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スウェントル王国〜番外編〜
48話 仕事終わりのこの一杯が格別なんじゃよ
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深夜に差し掛かろうという時刻、スウェントル王城の一室に、フィクサー王とリアム宰相はひっそりと座って話をしていた。
手元にはクリスが旅立つ前に置いていった、ヤポン皇国の有名蒸留酒がある。
「うまいのぅ。さすがヤポン皇国。酒に限らず、物作りの品質は何だかんだで職人気質じゃな。」
「しかし、クリスティーナ殿はこの酒をどこから仕入れてきたのでしょうね。」
「うむ、そんなの考えたってどうしようもない!あの御仁なら、なーんか、どうにでもなる様な気がするしのう。」
「ですな。」
「今度、皇国に嫁いだリリーちゃんにお酒おねだりしようかの。」
「あまり迷惑をかけないであげてくださいね。」
国のトップが、王城の秘密部屋で何をしているかと言うと、ただの酒盛りというなんとも言い難い光景であるが、2人とも立場が邪魔してゆっくりとする時間が無く、若い頃からの慣習で月に数回、この場で酒盛りをしている。
ジェニファー王妃や側近の者達は知っているが、もう暗黙の了解となっているのは、この2人の人柄のなせる技であろう。
「しかし、クリスティーナ殿から魔法技術を盗めたらとおもっとったが、いささか想像と違う結果になったのう。」
「…えぇ。研究者も騎士団も、根本の考え方から改める様になり、所謂実力を伸ばす方向へと持っていって頂いた様ですな。いやはや…恐れ入りますわい。あと、いくつかは画期的なアイデアを頂いていますが、それは我々の技術力では再現不可能なものばかりです。」
「いや、それも考え方一つじゃ。いつの間にかジェニーちゃんもクリスティーナ殿を信仰しとったが、かの御仁が言うにはの、魔導技術以外で再現出来たらカッコいい的な事を言ったらしいのじゃ。ジェニーちゃん、珍しくやる気になっておったのう。」
「えぇ、蒸気…でしたっけ?出来るのでしょうか…?」
「まぁ、のんびりやったら良い。今すぐ結果が出ずとも、将来には何かしらの結果や成果は着いてこよう。クリスティーナ殿、本当に惜しいのう。専属で雇いたいわい。」
「会うたびに、内心ビクビクしてたくせに。」
「それはしょうがない。元の世界では宰相夫人しつつの外交官じゃよ?やり手の中のやり手ではないか。」
「ですな。あれで、この世界では冒険者と言い張るのだから、良い根性してますな。」
「さて、問題は腑抜けておる騎士団と研究者達じゃのぅ。」
「いかにも。」
王城から、クリス一行が旅立ってまだ数日しか経っていないが、研究者、騎士団共に大きな喪失感を抱えている様子だ。
研究機関はクリス、白金騎士団はアクセル、黒狼騎士団はポール、手の空いた時だけだったが赤薔薇騎士団はモニカが指導を行い、それぞれが師と仰ぐ者達に出会えた喜びを得たのも束の間、直ぐに旅立ってしまったのだ。
しかし、彼ら彼女らが残したものは多く、スウェントル王国の実力の底上げに間違いなく役立ってくれたのだが、その破天荒なやり口は今まで画一的な訓練や研究しかしてこなかった者達にとって、いささか刺激が強すぎた様子だ。
クリス一行は自分達が去った後も、本人達が研究や訓練を継続出来るようにお膳立てはしているのだが、カリスマ性の塊だった師匠一行が抜けた後の腑抜けた雰囲気に喝を入れなければならない、と各騎士団長や研究施設の責任者達は頭を悩ませていた。
「クリスティーナ殿一行は何も悪くないのじゃが、いささか刺激が強すぎたんじゃよな。」
「劇薬みたいなものでしたね。陛下、しばらく様子を見ても改善が無いようであれば、陛下自らが激励をしに行きますか?」
「えぇ~、緊張するじゃん。」
「国民の前で演説などしてきたことのあるお方が、何を今更。」
「それはそれじゃよ。激励って何すればいいのか分からんもん。」
「嘘おっしゃい。国王である貴方が一声掛けるだけで良いんですよ。」
「ふぃぃ。息子のブルート君にやらせてみるかの?」
「ふむ。それも一つですが、逃げの為に王太子殿下を使おうとしないで下さい。まずは陛下が王太子殿下に見本をお見せしましょう。」
「相変わらずリアムは厳しいのぅ。もうちょっと国王に優しくてもいいんじゃないかの?」
「十分優しいでしょ?陛下が隠居した後は、私も隠居するんですからね。ブルート殿下への負担を少しでも軽くしてあげましょう。」
「わかっておるよー。はぁ、心が重い…。」
次代を担う者達への引き継ぎと共に、その負担を少しでも軽くしようと考えいるフィクサー王は、優しくそして子を思う父として、皆の目には映っていたのだが、実態は背後でリアム宰相が上手いこと誘導していたというのは一部の人間のみが知る話。
しかし、フィクサー王の人柄あってのスウェントル王国であり、ヤポン皇国への政略結婚を皮切りに周辺諸国との友好条約や将来の同盟の足がけとなる外交を精力的に行ったとし、また迷宮・魔物研究や騎士団の力のテコ入れなどでも成果を出した功労者として、歴史的にみる【進展の父】として名が語り継がれるのであった。
またそれを支えた、リアム宰相もまた【導きの側近】として、後世に名を残すこととなるのであった。
「あー嫌じゃ~!仕事したくない!」
「こら!陛下!この国のトップがなんて事を言うんです!」
「この場だけじゃよ~。明日になったらちゃんとするし~。あー、酒が美味い!」
「全く…しょーがないお人ですなぁ。」
フィクサー王のその栄誉ある歴史の裏側は、なんとも普通の仕事に疲れたおっさんだった事は、内緒の話のようだ。
手元にはクリスが旅立つ前に置いていった、ヤポン皇国の有名蒸留酒がある。
「うまいのぅ。さすがヤポン皇国。酒に限らず、物作りの品質は何だかんだで職人気質じゃな。」
「しかし、クリスティーナ殿はこの酒をどこから仕入れてきたのでしょうね。」
「うむ、そんなの考えたってどうしようもない!あの御仁なら、なーんか、どうにでもなる様な気がするしのう。」
「ですな。」
「今度、皇国に嫁いだリリーちゃんにお酒おねだりしようかの。」
「あまり迷惑をかけないであげてくださいね。」
国のトップが、王城の秘密部屋で何をしているかと言うと、ただの酒盛りというなんとも言い難い光景であるが、2人とも立場が邪魔してゆっくりとする時間が無く、若い頃からの慣習で月に数回、この場で酒盛りをしている。
ジェニファー王妃や側近の者達は知っているが、もう暗黙の了解となっているのは、この2人の人柄のなせる技であろう。
「しかし、クリスティーナ殿から魔法技術を盗めたらとおもっとったが、いささか想像と違う結果になったのう。」
「…えぇ。研究者も騎士団も、根本の考え方から改める様になり、所謂実力を伸ばす方向へと持っていって頂いた様ですな。いやはや…恐れ入りますわい。あと、いくつかは画期的なアイデアを頂いていますが、それは我々の技術力では再現不可能なものばかりです。」
「いや、それも考え方一つじゃ。いつの間にかジェニーちゃんもクリスティーナ殿を信仰しとったが、かの御仁が言うにはの、魔導技術以外で再現出来たらカッコいい的な事を言ったらしいのじゃ。ジェニーちゃん、珍しくやる気になっておったのう。」
「えぇ、蒸気…でしたっけ?出来るのでしょうか…?」
「まぁ、のんびりやったら良い。今すぐ結果が出ずとも、将来には何かしらの結果や成果は着いてこよう。クリスティーナ殿、本当に惜しいのう。専属で雇いたいわい。」
「会うたびに、内心ビクビクしてたくせに。」
「それはしょうがない。元の世界では宰相夫人しつつの外交官じゃよ?やり手の中のやり手ではないか。」
「ですな。あれで、この世界では冒険者と言い張るのだから、良い根性してますな。」
「さて、問題は腑抜けておる騎士団と研究者達じゃのぅ。」
「いかにも。」
王城から、クリス一行が旅立ってまだ数日しか経っていないが、研究者、騎士団共に大きな喪失感を抱えている様子だ。
研究機関はクリス、白金騎士団はアクセル、黒狼騎士団はポール、手の空いた時だけだったが赤薔薇騎士団はモニカが指導を行い、それぞれが師と仰ぐ者達に出会えた喜びを得たのも束の間、直ぐに旅立ってしまったのだ。
しかし、彼ら彼女らが残したものは多く、スウェントル王国の実力の底上げに間違いなく役立ってくれたのだが、その破天荒なやり口は今まで画一的な訓練や研究しかしてこなかった者達にとって、いささか刺激が強すぎた様子だ。
クリス一行は自分達が去った後も、本人達が研究や訓練を継続出来るようにお膳立てはしているのだが、カリスマ性の塊だった師匠一行が抜けた後の腑抜けた雰囲気に喝を入れなければならない、と各騎士団長や研究施設の責任者達は頭を悩ませていた。
「クリスティーナ殿一行は何も悪くないのじゃが、いささか刺激が強すぎたんじゃよな。」
「劇薬みたいなものでしたね。陛下、しばらく様子を見ても改善が無いようであれば、陛下自らが激励をしに行きますか?」
「えぇ~、緊張するじゃん。」
「国民の前で演説などしてきたことのあるお方が、何を今更。」
「それはそれじゃよ。激励って何すればいいのか分からんもん。」
「嘘おっしゃい。国王である貴方が一声掛けるだけで良いんですよ。」
「ふぃぃ。息子のブルート君にやらせてみるかの?」
「ふむ。それも一つですが、逃げの為に王太子殿下を使おうとしないで下さい。まずは陛下が王太子殿下に見本をお見せしましょう。」
「相変わらずリアムは厳しいのぅ。もうちょっと国王に優しくてもいいんじゃないかの?」
「十分優しいでしょ?陛下が隠居した後は、私も隠居するんですからね。ブルート殿下への負担を少しでも軽くしてあげましょう。」
「わかっておるよー。はぁ、心が重い…。」
次代を担う者達への引き継ぎと共に、その負担を少しでも軽くしようと考えいるフィクサー王は、優しくそして子を思う父として、皆の目には映っていたのだが、実態は背後でリアム宰相が上手いこと誘導していたというのは一部の人間のみが知る話。
しかし、フィクサー王の人柄あってのスウェントル王国であり、ヤポン皇国への政略結婚を皮切りに周辺諸国との友好条約や将来の同盟の足がけとなる外交を精力的に行ったとし、また迷宮・魔物研究や騎士団の力のテコ入れなどでも成果を出した功労者として、歴史的にみる【進展の父】として名が語り継がれるのであった。
またそれを支えた、リアム宰相もまた【導きの側近】として、後世に名を残すこととなるのであった。
「あー嫌じゃ~!仕事したくない!」
「こら!陛下!この国のトップがなんて事を言うんです!」
「この場だけじゃよ~。明日になったらちゃんとするし~。あー、酒が美味い!」
「全く…しょーがないお人ですなぁ。」
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