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魔導国家ヴェリス編
64話 ヴァーミリオンの後悔
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クリスは王立魔道図書館にて、魔道国家ヴェリスの歴史を読んでいた。
「魔道国家ヴェリスの国の成り立ちは、優れた魔法使いであったスカーレットが、魔力の高い若い美男子を3人選んだところから始まる。人族、魔族、エルフからなる男性は、スカーレットの夫となり、順番に子をなし、エイルーク一族を巨大化させる事に成功。」
クリスは、自身が一夫一妻の文化で生きてきたため、魔道国家ヴェリスが認めている一夫多妻や一妻多夫の文化にどうしても馴染めない所がある。
(…同時に3人の殿方と順番にだなんて、欲望に忠実な方でしたのね。)
クリスは内心(はしたない…)と思いながら、続きを読み続ける。
「一番魔力の高い魔族の夫から生まれた子を本家とし、人族の夫やエルフの夫から生まれた子は分家として本家のサポートに回る事となった。後の、エイルーク王家と、フェルーク公爵家、エイバン公爵家である。突然現れた、魔法に秀でた一族たちは、元々は森林国家フェアリアの辺境の村を迅速に開拓し、独立。魔道国家ヴェリスとして樹立したのであった。」
書籍の中に記載されている年号から、現在よりも230年ほど前の出来事である。
今のエイルーク王家を率いているのが、10代目の国王だというのだから、各々国王として君臨している期間は長い方といえ、安定した国家運営が出来ているのは間違いが無いのだろう。
どこの国でも、公爵家は王族の血筋が流れている為、臣籍降下した王子などが公爵家に入る事などは珍しい話ではないが、それを一人の女性で基礎を作り上げたというのは、なんとも豪胆な話である。
「スカーレットは深い魔法の知識を有しており、後の魔法の基礎となる魔法式と魔法陣の基礎を作り上げた天才である。スカーレットの功績なくしては、現在の魔法文明は発展しなかったであろう。スカーレットの考えでは、優れた魔法使いは魔力の高い血筋より生まれると考えられ、内包魔力の高い者を一族の中より選出し、当主とする風潮がヴェリスに根付くのは、そう時間はかからなかった。魔法文化発祥の地として、ヴェリスの民が誇りを持っていたからであろう。」
魔法至上主義として発展したルーツは、思ったよりも普通であったが、それによる弊害もこの書籍は指摘をしていた。
「魔力至上主義から始まる弊害は、人として魔力以外に優れた能力を有していたとしても、魔力が低ければ人権がないような扱いを当主自らが行うことによって、より閉鎖的な文化となってしまうことであった。現在でもその風潮は残っており、賢王と呼ばれるヴェリス7代目国王のシルバー王は【魔力差別禁止条例】を制定。魔力が少なくとも差別をすることを禁じ、文化の発展に寄与した。しかし、まだまだ魔力至上主義は根強く残っているのが今後の課題となっている。」
(この国の魔力至上主義な考え方は、思想統一の面で悪いことばかりでは無いのでしょうが…周囲にいい影響を与えるとは考えにくいですわね。スカーレットの偏った考え方が起点となってそのまま来ていると…。当時はもしかしたら異父兄妹同士の婚姻などの近親婚もあったかも知れませんわね…。)
そう考えると、クリスはこの歪な国の出来方に薄ら寒さを感じると同時に、魔力量の高さだけで側室を選んだ、ヴァーミリオンの浅慮にも納得がいったのであった。
****
ヴェリス王宮の一室で、アンバー第三王子は、ヴァーミリオン国王とブラウン第一王子の2人から取り調べを受けていた。
シアン王妃は「私がいると、取り乱してしまい話が進まなくなる可能性があるため、自粛しておきます。」と自ら現在の不安定さを認め、他の政務に力を入れて気を紛らわしている。
「では…ラファエルを害そうと考えたそもそものきっかけは、ブラウン立太子をより確実なものとする為…であったと?」
ヴァーミリオンは、考えの読み取れない無感情な瞳でアンバーを見据えていた。
「はい。この、魔力至上主義な考え方はもう古く、スウェントル王国などの国王は魔力は高くありませんが善政を敷いており、発展の一途をたどっています。そこで、ヴェリスの次期国王にはブラウン兄上が適任だと言うのに、魔力至上主義の研究者や貴族達が、あの女の息子であるラファエルを持ち上げようと派閥の形成をしております。不敬を承知で発言しますと、度重なる政策の失敗を踏まえ、父上の見る目は無いと言うのが、我々双子の見解です。よって、ラファエル立太子の可能性が高いと考えられた為、早々にブラウン兄上立太子への…」
堰を切ったように喋り出したアンバーをブラウンは一括し、止めさせた。
「口を慎め。アンバー!罪の上塗りをしたいのか!」
アンバーのあまりにも率直な意見に対し、ブラウンは心臓が止まる思いであった。また自分を立太子にする為という、押し付けにも近い感情で事を起こされた事に対して憤りを考え感じると共に、自分も原因の一因として存在していた事も踏まえ、双子にそこまで思われていた事の歓喜の感情と、双子にそこまでさせてしまった事に気がつかないでいた自分自身に幻滅し、胸の内は複雑な感情で絡み合っていた。
「よい。ブラウン。では、何か?アンバーは我がラファエルを立太子する可能性がある為、暗殺しようとしたと?」
「さようです。」
「我の見る目がない、と言うたが、なぜ直接確認しに来なかった?」
「私達双子が幼い頃に、側室に言われている事をどれだけ訴えても、父上は取り繕うしまもなく、側室を寵愛しておりました。その時、どれだけブラウン兄上に救われたか…。最終的に、父上は私達の話を聞かない人物であると判断しました。また、ラファエルが自ら継承権の破棄を訴えるも、ろくな説明をしないまま訴えを却下しておりましたよね?魔力至上主義の父上が考えるのは、立太子を魔力の高いラファエルに考えているとしか思えませんでした。その様な状況で、父上に直接確認して教えていただけるとは思えません。」
「…そうか。お前の気持ちや動機は理解した。しかし、ブラウンも継承権放棄を訴えていたのは知っていたか?」
「勿論ですとも。ですが、それは魔力至上主義の父上の考え方に染められてしまったが故の結果です。兄上も父上の被害者なのですよ。」
「…まるで全ての元凶が我にある様な言い方だな?」
「今回の事件は、我々双子の独断で行なってはおりますが…父上はご自分は全く悪くないとお思いなのですか?」
そもそもの原因の大元は、ヴァーミリオンの采配ミスや説明不足を訴えるアンバーだが、これ以上は罰が重くなると判断したブラウンは一旦アンバーを自室へ戻す事にした。
「いい加減にしろ!アンバー!それ以上は言うな!一旦自室へ戻れ!また話は聞かせて貰うが、一度頭を冷やしてこい!」
アンバーは、ブラウンを泣きそうな目で見つめ「結果的に、兄上にご迷惑をお掛けした事で、今は後悔の念でいっぱいです。申し訳ありませんでした。」と頭を下げ、席を立った。
護衛に両隣に立たれた状態で部屋へと戻るアンバーの後ろ姿を眺め、ブラウンは苦い気持ちになっていた。
ブラウンも、父王に対し、多少なりとも思う所はあったのだが、直接口に出すことは無かった。自身の魔力量の低さが劣等感に繋がていた為でもある。
また、ヴァーミリオンが実は子煩悩で繊細な人物である事も知っているのだ。
冷静に気丈に振る舞おうとしている父王の姿を見て、内心は傷付いているのが見て取れた。
「…父上。アンバーも気持ちが高ぶって言ったことです。暗殺も未遂には終わっています。考えねばならぬ事はありましょうが、少ししたら、続いてアザレアの話を聞きましょう。」
「…そうだな。アザレアの話も聞いてから…ブラウンよ。色々と話を聞かせて欲しい事がある。」
「はい。父上、アンバーの言葉に思い詰めない様に…。」
「…あぁ。」
感情の読めない表情をしてはいるが、声色に威厳は無く、ヴァーミリオンは力無い雰囲気を出していた。
ーーーーー
近況ボードに今後の更新頻度についてあげておきましたが、こちらにも記載しますね。
8月から国家資格の勉強をする為、投稿速度がぐんと下がると思います。
ただ、息抜きに執筆はしたいので、エタる事は絶対にしませんが、物語の更新速度が遅くなることを予めご理解お願いします。
7月中は早くて1日置き、平均して2ー3日に一話は投稿出来るよう頑張りますね!
宜しくお願いしますー☆
「魔道国家ヴェリスの国の成り立ちは、優れた魔法使いであったスカーレットが、魔力の高い若い美男子を3人選んだところから始まる。人族、魔族、エルフからなる男性は、スカーレットの夫となり、順番に子をなし、エイルーク一族を巨大化させる事に成功。」
クリスは、自身が一夫一妻の文化で生きてきたため、魔道国家ヴェリスが認めている一夫多妻や一妻多夫の文化にどうしても馴染めない所がある。
(…同時に3人の殿方と順番にだなんて、欲望に忠実な方でしたのね。)
クリスは内心(はしたない…)と思いながら、続きを読み続ける。
「一番魔力の高い魔族の夫から生まれた子を本家とし、人族の夫やエルフの夫から生まれた子は分家として本家のサポートに回る事となった。後の、エイルーク王家と、フェルーク公爵家、エイバン公爵家である。突然現れた、魔法に秀でた一族たちは、元々は森林国家フェアリアの辺境の村を迅速に開拓し、独立。魔道国家ヴェリスとして樹立したのであった。」
書籍の中に記載されている年号から、現在よりも230年ほど前の出来事である。
今のエイルーク王家を率いているのが、10代目の国王だというのだから、各々国王として君臨している期間は長い方といえ、安定した国家運営が出来ているのは間違いが無いのだろう。
どこの国でも、公爵家は王族の血筋が流れている為、臣籍降下した王子などが公爵家に入る事などは珍しい話ではないが、それを一人の女性で基礎を作り上げたというのは、なんとも豪胆な話である。
「スカーレットは深い魔法の知識を有しており、後の魔法の基礎となる魔法式と魔法陣の基礎を作り上げた天才である。スカーレットの功績なくしては、現在の魔法文明は発展しなかったであろう。スカーレットの考えでは、優れた魔法使いは魔力の高い血筋より生まれると考えられ、内包魔力の高い者を一族の中より選出し、当主とする風潮がヴェリスに根付くのは、そう時間はかからなかった。魔法文化発祥の地として、ヴェリスの民が誇りを持っていたからであろう。」
魔法至上主義として発展したルーツは、思ったよりも普通であったが、それによる弊害もこの書籍は指摘をしていた。
「魔力至上主義から始まる弊害は、人として魔力以外に優れた能力を有していたとしても、魔力が低ければ人権がないような扱いを当主自らが行うことによって、より閉鎖的な文化となってしまうことであった。現在でもその風潮は残っており、賢王と呼ばれるヴェリス7代目国王のシルバー王は【魔力差別禁止条例】を制定。魔力が少なくとも差別をすることを禁じ、文化の発展に寄与した。しかし、まだまだ魔力至上主義は根強く残っているのが今後の課題となっている。」
(この国の魔力至上主義な考え方は、思想統一の面で悪いことばかりでは無いのでしょうが…周囲にいい影響を与えるとは考えにくいですわね。スカーレットの偏った考え方が起点となってそのまま来ていると…。当時はもしかしたら異父兄妹同士の婚姻などの近親婚もあったかも知れませんわね…。)
そう考えると、クリスはこの歪な国の出来方に薄ら寒さを感じると同時に、魔力量の高さだけで側室を選んだ、ヴァーミリオンの浅慮にも納得がいったのであった。
****
ヴェリス王宮の一室で、アンバー第三王子は、ヴァーミリオン国王とブラウン第一王子の2人から取り調べを受けていた。
シアン王妃は「私がいると、取り乱してしまい話が進まなくなる可能性があるため、自粛しておきます。」と自ら現在の不安定さを認め、他の政務に力を入れて気を紛らわしている。
「では…ラファエルを害そうと考えたそもそものきっかけは、ブラウン立太子をより確実なものとする為…であったと?」
ヴァーミリオンは、考えの読み取れない無感情な瞳でアンバーを見据えていた。
「はい。この、魔力至上主義な考え方はもう古く、スウェントル王国などの国王は魔力は高くありませんが善政を敷いており、発展の一途をたどっています。そこで、ヴェリスの次期国王にはブラウン兄上が適任だと言うのに、魔力至上主義の研究者や貴族達が、あの女の息子であるラファエルを持ち上げようと派閥の形成をしております。不敬を承知で発言しますと、度重なる政策の失敗を踏まえ、父上の見る目は無いと言うのが、我々双子の見解です。よって、ラファエル立太子の可能性が高いと考えられた為、早々にブラウン兄上立太子への…」
堰を切ったように喋り出したアンバーをブラウンは一括し、止めさせた。
「口を慎め。アンバー!罪の上塗りをしたいのか!」
アンバーのあまりにも率直な意見に対し、ブラウンは心臓が止まる思いであった。また自分を立太子にする為という、押し付けにも近い感情で事を起こされた事に対して憤りを考え感じると共に、自分も原因の一因として存在していた事も踏まえ、双子にそこまで思われていた事の歓喜の感情と、双子にそこまでさせてしまった事に気がつかないでいた自分自身に幻滅し、胸の内は複雑な感情で絡み合っていた。
「よい。ブラウン。では、何か?アンバーは我がラファエルを立太子する可能性がある為、暗殺しようとしたと?」
「さようです。」
「我の見る目がない、と言うたが、なぜ直接確認しに来なかった?」
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「…そうか。お前の気持ちや動機は理解した。しかし、ブラウンも継承権放棄を訴えていたのは知っていたか?」
「勿論ですとも。ですが、それは魔力至上主義の父上の考え方に染められてしまったが故の結果です。兄上も父上の被害者なのですよ。」
「…まるで全ての元凶が我にある様な言い方だな?」
「今回の事件は、我々双子の独断で行なってはおりますが…父上はご自分は全く悪くないとお思いなのですか?」
そもそもの原因の大元は、ヴァーミリオンの采配ミスや説明不足を訴えるアンバーだが、これ以上は罰が重くなると判断したブラウンは一旦アンバーを自室へ戻す事にした。
「いい加減にしろ!アンバー!それ以上は言うな!一旦自室へ戻れ!また話は聞かせて貰うが、一度頭を冷やしてこい!」
アンバーは、ブラウンを泣きそうな目で見つめ「結果的に、兄上にご迷惑をお掛けした事で、今は後悔の念でいっぱいです。申し訳ありませんでした。」と頭を下げ、席を立った。
護衛に両隣に立たれた状態で部屋へと戻るアンバーの後ろ姿を眺め、ブラウンは苦い気持ちになっていた。
ブラウンも、父王に対し、多少なりとも思う所はあったのだが、直接口に出すことは無かった。自身の魔力量の低さが劣等感に繋がていた為でもある。
また、ヴァーミリオンが実は子煩悩で繊細な人物である事も知っているのだ。
冷静に気丈に振る舞おうとしている父王の姿を見て、内心は傷付いているのが見て取れた。
「…父上。アンバーも気持ちが高ぶって言ったことです。暗殺も未遂には終わっています。考えねばならぬ事はありましょうが、少ししたら、続いてアザレアの話を聞きましょう。」
「…そうだな。アザレアの話も聞いてから…ブラウンよ。色々と話を聞かせて欲しい事がある。」
「はい。父上、アンバーの言葉に思い詰めない様に…。」
「…あぁ。」
感情の読めない表情をしてはいるが、声色に威厳は無く、ヴァーミリオンは力無い雰囲気を出していた。
ーーーーー
近況ボードに今後の更新頻度についてあげておきましたが、こちらにも記載しますね。
8月から国家資格の勉強をする為、投稿速度がぐんと下がると思います。
ただ、息抜きに執筆はしたいので、エタる事は絶対にしませんが、物語の更新速度が遅くなることを予めご理解お願いします。
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