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魔導国家ヴェリス編
60話 【閑話】アンバーとアザレアの焦燥
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エイルーク王家兄弟の紹介回です。
ーーーーーーー
「ヴァイオレット姉様、ブラウン兄様がスウェントルの英雄クリスティーナ一行に、逢いに行ったのは本当なのですか?」
「えぇ、アザレア。何でも、影の報告では、我が国が研究している異世界について、詳細な情報を持っているらしく、どうやら私達の祖先、スカーレット様の同郷らしいですわよ。そんな方に、王宮の者が無礼を働いたという訳でブラウン兄様がお詫びと、王宮への招待に向かったとの事ですわ。」
クリスとブラウンが話しているのと同時刻、ヴェリス王宮の庭園では3人の王女がお茶会を開いており、色々な話に花を咲かせていた。
「ブラウン兄様なら、英雄達を連れてきてくれるよね?私、【黄金の精霊】って呼ばれてる、超絶美少年、見てみたかったんだ~。」
「こら、シェンナ。お行儀の悪い喋り方は良しなさい。」
「えー、ヴィオ姉様、今は姉妹しかいないんだから良いじゃん~。」
「全くこの子は…。」
集まっている王女達の紹介をしてみるとしよう。
第一王女、ヴァイオレット=エイルーク。20歳。
国内の公爵家の嫡男と婚約済みだが、立太子の有力候補として、降嫁は未だしていない状況である。
個人的には、さっさとブラウンが立太子すれば良いと考えているが、魔力至上主義の国柄、父上も悩んでいるのだろうと割り切っている。
母譲りの亜麻色の髪と、父譲りの尖った耳で褐色の肌という、魔族の特徴を色濃く出しており、ラファエルに比べると内包魔力量はやや劣るものの、非常に高いものを持っている。社交の場でも冴えた頭をフル回転させ的確に働きかける事のできる、凄腕の女性だ。
ブラウンとは良い意味でライバル関係と言え、ブラウンが政治や外交に力を入れるならと、魔法研究に力を入れ、魔石を媒体とした街路灯の開発など、精力的に動いている。
内包魔力の件でラファエルには一目置いており、実は何度か研究に誘った事もある程度には、一番ラファエルと接点を持っていたのはこのヴァイオレットかも知れない。
しかし、誘い方もお互いが気を使いどうしても業務的なものとなっていたのと、研究中も他人行儀な喋り方だった為、やはり、どこかで壁を作っていたのは間違いがない。
第二王女、アザレア=エイルーク。18歳。
アンバーの双子の妹で、侯爵家の嫡男と婚約済みである。
既に以前紹介済みの為詳細は控えるが、ブラウンがクリス一行に会いに行ったという話を聞いて、内心非常に焦っているところだ。
ブラウンにラファエルの事を知られてしまったらどうしよう、とお茶の味が感じない状況である。
第三王女、シェンナ=エイルーク。14歳。
正妃であるシアンに瓜二つで、ブラウンと同様人族にしか見えない。
末の王女として甘やかされて天真爛漫に育っており、内包魔力も王族として低くはない。ただ、勉強は苦手で、難しい事を考えるのも面倒な為、他の兄や姉がやってくれるなら自分はさっさと降嫁して臣籍へと降りたいとひっそりと考えている。
シェンナは、ラファエルの母の被害にあっていないが、兄姉達のラファエルに対する態度を見て育ったのと、ラファエルのこちらの機嫌を伺うような視線や態度が生理的に好きになれず、嫌悪感はないがどうでも良いと思っている。
「しかし、ラファエルはどこに行ったのかしらね。事件に巻き込まれて居なければ良いのですが。」
「ヴィオ姉様、今はラファエルの話じゃなくて、英雄クリスティーナ一行の事話しましょうよ~。」
呑気に会話をしている姉妹の間に挟まれて、アザレアは笑顔を作りながらも、生きた心地がしなかった。
(絶対にブラウン兄様に、ラファエルの事がバレてしまうわ。アンバーと今後の事を話ししなければ…。)
と、上の空になっているアザレアを見たヴァイオレットが、アザレアを心配して声をかけた。
「アザレア、大丈夫?なんだか顔色が悪い様子ですけど。」
「あ、申し訳ありません。姉様。少し、気分が優れないので、自室で横になってきても宜しいでしょうか?」
「まぁ、大変。使用人を呼びましょうか?」
「いえ、1人で大丈夫ですわ。ご心配をおかけしてごめんなさいね。」
ヴァイオレットが自分を心配してくれている事に、心を痛めながらも、席を離れるアザレア。
「いえいえ、ゆっくりするのですよ。」
「アザレア姉様~。大丈夫?無理しないでねー!」
アザレアは2人の姉妹に礼をして、その場を立ち去って行った。
何をすれば良いのか分からないまま、事態が悪い方へ向かっている事だけを感じ、焦燥感に駆り立てられていた。
一方その頃、アンバーは弟である第四王子とチェスをしながら、考えをまとめようとしていた。
「アンバー兄様、チェックメイトです☆今日、調子悪いのですか?」
「はは、少し考え事をしているのだ。しかしヘリオト、チェス強くなったな。」
「はい☆従者に練習に付き合ってもらいました!」
「そうか、立場を気にせずに接するのは良い事だが、あまり従者や使用人達と仲良くし過ぎるのも、外聞が悪いから気をつけろよ。」
「えぇー、アンバー兄様までそんな事言うんですか?身分って本当に面倒ですね。」
「…そうだな。」
ここで、王子達の紹介もついでにしておこう。
第四王子、ヘリオト=エイルーク。16歳。
身分関係なく自由に過ごす事を信条としており、王宮が窮屈だと感じている。
自分付きの従者と非常に仲良く、よく街へお忍びで出かけたりしている行動派な王子だ。
政務などよりも、商学に興味があり、この国の魔道具や他国の生産品などの相場などを調べる術に長けており、既に複数の大手商会とも、この若さでやり取りをしている、経営者向きの性格をしている。
その手腕は、王であるヴァーミリオンにも伝わっており、経済活性の面で期待されている寵児だ。
亜麻色の髪を長く伸ばして三つ編みにしている、褐色肌で丸い耳の半魔族の様相をしている男の娘だ。
兄弟の中で内包魔力は長男に次いで低いが特に気にしてはいない。
第三王子、アンバー=エイルーク。18歳。
辺境伯家長女と婚約している。
アザレア同様、尊奉しているブラウンがクリス一行に会いに行ったと聞き、自分達の所業がバレているのではと、焦燥感に駆られている。
また、この場にいないが、魔導国家ヴェリスの騎士団として既に働いている第二王子がいる。
第二王子、オーキッド=エイルーク。19歳。
端正な顔立ちをした美青年だ。
婚約者を流行病で無くしてから、新たに婚約する事なく、ただ自分の体を鍛える事に心血を注いでいる寡黙な青年だ。
内包魔力が高く、ヴァイオレットと同様、父親譲りの魔族の特徴を色濃く出していたため、身体特徴的には研究者向きだったが、体を鍛え上げ、物理的に頑丈になる事で心も強くなっていく気がして、いつの間にやら頑強な身体を手にし若くして騎士団筆頭となっていた。
現在は1ヶ月前より、南の国【ダロム連邦国家】に筋肉留学に赴いている。
アンバーは、ブラウンがクリス一行に会いに行ったと聞かされ、心を落ち着ける為にチェスを誘ったが、今後の事を考えると悪い方向しか思考が行かず、全然落ち着けずにいた。
「アンバー兄様、何か悩みでもあるのですか?顔色が優れない様ですが…。」
「ん?聡いな、ヘリオトは。まぁ、なんだ。これから、王宮が慌ただしくなる。それを思うとな…。」
「ラファエル失踪の件でしょうか?アンバー兄様は何かご存知で?」
「ん…まぁな。悪い、ヘリオト。誘っておいてなんだが、やはり気分が優れない様だ。少し休むよ。」
「え…はい。あの、兄様、何か悩みがあれば、僕で良ければ聞きますので、1人で抱え込まないで下さいね。」
「あぁ、優しいな。ヘリオト。ありがとう。」
アンバーはヘリオトの頭を軽く撫で付け、席を離れた。
自室に戻ると、アザレアが部屋に向かって歩いてくるのが見えた為、お互い顔を合わせると無言で頷きあい、アンバーの部屋へと入っていった。
「事態は、最悪の方向へ進んでいるな。」
「クリスティーナ一行が来なければ、全てがうまく行ったはずなのにね。疫病神だわ。」
「…因果応報か。おそらくは、ブラウン兄上に全てが筒抜けになっていると考えるべきだな。」
「えぇ。問い詰められたら、どうしましょうか。」
「…開き直り、認めよう。我々の気持ちをぶつけ、他の兄弟に責が行かぬ様にしなければならない。」
「ブラウン兄様を悲しませる事になるわね。そこだけが一番辛いわ。」
「あぁ、優秀な兄弟達が沢山いる、我々の立場なぞどうでも良いが、ブラウン兄上は自分が悪いと責任を感じそうだな。そこだけが申し訳ないところだ。」
既に諦めの境地に至っているが、それでもこの双子の中心はブラウンであり、自分達の事は後回しである。
自己犠牲を厭わないその性格は、向かう方向が違えばきっと大きな成果を生み出す原動力となったであろう。
自ら道を間違えたと自覚しておりながら、それを改めようとしない姿は、自分達では気がついていないが、痛々しくまた清々しくもあった。
「アンバー、何があってもずっと一緒よ。」
「もちろんだ。アザレア。」
ーーーーーーー
「ヴァイオレット姉様、ブラウン兄様がスウェントルの英雄クリスティーナ一行に、逢いに行ったのは本当なのですか?」
「えぇ、アザレア。何でも、影の報告では、我が国が研究している異世界について、詳細な情報を持っているらしく、どうやら私達の祖先、スカーレット様の同郷らしいですわよ。そんな方に、王宮の者が無礼を働いたという訳でブラウン兄様がお詫びと、王宮への招待に向かったとの事ですわ。」
クリスとブラウンが話しているのと同時刻、ヴェリス王宮の庭園では3人の王女がお茶会を開いており、色々な話に花を咲かせていた。
「ブラウン兄様なら、英雄達を連れてきてくれるよね?私、【黄金の精霊】って呼ばれてる、超絶美少年、見てみたかったんだ~。」
「こら、シェンナ。お行儀の悪い喋り方は良しなさい。」
「えー、ヴィオ姉様、今は姉妹しかいないんだから良いじゃん~。」
「全くこの子は…。」
集まっている王女達の紹介をしてみるとしよう。
第一王女、ヴァイオレット=エイルーク。20歳。
国内の公爵家の嫡男と婚約済みだが、立太子の有力候補として、降嫁は未だしていない状況である。
個人的には、さっさとブラウンが立太子すれば良いと考えているが、魔力至上主義の国柄、父上も悩んでいるのだろうと割り切っている。
母譲りの亜麻色の髪と、父譲りの尖った耳で褐色の肌という、魔族の特徴を色濃く出しており、ラファエルに比べると内包魔力量はやや劣るものの、非常に高いものを持っている。社交の場でも冴えた頭をフル回転させ的確に働きかける事のできる、凄腕の女性だ。
ブラウンとは良い意味でライバル関係と言え、ブラウンが政治や外交に力を入れるならと、魔法研究に力を入れ、魔石を媒体とした街路灯の開発など、精力的に動いている。
内包魔力の件でラファエルには一目置いており、実は何度か研究に誘った事もある程度には、一番ラファエルと接点を持っていたのはこのヴァイオレットかも知れない。
しかし、誘い方もお互いが気を使いどうしても業務的なものとなっていたのと、研究中も他人行儀な喋り方だった為、やはり、どこかで壁を作っていたのは間違いがない。
第二王女、アザレア=エイルーク。18歳。
アンバーの双子の妹で、侯爵家の嫡男と婚約済みである。
既に以前紹介済みの為詳細は控えるが、ブラウンがクリス一行に会いに行ったという話を聞いて、内心非常に焦っているところだ。
ブラウンにラファエルの事を知られてしまったらどうしよう、とお茶の味が感じない状況である。
第三王女、シェンナ=エイルーク。14歳。
正妃であるシアンに瓜二つで、ブラウンと同様人族にしか見えない。
末の王女として甘やかされて天真爛漫に育っており、内包魔力も王族として低くはない。ただ、勉強は苦手で、難しい事を考えるのも面倒な為、他の兄や姉がやってくれるなら自分はさっさと降嫁して臣籍へと降りたいとひっそりと考えている。
シェンナは、ラファエルの母の被害にあっていないが、兄姉達のラファエルに対する態度を見て育ったのと、ラファエルのこちらの機嫌を伺うような視線や態度が生理的に好きになれず、嫌悪感はないがどうでも良いと思っている。
「しかし、ラファエルはどこに行ったのかしらね。事件に巻き込まれて居なければ良いのですが。」
「ヴィオ姉様、今はラファエルの話じゃなくて、英雄クリスティーナ一行の事話しましょうよ~。」
呑気に会話をしている姉妹の間に挟まれて、アザレアは笑顔を作りながらも、生きた心地がしなかった。
(絶対にブラウン兄様に、ラファエルの事がバレてしまうわ。アンバーと今後の事を話ししなければ…。)
と、上の空になっているアザレアを見たヴァイオレットが、アザレアを心配して声をかけた。
「アザレア、大丈夫?なんだか顔色が悪い様子ですけど。」
「あ、申し訳ありません。姉様。少し、気分が優れないので、自室で横になってきても宜しいでしょうか?」
「まぁ、大変。使用人を呼びましょうか?」
「いえ、1人で大丈夫ですわ。ご心配をおかけしてごめんなさいね。」
ヴァイオレットが自分を心配してくれている事に、心を痛めながらも、席を離れるアザレア。
「いえいえ、ゆっくりするのですよ。」
「アザレア姉様~。大丈夫?無理しないでねー!」
アザレアは2人の姉妹に礼をして、その場を立ち去って行った。
何をすれば良いのか分からないまま、事態が悪い方へ向かっている事だけを感じ、焦燥感に駆り立てられていた。
一方その頃、アンバーは弟である第四王子とチェスをしながら、考えをまとめようとしていた。
「アンバー兄様、チェックメイトです☆今日、調子悪いのですか?」
「はは、少し考え事をしているのだ。しかしヘリオト、チェス強くなったな。」
「はい☆従者に練習に付き合ってもらいました!」
「そうか、立場を気にせずに接するのは良い事だが、あまり従者や使用人達と仲良くし過ぎるのも、外聞が悪いから気をつけろよ。」
「えぇー、アンバー兄様までそんな事言うんですか?身分って本当に面倒ですね。」
「…そうだな。」
ここで、王子達の紹介もついでにしておこう。
第四王子、ヘリオト=エイルーク。16歳。
身分関係なく自由に過ごす事を信条としており、王宮が窮屈だと感じている。
自分付きの従者と非常に仲良く、よく街へお忍びで出かけたりしている行動派な王子だ。
政務などよりも、商学に興味があり、この国の魔道具や他国の生産品などの相場などを調べる術に長けており、既に複数の大手商会とも、この若さでやり取りをしている、経営者向きの性格をしている。
その手腕は、王であるヴァーミリオンにも伝わっており、経済活性の面で期待されている寵児だ。
亜麻色の髪を長く伸ばして三つ編みにしている、褐色肌で丸い耳の半魔族の様相をしている男の娘だ。
兄弟の中で内包魔力は長男に次いで低いが特に気にしてはいない。
第三王子、アンバー=エイルーク。18歳。
辺境伯家長女と婚約している。
アザレア同様、尊奉しているブラウンがクリス一行に会いに行ったと聞き、自分達の所業がバレているのではと、焦燥感に駆られている。
また、この場にいないが、魔導国家ヴェリスの騎士団として既に働いている第二王子がいる。
第二王子、オーキッド=エイルーク。19歳。
端正な顔立ちをした美青年だ。
婚約者を流行病で無くしてから、新たに婚約する事なく、ただ自分の体を鍛える事に心血を注いでいる寡黙な青年だ。
内包魔力が高く、ヴァイオレットと同様、父親譲りの魔族の特徴を色濃く出していたため、身体特徴的には研究者向きだったが、体を鍛え上げ、物理的に頑丈になる事で心も強くなっていく気がして、いつの間にやら頑強な身体を手にし若くして騎士団筆頭となっていた。
現在は1ヶ月前より、南の国【ダロム連邦国家】に筋肉留学に赴いている。
アンバーは、ブラウンがクリス一行に会いに行ったと聞かされ、心を落ち着ける為にチェスを誘ったが、今後の事を考えると悪い方向しか思考が行かず、全然落ち着けずにいた。
「アンバー兄様、何か悩みでもあるのですか?顔色が優れない様ですが…。」
「ん?聡いな、ヘリオトは。まぁ、なんだ。これから、王宮が慌ただしくなる。それを思うとな…。」
「ラファエル失踪の件でしょうか?アンバー兄様は何かご存知で?」
「ん…まぁな。悪い、ヘリオト。誘っておいてなんだが、やはり気分が優れない様だ。少し休むよ。」
「え…はい。あの、兄様、何か悩みがあれば、僕で良ければ聞きますので、1人で抱え込まないで下さいね。」
「あぁ、優しいな。ヘリオト。ありがとう。」
アンバーはヘリオトの頭を軽く撫で付け、席を離れた。
自室に戻ると、アザレアが部屋に向かって歩いてくるのが見えた為、お互い顔を合わせると無言で頷きあい、アンバーの部屋へと入っていった。
「事態は、最悪の方向へ進んでいるな。」
「クリスティーナ一行が来なければ、全てがうまく行ったはずなのにね。疫病神だわ。」
「…因果応報か。おそらくは、ブラウン兄上に全てが筒抜けになっていると考えるべきだな。」
「えぇ。問い詰められたら、どうしましょうか。」
「…開き直り、認めよう。我々の気持ちをぶつけ、他の兄弟に責が行かぬ様にしなければならない。」
「ブラウン兄様を悲しませる事になるわね。そこだけが一番辛いわ。」
「あぁ、優秀な兄弟達が沢山いる、我々の立場なぞどうでも良いが、ブラウン兄上は自分が悪いと責任を感じそうだな。そこだけが申し訳ないところだ。」
既に諦めの境地に至っているが、それでもこの双子の中心はブラウンであり、自分達の事は後回しである。
自己犠牲を厭わないその性格は、向かう方向が違えばきっと大きな成果を生み出す原動力となったであろう。
自ら道を間違えたと自覚しておりながら、それを改めようとしない姿は、自分達では気がついていないが、痛々しくまた清々しくもあった。
「アンバー、何があってもずっと一緒よ。」
「もちろんだ。アザレア。」
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