3 / 3
微笑ましい兄妹
会議が終りすることも今日は残っていない。
小魔王達はそれぞれのもつ城のどこかにはいるはずだが捜してまで話すようなことも用事もない。
「なにしてるんですか?」
鎧を纏った男、シンに声をかけられる。(シンは私のいる魔王城の騎士)
シンはカイの双子の弟だ。茶髪だが目の色はカイと同じだ。
「シン、この人は?」
そんなシンの横に見慣れない小柄な女性が立っていた。
長い茶髪を後ろで纏めている緑目の女性だ。
「ああ、こいつは」
「こいつ?」
「…カシアーナ、は俺の妹です」
さらに兄妹がいたのか…
「よろしくな、カシアーナ」
「貴女誰」
「こら失礼だぞ!」
「シンは黙れ」
「はい」
あ、カシアーナというやつはどちらかというとカイに似たのだな。
「我の名はルーン。大一神魔王、といえばわかるか?」
「ああ、貴女が魔王様でしたか!大変失礼したしました!」
頭を下げ謝る姿に好感が持てる。
しかしどちらに似ているのかわからなくなったな…まぁいいか。
「カシアーナはなぜここに?」
「シンと兄さんの様子を見に。兄さんはともかくシンはなにをするかわかりませんので…」
「いやそんなことないから…!ね、ないですよね!?」
「そうだな…」
必死になる姿が可愛くてつい嘘をつきたくなったが正直に答えておこう。
なんか可哀想だし。
「ならいいんですけど…」
納得していない表情だな…
「あれ、三人でなに話してるの~?」
「兄さん!」
「カイ…」
廊下だから通ってもおかしくはないのだが鍛錬場に近い場所にいるとは珍しい。
騎士であるシンはともかく。
にしても二人の反応の差…
「あれ、なんでカシアーナここにいるの~?」
「シンがちゃんとやれてるか心配で!」
「シンだからね~」
「シンだからです」
「え、どういうこと??」
なんかこの兄妹仲良いのか悪いのかわからないな…
悪くはないのだろうけど。
兄さんとこういう会話することなんてないからな…
基本、仕事の話ばかりだ。
「とりあえずシンはさっさと鍛錬に励みな~?」
「ですね」
「カシアーナはどうするの~?暇なの~?」
「暇です!」
カシアーナは何かを期待したような表情になる。
「ならルーンと散歩でもしてきたら~?」
「「え」」
「それとも例のカレとデート?」
ニヤリと笑いながら聞いている…悪い笑顔。
「兄さんなんでそれ…!っていうか違いますから!い、行けばいいんですよね、行けば!」
「行きたくないか?」
「別に、兄さんの頼み?ですから!いいです!」
真っ赤な顔で否定しているカシアーナはなんだか酷い言い方で私との散歩を承諾したきがする…
「そっか~。たまには運動しないとだよ~?あと歩いてればカレに」
「あー、もううるさいです!行ってきます!行きましょう魔王様!」
なんだか微笑ましい兄妹だな…
とにかく私も久しく体を動かしていないからな、散歩とはいえど多少の運動にはなるだろう。
小魔王達はそれぞれのもつ城のどこかにはいるはずだが捜してまで話すようなことも用事もない。
「なにしてるんですか?」
鎧を纏った男、シンに声をかけられる。(シンは私のいる魔王城の騎士)
シンはカイの双子の弟だ。茶髪だが目の色はカイと同じだ。
「シン、この人は?」
そんなシンの横に見慣れない小柄な女性が立っていた。
長い茶髪を後ろで纏めている緑目の女性だ。
「ああ、こいつは」
「こいつ?」
「…カシアーナ、は俺の妹です」
さらに兄妹がいたのか…
「よろしくな、カシアーナ」
「貴女誰」
「こら失礼だぞ!」
「シンは黙れ」
「はい」
あ、カシアーナというやつはどちらかというとカイに似たのだな。
「我の名はルーン。大一神魔王、といえばわかるか?」
「ああ、貴女が魔王様でしたか!大変失礼したしました!」
頭を下げ謝る姿に好感が持てる。
しかしどちらに似ているのかわからなくなったな…まぁいいか。
「カシアーナはなぜここに?」
「シンと兄さんの様子を見に。兄さんはともかくシンはなにをするかわかりませんので…」
「いやそんなことないから…!ね、ないですよね!?」
「そうだな…」
必死になる姿が可愛くてつい嘘をつきたくなったが正直に答えておこう。
なんか可哀想だし。
「ならいいんですけど…」
納得していない表情だな…
「あれ、三人でなに話してるの~?」
「兄さん!」
「カイ…」
廊下だから通ってもおかしくはないのだが鍛錬場に近い場所にいるとは珍しい。
騎士であるシンはともかく。
にしても二人の反応の差…
「あれ、なんでカシアーナここにいるの~?」
「シンがちゃんとやれてるか心配で!」
「シンだからね~」
「シンだからです」
「え、どういうこと??」
なんかこの兄妹仲良いのか悪いのかわからないな…
悪くはないのだろうけど。
兄さんとこういう会話することなんてないからな…
基本、仕事の話ばかりだ。
「とりあえずシンはさっさと鍛錬に励みな~?」
「ですね」
「カシアーナはどうするの~?暇なの~?」
「暇です!」
カシアーナは何かを期待したような表情になる。
「ならルーンと散歩でもしてきたら~?」
「「え」」
「それとも例のカレとデート?」
ニヤリと笑いながら聞いている…悪い笑顔。
「兄さんなんでそれ…!っていうか違いますから!い、行けばいいんですよね、行けば!」
「行きたくないか?」
「別に、兄さんの頼み?ですから!いいです!」
真っ赤な顔で否定しているカシアーナはなんだか酷い言い方で私との散歩を承諾したきがする…
「そっか~。たまには運動しないとだよ~?あと歩いてればカレに」
「あー、もううるさいです!行ってきます!行きましょう魔王様!」
なんだか微笑ましい兄妹だな…
とにかく私も久しく体を動かしていないからな、散歩とはいえど多少の運動にはなるだろう。
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
【1話完結】あなたの恋人は毎夜わたしのベッドで寝てますよ。
ariya
ファンタジー
ソフィア・ラテットは、婚約者アレックスから疎まれていた。
彼の傍らには、いつも愛らしい恋人リリアンヌ。
婚約者の立場として注意しても、アレックスは聞く耳を持たない。
そして迎えた学園卒業パーティー。
ソフィアは公衆の面前で婚約破棄を言い渡される。
ガッツポーズを決めるリリアンヌ。
そのままアレックスに飛び込むかと思いきや――
彼女が抱きついた先は、ソフィアだった。
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
私も処刑されたことですし、どうか皆さま地獄へ落ちてくださいね。
火野村志紀
恋愛
あなた方が訪れるその時をお待ちしております。
王宮医官長のエステルは、流行り病の特効薬を第四王子に服用させた。すると王子は高熱で苦しみ出し、エステルを含めた王宮医官たちは罪人として投獄されてしまう。
そしてエステルの婚約者であり大臣の息子のブノワは、エステルを口汚く罵り婚約破棄をすると、王女ナデージュとの婚約を果たす。ブノワにとって、優秀すぎるエステルは以前から邪魔な存在だったのだ。
エステルは貴族や平民からも悪女、魔女と罵られながら処刑された。
それがこの国の終わりの始まりだった。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------