11 / 27
第6話 テント裏 ②
しおりを挟む
全ての盗品を持主に返還し、客たちがようやく帰って行った後。
オライは「はー」と息をつきながら地面に仰向けにひっくり返った。
「疲れた~。俺の事こき使い過ぎだよみんな」
「素晴らしいぞオライ。私はお前を信じていたぞ!」
口ひげ&黒眼鏡の座長が満面の笑みでオライをねぎらう。
その隣で銀髪美形のサマエルが不機嫌そうに腕を組んだ。
「ギリギリじゃないか、遅すぎる。客たちに無駄な気を使い過ぎて俺はクタクタになった」
「いやいや、全然気を使ってなかっただろー」
ツッコミを入れたのは褐色イケメンのヴィネだ。
有珠斗は無事に盗品が持ち主たちに戻ったことに喜びつつも、どうしても目の前の一家に物申したくて口を開いた。
「あの、一言よろしいでしょうか」
その瞬間。
座長とサマエルとヴィネが、一斉に有珠斗を 睨みつけた。
(えっ)
有珠斗はたじろぐ。
たった今まで、有珠斗はまるでその場にいないかのごとく扱われていたのに、「実はずっと警戒していた」みたいな視線を突然浴びたのである。
座長にいたってはわざわざ丸い黒眼鏡を額にあげ、青灰色の目で凄味をきかせている。
「あ、ええと、その」
強烈な睨みに有珠斗が口ごもると、三人は急に笑みを浮かべた。
一瞬前の「睨み」が見間違いだったと思ってしまいそうな豹変だ。
座長は額にあげた黒眼鏡を再び鼻まで下げると、シルクハットを取って丁寧にお辞儀をした。
「これはこれは、挨拶が遅れまして大変失礼いたしました。私は旅芸人一座、ペモティス・ファミリーの座長、バフォメット・カー・ペモティスと申すもの。お見受けするところ、オライを手伝ってここまで来て下さったご様子。なんとお礼を申し上げればよろしいか」
有珠斗はころころ変わる態度に困惑しつつも、気を取り直して言おうとしていたことを思い出す。
(なんなんだこの人たちは一体!でも言わねばならぬ、これだけは!)
「いえいえ、とんでもありません。それよりも僕が言いたいのはですね、十二歳の子供に盗賊団から盗品を奪い返しに向かわせるなんて、それは親のすることではないんじゃありませんか、ということです。兄のすることでもありません。明らかに危険ですし、これはもはや……、すでに……、この単語を使うことははばかられますが、しかしはっきり言わせていただければ!言ってしまいますよはっきり、僕はどうしても見逃すことができませんから!」
サマエルがイライラした口調で先を促す。
「さっさとはっきり言え!」
「『児童虐待』!児童虐待に等しいのではないかと、僕は思うわけです!」
場が静まった。
口をつぐみ無言となった二人の兄と父を尻目に、オライだけは感激した様子だ。
「ウストはいいこと言うなぁ!ほんとまったくその通りだよね!」
座長、バフォメットは「なるほど」と真剣な顔つきでつぶやいた。
そして「こちらに来なさい」と静かな口調でオライを手招きした。
脇にやってきたオライの肩に手を置くと、バフォメットは、黒眼鏡の下から有珠斗の目をまっすぐ見つめた。
有珠斗は若干の緊張を覚えながら、相手の言葉を待つ。
バフォメットは言った。
「しかしオライは、十二歳ではありません。彼は三十四歳の立派な成人男性です」
(え……)
予想外すぎる言葉に思考が止まってしまった有珠斗の目の前、オライが「はあっ!?」と素っ頓狂な声を上げた。
「なに言ってんの!?俺は三十四歳でも五百歳でもない、普通に見たまんま十二さ……」
言いかけたオライの口を、バフォメットの手がふさぐ。オライはもごもごと口を封じられる。
「と、いうわけですので、児童虐待は誤解でございます、ウストさんとやら」
「ちょ、ちょっと待って下さい、本人否定してるじゃないですか!ごまかされませんよ、絶対にウソでしょう!」
有珠斗はサマエルとヴィネのほうを見る。サマエルは無表情で有珠斗を睨みつけると、
「………………………………………………三十四歳だ」
「いや間が長い!今、間がありましたよね?結構、長めの間がありましたよ!ねえヴィネさん」
ヴィネは空を振り仰いだ。まぶしげに手を青空にかざし、
「三十四歳、だな。うん、オライは三十四歳だ!」
「思いっきり目をそらしてるじゃないですかぁ!」
(なんて家族だ、まさかこんなふざけた嘘でごまかそうとするなんて!)
有珠斗が目の前の一家の想像を絶する卑怯さにショックを受けていると、女性の声が聞こえた。
「バフォメット、あなたまだこんなところに!サマエルさんたちもいつまで外にいるの!下っ端ばっかり働かせて、主役たちがまったくもう!ほら早くテントの中に、あと五分で開演よ!」
見れば女性が、赤子を抱えて立っていた。
ウェーブする黒髪を腰まで伸ばした、黒い瞳の絶世の美女、なのだが、そのあまりの露出度の高さに有珠斗はうろたえる。
「あわわわわわわ」
豊満な胸と尻をビキニ水着のようなもので隠し、むき出しのへその下には、透ける布地の巻きスカート。
頭と首と腕と足に、金銀宝石のアクセサリーをジャラジャラと身に着けたそのスタイルはいわゆる「踊り子」のものだろう。
バフォメットが急に鼻の下を伸ばして女性に駆け寄り、その肩に腕を回す。
「キャンディ!愛しの我が妻!ごめんね今行くよ。ほら息子たちも、早く早く」
ヴィネは伸びをして首を回した。
「よっしゃ、一仕事行くかぁ。ちびっこ達が待ってるしな!」
サマエルは有珠斗のほうに鋭い一瞥をくれてから、ふいっと顔を背けて無言ですたすたとテントに向かう。
オライは、目のやり場に困っている有珠斗を面白そうに見上げて小声で教えてくれた。
「父ちゃんの四番目の奥さんのキャンディだよ!いい女だろ~」
「よ、四番目……」
「うん、前の三人はみんな男作って逃げちゃった、俺の母ちゃんとかね!今度こそ逃げられないといいんだけど。キャンディが抱っこしてるのが弟のビュレト、一歳だよ」
オライは女性の手の中の赤子を指さす。愛くるしい黒い瞳の赤子は、犬の着ぐるみ姿だ。子犬を模した、たれ耳と目鼻のついたフードをかぶっている。
オライにとっては腹違いの弟、ということだろう。この兄弟の顔つきが全員違う理由が分かって来た。みんな母親が違うのだ。
オライは座長たちがテントの中に入っていくのを横目で確認した。
そしてこっそりと、ポケットからチケットらしき四角い紙片を取り出して有珠斗に差し出した。
「ね、せっかくだから公演見ていってよ。俺も出演しなきゃだから一緒に鑑賞はできないけど、終わったらあとで話しよう。ウストのことちゃんとみんなに紹介するから。今ちょっとみんな警戒しちゃってるけど、話せば分かってくれると思う。行くとこなくて困ってるんだろ?」
有珠斗はオライの気遣いに感激する。
(なんていい子なんだ!)
「う、ありがとうございます」
「じゃあまた後でね!」
オライは手を振って軽やかにかけていった。
◇ ◇ ◇
オライは「はー」と息をつきながら地面に仰向けにひっくり返った。
「疲れた~。俺の事こき使い過ぎだよみんな」
「素晴らしいぞオライ。私はお前を信じていたぞ!」
口ひげ&黒眼鏡の座長が満面の笑みでオライをねぎらう。
その隣で銀髪美形のサマエルが不機嫌そうに腕を組んだ。
「ギリギリじゃないか、遅すぎる。客たちに無駄な気を使い過ぎて俺はクタクタになった」
「いやいや、全然気を使ってなかっただろー」
ツッコミを入れたのは褐色イケメンのヴィネだ。
有珠斗は無事に盗品が持ち主たちに戻ったことに喜びつつも、どうしても目の前の一家に物申したくて口を開いた。
「あの、一言よろしいでしょうか」
その瞬間。
座長とサマエルとヴィネが、一斉に有珠斗を 睨みつけた。
(えっ)
有珠斗はたじろぐ。
たった今まで、有珠斗はまるでその場にいないかのごとく扱われていたのに、「実はずっと警戒していた」みたいな視線を突然浴びたのである。
座長にいたってはわざわざ丸い黒眼鏡を額にあげ、青灰色の目で凄味をきかせている。
「あ、ええと、その」
強烈な睨みに有珠斗が口ごもると、三人は急に笑みを浮かべた。
一瞬前の「睨み」が見間違いだったと思ってしまいそうな豹変だ。
座長は額にあげた黒眼鏡を再び鼻まで下げると、シルクハットを取って丁寧にお辞儀をした。
「これはこれは、挨拶が遅れまして大変失礼いたしました。私は旅芸人一座、ペモティス・ファミリーの座長、バフォメット・カー・ペモティスと申すもの。お見受けするところ、オライを手伝ってここまで来て下さったご様子。なんとお礼を申し上げればよろしいか」
有珠斗はころころ変わる態度に困惑しつつも、気を取り直して言おうとしていたことを思い出す。
(なんなんだこの人たちは一体!でも言わねばならぬ、これだけは!)
「いえいえ、とんでもありません。それよりも僕が言いたいのはですね、十二歳の子供に盗賊団から盗品を奪い返しに向かわせるなんて、それは親のすることではないんじゃありませんか、ということです。兄のすることでもありません。明らかに危険ですし、これはもはや……、すでに……、この単語を使うことははばかられますが、しかしはっきり言わせていただければ!言ってしまいますよはっきり、僕はどうしても見逃すことができませんから!」
サマエルがイライラした口調で先を促す。
「さっさとはっきり言え!」
「『児童虐待』!児童虐待に等しいのではないかと、僕は思うわけです!」
場が静まった。
口をつぐみ無言となった二人の兄と父を尻目に、オライだけは感激した様子だ。
「ウストはいいこと言うなぁ!ほんとまったくその通りだよね!」
座長、バフォメットは「なるほど」と真剣な顔つきでつぶやいた。
そして「こちらに来なさい」と静かな口調でオライを手招きした。
脇にやってきたオライの肩に手を置くと、バフォメットは、黒眼鏡の下から有珠斗の目をまっすぐ見つめた。
有珠斗は若干の緊張を覚えながら、相手の言葉を待つ。
バフォメットは言った。
「しかしオライは、十二歳ではありません。彼は三十四歳の立派な成人男性です」
(え……)
予想外すぎる言葉に思考が止まってしまった有珠斗の目の前、オライが「はあっ!?」と素っ頓狂な声を上げた。
「なに言ってんの!?俺は三十四歳でも五百歳でもない、普通に見たまんま十二さ……」
言いかけたオライの口を、バフォメットの手がふさぐ。オライはもごもごと口を封じられる。
「と、いうわけですので、児童虐待は誤解でございます、ウストさんとやら」
「ちょ、ちょっと待って下さい、本人否定してるじゃないですか!ごまかされませんよ、絶対にウソでしょう!」
有珠斗はサマエルとヴィネのほうを見る。サマエルは無表情で有珠斗を睨みつけると、
「………………………………………………三十四歳だ」
「いや間が長い!今、間がありましたよね?結構、長めの間がありましたよ!ねえヴィネさん」
ヴィネは空を振り仰いだ。まぶしげに手を青空にかざし、
「三十四歳、だな。うん、オライは三十四歳だ!」
「思いっきり目をそらしてるじゃないですかぁ!」
(なんて家族だ、まさかこんなふざけた嘘でごまかそうとするなんて!)
有珠斗が目の前の一家の想像を絶する卑怯さにショックを受けていると、女性の声が聞こえた。
「バフォメット、あなたまだこんなところに!サマエルさんたちもいつまで外にいるの!下っ端ばっかり働かせて、主役たちがまったくもう!ほら早くテントの中に、あと五分で開演よ!」
見れば女性が、赤子を抱えて立っていた。
ウェーブする黒髪を腰まで伸ばした、黒い瞳の絶世の美女、なのだが、そのあまりの露出度の高さに有珠斗はうろたえる。
「あわわわわわわ」
豊満な胸と尻をビキニ水着のようなもので隠し、むき出しのへその下には、透ける布地の巻きスカート。
頭と首と腕と足に、金銀宝石のアクセサリーをジャラジャラと身に着けたそのスタイルはいわゆる「踊り子」のものだろう。
バフォメットが急に鼻の下を伸ばして女性に駆け寄り、その肩に腕を回す。
「キャンディ!愛しの我が妻!ごめんね今行くよ。ほら息子たちも、早く早く」
ヴィネは伸びをして首を回した。
「よっしゃ、一仕事行くかぁ。ちびっこ達が待ってるしな!」
サマエルは有珠斗のほうに鋭い一瞥をくれてから、ふいっと顔を背けて無言ですたすたとテントに向かう。
オライは、目のやり場に困っている有珠斗を面白そうに見上げて小声で教えてくれた。
「父ちゃんの四番目の奥さんのキャンディだよ!いい女だろ~」
「よ、四番目……」
「うん、前の三人はみんな男作って逃げちゃった、俺の母ちゃんとかね!今度こそ逃げられないといいんだけど。キャンディが抱っこしてるのが弟のビュレト、一歳だよ」
オライは女性の手の中の赤子を指さす。愛くるしい黒い瞳の赤子は、犬の着ぐるみ姿だ。子犬を模した、たれ耳と目鼻のついたフードをかぶっている。
オライにとっては腹違いの弟、ということだろう。この兄弟の顔つきが全員違う理由が分かって来た。みんな母親が違うのだ。
オライは座長たちがテントの中に入っていくのを横目で確認した。
そしてこっそりと、ポケットからチケットらしき四角い紙片を取り出して有珠斗に差し出した。
「ね、せっかくだから公演見ていってよ。俺も出演しなきゃだから一緒に鑑賞はできないけど、終わったらあとで話しよう。ウストのことちゃんとみんなに紹介するから。今ちょっとみんな警戒しちゃってるけど、話せば分かってくれると思う。行くとこなくて困ってるんだろ?」
有珠斗はオライの気遣いに感激する。
(なんていい子なんだ!)
「う、ありがとうございます」
「じゃあまた後でね!」
オライは手を振って軽やかにかけていった。
◇ ◇ ◇
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説

うるせぇ!僕はスライム牧場を作るんで邪魔すんな!!
かかし
BL
強い召喚士であることが求められる国、ディスコミニア。
その国のとある侯爵の次男として生まれたミルコは他に類を見ない優れた素質は持っていたものの、どうしようもない事情により落ちこぼれや恥だと思われる存在に。
両親や兄弟の愛情を三歳の頃に失い、やがて十歳になって三ヶ月経ったある日。
自分の誕生日はスルーして兄弟の誕生を幸せそうに祝う姿に、心の中にあった僅かな期待がぽっきりと折れてしまう。
自分の価値を再認識したミルコは、悲しい決意を胸に抱く。
相棒のスライムと共に、名も存在も家族も捨てて生きていこうと…
のんびり新連載。
気まぐれ更新です。
BがLするまでかなり時間が掛かる予定ですので注意!
人外CPにはなりません
ストックなくなるまでは07:10に公開
3/10 コピペミスで1話飛ばしていたことが判明しました!申し訳ございません!!

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い

過食症の僕なんかが異世界に行ったって……
おがとま
BL
過食症の受け「春」は自身の醜さに苦しんでいた。そこに強い光が差し込み異世界に…?!
ではなく、神様の私欲の巻き添えをくらい、雑に異世界に飛ばされてしまった。まあそこでなんやかんやあって攻め「ギル」に出会う。ギルは街1番の鍛冶屋、真面目で筋肉ムキムキ。
凸凹な2人がお互いを意識し、尊敬し、愛し合う物語。


オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる
クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。

推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。

とある金持ち学園に通う脇役の日常~フラグより飯をくれ~
無月陸兎
BL
山奥にある全寮制男子校、桜白峰学園。食べ物目当てで入学した主人公は、学園の権力者『REGAL4』の一人、一条貴春の不興を買い、学園中からハブられることに。美味しい食事さえ楽しめれば問題ないと気にせず過ごしてたが、転入生の扇谷時雨がやってきたことで、彼の日常は波乱に満ちたものとなる──。
自分の親友となった時雨が学園の人気者たちに迫られるのを横目で見つつ、主人公は巻き込まれて恋人のフリをしたり、ゆるく立ちそうな恋愛フラグを避けようと奮闘する物語です。

囚われた元王は逃げ出せない
スノウ
BL
異世界からひょっこり召喚されてまさか国王!?でも人柄が良く周りに助けられながら10年もの間、国王に準じていた
そうあの日までは
忠誠を誓ったはずの仲間に王位を剥奪され次々と手篭めに
なんで俺にこんな事を
「国王でないならもう俺のものだ」
「僕をあなたの側にずっといさせて」
「君のいない人生は生きられない」
「私の国の王妃にならないか」
いやいや、みんな何いってんの?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる