68 / 71
[番外編] 最後の仕事(21)※
しおりを挟む
熱の塊が、サギトにずぶりと押し込められた。
彼の形に肉洞が広がり、サギトはグレアムを飲み込んでいく。欲しがっていたサギトの体は、挿入に悦び彼をしゃぶるように蠢いてしまう。自身のそんな反応があまりに猥褻でいたたまれない。
グレアムが耐えるようにうめく。
「くっ、すごい、お前ん中……」
ずぶずぶと奥まで沈められた。サギトの中にグレアムの灼熱がある。自分の中を彼の情熱でいっぱいに埋められ、サギトの心は恥じらいながらもじんじんと痺れた。
先端まで引き抜かれ、また一気に突かれた。
その圧と熱にサギトの背中が震えた。
「はっ、ああ……っ!」
グレアムが腰を緩やかに揺すぶり始める。揺すられるたびにサギトは気持ちよさにとろけた。
下腹部が温かい。とても気持ちがいい。
グレアムが腰を揺すりながら、後ろからサギトの胸に手を回して、そこにある桃色の真珠のようなものをつまむ。
「やっ……それっ……だめっ……」
挿入されながら胸をいじられることに、サギトは弱い。いじられるたびにきゅっと後孔を締め付けてしまう。
グレアムが締め付けの刺激をこらえるように、熱く息を漏らす。
「サギトの可愛い乳首と可愛い穴は連動してるんだよな……」
「へ、変なこと言うな……っ」
「どっちも全部、俺のものだ。サギトの体中全部、俺の宝物だ」
「っ……」
艶めいた甘い声音で言われ、サギトは言葉に詰まる。くりくりと乳首をもてあそばれ、幾度もグレアムを中で締めてしまう、卑猥な穴。その度にグレアムが堪えるように息を漏らす。その吐息にも乱される。
「やっ……、ああ……っ、んっ、あっ、あ……っ!」
グレアムはサギトの上半身を持ち上げて、自分の上に座らせた。
しっかりと結合したまま。
「えっ、あっ……」
グレアムのものを飲み込んだまま、グレアムの上に座っている。
自らの体重で、グレアムの杭が奥深くまで突き刺さった。根本まで穿たれて、その大きさをはっきりと感じた。動かしていないのに、ただグレアムをそこに埋めているだけで、サギトの体は快感を感じてしまう。
「この体勢、嫌か?」
背後からグレアムが問いかける。
サギトの細い背中は、グレアムの硬く分厚い筋肉質な体とぴったり密着していた。
包み込まれるような安心感。
「う、い、嫌じゃないが……」
(そういえばあの時も……)
初めてグレアムに「抜き方」を教わった時のことを思い出した。あの時もこうやって彼に背中を包み込まれていた。
「一緒だな、あの時と」
グレアムの吐息が首元にかかった。彼も同じことを思い出したようだ。サギトは赤くなってこくんとうなずく。
でもあの頃よりグレアムはずっと立派な体になっていて、自分との体格差も開いていて。
まるで男女のような体格差だ、と思ったら、なぜか身体中が沸騰しそうなほど熱くなった。
彼の形に肉洞が広がり、サギトはグレアムを飲み込んでいく。欲しがっていたサギトの体は、挿入に悦び彼をしゃぶるように蠢いてしまう。自身のそんな反応があまりに猥褻でいたたまれない。
グレアムが耐えるようにうめく。
「くっ、すごい、お前ん中……」
ずぶずぶと奥まで沈められた。サギトの中にグレアムの灼熱がある。自分の中を彼の情熱でいっぱいに埋められ、サギトの心は恥じらいながらもじんじんと痺れた。
先端まで引き抜かれ、また一気に突かれた。
その圧と熱にサギトの背中が震えた。
「はっ、ああ……っ!」
グレアムが腰を緩やかに揺すぶり始める。揺すられるたびにサギトは気持ちよさにとろけた。
下腹部が温かい。とても気持ちがいい。
グレアムが腰を揺すりながら、後ろからサギトの胸に手を回して、そこにある桃色の真珠のようなものをつまむ。
「やっ……それっ……だめっ……」
挿入されながら胸をいじられることに、サギトは弱い。いじられるたびにきゅっと後孔を締め付けてしまう。
グレアムが締め付けの刺激をこらえるように、熱く息を漏らす。
「サギトの可愛い乳首と可愛い穴は連動してるんだよな……」
「へ、変なこと言うな……っ」
「どっちも全部、俺のものだ。サギトの体中全部、俺の宝物だ」
「っ……」
艶めいた甘い声音で言われ、サギトは言葉に詰まる。くりくりと乳首をもてあそばれ、幾度もグレアムを中で締めてしまう、卑猥な穴。その度にグレアムが堪えるように息を漏らす。その吐息にも乱される。
「やっ……、ああ……っ、んっ、あっ、あ……っ!」
グレアムはサギトの上半身を持ち上げて、自分の上に座らせた。
しっかりと結合したまま。
「えっ、あっ……」
グレアムのものを飲み込んだまま、グレアムの上に座っている。
自らの体重で、グレアムの杭が奥深くまで突き刺さった。根本まで穿たれて、その大きさをはっきりと感じた。動かしていないのに、ただグレアムをそこに埋めているだけで、サギトの体は快感を感じてしまう。
「この体勢、嫌か?」
背後からグレアムが問いかける。
サギトの細い背中は、グレアムの硬く分厚い筋肉質な体とぴったり密着していた。
包み込まれるような安心感。
「う、い、嫌じゃないが……」
(そういえばあの時も……)
初めてグレアムに「抜き方」を教わった時のことを思い出した。あの時もこうやって彼に背中を包み込まれていた。
「一緒だな、あの時と」
グレアムの吐息が首元にかかった。彼も同じことを思い出したようだ。サギトは赤くなってこくんとうなずく。
でもあの頃よりグレアムはずっと立派な体になっていて、自分との体格差も開いていて。
まるで男女のような体格差だ、と思ったら、なぜか身体中が沸騰しそうなほど熱くなった。
4
↓第9回BL小説大賞奨励賞いただけました
忘れられた王子は剣闘士奴隷に愛を乞う
忘れられた王子は剣闘士奴隷に愛を乞う
お気に入りに追加
1,226
あなたにおすすめの小説

【完結】I adore you
ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。
そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。
※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。


もしかして俺の人生って詰んでるかもしれない
バナナ男さん
BL
唯一の仇名が《 根暗の根本君 》である地味男である< 根本 源 >には、まるで王子様の様なキラキラ幼馴染< 空野 翔 >がいる。
ある日、そんな幼馴染と仲良くなりたいカースト上位女子に呼び出され、金魚のフンと言われてしまい、改めて自分の立ち位置というモノを冷静に考えたが……あれ?なんか俺達っておかしくない??
イケメンヤンデレ男子✕地味な平凡男子のちょっとした日常の一コマ話です。
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!

パラレルワールドの世界で俺はあなたに嫌われている
いちみやりょう
BL
彼が負傷した隊員を庇って敵から剣で斬られそうになった時、自然と体が動いた。
「ジル!!!」
俺の体から血飛沫が出るのと、隊長が俺の名前を叫んだのは同時だった。
隊長はすぐさま敵をなぎ倒して、俺の体を抱き寄せてくれた。
「ジル!」
「……隊長……お怪我は……?」
「……ない。ジルが庇ってくれたからな」
隊長は俺の傷の具合でもう助からないのだと、悟ってしまったようだ。
目を細めて俺を見て、涙を耐えるように不器用に笑った。
ーーーー
『愛してる、ジル』
前の世界の隊長の声を思い出す。
この世界の貴方は俺にそんなことを言わない。
だけど俺は、前の世界にいた時の貴方の優しさが忘れられない。
俺のことを憎んで、俺に冷たく当たっても俺は貴方を信じたい。

騎士団で一目惚れをした話
菫野
BL
ずっと側にいてくれた美形の幼馴染×主人公
憧れの騎士団に見習いとして入団した主人公は、ある日出会った年上の騎士に一目惚れをしてしまうが妻子がいたようで爆速で失恋する。

アルファな俺が最推しを救う話〜どうして俺が受けなんだ?!〜
車不
BL
5歳の誕生日に階段から落ちて頭を打った主人公は、自身がオメガバースの世界を舞台にしたBLゲームに転生したことに気づく。「よりにもよってレオンハルトに転生なんて…悪役じゃねぇか!!待てよ、もしかしたらゲームで死んだ最推しの異母兄を助けられるかもしれない…」これは第二の性により人々の人生や生活が左右される世界に疑問を持った主人公が、最推しの死を阻止するために奮闘する物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる