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第13話 魔女の夫 ②
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ヴィネとラミアも同調する。
「ああ、童貞はないな。ジジイよりないな……」
「そうだね。初めての相手が童貞なんて、ウスト君がかわいそうだ……」
「っ……!!」
サマエルが目をむいた。今まで見た中で、一番怖い顔をしていた。
有珠斗を神子と思って拘束していたときよりもっと怖い。強烈な殺気がほとばしる。
追い打ちをかけるように、オライが言う。
「ぶっちゃけ、サマエル兄ちゃんより俺の方が童貞喪失早そうだよね~」
次の瞬間、馬車内部を紫色の電流がバチバチバチッと走った。
「くはっ!」
「いってえ!」
「いたたっ!」
バフォメットとヴィネとラミアが顔をしかめた。
ビュレトとオライ、つまり子供と有珠斗以外に電気攻撃を放ったらしい。火傷はしてないので静電気程度の威力なのだろうが。
しびれが収まり、攻撃をくらった父と弟二人がいきりたつ。
「こらサマエル、一番お兄ちゃんでしょう!父さんはそんな風に育てたつもりはありません!」
「すぐ暴力に訴えるって最低だね!サマエルのことどう思った?ウスト!」
ラミアに振られて有珠斗は口ごもる。
「え!?ええと、そ、そんなに怒るほどのことではないかな、とは思いました……」
「ほらウストも『そんなんだからチェリーなんだよ』だってさ!ウストに嫌われちまったなざまあみろ!」
「ちょ、ヴィネさん!僕、言ってません!一言も言ってませんそれ!」
「こんな暴力的万年童貞、絶対に嫌だよね、ウスト!」
サマエルは怒鳴る。
「俺だって夫役なんてごめんだ!心底どうでもいいから俺のいないところで話せ!貴様らがそいつを女にすればいい!」
――ズキリ
(あれ?あれれ?『ズキリ』?ズキリってなんだ?)
長い針で深々と刺し貫かれるような痛みを感じ、有珠斗は胸を抑える。
ヴィネとラミアがにやりと笑う。
「お、言ったな。よし一人ライバル減った」
「ふふ、この煽り耐性のなさがチェリーなんだよね」
二人がほくそ笑みながら何かを言っているが、有珠斗の耳には入らない。
周囲の音量が急に下がったように感じられた。
ただ胸が痛くて、苦しい。
有珠斗はズキズキと痛む胸を抑えて、首をかしげる。
(どうしたんだよ僕。サマエルさんは別に、ひどいことは言ってない。夫役がなんだか分からないけど、サマエルさんは僕の夫役をやりたくない、それだけ。それだけだ。なのになんでこんなに……)
こんなに、痛いんだろう?苦しいんだろう?
悲しいんだろう?
サマエルの苛立った声が響く。
「今そんなことを話している場合か!断罪の獣を放った聖統神子がこの街にいる!夜が明けたらまた誰かが断罪の獣にされる!」
サマエルの言葉に、有珠斗ははっと顔を上げる。
「またあのどろどろモンスターが!?」
しかも誰かが断罪の獣にされる、ということは、あのモンスターは元・人間ということだ。信じがたいおぞましさだ。
サマエルが唾棄するように言う。
「ターラ教の聖典の再現だ。ろくでもない茶番だ。背徳と認定された街には初日に一体、翌日に十二体、計十三体の断罪の獣が出現する。断罪の獣は三日三晩、虐殺の限りを尽くしたのちに神子によって討伐されて、人々のターラ教への信心を高めることに利用される。人々は地獄を見た後に救ってくれた神子を、あがめたてまつるようになる」
「そうであったな、サマエル。帰ってきた我らが嫁のあまりのチャーミングさに色めき立ってしまった」
バフォメットは背筋を正すと、第一ボタンをかけなおした。そもそもなぜ外したのか分からないが。
帽子かけからシルクハットをとると、かぶる。
「では、参ろうか、息子たち。魔男の仕事だ。人々を邪神から守ろうではないか」
兄弟たちの顔つきが変わる。一瞬で仕事モードに切り替わる感じ。
ゴロゴロしていたオライも飛び跳ねるように立ち上がった。
「よっし、悪党退治だ!腕がなるなぁ!」
「オライとビュレトは留守番だ」
「えー、なんでだよ座長!」
「我らが嫁を風呂にでも入れてやりなさい」
「あ、そっか、いつまでも神子くさいのもやだよね」
とオライは有珠斗を見る。
「あの、僕、僕も行きたいです!僕も戦います!」
有珠斗の申し出に、バフォメットは穏やかに首を振る。
「残念ながら、君はまだ戦力としては不足だ。あと、神子くさい」
「うっ……。すみません……!すぐ洗い落としますです!」
身だしなみの心得第一条は清潔であること、と両親に言い聞かせられてきた身として、反論の余地もなかった。
「俺、風呂わかしてくる!」
オライは元気よくドアから飛び出し、ケルベロスとビュレトもその後ろを追いかける。
「さてさて、断罪の獣二日目の前夜、どう対処するか……」
つぶやきながら座長も外に出ていく。
「じゃあ行きますか、人々を守りに。いい子で待っててね、ウスト」
「オライ相手ならウストの貞操も無事だろうしな」
軽口を叩き、有珠斗にウィンクをして次男と三男も外に。
最後、無言で出て行こうとするのはサマエルだった。
その無言の背中に、有珠斗は思わず声をかけた
「あ、さ、サマエルさん!」
サマエルが無表情で有珠斗に振り向く。
「なんだ」
眼力が怖い。
だが緊張しながらも、有珠斗は先ほどの会話の中で、内心「口出ししたい」と思っていたことを言う。
「あの、僕も童貞です!」
サマエルがあからさまに顔を引きつらせる。まずい、ドン引きされている。
「だから……どうした……」
まずい、ごもっともだ。でも伝えたい、これだけは。
「でも独身男子たるもの童貞が当然ですし、結婚前なのに非童貞であるほうが恥ずかしいことだと僕は思います!婚前交渉というのは、未来の伴侶への裏切りではないでしょうか?ヴィネさんとラミアさんに対して否定的な価値観なので、先ほどは言及を控えましたが!二人を傷つけてしまうかもしれませんし!」
「何が……言いたい……」
サマエルの顔は引きつったまま、というかますます引きつっている気がする。
聞かれて有珠斗も考える。何が言いたいのだろう、自分は。
ちょっと考えて、分かった。
「サマエルさんと結婚する人は、とても幸せだと思います!」
そうだ、これが言いたかったのだ、有珠斗は。
感じていたことを言葉にできたすがすがしさに、有珠斗はとびきりの笑顔になる。
「っ……」
サマエルの瞳が揺れる。うろたえているように見える。
と、その時、サマエルの握った右手が閃光を放った。
(魔法!?)
逆鱗に触れてなにかお仕置き的な魔法攻撃をされてしまうのか!?と有珠斗は頭を抱える。
「すす・すみません、お気を悪くしましたか!?」
だがすぐに閃光は収まった。
有珠斗はほっと一息つくが、サマエルは逆に狼狽している。
サマエルは右手のこぶしを恐る恐る開き、自分の手のひらを見て、息を飲む。
「な……!まさか、そんな……!」
わなわなと震える自分の右手に向かって、呆然とつぶやく。
手がどうしたのだろう。
「どうしたんですか?」
有珠斗が爪先立ちになって、その手をのぞき込もうとすると。
「見るな!」
怒られた。
右手の中身を隠すように握り、かなりだいぶとても怖い顔をしている。そして、
(あれ?赤い?)
心なしか、赤面しているように見えた。
サマエルは有珠斗から顔をそらし、右腕を下げた。そのこぶしにぐっと力を入れる。
パリン、と何かが割れる音がした。
サマエルのこぶしの指の隙間から、さらさらと光る砂がこぼれおちた。
(わ……)
幻想的な砂だった。
有珠斗はつかのま、その不思議な、金色銀色の砂に見惚れてしまう。サマエルの髪と瞳の色。
サマエルはそんな有珠斗をちらりと見て、しかめ面で目をそらす。美しい銀色の髪をかき上げ、しかめ面のまま馬車から出ていく。
一人残された有珠斗は、身をかがめる。
床に小さく積もった砂に手を伸ばした。
こんな綺麗なもの、ここに捨てておくなんてもったいない、と思った。
だが触れようとした瞬間。
「あっ」
砂は消えてなくなった。
有珠斗は物悲しくなる。
(消えてしまった……)
自分でも不思議なほど、その砂の消失が悲しかった。
◇ ◇ ◇
「ああ、童貞はないな。ジジイよりないな……」
「そうだね。初めての相手が童貞なんて、ウスト君がかわいそうだ……」
「っ……!!」
サマエルが目をむいた。今まで見た中で、一番怖い顔をしていた。
有珠斗を神子と思って拘束していたときよりもっと怖い。強烈な殺気がほとばしる。
追い打ちをかけるように、オライが言う。
「ぶっちゃけ、サマエル兄ちゃんより俺の方が童貞喪失早そうだよね~」
次の瞬間、馬車内部を紫色の電流がバチバチバチッと走った。
「くはっ!」
「いってえ!」
「いたたっ!」
バフォメットとヴィネとラミアが顔をしかめた。
ビュレトとオライ、つまり子供と有珠斗以外に電気攻撃を放ったらしい。火傷はしてないので静電気程度の威力なのだろうが。
しびれが収まり、攻撃をくらった父と弟二人がいきりたつ。
「こらサマエル、一番お兄ちゃんでしょう!父さんはそんな風に育てたつもりはありません!」
「すぐ暴力に訴えるって最低だね!サマエルのことどう思った?ウスト!」
ラミアに振られて有珠斗は口ごもる。
「え!?ええと、そ、そんなに怒るほどのことではないかな、とは思いました……」
「ほらウストも『そんなんだからチェリーなんだよ』だってさ!ウストに嫌われちまったなざまあみろ!」
「ちょ、ヴィネさん!僕、言ってません!一言も言ってませんそれ!」
「こんな暴力的万年童貞、絶対に嫌だよね、ウスト!」
サマエルは怒鳴る。
「俺だって夫役なんてごめんだ!心底どうでもいいから俺のいないところで話せ!貴様らがそいつを女にすればいい!」
――ズキリ
(あれ?あれれ?『ズキリ』?ズキリってなんだ?)
長い針で深々と刺し貫かれるような痛みを感じ、有珠斗は胸を抑える。
ヴィネとラミアがにやりと笑う。
「お、言ったな。よし一人ライバル減った」
「ふふ、この煽り耐性のなさがチェリーなんだよね」
二人がほくそ笑みながら何かを言っているが、有珠斗の耳には入らない。
周囲の音量が急に下がったように感じられた。
ただ胸が痛くて、苦しい。
有珠斗はズキズキと痛む胸を抑えて、首をかしげる。
(どうしたんだよ僕。サマエルさんは別に、ひどいことは言ってない。夫役がなんだか分からないけど、サマエルさんは僕の夫役をやりたくない、それだけ。それだけだ。なのになんでこんなに……)
こんなに、痛いんだろう?苦しいんだろう?
悲しいんだろう?
サマエルの苛立った声が響く。
「今そんなことを話している場合か!断罪の獣を放った聖統神子がこの街にいる!夜が明けたらまた誰かが断罪の獣にされる!」
サマエルの言葉に、有珠斗ははっと顔を上げる。
「またあのどろどろモンスターが!?」
しかも誰かが断罪の獣にされる、ということは、あのモンスターは元・人間ということだ。信じがたいおぞましさだ。
サマエルが唾棄するように言う。
「ターラ教の聖典の再現だ。ろくでもない茶番だ。背徳と認定された街には初日に一体、翌日に十二体、計十三体の断罪の獣が出現する。断罪の獣は三日三晩、虐殺の限りを尽くしたのちに神子によって討伐されて、人々のターラ教への信心を高めることに利用される。人々は地獄を見た後に救ってくれた神子を、あがめたてまつるようになる」
「そうであったな、サマエル。帰ってきた我らが嫁のあまりのチャーミングさに色めき立ってしまった」
バフォメットは背筋を正すと、第一ボタンをかけなおした。そもそもなぜ外したのか分からないが。
帽子かけからシルクハットをとると、かぶる。
「では、参ろうか、息子たち。魔男の仕事だ。人々を邪神から守ろうではないか」
兄弟たちの顔つきが変わる。一瞬で仕事モードに切り替わる感じ。
ゴロゴロしていたオライも飛び跳ねるように立ち上がった。
「よっし、悪党退治だ!腕がなるなぁ!」
「オライとビュレトは留守番だ」
「えー、なんでだよ座長!」
「我らが嫁を風呂にでも入れてやりなさい」
「あ、そっか、いつまでも神子くさいのもやだよね」
とオライは有珠斗を見る。
「あの、僕、僕も行きたいです!僕も戦います!」
有珠斗の申し出に、バフォメットは穏やかに首を振る。
「残念ながら、君はまだ戦力としては不足だ。あと、神子くさい」
「うっ……。すみません……!すぐ洗い落としますです!」
身だしなみの心得第一条は清潔であること、と両親に言い聞かせられてきた身として、反論の余地もなかった。
「俺、風呂わかしてくる!」
オライは元気よくドアから飛び出し、ケルベロスとビュレトもその後ろを追いかける。
「さてさて、断罪の獣二日目の前夜、どう対処するか……」
つぶやきながら座長も外に出ていく。
「じゃあ行きますか、人々を守りに。いい子で待っててね、ウスト」
「オライ相手ならウストの貞操も無事だろうしな」
軽口を叩き、有珠斗にウィンクをして次男と三男も外に。
最後、無言で出て行こうとするのはサマエルだった。
その無言の背中に、有珠斗は思わず声をかけた
「あ、さ、サマエルさん!」
サマエルが無表情で有珠斗に振り向く。
「なんだ」
眼力が怖い。
だが緊張しながらも、有珠斗は先ほどの会話の中で、内心「口出ししたい」と思っていたことを言う。
「あの、僕も童貞です!」
サマエルがあからさまに顔を引きつらせる。まずい、ドン引きされている。
「だから……どうした……」
まずい、ごもっともだ。でも伝えたい、これだけは。
「でも独身男子たるもの童貞が当然ですし、結婚前なのに非童貞であるほうが恥ずかしいことだと僕は思います!婚前交渉というのは、未来の伴侶への裏切りではないでしょうか?ヴィネさんとラミアさんに対して否定的な価値観なので、先ほどは言及を控えましたが!二人を傷つけてしまうかもしれませんし!」
「何が……言いたい……」
サマエルの顔は引きつったまま、というかますます引きつっている気がする。
聞かれて有珠斗も考える。何が言いたいのだろう、自分は。
ちょっと考えて、分かった。
「サマエルさんと結婚する人は、とても幸せだと思います!」
そうだ、これが言いたかったのだ、有珠斗は。
感じていたことを言葉にできたすがすがしさに、有珠斗はとびきりの笑顔になる。
「っ……」
サマエルの瞳が揺れる。うろたえているように見える。
と、その時、サマエルの握った右手が閃光を放った。
(魔法!?)
逆鱗に触れてなにかお仕置き的な魔法攻撃をされてしまうのか!?と有珠斗は頭を抱える。
「すす・すみません、お気を悪くしましたか!?」
だがすぐに閃光は収まった。
有珠斗はほっと一息つくが、サマエルは逆に狼狽している。
サマエルは右手のこぶしを恐る恐る開き、自分の手のひらを見て、息を飲む。
「な……!まさか、そんな……!」
わなわなと震える自分の右手に向かって、呆然とつぶやく。
手がどうしたのだろう。
「どうしたんですか?」
有珠斗が爪先立ちになって、その手をのぞき込もうとすると。
「見るな!」
怒られた。
右手の中身を隠すように握り、かなりだいぶとても怖い顔をしている。そして、
(あれ?赤い?)
心なしか、赤面しているように見えた。
サマエルは有珠斗から顔をそらし、右腕を下げた。そのこぶしにぐっと力を入れる。
パリン、と何かが割れる音がした。
サマエルのこぶしの指の隙間から、さらさらと光る砂がこぼれおちた。
(わ……)
幻想的な砂だった。
有珠斗はつかのま、その不思議な、金色銀色の砂に見惚れてしまう。サマエルの髪と瞳の色。
サマエルはそんな有珠斗をちらりと見て、しかめ面で目をそらす。美しい銀色の髪をかき上げ、しかめ面のまま馬車から出ていく。
一人残された有珠斗は、身をかがめる。
床に小さく積もった砂に手を伸ばした。
こんな綺麗なもの、ここに捨てておくなんてもったいない、と思った。
だが触れようとした瞬間。
「あっ」
砂は消えてなくなった。
有珠斗は物悲しくなる。
(消えてしまった……)
自分でも不思議なほど、その砂の消失が悲しかった。
◇ ◇ ◇
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