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88.騎士の愛とスイーツの恋 ※
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目の前にあったジードの親指を軽く噛んだら、急に困ったような顔になる。
「ユウ。その……」
小さな声で、もう少し触れていいかと聞かれた。あんまり真剣だから、返事の代わりにキスを返す。重なる唇は涙を含んでも甘い。
「ユウは、泣いている姿も……綺麗だ」
「……興奮する?」
いつか聞いた言葉を思い出して聞いた。目を瞬いた騎士は少しだけ頬を赤く染めた。
一枚ずつ丁寧に服を脱がされる。何だか大切にしないと壊れてしまうとでも思っているみたいだ。肌に唇が優しく触れる。触れられた場所はすぐに熱を持って、体に甘い痺れが走った。鎖骨の下を柔らかく吸い上げられると、じんと下半身が疼く。
下着の中で張りつめたペニスは、先端からじわじわと先走りがこぼれている。大きな手で布の上から優しく擦られれば、びくびくと体が震えた。
「……ッ、あ、あ」
体が後ろに反りあがると、ちょうど乳首がジードの目の前に突き出される。小さな飴玉を転がすようにぺろりと舐められる。
「あッ! やめ……」
「こんなに健気に膨らんでるのに」
「……っ」
反論しようと思ってもちゅっと吸われたら、声が出ない。代わりに雄の先端からこぼれたものがある。もう片方も指で弄られているうちに、じんと甘い感覚が体の奥から湧き上がってくる。
「ジ、ジード」
触れてほしいのはそこじゃない。……ジードを感じたいのは、そこじゃないんだ。
ジードが上目遣いに俺を見た。その瞳の中にちらつくのは獣のような欲だ。口の中で転がした粒を甘く噛まれ、跳ねた体をそっと横にされる。俺の体を見下ろしながら、ジードが眉を寄せた。
「こんなに細くなった体に、無理はしたくない……。そう思うのに」
ジードの口から、甘いため息が漏れる。
「どうしても、ユウが欲しいんだ」
「……ジード、俺は簡単に壊れたりしないから」
手を伸ばすと、指と指を絡めてしっかりと握り返してくれる。
……今まで、こんなに誰かに求められたことがあったかな。ジードほど好きだと思った相手がいただろうか。
綺麗な碧の瞳を見るだけで心が震える。
ジードがゆっくりと俺に覆いかぶさってくる。均整の取れた体の重みを受け止めるのが嬉しい。
全て脱がされ優しく触れられて、俺の体は溶かされていく。太腿の内側の柔らかい部分に口づけられて逃げそうになれば、ペニスを熱い口中に含まれた。
「あッ! ジード! ……ぁっ! イクっ」
ねっとりとしゃぶるように舐め上げられたら、とても我慢なんかできない。すぐに達してしまった俺の精をジードは残らず飲み干した。体中が小刻みに震えたまま、爪先まで甘い痺れが止まらない。
「ユウ、絶対に傷つけはしないから」
金色の光を指に纏わせて、ジードの指が後孔の入り口に触れる。温かい流れが奥まで一巡りすると、今までとは違った感覚が生まれた。温かいだけじゃない。ひどく中が疼いて、肉襞がひくつく。
「ジ、ジード、これ、何?」
「ユウの中を綺麗にして、少しだけ温めた」
ジードは洗浄魔法をかけて、俺の体に負担がかからないようにしてくれたらしい。
じゃあ、この体の奥の疼きは、自分が勝手に求めているのだ。そう思うと、かっと頬が熱くなる。ジードの指が入ってくると、項垂れていたペニスがもう一度天を向く。ゆっくりと進む指を待っていたように中が蕩け始め、ジードの首に手を回した。コリッと指でつぶされた場所から甘い快感が走り、堪らず声が出る。
「……入れて、もっと。ゆ、指いれて」
「あぁ、もう……。こっちがもたない」
指を増やされ、中をこねられると何も考えられなくなる。ジードの指が何度も感じる部分をすりつぶし、俺の雄からは、だらだらと白濁が零れて腹を濡らした。ぐちゅぐちゅと水音が聞こえ、何本も指が中をかき回していく。ジードが噛みつくように口づけてくる。口の端からは唾液が、後孔からは粘液がとろりと糸を引いた。
「もう……、挿れる」
ジードがため息とともに両手で俺の膝裏を掴み、そそり立った太いペニスをぴたりと当てた。大きな雁首がぬち、と中に入り込んだかと思うとゆっくりと中を押し広げていく。久しぶりの剛直を、すぐに全部受け入れるのは無理だ。息が苦しくてつらい。それでも勝手に、自分の肉襞がジードに絡みつく。
「んっ! ……あッ!」
「ユウ……っ。狭いけど……すごく、いい」
耳に聞こえるのは、自分の嬌声とジードの堪えるような吐息だけ。弱い所を雁首で擦られると、体中が細かく震えた。
「あっ! あ! ……っあ」
「もうすぐ全部、入る」
剛直が根元まで入った体は、少しも動けない。ジードが俺の薄い腹を撫でた後に、宥めるように優しくキスをする。肩で息をしていると耳元で、少しずつ動くからと囁いてくる。
「こ! こわい、から」
「……大丈夫だから。泣くな」
怖くて勝手に涙がこぼれると、獣のように獰猛な瞳が見えた。
ああ、もう自分は戻れない。この男に貪られて、そして。
――……離れられなくなる。
ジードが互いに強く絡めあった指をシーツに押し付けて、抽挿をはじめた。次第に激しくなって快感が電流のように背中を走っていく。水音が立ち、引き抜いては奥へと突き上げられる。
「やあっ! ああああああ――――!」
最奥を突きあげられた瞬間に目の前が白くなって、がくがくと震えた。熱いものが中に叩きつけられる。今まで感じたことがないほど熱いうねりが体の奥に流れ込み、快感と魔力の両方がゆっくりと渦を巻く。胎の奥に受け取めたものが、ゆっくりと俺の中に沁み渡っていく。
ジードは俺の中から自分の剛直を抜こうとはしなかった。細かな震えがおさまらない俺に、何度もキスを繰り返す。互いに離れるのを惜しむかのように肉襞もジードに縋りついたままだ。俺は震える手を伸ばして、ジードの髪に触れ、頬に触れた。長い睫毛が揺れて、碧の瞳が俺を見る。
「二度と離れない」
「……うん」
蕩けるように微笑んで俺を抱きしめるジードが、何度も耳元で囁いた。
――愛してる、俺のユウ。
俺の騎士。異世界で見つけた俺の恋。
その優しい言葉を聞いているうちに体の力が抜けて、いつの間にか眠ってしまった。
「ユウ。その……」
小さな声で、もう少し触れていいかと聞かれた。あんまり真剣だから、返事の代わりにキスを返す。重なる唇は涙を含んでも甘い。
「ユウは、泣いている姿も……綺麗だ」
「……興奮する?」
いつか聞いた言葉を思い出して聞いた。目を瞬いた騎士は少しだけ頬を赤く染めた。
一枚ずつ丁寧に服を脱がされる。何だか大切にしないと壊れてしまうとでも思っているみたいだ。肌に唇が優しく触れる。触れられた場所はすぐに熱を持って、体に甘い痺れが走った。鎖骨の下を柔らかく吸い上げられると、じんと下半身が疼く。
下着の中で張りつめたペニスは、先端からじわじわと先走りがこぼれている。大きな手で布の上から優しく擦られれば、びくびくと体が震えた。
「……ッ、あ、あ」
体が後ろに反りあがると、ちょうど乳首がジードの目の前に突き出される。小さな飴玉を転がすようにぺろりと舐められる。
「あッ! やめ……」
「こんなに健気に膨らんでるのに」
「……っ」
反論しようと思ってもちゅっと吸われたら、声が出ない。代わりに雄の先端からこぼれたものがある。もう片方も指で弄られているうちに、じんと甘い感覚が体の奥から湧き上がってくる。
「ジ、ジード」
触れてほしいのはそこじゃない。……ジードを感じたいのは、そこじゃないんだ。
ジードが上目遣いに俺を見た。その瞳の中にちらつくのは獣のような欲だ。口の中で転がした粒を甘く噛まれ、跳ねた体をそっと横にされる。俺の体を見下ろしながら、ジードが眉を寄せた。
「こんなに細くなった体に、無理はしたくない……。そう思うのに」
ジードの口から、甘いため息が漏れる。
「どうしても、ユウが欲しいんだ」
「……ジード、俺は簡単に壊れたりしないから」
手を伸ばすと、指と指を絡めてしっかりと握り返してくれる。
……今まで、こんなに誰かに求められたことがあったかな。ジードほど好きだと思った相手がいただろうか。
綺麗な碧の瞳を見るだけで心が震える。
ジードがゆっくりと俺に覆いかぶさってくる。均整の取れた体の重みを受け止めるのが嬉しい。
全て脱がされ優しく触れられて、俺の体は溶かされていく。太腿の内側の柔らかい部分に口づけられて逃げそうになれば、ペニスを熱い口中に含まれた。
「あッ! ジード! ……ぁっ! イクっ」
ねっとりとしゃぶるように舐め上げられたら、とても我慢なんかできない。すぐに達してしまった俺の精をジードは残らず飲み干した。体中が小刻みに震えたまま、爪先まで甘い痺れが止まらない。
「ユウ、絶対に傷つけはしないから」
金色の光を指に纏わせて、ジードの指が後孔の入り口に触れる。温かい流れが奥まで一巡りすると、今までとは違った感覚が生まれた。温かいだけじゃない。ひどく中が疼いて、肉襞がひくつく。
「ジ、ジード、これ、何?」
「ユウの中を綺麗にして、少しだけ温めた」
ジードは洗浄魔法をかけて、俺の体に負担がかからないようにしてくれたらしい。
じゃあ、この体の奥の疼きは、自分が勝手に求めているのだ。そう思うと、かっと頬が熱くなる。ジードの指が入ってくると、項垂れていたペニスがもう一度天を向く。ゆっくりと進む指を待っていたように中が蕩け始め、ジードの首に手を回した。コリッと指でつぶされた場所から甘い快感が走り、堪らず声が出る。
「……入れて、もっと。ゆ、指いれて」
「あぁ、もう……。こっちがもたない」
指を増やされ、中をこねられると何も考えられなくなる。ジードの指が何度も感じる部分をすりつぶし、俺の雄からは、だらだらと白濁が零れて腹を濡らした。ぐちゅぐちゅと水音が聞こえ、何本も指が中をかき回していく。ジードが噛みつくように口づけてくる。口の端からは唾液が、後孔からは粘液がとろりと糸を引いた。
「もう……、挿れる」
ジードがため息とともに両手で俺の膝裏を掴み、そそり立った太いペニスをぴたりと当てた。大きな雁首がぬち、と中に入り込んだかと思うとゆっくりと中を押し広げていく。久しぶりの剛直を、すぐに全部受け入れるのは無理だ。息が苦しくてつらい。それでも勝手に、自分の肉襞がジードに絡みつく。
「んっ! ……あッ!」
「ユウ……っ。狭いけど……すごく、いい」
耳に聞こえるのは、自分の嬌声とジードの堪えるような吐息だけ。弱い所を雁首で擦られると、体中が細かく震えた。
「あっ! あ! ……っあ」
「もうすぐ全部、入る」
剛直が根元まで入った体は、少しも動けない。ジードが俺の薄い腹を撫でた後に、宥めるように優しくキスをする。肩で息をしていると耳元で、少しずつ動くからと囁いてくる。
「こ! こわい、から」
「……大丈夫だから。泣くな」
怖くて勝手に涙がこぼれると、獣のように獰猛な瞳が見えた。
ああ、もう自分は戻れない。この男に貪られて、そして。
――……離れられなくなる。
ジードが互いに強く絡めあった指をシーツに押し付けて、抽挿をはじめた。次第に激しくなって快感が電流のように背中を走っていく。水音が立ち、引き抜いては奥へと突き上げられる。
「やあっ! ああああああ――――!」
最奥を突きあげられた瞬間に目の前が白くなって、がくがくと震えた。熱いものが中に叩きつけられる。今まで感じたことがないほど熱いうねりが体の奥に流れ込み、快感と魔力の両方がゆっくりと渦を巻く。胎の奥に受け取めたものが、ゆっくりと俺の中に沁み渡っていく。
ジードは俺の中から自分の剛直を抜こうとはしなかった。細かな震えがおさまらない俺に、何度もキスを繰り返す。互いに離れるのを惜しむかのように肉襞もジードに縋りついたままだ。俺は震える手を伸ばして、ジードの髪に触れ、頬に触れた。長い睫毛が揺れて、碧の瞳が俺を見る。
「二度と離れない」
「……うん」
蕩けるように微笑んで俺を抱きしめるジードが、何度も耳元で囁いた。
――愛してる、俺のユウ。
俺の騎士。異世界で見つけた俺の恋。
その優しい言葉を聞いているうちに体の力が抜けて、いつの間にか眠ってしまった。
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