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魔導国家ヴェリス編
61話 クリス対ブラウン 第2ラウンド
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ブラウンは、クリスに会いに行く際に同行していた護衛達に今日の出来事について箝口令を出している。
王宮のスキャンダルなのだ。口外は絶対に許さないときつく言い聞かせていた。
此度の件は、さじ加減を間違えると他国との外交にも影響が出る事を瞬時に理解し、何が最適解なのかをずっと考えている。
中でも、恐ろしいのは行動の予測が難しいクリス達一行である。
ラファエルを護衛しつつもしっかりと保護し、信頼を得ている彼女達の行動一つで、国を揺るがす事件へと発展する危険性があり、予断を許されずブラウンはずっと緊張状態でいた。
今はクリス達とラファエルに少しでも信頼してもらう為、密にコミュニケーションを取る必要があると判断していた。
王宮にたどり着くまでの間、ブラウンはクリス達とラファエルに少しでも安心感と信頼感を得てもらう為、必死に話しかけ、コミュニケーションをとり続けた。
そのお陰か、ラファエルは視線を合わせて話してくれる様になり、クリスもブラウンの道中の努力を認めてはいた。
(小さなコミュニケーションの積み重ねで、人の感情は左右されるものと、ブラウン殿下は理解しているのね。まだ若くいらっしゃるのに、賢いお方ですわ。)
と、クリスもブラウンの事を認めつつあった。
(しかし…これだけの実力がありながら、ラファエル様とずっと距離を取っていたのは、よっぽどラファエル様の母君の残した爪痕が大きかったのかしら…。)
クリスのその考えは概ね的を射ており、ブラウンも幼い頃にラファエルの母親より心無い言葉を影で言われていた経緯がある。
ただ長男である自分よりも、男女の双子で生まれたアンバーとアザレアに対する個人口撃が非常に酷く、双子の弟妹を守ろうとし、嫌味に巻き込まれていたと言うのが正しい。
その強烈な女から生まれたラファエルに、幼かったブラウンはどう接すべきなのかわからないまま成長し、話しかけるキッカケを見つけられないまま、ここまで来てしまったのだ。
後一刻程度で魔導国家ヴェリスの城下町に到着するというあたりで馬車を休憩させて、道中の広場で一同を交えて会議をする事とした。
その空間収納からテーブルと人数分の椅子を取り出したところで、王宮の魔法研究者は目を輝かせ、直ぐにでも話をしたい雰囲気を出していたが、流石に空気を読んで黙ってくれていた。
席に着いているのは、クリス、アクセル、ラファエル、ブラウンである。
「ブラウン様。ラファエル様の今後について、お話がございます。」
「…はい。何でしょう。」
席に着き、モニカとポールが人数分のお茶と茶菓子をテキパキと準備をする姿は、ブラウンの護衛達も目を丸くしていた。
草原の道中に突如サロンが出来上がったのだ。常識外れもいい所である。
ブラウンも内心驚いていたが、表面上は落ち着いて見せていた。
「ラファエル様は、以前より臣籍降下を訴えていたと伺っています。」
「はい。」
「しかし、それをヴァーミリオン陛下がお認めにならなかったとも聞き及んでおります。」
「…はい。」
「これは憶測なのですが、内包魔力の高いラファエル様が、時期王太子として選定されるのを恐れた双子の両殿下が、ラファエル様を亡き者にする為に画策した事では無いかと愚考していますの。」
「…それが、自然な考えだと、私も思いました。」
そこまで言って、クリスは、真剣な表情をしてブラウンとラファエルを交互に見つめた。
「ラファエル様の要望を、先にブラウン殿下へお伝えしますわね。」
「要望、とは…?」
「ラファエル様は、継承権放棄と、王宮からの解放をお望みです。」
「継承権放棄は知っていますが…王宮からの解放とは…?」
「そのままですよ。ラファエル様、ご自分で説明出来ますか?」
ラファエル自らが訴えかけないと、その気持ちは届きにくい。クリスはラファエルを優しく促し、ラファエルも小さく頷いて自らの気持ちを吐き出した。
「はい。ブラウン兄上。僕は、王宮の人間を正直信じることが出来ません。今までだって、ずっと1人でした。兄上や姉上達と、仲良くしたいと思うも、近づけば気まずい顔をされ、そして今回の件です。」
「…。」
ラファエルの独白に、ブラウンは眉をしかめて、辛そうな顔で話を聞いていた。
今までの自分がラファエルに対してしていた態度を思いだし、そこまで追い詰めていたのかと心底反省をしていた。
「僕は、クリス様やアクセル君と出会い、初めて心の底から笑うことが出来ました。…子供のヒステリックな一時的な感情と思われるかもしれません。ですが、もう僕は王宮には居たく無いのです。クリス様やアクセル君に許可を得て、一緒に旅をし、自身の見聞を深めたく思っています。」
ラファエルは真剣な眼差しでブラウンを見据え、本心を語る。
ブラウンは眉を下げ、辛そうな表情でラファエルを見つめた。
「ラファエル…そこまで追い詰めた事を、心から詫びよう。本当にすまない…。ただ、それは王族としての責務を放棄する事になる。許せるわけが無いだろう?」
ラファエルはブラウンに言い含める様に言われ、何も返事が出来ないでいたが、そこでクリスが扇子で口元を隠しながらコロコロと笑いつつブラウンへと話しかけた。
「うふふ。面白い事を仰るのね。ブラウン殿下。王族の責務とは一体何なのでしょう?」
「はい?突然何を…?」
「ラファエル様を害そうとした双子殿下の責任追及はいかが致しますか?先にそれを決めて頂けなければなりませんわよね。王族としての責務…ブラウン様に真っ当出来るのかしら?」
「そ…それは私個人では決めることが…。」
「ラファエル様が、王宮で孤立していらっしゃったこれまでの責任は、ブラウン殿下の謝罪のみで済む物なのでしょうか?」
「…いや、しかしですね…。」
「もし、そうお考えなのであれば、随分とラファエル様の事を軽く見られているのですね。ずっと1人で頑張ってきたラファエル様のお気持ちを全く考えていないと見受けられます。」
「…貴女に何が分かると言うのですか!私だってずっと悩んで…」
クリスは扇子をブラウンの口の前に持ってきて、口を閉じらせ、美しくも冷たい微笑みでブラウンを見据えた。
「悩むのは当然ですの。ただ悩んだ挙句、ずっと問題を放置してきた貴方に、王族の責務を全うすべきだと言う権利はございませんわ。」
「…ぅ。」
ブラウンは口をつぐみ、何も言えずに悔しそうな表情でクリスを睨む。痛いところを突かれたのだ。
ラファエルはずっと俯き、泣きそうな表情で席に座っている。アクセルはラファエルの左肩に手を置き、ラファエルはそのアクセルの手の上に右手を重ねていた。
「ブラウン様、話は変わりますが、私たち、スウェントル王国で一度だけですが、異世界へと繋がる道を、手のひら大の小さな窓ですが開ける事が出来ましたの。えっと、何でしたっけ、貴方達の王宮の影…ロベルト様ですか?にもお話しましたが、元の世界に戻る方法を探して、私達は旅をしていますのよ。」
クリスの唐突な話題転換に、ブラウンは訝しげな表情を浮かべて、クリスの話の続きを待った。
「この国で最高級の内包魔力を持つ、ラファエル様のご助力を我々が欲している、とでも言えばどうでしょう?王宮での冷遇と暗殺未遂で王宮にも居づらいでしょうし…。ねぇ?」
ラファエルとアクセルは、お互い目を合わせ、瞳を輝かせながらクリスを見つめる。
ブラウンはきつく目を瞑って、無言で何かに耐える様にしながら、絞る様に返事をした。
「…一度、陛下に相談をさせて下さい。」
「その時は、私も同席させて下さいね。大切な王子様をお預かりする事になりますから。」
クリスの中では決定事項である様なセリフに、ブラウンは心臓が痛くなるくらいに動悸が激しくなっているのを感じていた。
ーーーーーーー
最近ほのぼの成分が足りない…。
王宮のスキャンダルなのだ。口外は絶対に許さないときつく言い聞かせていた。
此度の件は、さじ加減を間違えると他国との外交にも影響が出る事を瞬時に理解し、何が最適解なのかをずっと考えている。
中でも、恐ろしいのは行動の予測が難しいクリス達一行である。
ラファエルを護衛しつつもしっかりと保護し、信頼を得ている彼女達の行動一つで、国を揺るがす事件へと発展する危険性があり、予断を許されずブラウンはずっと緊張状態でいた。
今はクリス達とラファエルに少しでも信頼してもらう為、密にコミュニケーションを取る必要があると判断していた。
王宮にたどり着くまでの間、ブラウンはクリス達とラファエルに少しでも安心感と信頼感を得てもらう為、必死に話しかけ、コミュニケーションをとり続けた。
そのお陰か、ラファエルは視線を合わせて話してくれる様になり、クリスもブラウンの道中の努力を認めてはいた。
(小さなコミュニケーションの積み重ねで、人の感情は左右されるものと、ブラウン殿下は理解しているのね。まだ若くいらっしゃるのに、賢いお方ですわ。)
と、クリスもブラウンの事を認めつつあった。
(しかし…これだけの実力がありながら、ラファエル様とずっと距離を取っていたのは、よっぽどラファエル様の母君の残した爪痕が大きかったのかしら…。)
クリスのその考えは概ね的を射ており、ブラウンも幼い頃にラファエルの母親より心無い言葉を影で言われていた経緯がある。
ただ長男である自分よりも、男女の双子で生まれたアンバーとアザレアに対する個人口撃が非常に酷く、双子の弟妹を守ろうとし、嫌味に巻き込まれていたと言うのが正しい。
その強烈な女から生まれたラファエルに、幼かったブラウンはどう接すべきなのかわからないまま成長し、話しかけるキッカケを見つけられないまま、ここまで来てしまったのだ。
後一刻程度で魔導国家ヴェリスの城下町に到着するというあたりで馬車を休憩させて、道中の広場で一同を交えて会議をする事とした。
その空間収納からテーブルと人数分の椅子を取り出したところで、王宮の魔法研究者は目を輝かせ、直ぐにでも話をしたい雰囲気を出していたが、流石に空気を読んで黙ってくれていた。
席に着いているのは、クリス、アクセル、ラファエル、ブラウンである。
「ブラウン様。ラファエル様の今後について、お話がございます。」
「…はい。何でしょう。」
席に着き、モニカとポールが人数分のお茶と茶菓子をテキパキと準備をする姿は、ブラウンの護衛達も目を丸くしていた。
草原の道中に突如サロンが出来上がったのだ。常識外れもいい所である。
ブラウンも内心驚いていたが、表面上は落ち着いて見せていた。
「ラファエル様は、以前より臣籍降下を訴えていたと伺っています。」
「はい。」
「しかし、それをヴァーミリオン陛下がお認めにならなかったとも聞き及んでおります。」
「…はい。」
「これは憶測なのですが、内包魔力の高いラファエル様が、時期王太子として選定されるのを恐れた双子の両殿下が、ラファエル様を亡き者にする為に画策した事では無いかと愚考していますの。」
「…それが、自然な考えだと、私も思いました。」
そこまで言って、クリスは、真剣な表情をしてブラウンとラファエルを交互に見つめた。
「ラファエル様の要望を、先にブラウン殿下へお伝えしますわね。」
「要望、とは…?」
「ラファエル様は、継承権放棄と、王宮からの解放をお望みです。」
「継承権放棄は知っていますが…王宮からの解放とは…?」
「そのままですよ。ラファエル様、ご自分で説明出来ますか?」
ラファエル自らが訴えかけないと、その気持ちは届きにくい。クリスはラファエルを優しく促し、ラファエルも小さく頷いて自らの気持ちを吐き出した。
「はい。ブラウン兄上。僕は、王宮の人間を正直信じることが出来ません。今までだって、ずっと1人でした。兄上や姉上達と、仲良くしたいと思うも、近づけば気まずい顔をされ、そして今回の件です。」
「…。」
ラファエルの独白に、ブラウンは眉をしかめて、辛そうな顔で話を聞いていた。
今までの自分がラファエルに対してしていた態度を思いだし、そこまで追い詰めていたのかと心底反省をしていた。
「僕は、クリス様やアクセル君と出会い、初めて心の底から笑うことが出来ました。…子供のヒステリックな一時的な感情と思われるかもしれません。ですが、もう僕は王宮には居たく無いのです。クリス様やアクセル君に許可を得て、一緒に旅をし、自身の見聞を深めたく思っています。」
ラファエルは真剣な眼差しでブラウンを見据え、本心を語る。
ブラウンは眉を下げ、辛そうな表情でラファエルを見つめた。
「ラファエル…そこまで追い詰めた事を、心から詫びよう。本当にすまない…。ただ、それは王族としての責務を放棄する事になる。許せるわけが無いだろう?」
ラファエルはブラウンに言い含める様に言われ、何も返事が出来ないでいたが、そこでクリスが扇子で口元を隠しながらコロコロと笑いつつブラウンへと話しかけた。
「うふふ。面白い事を仰るのね。ブラウン殿下。王族の責務とは一体何なのでしょう?」
「はい?突然何を…?」
「ラファエル様を害そうとした双子殿下の責任追及はいかが致しますか?先にそれを決めて頂けなければなりませんわよね。王族としての責務…ブラウン様に真っ当出来るのかしら?」
「そ…それは私個人では決めることが…。」
「ラファエル様が、王宮で孤立していらっしゃったこれまでの責任は、ブラウン殿下の謝罪のみで済む物なのでしょうか?」
「…いや、しかしですね…。」
「もし、そうお考えなのであれば、随分とラファエル様の事を軽く見られているのですね。ずっと1人で頑張ってきたラファエル様のお気持ちを全く考えていないと見受けられます。」
「…貴女に何が分かると言うのですか!私だってずっと悩んで…」
クリスは扇子をブラウンの口の前に持ってきて、口を閉じらせ、美しくも冷たい微笑みでブラウンを見据えた。
「悩むのは当然ですの。ただ悩んだ挙句、ずっと問題を放置してきた貴方に、王族の責務を全うすべきだと言う権利はございませんわ。」
「…ぅ。」
ブラウンは口をつぐみ、何も言えずに悔しそうな表情でクリスを睨む。痛いところを突かれたのだ。
ラファエルはずっと俯き、泣きそうな表情で席に座っている。アクセルはラファエルの左肩に手を置き、ラファエルはそのアクセルの手の上に右手を重ねていた。
「ブラウン様、話は変わりますが、私たち、スウェントル王国で一度だけですが、異世界へと繋がる道を、手のひら大の小さな窓ですが開ける事が出来ましたの。えっと、何でしたっけ、貴方達の王宮の影…ロベルト様ですか?にもお話しましたが、元の世界に戻る方法を探して、私達は旅をしていますのよ。」
クリスの唐突な話題転換に、ブラウンは訝しげな表情を浮かべて、クリスの話の続きを待った。
「この国で最高級の内包魔力を持つ、ラファエル様のご助力を我々が欲している、とでも言えばどうでしょう?王宮での冷遇と暗殺未遂で王宮にも居づらいでしょうし…。ねぇ?」
ラファエルとアクセルは、お互い目を合わせ、瞳を輝かせながらクリスを見つめる。
ブラウンはきつく目を瞑って、無言で何かに耐える様にしながら、絞る様に返事をした。
「…一度、陛下に相談をさせて下さい。」
「その時は、私も同席させて下さいね。大切な王子様をお預かりする事になりますから。」
クリスの中では決定事項である様なセリフに、ブラウンは心臓が痛くなるくらいに動悸が激しくなっているのを感じていた。
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最近ほのぼの成分が足りない…。
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