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魔導国家ヴェリス編
70話 円卓室の断罪2
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「もう一度問いますわね?ヴァーミリオン陛下、此度の騒動の原因となった元凶について、どうお考えでしょうか?なぜ、この様な兄弟間の壁が出来たのか、騒動が起きたのか、ヴァーミリオン陛下のお考えを聴きとうございます。」
明らかに、自分を標的として意見を求めるクリスに対し、ヴァーミリオンは口をつぐんだ。
自らの非を、自らの口で認めよとクリスは言っているのだ。しかも、その聴き方がまた逃げ道をふさぐような言い回しにて、国王の意見を伺う様にしているのもヴァーミリオンのプライドを刺激した。
考えを聴かせて欲しいと言われて答えられなければ、国の出来事なのに分からないのか、と問題になってしまう。
「…私共も聴く権利はございますわよね?ラファエル様を救い出し、盗賊団を捕縛しヴェリスの脅威を取り除き、友好国であるスウェントルの英雄と呼ばれ、エイルーク王家の始祖であるスカーレット様と同郷であり異世界の知識を有している私が聴きたいと言っているのですもの。余所者だから答えられないだなんて、そんな狭量な事…国王陛下ならば言えませんわよね?」
全てに先回りして逃げ道を無くすクリスの口上は、間違いなくヴァーミリオンを追い詰めていた。
自らの実績を事実として語り、厚かましくも交渉の材料とするクリスは、この場の空気を全て支配した上でヴァーミリオンから言葉を引き出そうとしているのである。
「…なんだ?クリスティーナ殿は、我に元凶が有るとお思いか?」
「あら、質問に質問で返答するのは…失礼ながら出来の悪いお方の解答かと。」
「っ!ヴェリスの国王に向かって…!例えラファエルを救い出した隣国の英雄とはいえ不敬では無いか!?」
「不敬ですかね?私、この世界の民ではありませんし…。不敬と言われましても、身分など一切関係ありませんわ。思った事をそのまま口に出させて頂いたまでです。それに、敬うべき方と判断したら、しっかりと敬いますわよ。隣国のフィクサー=スウェントル陛下や、その王妃ジェニファー陛下は尊敬に値する方々でしたもの。」
心底不敬とは思っていない表情で、隣国の国王夫妻と比較する物言いをしたクリスに、ヴァーミリオンは顔を赤くし憤るも、クリスの口撃は止まらない。
「そもそも、私はヴァーミリオン陛下が元凶だとは一言も申し上げておりません。その上で、陛下ご自身が『自分が元凶と思うのか』、という質問返しそのものが、陛下のお考えを表しているのではありませんこと?つまり、陛下ご自身も、陛下が元凶で有るとご理解なさっているのではありませんか?」
一つ反論をすれば流れる様に十倍にして返すクリスの口上に、元来口下手だがプライドは高いヴァーミリオンはヒステリックにも叫びそうになったが、隣に座っていたシアン王妃がヴァーミリオンの前に手を出し、叫びそうになっていたヴァーミリオンを少し冷静にさせた。
「クリスティーナ様、そこまででお願いします。様々な要因はございましょうけど、今はアンバーとアザレア、ラファエルの件でお話を進めて行くべきでしょう。」
「シアン王妃陛下、お言葉でございますが、それだと根本の解決に至りませんわ。アンバー・アザレア両殿下も、ラファエル様の継承権放棄をいつまでたっても認めず、碌な説明をしないまま放置していたのが暴走の原因でしょう?そもそも、継承権放棄を認めない理由をハッキリさせておけば、この様な事件は起きなかったはずです。子供でも分かる事ですわ。」
クリスの容赦の無い意見は、シアン王妃にも向けられた。なんとか話題を元に戻そうとしたシアンだが、顔色を悪くし、王妃だというにもかかわらずクリスの迫力に押されてしまっていた。
「シアン王妃陛下も王族であれば、国のトップが誤った判断をしていると思った時点で、それを正す必要がある事をご理解なさいませ。それをしなかった王妃陛下にも責はございますわよ。」
流れる様に静かに言い放つクリスは、常に優雅な微笑みを貼り付けている。圧倒的強者のその姿勢は、例え王族であろうと反論は許さないと暗に示していた。
シアンもヴァーミリオンも、その圧力には逆らえず再度無言となってしまう。
「後顧の憂いを断ち、安心してラファエル様をお預かりしたいのです。その為にも…ヴァーミリオン陛下でもお答え出来るよう、一つ一つ質問をさせて頂きますわね。」
一国の主を前に、明らかに挑発をしているその言葉尻に対し、警戒心をあらわにヴァーミリオンはクリスを睨みつける。
「ちょうど、王子王女殿下の前です。この際全てハッキリとさせて、皆スッキリ致しましょう。第三者かつ、国王にも遠慮なく発言の出来る者しか、この様な質問は出来ないでしょう?身分が邪魔しますものね。」
ブラウンもヴァイオレットもヘリオトも、明らかに父王が侮辱されているのにも関わらず、庇う行為をしないのは、自分達が今まで思っていた事をクリスが代弁している為でもある。
通常であれば先ほどのシアンの様に国王を庇おうとするのが普通なのだ。しかし、それをせず、クリスの一方的な父王に対する口撃を傍観しているのは、自分達も是非その解答を望んでいる為であり、静かに父王を見つめていた。
その子供達の態度を見たヴァーミリオンは、改めて自分がしてきた行動を責められているのだと理解する。
それは、今まで面倒な事から目を背け、なにかを口にする事で誰かが傷つくのを恐れ、また様々な事を自分にとって楽な方に流し流されてきたツケが大量に押し寄せてきた瞬間であった。
「では、ヴァーミリオン陛下。質問に、答えてくださいましね?」
これから、クリスによるヴァーミリオンへの容赦の無い断罪が始まるのであった。
ーーーーー
王族はクリスの迫力に押されていますが、これ冷静に考えると第三者だったら王族相手に普通ここまで指摘しないし、王宮のトラブルに自ら首を突っ込みません。面倒だもの。
でも、面倒ごとを承知で重箱の隅を突く様に国王を虐めているのは、ラファエルを確実に自分達の陣営に持ってくる為のクリスのパフォーマンスの一つです。
だって、ラファエル君が旅に同行すると、アクセル君が喜ぶんだもの!という母性?親バカ?が原動力になっています。
あと、息子と同い年の子が目の前で死にかけていたのを見て、母性が働いた事により、ラファエルを守り、更に元凶を少し懲らしめてやりますか、という気持ちも多大に持っています。
明らかに、自分を標的として意見を求めるクリスに対し、ヴァーミリオンは口をつぐんだ。
自らの非を、自らの口で認めよとクリスは言っているのだ。しかも、その聴き方がまた逃げ道をふさぐような言い回しにて、国王の意見を伺う様にしているのもヴァーミリオンのプライドを刺激した。
考えを聴かせて欲しいと言われて答えられなければ、国の出来事なのに分からないのか、と問題になってしまう。
「…私共も聴く権利はございますわよね?ラファエル様を救い出し、盗賊団を捕縛しヴェリスの脅威を取り除き、友好国であるスウェントルの英雄と呼ばれ、エイルーク王家の始祖であるスカーレット様と同郷であり異世界の知識を有している私が聴きたいと言っているのですもの。余所者だから答えられないだなんて、そんな狭量な事…国王陛下ならば言えませんわよね?」
全てに先回りして逃げ道を無くすクリスの口上は、間違いなくヴァーミリオンを追い詰めていた。
自らの実績を事実として語り、厚かましくも交渉の材料とするクリスは、この場の空気を全て支配した上でヴァーミリオンから言葉を引き出そうとしているのである。
「…なんだ?クリスティーナ殿は、我に元凶が有るとお思いか?」
「あら、質問に質問で返答するのは…失礼ながら出来の悪いお方の解答かと。」
「っ!ヴェリスの国王に向かって…!例えラファエルを救い出した隣国の英雄とはいえ不敬では無いか!?」
「不敬ですかね?私、この世界の民ではありませんし…。不敬と言われましても、身分など一切関係ありませんわ。思った事をそのまま口に出させて頂いたまでです。それに、敬うべき方と判断したら、しっかりと敬いますわよ。隣国のフィクサー=スウェントル陛下や、その王妃ジェニファー陛下は尊敬に値する方々でしたもの。」
心底不敬とは思っていない表情で、隣国の国王夫妻と比較する物言いをしたクリスに、ヴァーミリオンは顔を赤くし憤るも、クリスの口撃は止まらない。
「そもそも、私はヴァーミリオン陛下が元凶だとは一言も申し上げておりません。その上で、陛下ご自身が『自分が元凶と思うのか』、という質問返しそのものが、陛下のお考えを表しているのではありませんこと?つまり、陛下ご自身も、陛下が元凶で有るとご理解なさっているのではありませんか?」
一つ反論をすれば流れる様に十倍にして返すクリスの口上に、元来口下手だがプライドは高いヴァーミリオンはヒステリックにも叫びそうになったが、隣に座っていたシアン王妃がヴァーミリオンの前に手を出し、叫びそうになっていたヴァーミリオンを少し冷静にさせた。
「クリスティーナ様、そこまででお願いします。様々な要因はございましょうけど、今はアンバーとアザレア、ラファエルの件でお話を進めて行くべきでしょう。」
「シアン王妃陛下、お言葉でございますが、それだと根本の解決に至りませんわ。アンバー・アザレア両殿下も、ラファエル様の継承権放棄をいつまでたっても認めず、碌な説明をしないまま放置していたのが暴走の原因でしょう?そもそも、継承権放棄を認めない理由をハッキリさせておけば、この様な事件は起きなかったはずです。子供でも分かる事ですわ。」
クリスの容赦の無い意見は、シアン王妃にも向けられた。なんとか話題を元に戻そうとしたシアンだが、顔色を悪くし、王妃だというにもかかわらずクリスの迫力に押されてしまっていた。
「シアン王妃陛下も王族であれば、国のトップが誤った判断をしていると思った時点で、それを正す必要がある事をご理解なさいませ。それをしなかった王妃陛下にも責はございますわよ。」
流れる様に静かに言い放つクリスは、常に優雅な微笑みを貼り付けている。圧倒的強者のその姿勢は、例え王族であろうと反論は許さないと暗に示していた。
シアンもヴァーミリオンも、その圧力には逆らえず再度無言となってしまう。
「後顧の憂いを断ち、安心してラファエル様をお預かりしたいのです。その為にも…ヴァーミリオン陛下でもお答え出来るよう、一つ一つ質問をさせて頂きますわね。」
一国の主を前に、明らかに挑発をしているその言葉尻に対し、警戒心をあらわにヴァーミリオンはクリスを睨みつける。
「ちょうど、王子王女殿下の前です。この際全てハッキリとさせて、皆スッキリ致しましょう。第三者かつ、国王にも遠慮なく発言の出来る者しか、この様な質問は出来ないでしょう?身分が邪魔しますものね。」
ブラウンもヴァイオレットもヘリオトも、明らかに父王が侮辱されているのにも関わらず、庇う行為をしないのは、自分達が今まで思っていた事をクリスが代弁している為でもある。
通常であれば先ほどのシアンの様に国王を庇おうとするのが普通なのだ。しかし、それをせず、クリスの一方的な父王に対する口撃を傍観しているのは、自分達も是非その解答を望んでいる為であり、静かに父王を見つめていた。
その子供達の態度を見たヴァーミリオンは、改めて自分がしてきた行動を責められているのだと理解する。
それは、今まで面倒な事から目を背け、なにかを口にする事で誰かが傷つくのを恐れ、また様々な事を自分にとって楽な方に流し流されてきたツケが大量に押し寄せてきた瞬間であった。
「では、ヴァーミリオン陛下。質問に、答えてくださいましね?」
これから、クリスによるヴァーミリオンへの容赦の無い断罪が始まるのであった。
ーーーーー
王族はクリスの迫力に押されていますが、これ冷静に考えると第三者だったら王族相手に普通ここまで指摘しないし、王宮のトラブルに自ら首を突っ込みません。面倒だもの。
でも、面倒ごとを承知で重箱の隅を突く様に国王を虐めているのは、ラファエルを確実に自分達の陣営に持ってくる為のクリスのパフォーマンスの一つです。
だって、ラファエル君が旅に同行すると、アクセル君が喜ぶんだもの!という母性?親バカ?が原動力になっています。
あと、息子と同い年の子が目の前で死にかけていたのを見て、母性が働いた事により、ラファエルを守り、更に元凶を少し懲らしめてやりますか、という気持ちも多大に持っています。
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