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初恋は香りとともに
キスの味
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華視点
元彼と別れ急いで課長の元に戻ったら、あっという間に課長のお宅にまた来てしまった。
タクシーの中でも、課長は言葉少なげで、なんだか怒っている様だった。
やっぱり、出かけてる途中に元彼と話して課長を待たせてしまったのはまずかったよね。。と思い、課長に感謝の気持ちを伝えた。
課長は、私が元彼の前で取り繕った仮面に気づいてしまった。
気づいて欲しくない様で、課長の前なら仮面なんていらないと許されたようでぶわっと涙が溢れた。
私は、自分が情けなくて泣いたんだ。
元彼と付き合っている間、好きだったのにちっとも元彼を大事にしなかった。
いつも受け身で流されていた様な気がする。そして、傷つきたくないから問題があっても先送りし見ない様にした。
だからって、浮気は許せない。
でも、自分も彼を多少なりとも傷つけていたのかもしれない。
相手を裏切りはしなかったけど、相手の事をちゃんと考えていなかったのは私も同じだったのかも。
自分だけが傷ついたと思っていたけど、そうじゃなかった。。。
そう思っていると、課長の手が私の頭を包み、気がついた時にはキスされてた。
キス?
課長の顔がまつげの触れる距離にある。
課長の整った顔は、シュッとした鼻筋が陰影を作っていて、アーモンド型の目は今閉じられている。
いやいや、それどころじゃないよ!
えっ!?どうなってんのこれ。
驚いて声を上げようとしたと同時に課長の舌が口の中に入ってきた。
なんか冷たい液体が少しづつ口の中に流し入れられる。
びっくりしすぎて、どうしていいか分からない。
口の中に溜まる液体は、あのバニラの香りのお酒。
口に含むと甘いけど、喉元を過ぎるとカッと身体を熱くさせる。
そんなお酒を課長がゆっくりと口の中に流しこむ。口を離したら、口の端からきっとお酒が流れ落ちてしまう。
どうしよう、どうしようと焦っているうちに、課長の舌は艶めかしく動き出す。
だ、だめだこれ。
なんかまずい事になってるよ!
「か、課長!?酔ってるんですか?どうして?」
胸を叩いて、咳き込みながら訴える。
恥ずかしさとちょっと官能が呼び覚まされてしまった私の顔は真っ赤に違いない。
なんてエロいキスするんですか!
こんなの初めてされちゃいました。
イケメンとは経験値が違うんです。
こんなの軽々しくしちゃだめだから!
そう焦っていると、また捕まった。
課長のエロく、大人なキスは頭をぼぅっとさせてしまう。
まずい、まずいと思うのに、自分の苦しげな息は鼻から抜けるとバニラの香り。
口の中の課長の舌は、私の頭を固定する手の力強さとは真逆のこちらの舌を優しく包み込み、時折舌の付け根の裏を舌先でくすぐるように舐め上げる。
酷いことされてるのか、甘やかされてるのか、分からないが、エロい事なのは間違いない。
課長はどうしてこんな事するのか、バニラの香りに酔わされた頭じゃ分からない。
私は、彼氏じゃない人にこんな事されて、どうして突き飛ばして怒らないんだろう。
元彼に腕を掴まれそうになったら、反射的に避けたのに。。
その合間も、キスは止まらない。
正直、キスが気持ちいい。。
、、、だめだ、何言ってんだろう私。
理性は必死に私を快楽への入り口から引き戻そうと頑張る。
そうだ、流されてはいけない。それはだめだ。。。
理性と官能の間でみっともなく右往左往する。
そんなエロいキスをされながら、私の頭から首を抑える手は、時折首筋をなで、もう一方の手は、背骨を優しくゆっくりと撫で上げる。
ゾクゾクとした官能が再び理性を打ち負かす。
嫌じゃない。課長に抱きしめられてキスするの。
ドキドキとして、胸が苦しいどころか、震えるほど緊張して身体の外まで心臓音が漏れ聞こえてしまいそう。
課長は唇を離し、私の頭を両手で抱えると額同士をすり寄せ、
「酔っ払って、俺に抱かれろ。何も考えられなくなればいい。」
と言った。
その時の課長の顔は、初めて見る何かをこらえた辛そうな顔なのに、瞳はこちらを真っ直ぐに見つめているんだけど、感情は読み取れない。なんとなく怖い感じ。
でも、課長から滲み出る色気と、課長の言葉の意味を理解すると、課長の様子になどかまってはいられなかった。
抱かれる?私が、課長に?えぇっ!?
酔っ払ってって、空きっ腹にお酒を飲んでるから多少は酔ってるけど、正体無くすほどじゃないよ!
何も考えられなくなればいい?
私が泣いてたから?だから慰めるって事?
「ちょっと、課長、待ってください。意味がわからないです。あの、どうして?いやそうじゃなくて。。」
あたふたと取り乱す私をよそに、課長は片腕を私の膝裏に差し入れて、もう一方を私の背中から肩に腕を回し、私を縦抱っこして歩き出した。
急な浮遊感と視界が高くなりびっくりして、抱き上げる課長を見ると
「捕まってないと落ちるぞ。」
と妖艶に笑った。
至近距離での妖艶な笑みに、たじろいでしまう。
と同時に、課長の私を抱き上げる手は酷く熱く、その温度にまたゾクリとしたものを感じてしまった。
あっという間に、ふわっとベッドに優しく寝かされてしまい、課長は私を跨ぐように膝をついて私を見つめている。
照明がこの部屋は消されていて、となりのダイニングの明かりがこちらを照らしているが、下を向く課長の表情は陰ってしまいよく見えない。
「酔ってないなら、また飲ますけど、どうする?」
視線をこちらに向けながら、ジャケットを脱ぎ、グレーのニットを乱暴に脱いでいく。出てきた肉体は、程よく筋肉のついた美しいもの。鍛えられた筋肉は、引き締まった腹筋と、厚みのある胸筋で緩やかな逆三角形をかたちどる。
こんな状況の中、(いつものスーツの下はこんなにきれいな身体だったんだ。。。)なんて能天気な事が一瞬よぎったが、不穏なセリフを思い出した。
「お酒はもういいです!そうじゃなくて!」
あんなエロいキスは、頭がぼうっとしちゃうからダメだっ!
そう言ってる間に、課長は脱ぎ続ける。
ベルトのバックルを外し、ズボンのチャックを下げたことで、脱ぎかけたズボンの合間から黒いトランクスが見えた。その垣間見えるトランクスは、課長の興奮して立ち上がったモノの卑猥さを押し上げられる事で如実に伝えた。
ひぃぃぃっ!
これが大人の色気ってやつですね。
見てしまった課長の卑猥な男性の部分に、かあっと顔が赤くなり、思わず手で顔を隠す。
いや、別に初めてじゃないんだけど、なんでだろう?
無性に恥ずかしい。
色気がダダ漏れ過ぎて、見ちゃいけない18禁映像なんだ。
。。。分かってる、もう29だって。余裕で18禁見れちゃうよ。
でも、こんな綺麗な身体、リアルで、真近で見たことないんだもん。
自分に言い訳しているうちに、課長が私の顔を手から外し、右手を持ち上げた。
そして、手首を内側からべろりと舐めあげた。
「っ、、何するんですか!」
動揺して聞いても課長はこちらを見つめながら、ニットを少しづつ捲り上げ、腕の内側を手首から肘のくぼみまで舐め上げ、所々甘噛みし味わう様にパクリと大きく口に含む。
そんなところは性感帯ではなく、健全な場所だったよね。
なのにどうしてゾクゾクしちゃうんだっ!
いちいち、全てがエロエロしい。。。(涙)
「課長、ダメです。こんな事。絶対後悔します。」
理性の残る私は腕を舐められ、ちょっとぞくぞくしながらもちゃんと言った。
「、、、だから、酔っ払ってることにしろ。」
腰を屈め、顔を近づけた課長は泣きそうな顔でそう言った。
なんで、そんな顔するの?
私が傷つけてるの?
課長が何考えてるのか分からない。
でも、そんな顔してもらいたくない。
そう思ったら、自然と課長の頭を両手で胸の上に抱き寄せた。
課長の髪からもバニラの香りを感じた。
元彼と別れ急いで課長の元に戻ったら、あっという間に課長のお宅にまた来てしまった。
タクシーの中でも、課長は言葉少なげで、なんだか怒っている様だった。
やっぱり、出かけてる途中に元彼と話して課長を待たせてしまったのはまずかったよね。。と思い、課長に感謝の気持ちを伝えた。
課長は、私が元彼の前で取り繕った仮面に気づいてしまった。
気づいて欲しくない様で、課長の前なら仮面なんていらないと許されたようでぶわっと涙が溢れた。
私は、自分が情けなくて泣いたんだ。
元彼と付き合っている間、好きだったのにちっとも元彼を大事にしなかった。
いつも受け身で流されていた様な気がする。そして、傷つきたくないから問題があっても先送りし見ない様にした。
だからって、浮気は許せない。
でも、自分も彼を多少なりとも傷つけていたのかもしれない。
相手を裏切りはしなかったけど、相手の事をちゃんと考えていなかったのは私も同じだったのかも。
自分だけが傷ついたと思っていたけど、そうじゃなかった。。。
そう思っていると、課長の手が私の頭を包み、気がついた時にはキスされてた。
キス?
課長の顔がまつげの触れる距離にある。
課長の整った顔は、シュッとした鼻筋が陰影を作っていて、アーモンド型の目は今閉じられている。
いやいや、それどころじゃないよ!
えっ!?どうなってんのこれ。
驚いて声を上げようとしたと同時に課長の舌が口の中に入ってきた。
なんか冷たい液体が少しづつ口の中に流し入れられる。
びっくりしすぎて、どうしていいか分からない。
口の中に溜まる液体は、あのバニラの香りのお酒。
口に含むと甘いけど、喉元を過ぎるとカッと身体を熱くさせる。
そんなお酒を課長がゆっくりと口の中に流しこむ。口を離したら、口の端からきっとお酒が流れ落ちてしまう。
どうしよう、どうしようと焦っているうちに、課長の舌は艶めかしく動き出す。
だ、だめだこれ。
なんかまずい事になってるよ!
「か、課長!?酔ってるんですか?どうして?」
胸を叩いて、咳き込みながら訴える。
恥ずかしさとちょっと官能が呼び覚まされてしまった私の顔は真っ赤に違いない。
なんてエロいキスするんですか!
こんなの初めてされちゃいました。
イケメンとは経験値が違うんです。
こんなの軽々しくしちゃだめだから!
そう焦っていると、また捕まった。
課長のエロく、大人なキスは頭をぼぅっとさせてしまう。
まずい、まずいと思うのに、自分の苦しげな息は鼻から抜けるとバニラの香り。
口の中の課長の舌は、私の頭を固定する手の力強さとは真逆のこちらの舌を優しく包み込み、時折舌の付け根の裏を舌先でくすぐるように舐め上げる。
酷いことされてるのか、甘やかされてるのか、分からないが、エロい事なのは間違いない。
課長はどうしてこんな事するのか、バニラの香りに酔わされた頭じゃ分からない。
私は、彼氏じゃない人にこんな事されて、どうして突き飛ばして怒らないんだろう。
元彼に腕を掴まれそうになったら、反射的に避けたのに。。
その合間も、キスは止まらない。
正直、キスが気持ちいい。。
、、、だめだ、何言ってんだろう私。
理性は必死に私を快楽への入り口から引き戻そうと頑張る。
そうだ、流されてはいけない。それはだめだ。。。
理性と官能の間でみっともなく右往左往する。
そんなエロいキスをされながら、私の頭から首を抑える手は、時折首筋をなで、もう一方の手は、背骨を優しくゆっくりと撫で上げる。
ゾクゾクとした官能が再び理性を打ち負かす。
嫌じゃない。課長に抱きしめられてキスするの。
ドキドキとして、胸が苦しいどころか、震えるほど緊張して身体の外まで心臓音が漏れ聞こえてしまいそう。
課長は唇を離し、私の頭を両手で抱えると額同士をすり寄せ、
「酔っ払って、俺に抱かれろ。何も考えられなくなればいい。」
と言った。
その時の課長の顔は、初めて見る何かをこらえた辛そうな顔なのに、瞳はこちらを真っ直ぐに見つめているんだけど、感情は読み取れない。なんとなく怖い感じ。
でも、課長から滲み出る色気と、課長の言葉の意味を理解すると、課長の様子になどかまってはいられなかった。
抱かれる?私が、課長に?えぇっ!?
酔っ払ってって、空きっ腹にお酒を飲んでるから多少は酔ってるけど、正体無くすほどじゃないよ!
何も考えられなくなればいい?
私が泣いてたから?だから慰めるって事?
「ちょっと、課長、待ってください。意味がわからないです。あの、どうして?いやそうじゃなくて。。」
あたふたと取り乱す私をよそに、課長は片腕を私の膝裏に差し入れて、もう一方を私の背中から肩に腕を回し、私を縦抱っこして歩き出した。
急な浮遊感と視界が高くなりびっくりして、抱き上げる課長を見ると
「捕まってないと落ちるぞ。」
と妖艶に笑った。
至近距離での妖艶な笑みに、たじろいでしまう。
と同時に、課長の私を抱き上げる手は酷く熱く、その温度にまたゾクリとしたものを感じてしまった。
あっという間に、ふわっとベッドに優しく寝かされてしまい、課長は私を跨ぐように膝をついて私を見つめている。
照明がこの部屋は消されていて、となりのダイニングの明かりがこちらを照らしているが、下を向く課長の表情は陰ってしまいよく見えない。
「酔ってないなら、また飲ますけど、どうする?」
視線をこちらに向けながら、ジャケットを脱ぎ、グレーのニットを乱暴に脱いでいく。出てきた肉体は、程よく筋肉のついた美しいもの。鍛えられた筋肉は、引き締まった腹筋と、厚みのある胸筋で緩やかな逆三角形をかたちどる。
こんな状況の中、(いつものスーツの下はこんなにきれいな身体だったんだ。。。)なんて能天気な事が一瞬よぎったが、不穏なセリフを思い出した。
「お酒はもういいです!そうじゃなくて!」
あんなエロいキスは、頭がぼうっとしちゃうからダメだっ!
そう言ってる間に、課長は脱ぎ続ける。
ベルトのバックルを外し、ズボンのチャックを下げたことで、脱ぎかけたズボンの合間から黒いトランクスが見えた。その垣間見えるトランクスは、課長の興奮して立ち上がったモノの卑猥さを押し上げられる事で如実に伝えた。
ひぃぃぃっ!
これが大人の色気ってやつですね。
見てしまった課長の卑猥な男性の部分に、かあっと顔が赤くなり、思わず手で顔を隠す。
いや、別に初めてじゃないんだけど、なんでだろう?
無性に恥ずかしい。
色気がダダ漏れ過ぎて、見ちゃいけない18禁映像なんだ。
。。。分かってる、もう29だって。余裕で18禁見れちゃうよ。
でも、こんな綺麗な身体、リアルで、真近で見たことないんだもん。
自分に言い訳しているうちに、課長が私の顔を手から外し、右手を持ち上げた。
そして、手首を内側からべろりと舐めあげた。
「っ、、何するんですか!」
動揺して聞いても課長はこちらを見つめながら、ニットを少しづつ捲り上げ、腕の内側を手首から肘のくぼみまで舐め上げ、所々甘噛みし味わう様にパクリと大きく口に含む。
そんなところは性感帯ではなく、健全な場所だったよね。
なのにどうしてゾクゾクしちゃうんだっ!
いちいち、全てがエロエロしい。。。(涙)
「課長、ダメです。こんな事。絶対後悔します。」
理性の残る私は腕を舐められ、ちょっとぞくぞくしながらもちゃんと言った。
「、、、だから、酔っ払ってることにしろ。」
腰を屈め、顔を近づけた課長は泣きそうな顔でそう言った。
なんで、そんな顔するの?
私が傷つけてるの?
課長が何考えてるのか分からない。
でも、そんな顔してもらいたくない。
そう思ったら、自然と課長の頭を両手で胸の上に抱き寄せた。
課長の髪からもバニラの香りを感じた。
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