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王都【ベルフォン】編
#10 聖戦特化型だから
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「…! ダイン! こっちこっち!」
無数の人でごった返す、闘技場観客席。
その中でキョロキョロと辺りを見回していたリュナは、突如その名を呼ぶと同時に、そちらへと大きく手を振った。
「すまん、リュナ。遅くなった」
「全然! …それで、上手くいきそう?」
巨体を揺らし、人波を掻き分けるようにやって来たダインに対し、リュナは間髪入れずにそう問いかけた。
すると彼は、特に何を言うでもなく、ただ親指をリュナに向けて立てて見せる。
「え、本当!? 皆やってくれるって!?」
「ああ。流石に全員とまではいかないが…かなりの人数は用意出来たと思うぞ」
「…ッ! ありがとう、ダイン!」
良い報せへの喜びを噛み締めるようにしてリュナは、満面の笑みをダインへと向かせると、そんな感謝の言葉を口にする。
しかし、当のダインはというと、まだ安心は出来ないとばかりの訝しげな表情をして言った。
「それにしても…俺達の用意が整ったのはいいが、本当にあいつは大丈夫なんだろうな? この作戦はそもそも、レイが優勢にならないと始まらないんだが…」
ダインの胸中には、濃い霧のように纏わりつく懸念。
昨夜———、グレンを許す訳にはいかない、そう強く息巻いていたレイ。
その勇姿に、幾許かの光明を得たのもまた事実だが、しかしそれ以上に、彼の無知蒙昧さにダインは、最早ある種の恐怖のようなものを覚えていたのだった。
「…というか、あれで良く今まで生きてこれたもんだ。村から出て来たばかりとは言っていたが…度が過ぎるってのはこのことだぞ」
「…まあね。私も最初に会った時は、驚かされてばっかりだったわ」
未だレイとグレンの姿が見えない闘技場の舞台を眺めながら、二人は会話を紡がせていく。
「でも、そこは安心していいと思う。私が保証するよ」
「保証って…どうしてそう言い切れる?」
———と、どこか気迫のこもったリュナの返答に、またも怪訝な顔をして問い返すダイン。
すると彼女は、前方へと向けていた顔をゆっくりとダインの方へと動かすと、今度はニヤリとした含みのある笑みを浮かべ、そして力強く言い放つ。
「レイは…聖戦特化型だから」
どういう意味だ、と、ダインが問い質すより先に、周囲の者達が突如として大きな歓声を上げる。
見ると、二人の視界には、片方の入場口から現れる宿敵の姿が映り込んだ。
「まあ、見てれば分かるわ。今はまず、応援すること!」
「あ、ああ…そうだな」
聞いたところで結果は変わらない———、か。
自分の中でそう雑に結論づけたダインは、リュナに言われるまま、応援に徹するべく舞台へと気を集中させる。
やがて、もう片方の入場口から、レイがゆっくりとその姿を現した。
(…頼んだぞ、レイ)
柄にもなく、一縷の希望を胸に抱くダイン。
この国の変革を願う彼にとってもまた、これは運命の一戦なのである———。
~ ☆ ~
(本当に久々だ…この高揚感は)
降り注ぐ歓呼の声を浴び、王は思う。
(最後にやったのは確か…一年前か。…ありゃダメだった。能力は良いが、剣技がまるでなってねえ)
回想。緩やかに目を瞑るグレンの脳内には、今や懐かしい聖戦の記憶が巡り出す。
苦しみ悶える相手の表情、とんでもない力量差を知り絶望する姿、泣いて許しを乞うままに倒れていく様———。
(…だが、それだけは良い)
この世のどんな事柄よりも興奮する、そんな光景の一つ一つを思い起こしながら、またもゆっくりと目を開くグレン。
その視線の先には———、今回の被害者となる、一人の聖剣使い。
「…その澄まし顔、ぐちゃぐちゃにしてやるよ」
瞬間、グレンの右手には、綺麗な光彩を放つ一本の剣が顕れる。
そしてそれを躊躇なく前方へと突き出すと———、言った。
「灼け…【炎球】」
ぐわり、という音が聞こえると同時に、彼の持つ剣先からは、とてつもない熱気を纏った炎の塊が生まれてくる。
更にその直後、炎は岩石ほどの大きさにまで膨張し、そして———、放たれた。
(まずはお手並み拝見といこうじゃねえか…レイ)
迫り来る炎を前にどう出るか、グレンはそれを見届けるため、敢えて追撃はしなかった。
大抵の奴らは、これをモロに食らって吹き飛ぶが———、と。
「…はッ、やるじゃねえか」
太陽の如く燃え上がる【炎球】、それが直撃する既の所でレイは、右の方へと大きく飛んで躱してみせる。
「…開戦の合図も無しかい? 王様」
「おいおい…言った筈だぞ。俺がルールだってな」
今や無人となった場所に着弾し、周囲に凄まじい衝撃音と爆風を振り撒いた【炎球】。
そんな殺人級に高威力の攻撃に、しかしながら特に驚いた様子を見せないレイに対して、グレンはフッとした微笑を返す。
(思ったより楽しめそうだな…一気に上げていくとするか)
戦闘が激しさを増せば増すほど、会場の盛り上がりにも拍車がかかる。
一年ぶりの聖戦というのも相まってか、今日の闘技場は、満員御礼の大盛況らしい。
となれば、やることは一つ———。
「【炎渦】」
いつもの戦闘よりも、段違いに、そして格別に———、芝居を演出するだけだ。
「…ッ!」
「ハハッ! どうした! 早くしねえと、あっという間に火の海だぞ!」
【炎渦】。彼がそう言うと、円形の舞台の全端を囲うようにして、地面に突き立てた剣の元から火の手が回る。
対して、丁度その線上にいたレイは、あと少し遅れれば一緒に炎上していたであろう場所を急いで飛び退き、辛うじて回避を成功させた。
「それは時間と共に範囲を狭めてゆく…あと二分もすれば、この舞台は炎に呑まれるだろうな」
「…ご丁寧にどうも」
大袈裟に煽ってみせるところや、こうしてわざわざ教えてくれるところを見るに、これには相手を焦らせる意味合いもあるのだろう。
実際、今も尚レイの背後で燃え盛る炎は、ジリジリと、しかし確実に、円の内側へと迫って来ているようだった。
(持久戦はダメか…それなら)
意を決し、眼前の敵を改めて見据えたレイ。
そして次の瞬間———、彼は、地を蹴った。
「はッ…やっぱりそう来るか」
火に支配される前に倒す、要するに———、短期決戦。
一瞬にてこの場の最適解を導き出したレイは、グレンとの距離を詰める為、全力を以てして舞台の上を駆ける。
その間、およそ八十メートル。十秒ほどあれば難なく近づくことが出来る、そんな距離だが———。
「まあ、させる訳ねえけどなッ!」
そう叫んだグレンが自身の剣を振り抜くと、先刻の炎の塊が、疾駆するレイ目掛けて再び襲いかかる。
加えて今度は———、複数の球に分裂をして。
(見たところ、こいつに特別な回避能力はない。俺の【炎渦】もギリギリで躱していたようだしな。…まあ【炎球】に怯まないのは、正直言って驚いたが…)
冷静に対戦相手を分析し、判断する。
普段のグレンを知る者からは想像もし得ないだろうが、彼は戦闘の際、決して自身の能力に驕ることはない。
慎重に相手の能力を見極め、それに対する最善手で迎え討つ———。無敗の男が無敗たる所以は、正にそこにある。
(…これまでも攻撃を避ける奴はいた。そいつらは今と同じように、近距離戦に持ち込んで剣術で押し勝とうとしてきた。ならば…今回も同じく、近寄らせなければいいだけのこと)
【炎渦】による時間切れ、それこそが今回の決まり手だと、グレンはそう思案した。
ただ近寄らせないだけならば、こちらは攻撃に専念し、相手を防戦一方の状態にしてしまえばいい。
何のことはない、またいつもの型にハメるだけ———、と。
「………あ?」
一瞬。ほんの少しだけ、グレンは硬直した。
それは何故か———、その答えは今、彼の鼻先を掠めようとしていた。
「…ッ!?」
グレンから見て、丁度正面の方向に飛んでいった炎の塊の一つ。その中から突き抜けるようにして———、一振りの剣が、彼の顔面へと迫って来ていたのだった。
「くッ…!」
抑えきれぬ動揺。しかし、そこは十傑の名を冠する男である。
咄嗟の判断で少しばかり身体を捩らせたグレンは、斯くしてその勢いのまま、自分の握った剣を振り戻し、キィンという甲高い音と共にそれを弾き飛ばした。
(危なかった…完全に不意を突かれたな)
差し当たって一難を凌いだ彼は、冷静さを保つ為、また直ぐに分析を再開させる。
(相討ち覚悟の一撃か? …いや、そんな半端な攻撃じゃなかった筈だ。なら、他にどんな…)
考察———、凡ゆる可能性を、限界まで考慮し尽くす。
その答えに辿り着ければ、それを導き出すことさえ出来れば、勝利はより確実なものになる———、と。
「【無為】」
———声。
「………は?」
その、たった一言によって———、呆けるグレンの視界からは、全ての炎が消え去った。
無数の人でごった返す、闘技場観客席。
その中でキョロキョロと辺りを見回していたリュナは、突如その名を呼ぶと同時に、そちらへと大きく手を振った。
「すまん、リュナ。遅くなった」
「全然! …それで、上手くいきそう?」
巨体を揺らし、人波を掻き分けるようにやって来たダインに対し、リュナは間髪入れずにそう問いかけた。
すると彼は、特に何を言うでもなく、ただ親指をリュナに向けて立てて見せる。
「え、本当!? 皆やってくれるって!?」
「ああ。流石に全員とまではいかないが…かなりの人数は用意出来たと思うぞ」
「…ッ! ありがとう、ダイン!」
良い報せへの喜びを噛み締めるようにしてリュナは、満面の笑みをダインへと向かせると、そんな感謝の言葉を口にする。
しかし、当のダインはというと、まだ安心は出来ないとばかりの訝しげな表情をして言った。
「それにしても…俺達の用意が整ったのはいいが、本当にあいつは大丈夫なんだろうな? この作戦はそもそも、レイが優勢にならないと始まらないんだが…」
ダインの胸中には、濃い霧のように纏わりつく懸念。
昨夜———、グレンを許す訳にはいかない、そう強く息巻いていたレイ。
その勇姿に、幾許かの光明を得たのもまた事実だが、しかしそれ以上に、彼の無知蒙昧さにダインは、最早ある種の恐怖のようなものを覚えていたのだった。
「…というか、あれで良く今まで生きてこれたもんだ。村から出て来たばかりとは言っていたが…度が過ぎるってのはこのことだぞ」
「…まあね。私も最初に会った時は、驚かされてばっかりだったわ」
未だレイとグレンの姿が見えない闘技場の舞台を眺めながら、二人は会話を紡がせていく。
「でも、そこは安心していいと思う。私が保証するよ」
「保証って…どうしてそう言い切れる?」
———と、どこか気迫のこもったリュナの返答に、またも怪訝な顔をして問い返すダイン。
すると彼女は、前方へと向けていた顔をゆっくりとダインの方へと動かすと、今度はニヤリとした含みのある笑みを浮かべ、そして力強く言い放つ。
「レイは…聖戦特化型だから」
どういう意味だ、と、ダインが問い質すより先に、周囲の者達が突如として大きな歓声を上げる。
見ると、二人の視界には、片方の入場口から現れる宿敵の姿が映り込んだ。
「まあ、見てれば分かるわ。今はまず、応援すること!」
「あ、ああ…そうだな」
聞いたところで結果は変わらない———、か。
自分の中でそう雑に結論づけたダインは、リュナに言われるまま、応援に徹するべく舞台へと気を集中させる。
やがて、もう片方の入場口から、レイがゆっくりとその姿を現した。
(…頼んだぞ、レイ)
柄にもなく、一縷の希望を胸に抱くダイン。
この国の変革を願う彼にとってもまた、これは運命の一戦なのである———。
~ ☆ ~
(本当に久々だ…この高揚感は)
降り注ぐ歓呼の声を浴び、王は思う。
(最後にやったのは確か…一年前か。…ありゃダメだった。能力は良いが、剣技がまるでなってねえ)
回想。緩やかに目を瞑るグレンの脳内には、今や懐かしい聖戦の記憶が巡り出す。
苦しみ悶える相手の表情、とんでもない力量差を知り絶望する姿、泣いて許しを乞うままに倒れていく様———。
(…だが、それだけは良い)
この世のどんな事柄よりも興奮する、そんな光景の一つ一つを思い起こしながら、またもゆっくりと目を開くグレン。
その視線の先には———、今回の被害者となる、一人の聖剣使い。
「…その澄まし顔、ぐちゃぐちゃにしてやるよ」
瞬間、グレンの右手には、綺麗な光彩を放つ一本の剣が顕れる。
そしてそれを躊躇なく前方へと突き出すと———、言った。
「灼け…【炎球】」
ぐわり、という音が聞こえると同時に、彼の持つ剣先からは、とてつもない熱気を纏った炎の塊が生まれてくる。
更にその直後、炎は岩石ほどの大きさにまで膨張し、そして———、放たれた。
(まずはお手並み拝見といこうじゃねえか…レイ)
迫り来る炎を前にどう出るか、グレンはそれを見届けるため、敢えて追撃はしなかった。
大抵の奴らは、これをモロに食らって吹き飛ぶが———、と。
「…はッ、やるじゃねえか」
太陽の如く燃え上がる【炎球】、それが直撃する既の所でレイは、右の方へと大きく飛んで躱してみせる。
「…開戦の合図も無しかい? 王様」
「おいおい…言った筈だぞ。俺がルールだってな」
今や無人となった場所に着弾し、周囲に凄まじい衝撃音と爆風を振り撒いた【炎球】。
そんな殺人級に高威力の攻撃に、しかしながら特に驚いた様子を見せないレイに対して、グレンはフッとした微笑を返す。
(思ったより楽しめそうだな…一気に上げていくとするか)
戦闘が激しさを増せば増すほど、会場の盛り上がりにも拍車がかかる。
一年ぶりの聖戦というのも相まってか、今日の闘技場は、満員御礼の大盛況らしい。
となれば、やることは一つ———。
「【炎渦】」
いつもの戦闘よりも、段違いに、そして格別に———、芝居を演出するだけだ。
「…ッ!」
「ハハッ! どうした! 早くしねえと、あっという間に火の海だぞ!」
【炎渦】。彼がそう言うと、円形の舞台の全端を囲うようにして、地面に突き立てた剣の元から火の手が回る。
対して、丁度その線上にいたレイは、あと少し遅れれば一緒に炎上していたであろう場所を急いで飛び退き、辛うじて回避を成功させた。
「それは時間と共に範囲を狭めてゆく…あと二分もすれば、この舞台は炎に呑まれるだろうな」
「…ご丁寧にどうも」
大袈裟に煽ってみせるところや、こうしてわざわざ教えてくれるところを見るに、これには相手を焦らせる意味合いもあるのだろう。
実際、今も尚レイの背後で燃え盛る炎は、ジリジリと、しかし確実に、円の内側へと迫って来ているようだった。
(持久戦はダメか…それなら)
意を決し、眼前の敵を改めて見据えたレイ。
そして次の瞬間———、彼は、地を蹴った。
「はッ…やっぱりそう来るか」
火に支配される前に倒す、要するに———、短期決戦。
一瞬にてこの場の最適解を導き出したレイは、グレンとの距離を詰める為、全力を以てして舞台の上を駆ける。
その間、およそ八十メートル。十秒ほどあれば難なく近づくことが出来る、そんな距離だが———。
「まあ、させる訳ねえけどなッ!」
そう叫んだグレンが自身の剣を振り抜くと、先刻の炎の塊が、疾駆するレイ目掛けて再び襲いかかる。
加えて今度は———、複数の球に分裂をして。
(見たところ、こいつに特別な回避能力はない。俺の【炎渦】もギリギリで躱していたようだしな。…まあ【炎球】に怯まないのは、正直言って驚いたが…)
冷静に対戦相手を分析し、判断する。
普段のグレンを知る者からは想像もし得ないだろうが、彼は戦闘の際、決して自身の能力に驕ることはない。
慎重に相手の能力を見極め、それに対する最善手で迎え討つ———。無敗の男が無敗たる所以は、正にそこにある。
(…これまでも攻撃を避ける奴はいた。そいつらは今と同じように、近距離戦に持ち込んで剣術で押し勝とうとしてきた。ならば…今回も同じく、近寄らせなければいいだけのこと)
【炎渦】による時間切れ、それこそが今回の決まり手だと、グレンはそう思案した。
ただ近寄らせないだけならば、こちらは攻撃に専念し、相手を防戦一方の状態にしてしまえばいい。
何のことはない、またいつもの型にハメるだけ———、と。
「………あ?」
一瞬。ほんの少しだけ、グレンは硬直した。
それは何故か———、その答えは今、彼の鼻先を掠めようとしていた。
「…ッ!?」
グレンから見て、丁度正面の方向に飛んでいった炎の塊の一つ。その中から突き抜けるようにして———、一振りの剣が、彼の顔面へと迫って来ていたのだった。
「くッ…!」
抑えきれぬ動揺。しかし、そこは十傑の名を冠する男である。
咄嗟の判断で少しばかり身体を捩らせたグレンは、斯くしてその勢いのまま、自分の握った剣を振り戻し、キィンという甲高い音と共にそれを弾き飛ばした。
(危なかった…完全に不意を突かれたな)
差し当たって一難を凌いだ彼は、冷静さを保つ為、また直ぐに分析を再開させる。
(相討ち覚悟の一撃か? …いや、そんな半端な攻撃じゃなかった筈だ。なら、他にどんな…)
考察———、凡ゆる可能性を、限界まで考慮し尽くす。
その答えに辿り着ければ、それを導き出すことさえ出来れば、勝利はより確実なものになる———、と。
「【無為】」
———声。
「………は?」
その、たった一言によって———、呆けるグレンの視界からは、全ての炎が消え去った。
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