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「ひどいです、そんな風に勝手に決めつけないで下さい!俺、ゲイとか同性愛とかよくわかんないけど、でも、俺は先輩が好きです。だからそんな風に突き放されたら、俺……!」
感情が高ぶって、涙があふれてきた。
桜田は驚いた様子で、祐樹の涙を優しく指で拭ってくれた。
「祐樹の『好き』は、どういう『好き』?」
「えっ……?」
「僕も祐樹のことが好きだけど、祐樹の『好き』と僕の『好き』はきっと違うんだ、だから……」
桜田は祐樹の涙を拭った親指を、自分の口の中に入れ、なめた。
祐樹は、体の芯が疼くような感覚を覚える。
「だから、君はもっと僕のことを怖がらなきゃ、ダメだよ」
桜田は祐樹の首の後ろに手を差し入れた。桜田の端正な容姿が目前に迫る。
一瞬で唇を奪われた。
「!」
息ができない苦しさに耐えかねて開いた隙間から舌を入れられた。そのまま口内を蹂躙される。
(うそ……)
祐樹の頭の中が、真っ白になった。
桜田の顔がゆっくりと離れていく。二人の口から銀の糸が引いて切れた。
「……僕の『好き』は、こういう『好き』なんだ」
祐樹は顔を真っ赤にする。
桜田は自嘲めいた笑みを浮かべて、少し癖のある髪をかき上げた。
その仕草に、再び突き放される予感がした。
「だからちゃんと、怖がって。僕から逃げて。今なら逃げられるから」
桜田は苦しそうにそう言った。
(やっぱり……!)
祐樹は必死の思いで、桜田の両腕をつかんで揺すった。
「嫌です!もっと……!」
「え?」
「もっと教えてください、先輩の『好き』を!全部、全部……して、下さい」
桜田は目を見開いた。
「祐樹……」
祐樹はこくりとうなずいた。
桜田の長い指が祐樹の首筋から鎖骨を撫でる。
「本気で言ってるのか?僕はきっと……止められないよ?」
答える間もなく、ソファに押し倒された。
綺麗な指が祐樹のシャツのボタンをひとつひとつ、外していった。ベルトを外され、ズボンを脱がされる。
ボクサーパンツ越しに、既に硬くなっている部分を見られ、祐樹は居た堪れない心地になる。
だが、
「驚いたな、こんな風になってたのか」
その声音に安堵の響きがあって、祐樹の胸がじんとした。
桜田に安心してもらえただろうか。
「線」を引かないでほしい。「違う」なんて言わないでほしい。
「せ、先輩みたいな綺麗な人にこんなことされたら、誰だって反応します、男だって……」
「祐樹は優しいな」
布越しに屹立を撫でられた。祐樹は思わず声を漏らす。
「あ……っ」
「可愛い声だね」
耳元に囁かれ、祐樹はとろけそうになる。ボクサーパンツに手をかけられ、下される。ぶるりと出てきたそれは直に握られ、ぐんと硬さをました。
桜田はチェストに手を伸ばし、縦長のボトルをとった。
ボトルを祐樹の腹の上に傾ける。
どろりとしたローションが肌の上を流れる感触に、祐樹は身震いした。
再び唇を重ねられた。舌と舌が絡み合い、唾液を交換する。
その間に、桜田はボトルの中身を祐樹に塗りつけていく。
屹立に塗り込まれるローションの気持ちよさに祐樹は呼吸を荒くする。
桜田の手はやがて、屹立の根本のさらに奥へと伸びた。
後孔にぬめりを塗りつけられる。
突然、そんな場所を探られて祐樹はびっくりする。
「お、お尻の穴……?」
「男同士はね、ここを使うんだ」
感情が高ぶって、涙があふれてきた。
桜田は驚いた様子で、祐樹の涙を優しく指で拭ってくれた。
「祐樹の『好き』は、どういう『好き』?」
「えっ……?」
「僕も祐樹のことが好きだけど、祐樹の『好き』と僕の『好き』はきっと違うんだ、だから……」
桜田は祐樹の涙を拭った親指を、自分の口の中に入れ、なめた。
祐樹は、体の芯が疼くような感覚を覚える。
「だから、君はもっと僕のことを怖がらなきゃ、ダメだよ」
桜田は祐樹の首の後ろに手を差し入れた。桜田の端正な容姿が目前に迫る。
一瞬で唇を奪われた。
「!」
息ができない苦しさに耐えかねて開いた隙間から舌を入れられた。そのまま口内を蹂躙される。
(うそ……)
祐樹の頭の中が、真っ白になった。
桜田の顔がゆっくりと離れていく。二人の口から銀の糸が引いて切れた。
「……僕の『好き』は、こういう『好き』なんだ」
祐樹は顔を真っ赤にする。
桜田は自嘲めいた笑みを浮かべて、少し癖のある髪をかき上げた。
その仕草に、再び突き放される予感がした。
「だからちゃんと、怖がって。僕から逃げて。今なら逃げられるから」
桜田は苦しそうにそう言った。
(やっぱり……!)
祐樹は必死の思いで、桜田の両腕をつかんで揺すった。
「嫌です!もっと……!」
「え?」
「もっと教えてください、先輩の『好き』を!全部、全部……して、下さい」
桜田は目を見開いた。
「祐樹……」
祐樹はこくりとうなずいた。
桜田の長い指が祐樹の首筋から鎖骨を撫でる。
「本気で言ってるのか?僕はきっと……止められないよ?」
答える間もなく、ソファに押し倒された。
綺麗な指が祐樹のシャツのボタンをひとつひとつ、外していった。ベルトを外され、ズボンを脱がされる。
ボクサーパンツ越しに、既に硬くなっている部分を見られ、祐樹は居た堪れない心地になる。
だが、
「驚いたな、こんな風になってたのか」
その声音に安堵の響きがあって、祐樹の胸がじんとした。
桜田に安心してもらえただろうか。
「線」を引かないでほしい。「違う」なんて言わないでほしい。
「せ、先輩みたいな綺麗な人にこんなことされたら、誰だって反応します、男だって……」
「祐樹は優しいな」
布越しに屹立を撫でられた。祐樹は思わず声を漏らす。
「あ……っ」
「可愛い声だね」
耳元に囁かれ、祐樹はとろけそうになる。ボクサーパンツに手をかけられ、下される。ぶるりと出てきたそれは直に握られ、ぐんと硬さをました。
桜田はチェストに手を伸ばし、縦長のボトルをとった。
ボトルを祐樹の腹の上に傾ける。
どろりとしたローションが肌の上を流れる感触に、祐樹は身震いした。
再び唇を重ねられた。舌と舌が絡み合い、唾液を交換する。
その間に、桜田はボトルの中身を祐樹に塗りつけていく。
屹立に塗り込まれるローションの気持ちよさに祐樹は呼吸を荒くする。
桜田の手はやがて、屹立の根本のさらに奥へと伸びた。
後孔にぬめりを塗りつけられる。
突然、そんな場所を探られて祐樹はびっくりする。
「お、お尻の穴……?」
「男同士はね、ここを使うんだ」
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