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魔導国家ヴェリス編
58話 ブラウン王子の後悔と驚愕
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「初めまして。私は、ヴェリス第一王子のブラウン=エイルークと申します。この度は、我が王宮の影がクリスティーナ様に失礼を働いた事をお詫びさせてください。」
「これはご丁寧に。私はクリスティーナ=ロゼルナと申します。こことは違う異世界にて公爵の夫人かつ、王宮にて外交などを担っておりました。よろしくお願いいたします。」
先日、ロベルトを返したその数日後、クリスの滞在している高級宿に、エイルーク王家の馬車が止まり、ラファエルは心臓が止まるかと思ったが、第一王子がクリスに会いに来たとの事で、前回と同様、アクセルと共に隠れている状況である。
クリスの部屋にブラウン王子を招待し、現在は座り心地の良いソファーにお互い面と向かって座っている状況だ。
「まさか王族の方が直接足を運んで頂けるとは、驚きましたわ。」
「いえ、スウェントル王国の英雄に無礼を働いたのです。また世界は違えど、公爵家の方に対して交渉が出来、かつラファエル失踪の件を知っているものとなると、私が適任なのです。」
ブラウン第一王子は誠実な姿勢でクリスと向き合い、堂々とした態度で交渉に挑もうとしている。
「ラファエル様の失踪について、ブラウン様はどのようにお考えでしょうか。」
「王家の内情に抵触する部分ですので、回答を控えても?」
凛とした態度で問いかけるクリスに対し、王族としての威厳を発動するブラウン。
お互いの堂々とした態度は、この部屋にいるモニカやポール然り、ブラウンの護衛然り、固唾を飲んで見守っていた。
「では、私共の知っている、ラファエル様の情報は要らないという事ですわね。」
「…クリスティーナ様は、何をご存知でおられるのでしょう?先日、ヴェリスへと到着したばかりだと言うのに、なぜ…。」
素っ気なく返事をするクリスにが、重要な情報を握っているのは間違いが無いと判断し、少しでも情報を聞き出そうとするブラウン王子だったが、クリスは頑なに態度を改めようとしない。
「ブラウン殿下が回答を控えられるなら、私も控えさせて頂きます。」
「…王族の命令だとしてもでしょうか?」
「正直、関係無いですわね。ここにいる、ブラウン殿下の部下全員が束になってかかって来ても、元の力に格差がございます故。異世界の知識、ラファエル様の情報、私達の実力、それら全てを複合して、ヴェリスのエイルーク王家へ貸しを作る事はあっても、借りを作る事はまずございません。その様な状況下で、ブラウン殿下然り、エイルーク王家の命令に従う必要性を感じませんの。」
魔導国家ヴェリスの頂点であるエイルーク王家に対して、不敬とも取れる挑発的な態度は、自身の確かな実力と知識に裏付けされた圧倒的優位な立場にあるからこそ、出来る強気な交渉術である。
また、自身の庇護下に置くと決めたラファエルを守り抜こうとする母性にも似た感情が、何としても自分達が優位に事を運んで見せると言う意気込みを見せていた。
それが例え、不敬な態度であると咎められようとも、自分達の力があれば最悪力技でどうとでも出来る自信がある為の行動だ。
その、自信に満ちたクリスの態度に、虚勢は見受けられない為、ある程度の情報を提供すべきかとブラウンは判断した。
「ははは。これは敵いませんね。噂通りの女傑ですな。…ラファエルの失踪について、どう考えているのか、回答をすればよろしいのですか?」
「えぇ、ブラウン殿下の思うがままにお答え下さいまし。」
ここで、初めて優雅な笑みを浮かべたクリスに対し、ブラウンは何か背筋が凍る様な思いをしたが、心を瞬時に落ち着かせ、話をしだした。
「…ラファエルは、我々8人兄弟の末っ子として生まれました。そして唯一、正妃であるシアン王妃陛下の息子では無いのです。所謂、側室の息子なのですが…詳細は控えますが、側室だった女性はすでに儚くなっております。諸々の事情で、我々シアン王妃陛下から生まれた兄弟達は、ラファエルを遠巻きにし、直接なにかをするわけでは無かったのですが、こちらから話かける事は業務的な事以外にありませんでした。かく言う私も、ラファエルに対し、どの様に接すれば良いのか分からず、遠巻きにしておりました。」
なるべく感情を込めずに、淡々を喋ろうとするブラウンだが、どこか自分を恥じる様な気持ちが滲み出ていた。
クリスはそれに気がついていたが、敢えて責める様な声色でブラウンに引き続き問いかける。
「…では、ラファエル様は、王宮で孤立していたと言う事かしら?」
「ラファエル付きの従者などが面倒を見ておりましたが、そうですね。ヴァーミリオン陛下以外に、ラファエルへ親しげに話す者は、皆無であったと言えるでしょう。その事が苦痛で、王宮を飛び出したのではないか、と愚考しています。」
ラファエルが辛い思いをしていたのを、ただ黙って見ており、事態の悪化を招いたブラウン王子も同罪か…クリスは内心の怒りをより高めそうになっていた。
「続いて質問ですが、ブラウン殿下ご自身は、ラファエル様の事を異母弟としてどう思われていたのか教えて頂けますか?」
「辛い境遇にも関わらず、周りに気を使う事の出来る強い王子であると思っております。弟として可愛がりたかったのですが…。諸事情で、迂闊にラファエルに話しかけにくい空気が、我々兄弟の中に流れていたのです。罪悪感は募るばかりでしたが、そう言った空気感も、ラファエルを追い詰めてしまったかと考え、後悔しております。」
その言葉を聞いて、クリスの静かな怒りは、やや静まった。
ただ、どの様な事情があれど、結果論にしかならないが長男であるブラウンが率先して兄弟をまとめ、異母弟であるラファエルへと話しかける様に働きかければ、この様な事態にはならなかったのでは無いかと、場の空気に流されたブラウンに対して思う所はあったが、既に過ぎた事。
今のブラウン第一王子としての素直な気持ちを信用する事にしたクリスは、ラファエルの状況を開示する事とした。
「ふぅ。ブラウン殿下になら、ラファエル様の情報を嘘偽りなく開示しても良さそうですわね。」
「それは、どう言う…。」
「ラファエル様は、先日私共が捕らえた盗賊団に、魔力封印の上捕縛され、死にかけていたところを保護いたしました。その元凶は、ブラウン様の弟妹に当たる、双子のアンバー殿下とアザレア殿下ですわ。魔力封印のアンクレットに込められた魔力の使用履歴を解析して頂いても結構ですわよ。」
突如、王宮を揺るがしかねない情報を暴露されたブラウンは、驚愕に目を見開いた。
「…なん、だと…!?」
ブラウンは、これから話されるクリスの言葉に打ちのめされる事となるのであった。
「これはご丁寧に。私はクリスティーナ=ロゼルナと申します。こことは違う異世界にて公爵の夫人かつ、王宮にて外交などを担っておりました。よろしくお願いいたします。」
先日、ロベルトを返したその数日後、クリスの滞在している高級宿に、エイルーク王家の馬車が止まり、ラファエルは心臓が止まるかと思ったが、第一王子がクリスに会いに来たとの事で、前回と同様、アクセルと共に隠れている状況である。
クリスの部屋にブラウン王子を招待し、現在は座り心地の良いソファーにお互い面と向かって座っている状況だ。
「まさか王族の方が直接足を運んで頂けるとは、驚きましたわ。」
「いえ、スウェントル王国の英雄に無礼を働いたのです。また世界は違えど、公爵家の方に対して交渉が出来、かつラファエル失踪の件を知っているものとなると、私が適任なのです。」
ブラウン第一王子は誠実な姿勢でクリスと向き合い、堂々とした態度で交渉に挑もうとしている。
「ラファエル様の失踪について、ブラウン様はどのようにお考えでしょうか。」
「王家の内情に抵触する部分ですので、回答を控えても?」
凛とした態度で問いかけるクリスに対し、王族としての威厳を発動するブラウン。
お互いの堂々とした態度は、この部屋にいるモニカやポール然り、ブラウンの護衛然り、固唾を飲んで見守っていた。
「では、私共の知っている、ラファエル様の情報は要らないという事ですわね。」
「…クリスティーナ様は、何をご存知でおられるのでしょう?先日、ヴェリスへと到着したばかりだと言うのに、なぜ…。」
素っ気なく返事をするクリスにが、重要な情報を握っているのは間違いが無いと判断し、少しでも情報を聞き出そうとするブラウン王子だったが、クリスは頑なに態度を改めようとしない。
「ブラウン殿下が回答を控えられるなら、私も控えさせて頂きます。」
「…王族の命令だとしてもでしょうか?」
「正直、関係無いですわね。ここにいる、ブラウン殿下の部下全員が束になってかかって来ても、元の力に格差がございます故。異世界の知識、ラファエル様の情報、私達の実力、それら全てを複合して、ヴェリスのエイルーク王家へ貸しを作る事はあっても、借りを作る事はまずございません。その様な状況下で、ブラウン殿下然り、エイルーク王家の命令に従う必要性を感じませんの。」
魔導国家ヴェリスの頂点であるエイルーク王家に対して、不敬とも取れる挑発的な態度は、自身の確かな実力と知識に裏付けされた圧倒的優位な立場にあるからこそ、出来る強気な交渉術である。
また、自身の庇護下に置くと決めたラファエルを守り抜こうとする母性にも似た感情が、何としても自分達が優位に事を運んで見せると言う意気込みを見せていた。
それが例え、不敬な態度であると咎められようとも、自分達の力があれば最悪力技でどうとでも出来る自信がある為の行動だ。
その、自信に満ちたクリスの態度に、虚勢は見受けられない為、ある程度の情報を提供すべきかとブラウンは判断した。
「ははは。これは敵いませんね。噂通りの女傑ですな。…ラファエルの失踪について、どう考えているのか、回答をすればよろしいのですか?」
「えぇ、ブラウン殿下の思うがままにお答え下さいまし。」
ここで、初めて優雅な笑みを浮かべたクリスに対し、ブラウンは何か背筋が凍る様な思いをしたが、心を瞬時に落ち着かせ、話をしだした。
「…ラファエルは、我々8人兄弟の末っ子として生まれました。そして唯一、正妃であるシアン王妃陛下の息子では無いのです。所謂、側室の息子なのですが…詳細は控えますが、側室だった女性はすでに儚くなっております。諸々の事情で、我々シアン王妃陛下から生まれた兄弟達は、ラファエルを遠巻きにし、直接なにかをするわけでは無かったのですが、こちらから話かける事は業務的な事以外にありませんでした。かく言う私も、ラファエルに対し、どの様に接すれば良いのか分からず、遠巻きにしておりました。」
なるべく感情を込めずに、淡々を喋ろうとするブラウンだが、どこか自分を恥じる様な気持ちが滲み出ていた。
クリスはそれに気がついていたが、敢えて責める様な声色でブラウンに引き続き問いかける。
「…では、ラファエル様は、王宮で孤立していたと言う事かしら?」
「ラファエル付きの従者などが面倒を見ておりましたが、そうですね。ヴァーミリオン陛下以外に、ラファエルへ親しげに話す者は、皆無であったと言えるでしょう。その事が苦痛で、王宮を飛び出したのではないか、と愚考しています。」
ラファエルが辛い思いをしていたのを、ただ黙って見ており、事態の悪化を招いたブラウン王子も同罪か…クリスは内心の怒りをより高めそうになっていた。
「続いて質問ですが、ブラウン殿下ご自身は、ラファエル様の事を異母弟としてどう思われていたのか教えて頂けますか?」
「辛い境遇にも関わらず、周りに気を使う事の出来る強い王子であると思っております。弟として可愛がりたかったのですが…。諸事情で、迂闊にラファエルに話しかけにくい空気が、我々兄弟の中に流れていたのです。罪悪感は募るばかりでしたが、そう言った空気感も、ラファエルを追い詰めてしまったかと考え、後悔しております。」
その言葉を聞いて、クリスの静かな怒りは、やや静まった。
ただ、どの様な事情があれど、結果論にしかならないが長男であるブラウンが率先して兄弟をまとめ、異母弟であるラファエルへと話しかける様に働きかければ、この様な事態にはならなかったのでは無いかと、場の空気に流されたブラウンに対して思う所はあったが、既に過ぎた事。
今のブラウン第一王子としての素直な気持ちを信用する事にしたクリスは、ラファエルの状況を開示する事とした。
「ふぅ。ブラウン殿下になら、ラファエル様の情報を嘘偽りなく開示しても良さそうですわね。」
「それは、どう言う…。」
「ラファエル様は、先日私共が捕らえた盗賊団に、魔力封印の上捕縛され、死にかけていたところを保護いたしました。その元凶は、ブラウン様の弟妹に当たる、双子のアンバー殿下とアザレア殿下ですわ。魔力封印のアンクレットに込められた魔力の使用履歴を解析して頂いても結構ですわよ。」
突如、王宮を揺るがしかねない情報を暴露されたブラウンは、驚愕に目を見開いた。
「…なん、だと…!?」
ブラウンは、これから話されるクリスの言葉に打ちのめされる事となるのであった。
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