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魔導国家ヴェリス編
72話 円卓室の断罪4
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クリスは、無言のヴァーミリオンを気にかける事なく、矢継ぎ早に質問を続ける。
問題点の本質を抉る様な質問は、今までブラウンやラファエルがそれとなく聴いても答えてくれなかった問題にて、場の空気はヴァーミリオンに回答を求める様、訴えていた。
「ラファエル様の継承権放棄、ブラウン殿下の継承権放棄を共に却下の上、碌な説明をせず、国内の貴族や研究者達に余計な派閥を形成させたのは何か理由がおありなのでしょうか。結果的に派閥が別れ、国の混乱の元となっています。」
クリスの指摘は続く。ラファエルの継承権放棄の却下の理由も、きちんと説明しておけば、双子の暴走は最小限に抑えられた可能性も高いのだ。
「…ラファエルは…フェアリアの血を引いておる。既に、フェアリアから譲り受けた側室を病死扱いとしているのだ。これ以上、余計な摩擦を起こしたく無かった。ブラウンは…真剣に次代の王としてどうかと考えていたのだ…。悩んでいたのだ。」
「では、何故それを説明しなかったのでしょうか?」
「ラファエルを、政治の道具として扱っている様な空気を出したく無かった。末息子で、可愛い子なのだ。」
クリスからしてみれば、意味のわからない言い訳であった。
ラファエルは聡い子だ。理由を説明すれば、きちんと納得したであろう。それもこの程度で何かを思うほど、ラファエルは狭量では無い。
そもそも王侯貴族は生まれ持って政治の道具である必要がある。定められたしがらみの中で、自分に出来ることをやっていき、生きがいを見つけていくのだ。時には家や草民の為に自分を押し殺す必要もある。
それが嫌なら、市井に降りるべきなのだ。
ラファエルは王宮内の確執や直近では暗殺未遂など特殊な環境も背負っているが、それら含めてしがらみが辛かったからこそ、継承権放棄の上での臣籍降下の訴えや、王宮からの離脱を希望しているのだ。
よほどヴァーミリオンの子供達の方が物分かりがよく、優秀である。
「大局観がございませんのね。自分の感情優先で、国内の派閥事情には頭が回らなかったという事ですね?」
「…」
図星を突かれる度に無言になるヴァーミリオンに対して、クリスは特に回答を待つ様な事をしなくなっていた。
ヴァーミリオンに対する期待を放棄したのである。そしてそのまま、立て続けにヴァーミリオンの心を抉りにかかったのであった。
「さて、ラファエル様の事を可愛い子と言いながら、兄弟同士で暗殺未遂に発展するまで仲が拗れるのを放置していたのは何故なのかしら?」
「…勇気が…出なかったのだ。子供達に嫌われたく無い…どう接すれば正解なのか分からないでいた…。」
「なるほど。陛下は陛下自身が楽な方に流れ、考えるのを放棄して、事態が悪化するのを指を咥えてただ見ていただけなのですね?」
「…。」
あくまでも自己保身かつ自分の感情が優先で、周りを見ることのできないヴァーミリオンに対し、クリスは呆れ返っていた。
「最悪な結果を導き出しておきながら、その理由が『自己保身』とは、王族の責務を放棄していらっしゃる様で。ブラウン様やラファエル様に同情致します。」
クリスの辛辣な意見に倒し、王妃のシアンが声を荒げる。クリスの威圧に押され、無言であったが我慢の限界がきた様だ。
「クリスティーナ殿!?さっきから、何なのですか!陛下も父としてずっと悩んでいたのですよ!?それを知りもせず、どうして第三者の貴女がそこまで酷い事を言うのです!不敬以前の問題で、人としてどうなのですか!」
シアンは顔を赤くして、クリスに好き放題言われた事に対する意見を返すも、クリスはどこ吹く風な態度で優雅な姿勢を崩さず、紅茶を一口飲んでから、涼やかな声で反論をする。
「何度も言わせないでくださいまし。シアン王妃陛下。後顧の憂いを無くし、ラファエル様を安全にお預かりする為ですわ。それに、王族であればなおの事、結果が全てです。悩んでいたからなんだと言うのです?悩んだ結果、最悪な状況が起きているのであれば…それは只の無能ですわ。」
暗にそれを気付かない貴女も無能だ、と言わんばかりにシアンを冷静に見つめるクリスは、優雅な笑みの中にシアンよりも強者のオーラを身にまとい、圧倒していた。
「そもそも、『人としてどうか』と問うのであれば、ヴァーミリオン陛下はどうなのでしょう?判断は遅いし、優柔不断で頼りない。王としてただ悩んでいるだけで、許されるものでは無い事を理解なさい。少なくとも私の世界ではこの様な国王は不要ですわ。付き従う価値など見出せません。余計な混乱を招くだけの愚鈍は罪ですわよ。また、父親としても子供が苦しんでいるのに気がつかないだなんて、父親失格ではありません事?」
クリスの経験則からくる言葉には説得力があり、自国の魔力至上主義をモットーに国王を崇めていた自分達の至らぬ点を、次々と指摘されシアンも反論出来ないでいる。
「それに…シアン王妃陛下も母親として、子供が暗殺未遂をするまで思い悩んでいたのを見逃していたという情けない結果が出ております。それは人として母として、どうなのでしょうね?」
「あ、貴女にそこまで言われる筋合いはありませんわ!私だって色々とやってきたのです!その努力を知りもしないで!」
色々とやってきたというのは事実だろう。ヴァーミリオンの代わりに宰相のカッシュやブラウンと共に国王の代わりに政治や重要な判断を行ってきたのだ。
だが、それと今回の双子の起こした暗殺未遂は全くの別件であり、またずっと子供達が確執を持っていたのを放置していたのも事実だ。
「シアン王妃陛下。王族であれば、努力の過程を語るのでは無く、結果を重要視なさい。努力を誇れるのは結果が出てこそ始めて誇れるのですわ。シアン王妃陛下が色々やってきて、その努力の結果が『子供同士の暗殺未遂』でした…って、言いたいのであれば別に構いませんが。」
努力した結果が『子供同士の暗殺未遂』と指摘され、自分が感情的に発言し愚かな母親として指摘された事に、シアンはやや冷静になるも、憤りは冷めてはいない様子だ。
「っ…。…クリスティーナ様、貴女の言っている事はごもっともですわ。ですが、貴女にそこまで言われる筋合いは、ございません事よ。」
「ですが、私の様に発言力のある者が言わなければ、誰も指摘しないでしょう?事件を内密に揉み消して、結局は何も変わらないままでしょう?ラファエル様の意見を聴こうとしていたのも、お優しいラファエル様ならきっと温情を与えてくれるだろうから、それで穏便に抑えて、揉み消そうという小狡い考えをしている事くらい、わかっていましたわ。小者の考える事など、世界を違えどあまり違わないでしょう。」
事実、揉み消しも検討していたヴァーミリオンにとって、自身が考えていた事を見透かされていた事と、またその考えていた事に対し『小物』と表現された事に、少なからずショックを受けていた。
余談だが、シアンはヴァーミリオンが政治的に弱くとも、陰では出来ないなりに試行錯誤していたのを見てきており、また優しい心根も知っており国王の事を本心から愛している。
しかし、愛する夫のダメな所までも許してしまっており、それが余計にヴァーミリオンが国王として成長しなかった所以でもあろう。
国王夫妻揃って、自分達に甘いのだ。それは平民や責任の薄い下流貴族までなら許せるだろうが、王侯貴族として責任を背負っている以上、許される事では無い。
クリスの最も嫌う、国王像である。
「私、公爵家の宰相の妻として異世界では国政に携わり、外交で様々な国の王や王配と交渉をしてきましたの。ですが…ここまで愚かな国王は見たことが無くて、驚愕のあまり指摘せずにはいられないのです。シアン王妃陛下、考えてみてくださいな。ここで第三者の意見を聞いて、自分達を見つめ直す機会と考えられるのが、未来を見据えた優秀で聡い者、その意見をただの罵倒としか捉える事が出来ない者は愚者だと思いません事?」
シアンは遠回しに、自らの事を愚者であると指摘された事に気がついたが、言っている事が正論なだけに反論が出来ない。
「平和な世の中かつ、天災などが起きていないからこそ、愚者でも何とか国は回せるのですね。後は、優秀なブラウン殿下やヴァイオレット殿下がいるおかげですわ。よくぞこの両親から、ここまで立派で優秀なお子様が育ちました事。」
こうして一通りヴァーミリオンとシアンの問題点を指摘して心を折った後、断罪は最終局面へと向かうのであった。
「さて、ではまずは元凶の国王陛下の処罰は誰が考えますか?…ヴァーミリオン陛下が国王のままですと国が傾く一方ですわよ?ブラウン殿下。何かお考えは御座いまして?」
ヴァーミリオンは驚愕に目を開き、クリスを見つめるも、あくまでも提案としてブラウンに問いかけているクリスに対して、何も言えないままでいるのであった。
ーーーーーー
すみません、明日から出張なので、次の更新は今週末になりそうです。
問題点の本質を抉る様な質問は、今までブラウンやラファエルがそれとなく聴いても答えてくれなかった問題にて、場の空気はヴァーミリオンに回答を求める様、訴えていた。
「ラファエル様の継承権放棄、ブラウン殿下の継承権放棄を共に却下の上、碌な説明をせず、国内の貴族や研究者達に余計な派閥を形成させたのは何か理由がおありなのでしょうか。結果的に派閥が別れ、国の混乱の元となっています。」
クリスの指摘は続く。ラファエルの継承権放棄の却下の理由も、きちんと説明しておけば、双子の暴走は最小限に抑えられた可能性も高いのだ。
「…ラファエルは…フェアリアの血を引いておる。既に、フェアリアから譲り受けた側室を病死扱いとしているのだ。これ以上、余計な摩擦を起こしたく無かった。ブラウンは…真剣に次代の王としてどうかと考えていたのだ…。悩んでいたのだ。」
「では、何故それを説明しなかったのでしょうか?」
「ラファエルを、政治の道具として扱っている様な空気を出したく無かった。末息子で、可愛い子なのだ。」
クリスからしてみれば、意味のわからない言い訳であった。
ラファエルは聡い子だ。理由を説明すれば、きちんと納得したであろう。それもこの程度で何かを思うほど、ラファエルは狭量では無い。
そもそも王侯貴族は生まれ持って政治の道具である必要がある。定められたしがらみの中で、自分に出来ることをやっていき、生きがいを見つけていくのだ。時には家や草民の為に自分を押し殺す必要もある。
それが嫌なら、市井に降りるべきなのだ。
ラファエルは王宮内の確執や直近では暗殺未遂など特殊な環境も背負っているが、それら含めてしがらみが辛かったからこそ、継承権放棄の上での臣籍降下の訴えや、王宮からの離脱を希望しているのだ。
よほどヴァーミリオンの子供達の方が物分かりがよく、優秀である。
「大局観がございませんのね。自分の感情優先で、国内の派閥事情には頭が回らなかったという事ですね?」
「…」
図星を突かれる度に無言になるヴァーミリオンに対して、クリスは特に回答を待つ様な事をしなくなっていた。
ヴァーミリオンに対する期待を放棄したのである。そしてそのまま、立て続けにヴァーミリオンの心を抉りにかかったのであった。
「さて、ラファエル様の事を可愛い子と言いながら、兄弟同士で暗殺未遂に発展するまで仲が拗れるのを放置していたのは何故なのかしら?」
「…勇気が…出なかったのだ。子供達に嫌われたく無い…どう接すれば正解なのか分からないでいた…。」
「なるほど。陛下は陛下自身が楽な方に流れ、考えるのを放棄して、事態が悪化するのを指を咥えてただ見ていただけなのですね?」
「…。」
あくまでも自己保身かつ自分の感情が優先で、周りを見ることのできないヴァーミリオンに対し、クリスは呆れ返っていた。
「最悪な結果を導き出しておきながら、その理由が『自己保身』とは、王族の責務を放棄していらっしゃる様で。ブラウン様やラファエル様に同情致します。」
クリスの辛辣な意見に倒し、王妃のシアンが声を荒げる。クリスの威圧に押され、無言であったが我慢の限界がきた様だ。
「クリスティーナ殿!?さっきから、何なのですか!陛下も父としてずっと悩んでいたのですよ!?それを知りもせず、どうして第三者の貴女がそこまで酷い事を言うのです!不敬以前の問題で、人としてどうなのですか!」
シアンは顔を赤くして、クリスに好き放題言われた事に対する意見を返すも、クリスはどこ吹く風な態度で優雅な姿勢を崩さず、紅茶を一口飲んでから、涼やかな声で反論をする。
「何度も言わせないでくださいまし。シアン王妃陛下。後顧の憂いを無くし、ラファエル様を安全にお預かりする為ですわ。それに、王族であればなおの事、結果が全てです。悩んでいたからなんだと言うのです?悩んだ結果、最悪な状況が起きているのであれば…それは只の無能ですわ。」
暗にそれを気付かない貴女も無能だ、と言わんばかりにシアンを冷静に見つめるクリスは、優雅な笑みの中にシアンよりも強者のオーラを身にまとい、圧倒していた。
「そもそも、『人としてどうか』と問うのであれば、ヴァーミリオン陛下はどうなのでしょう?判断は遅いし、優柔不断で頼りない。王としてただ悩んでいるだけで、許されるものでは無い事を理解なさい。少なくとも私の世界ではこの様な国王は不要ですわ。付き従う価値など見出せません。余計な混乱を招くだけの愚鈍は罪ですわよ。また、父親としても子供が苦しんでいるのに気がつかないだなんて、父親失格ではありません事?」
クリスの経験則からくる言葉には説得力があり、自国の魔力至上主義をモットーに国王を崇めていた自分達の至らぬ点を、次々と指摘されシアンも反論出来ないでいる。
「それに…シアン王妃陛下も母親として、子供が暗殺未遂をするまで思い悩んでいたのを見逃していたという情けない結果が出ております。それは人として母として、どうなのでしょうね?」
「あ、貴女にそこまで言われる筋合いはありませんわ!私だって色々とやってきたのです!その努力を知りもしないで!」
色々とやってきたというのは事実だろう。ヴァーミリオンの代わりに宰相のカッシュやブラウンと共に国王の代わりに政治や重要な判断を行ってきたのだ。
だが、それと今回の双子の起こした暗殺未遂は全くの別件であり、またずっと子供達が確執を持っていたのを放置していたのも事実だ。
「シアン王妃陛下。王族であれば、努力の過程を語るのでは無く、結果を重要視なさい。努力を誇れるのは結果が出てこそ始めて誇れるのですわ。シアン王妃陛下が色々やってきて、その努力の結果が『子供同士の暗殺未遂』でした…って、言いたいのであれば別に構いませんが。」
努力した結果が『子供同士の暗殺未遂』と指摘され、自分が感情的に発言し愚かな母親として指摘された事に、シアンはやや冷静になるも、憤りは冷めてはいない様子だ。
「っ…。…クリスティーナ様、貴女の言っている事はごもっともですわ。ですが、貴女にそこまで言われる筋合いは、ございません事よ。」
「ですが、私の様に発言力のある者が言わなければ、誰も指摘しないでしょう?事件を内密に揉み消して、結局は何も変わらないままでしょう?ラファエル様の意見を聴こうとしていたのも、お優しいラファエル様ならきっと温情を与えてくれるだろうから、それで穏便に抑えて、揉み消そうという小狡い考えをしている事くらい、わかっていましたわ。小者の考える事など、世界を違えどあまり違わないでしょう。」
事実、揉み消しも検討していたヴァーミリオンにとって、自身が考えていた事を見透かされていた事と、またその考えていた事に対し『小物』と表現された事に、少なからずショックを受けていた。
余談だが、シアンはヴァーミリオンが政治的に弱くとも、陰では出来ないなりに試行錯誤していたのを見てきており、また優しい心根も知っており国王の事を本心から愛している。
しかし、愛する夫のダメな所までも許してしまっており、それが余計にヴァーミリオンが国王として成長しなかった所以でもあろう。
国王夫妻揃って、自分達に甘いのだ。それは平民や責任の薄い下流貴族までなら許せるだろうが、王侯貴族として責任を背負っている以上、許される事では無い。
クリスの最も嫌う、国王像である。
「私、公爵家の宰相の妻として異世界では国政に携わり、外交で様々な国の王や王配と交渉をしてきましたの。ですが…ここまで愚かな国王は見たことが無くて、驚愕のあまり指摘せずにはいられないのです。シアン王妃陛下、考えてみてくださいな。ここで第三者の意見を聞いて、自分達を見つめ直す機会と考えられるのが、未来を見据えた優秀で聡い者、その意見をただの罵倒としか捉える事が出来ない者は愚者だと思いません事?」
シアンは遠回しに、自らの事を愚者であると指摘された事に気がついたが、言っている事が正論なだけに反論が出来ない。
「平和な世の中かつ、天災などが起きていないからこそ、愚者でも何とか国は回せるのですね。後は、優秀なブラウン殿下やヴァイオレット殿下がいるおかげですわ。よくぞこの両親から、ここまで立派で優秀なお子様が育ちました事。」
こうして一通りヴァーミリオンとシアンの問題点を指摘して心を折った後、断罪は最終局面へと向かうのであった。
「さて、ではまずは元凶の国王陛下の処罰は誰が考えますか?…ヴァーミリオン陛下が国王のままですと国が傾く一方ですわよ?ブラウン殿下。何かお考えは御座いまして?」
ヴァーミリオンは驚愕に目を開き、クリスを見つめるも、あくまでも提案としてブラウンに問いかけているクリスに対して、何も言えないままでいるのであった。
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