、悠歩も自らの手で達した。

さっさと身支度をした誠は
「先に出るね」と言ってホテルを出て行く。


たしかに、「男同士で一緒に出るのはさすがにマズいよね」ということで初めの頃に取り決めたことだが、それでもちょっとはさみしいというか、時々は終わった後に甘い時間が欲しいと思わなくもないが誠は年下で若いから仕方がないと言う諦めもある。

諦めというのはちょっと違うが、顔がカッコよくてエッチはアレだけど、もともとノンケなのに付き合ってくれているという負い目みたいのがあって仕方がないという感じだ。

それでも、この状態でずっと続けていけるのか考えることも多くなった。
まだ付き合い始めて三か月しかたっていないが、なんていうか不安というより、いきなりの倦怠期のような誠とのセックスはお互いの気持ちがとかじゃなく、二人でする自慰のような感じでそれでも誠のことが好きだからしかたがないというか、ノンケの彼氏は初めてでこういうものなのかと思ったり誠と会ったあとモヤモヤと考えることもある。

ーーーーーーーー☆


「じゃあ、その新製品と激ウスのやつを頼むよ」
店長の一言で、我に帰る

「ありがとうございます!他のサンプルも置いていきますね」

店を出ると、両手を上げ一伸びをする。
「よーし受注も受けたし、一旦会社にもどろう」
一言、声にだしてからホテル街を歩いていると

ホテルの出口から、肉付きのよさそうな女の子が
「あのブツブツついてるやつ、気持ち良かったよお」
と、後ろにいる彼氏に話しかけていた。
肉付きがよくみえたのは、体の割に胸が丸く大きいからだった。
実際は、大きすぎる胸の割にウエストが細く、唇もぷりっとして、こういう子がするフェラは気持ちがいいかもしれないと思える感じの子だ。


ブツブツってうちの商品かな?だったら、もっと感想とかききたいかもと考えているとぼよよん女子の背後から彼氏らしき人物が答えていた。

「へぇ~そんなにいいんだ」

「すっごく気持ちいいよお」


聞こえてきた彼氏の声に聞き覚えがあった。






声がした方を見ると、出口からぼよよん女子と腕を組んで楽しそうに笑っている誠が出てきた。


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