36 / 84
スウェントル王国編
36話 頭頂部をペチン!
しおりを挟む
王との謁見が終わった後、クリス達は侍女に各々来賓用の個室を割り振られた。
宿屋とは格の違う非常に豪華な部屋を与えられた事により、クリスやアクセルと違い使用人として生活をして来たモニカとポールは、その豪華絢爛な部屋に恐れ慄いていた。
部屋の等級としてはクリスとアクセルに割り当てられた部屋は全く同じ間取りとなっており、他国の貴賓が寝食をする為の最上級のものにて、その部屋のみでも一市民の家よりも広々としていた。
続いてモニカとポールの部屋もクリス親子の部屋に比べると遠慮した広さではあるが、それでも1人で過ごす広さでは無い。
まさしく最上級の待遇となっており、今後の為のあからさまなご機嫌とりに、クリスは少しだけ苦笑いをした。
現在4人はクリスの部屋に集まって、今後の打ち合わせをしていた。
「さて。皆さん、今回の褒賞についてですが、予想以上の物を用意していただいた事に、私も驚いております。」
「『出来る事なら何でも』とは大きく出ましたよね。ここの国王。」
「えぇ、素材が研究などに回されて、褒賞も一冒険者としては破格な金貨1000枚程と、国から表彰が授与されるだけ位と思っていましたわ。こればかりは、この国の国王が人が良すぎるのか素直すぎるのか。はたまた私達の機嫌とりをしているのか。」
クリスの言った通り、今回の出来事がただのAランク冒険者がクリスと同様の事を万が一にも行った場合は、クリスの言った条件に近い褒賞となっただろうと考えられる。
しかし決して愚王では無いフィクサー王は、クリスに対して正当な評価を与える事で王国への取り込みと、定住を促す目論見がある。
「では皆さんに相談ですわ。どの様な報酬をご希望されるか、皆さんなら何を考えます?」
「はい!母上!金銭には余裕があるため特に不要かと。であれば、丈夫な馬を2頭と馬車を望むのはどうですか?」
「あたしはクリス様とアクセル様のご意見に従います。正直、何も思い浮かばなくて申し訳ないです…。」
「俺もモニカと同意見です。申し訳ありません。」
それぞれの意見を聞いて、クリスも頷いた。
「そうね、アクセルさんの意見も取り入れましょうか。馬車などは町でも購入できますが、王からの褒美で頂いた馬車と言うのは、色々と使いやすそうですね。後、王立図書館の禁書の閲覧権限と、魔導国家ヴェリスへの国王からの紹介状でも書いて頂こうかしらね。」
「母上、なぜ国王からの紹介状がいるのですか?」
「ヴェリスの魔法研究者達への顔合わせが楽になりそうでしょ?初動に大物からの紹介状があれば、色んな情報を集めやすそうですし。」
「さすが母上!使える物は王でも使え、ですね!」
「うふふ、アクセルさん。そうですよ。たとえ立場が上でも失礼にならないのであれば使えば良いのですよ。」
腹黒い事を笑顔で話す親子であった。
「後は…そうですわね。近いうちにフェルナール=コロナ子爵様とお話ししたいですわね。」
「クリス様、それは何故ですか?」
突然、以前の雇い主の名前が出てきた事に驚いたモニカとポール。
「我々が子爵様の子飼いである、と国側が『勝手に勘違い』をして頂けると、色々と行動しやすくなる可能性が高いのですわ。」
クリスは優雅に微笑んで、フェルナール子爵へと改めて面談をする為、文をしたためた。
****
リアム宰相は、今後の予定を話すため、侍女にクリス一行を呼び寄せてもらった。
王城の会議室にあたる部屋で1人でクリス一行を迎えるリアム宰相。
「突然すまんね、クリスティーナ様方。」
リアムの姿を確認するなり綺麗に礼をするクリス達。
「さて、早速なのですが、クリス様と今後のお話をさせて頂きたく、足を運んで頂いた次第です。」
「はい。宜しくお願いします。」
リアムは、先制攻撃とばかりに話し始めた。
「さて、その前にお伺いしたいことがあるのですが、クリスティーナ様。【ゼファー家】という辺境伯家はご存知でしょうか?」
クリスとアクセルは、顔を見合わせた。
「えぇ。よく存じ上げておりますわ。我が国の辺境伯家ですから。ダロム連邦の英雄ガノン=ゼファーと血縁関係なのも存じ上げておりますわよ。」
「…さようですか。では、【スカーレット=エイルーク】と呼ばれる女性はご存知ですか?」
「確か、この世界の【魔導国家ヴェリス】の始祖ですわよね。我が国の同盟国にもエイルーク家という貴族がいましてね。面白い偶然ですわ。」
優雅に微笑むクリスティーナ。
宰相は、予想と違う反応に驚いていた。
(…マジで?異世界人である事、隠すつもりないじゃん。クリスティーナ殿、堂々と『この世界』って言い切っちゃってるよ。誤魔化すか何か動揺を得られると思って吹っかけてみたんだけどなぁ…。)
「さて、トルーシン宰相様。それを聞いてきたと言うことは、色々とご存知であるとお見受け致します。」
「…そうですね。クリスティーナ様は、ガノン=ゼファーやスカーレット=エイルークと同じ世界からやってこられた、という事でお間違い無いでしょうか?」
「うふふ、そうですね。間違い無いですわね。」
リアム宰相は、真面目な顔をして、クリス達を見る。
その時、宰相の広く寂しくなってしまった頭頂部に大きめのハエが止まってしまった。
思わず反射的に自分の頭を《ペチン!!》と叩くリアム。
赤くなってハエの死体がこびりついた頭頂部と、手についたハエを凄いしかめっ面で見つめる宰相を見たクリス一行は、一斉に右斜め下に視線をずらし、無表情を貫いている。
その様子を見た宰相は内ポケットからハンカチを取り出し、手と頭頂部を《キュッキュッ!》と拭いた。
クリス達はずっと右斜め下を見つめ、宰相の方を出来る限り見ないようにしている。
ぶっちゃけ、笑いを堪えているのだ。
「ゴホン!笑いたければ笑えばいいと思いますよ。」
「いえいえ、そんな失礼な事できませんわ…」
ハエのお陰で、幾分の緊張感が抜けた雰囲気で、クリス達と宰相の話しが再開されたのであった。
ーーーーーーー
次回に続きます。
宿屋とは格の違う非常に豪華な部屋を与えられた事により、クリスやアクセルと違い使用人として生活をして来たモニカとポールは、その豪華絢爛な部屋に恐れ慄いていた。
部屋の等級としてはクリスとアクセルに割り当てられた部屋は全く同じ間取りとなっており、他国の貴賓が寝食をする為の最上級のものにて、その部屋のみでも一市民の家よりも広々としていた。
続いてモニカとポールの部屋もクリス親子の部屋に比べると遠慮した広さではあるが、それでも1人で過ごす広さでは無い。
まさしく最上級の待遇となっており、今後の為のあからさまなご機嫌とりに、クリスは少しだけ苦笑いをした。
現在4人はクリスの部屋に集まって、今後の打ち合わせをしていた。
「さて。皆さん、今回の褒賞についてですが、予想以上の物を用意していただいた事に、私も驚いております。」
「『出来る事なら何でも』とは大きく出ましたよね。ここの国王。」
「えぇ、素材が研究などに回されて、褒賞も一冒険者としては破格な金貨1000枚程と、国から表彰が授与されるだけ位と思っていましたわ。こればかりは、この国の国王が人が良すぎるのか素直すぎるのか。はたまた私達の機嫌とりをしているのか。」
クリスの言った通り、今回の出来事がただのAランク冒険者がクリスと同様の事を万が一にも行った場合は、クリスの言った条件に近い褒賞となっただろうと考えられる。
しかし決して愚王では無いフィクサー王は、クリスに対して正当な評価を与える事で王国への取り込みと、定住を促す目論見がある。
「では皆さんに相談ですわ。どの様な報酬をご希望されるか、皆さんなら何を考えます?」
「はい!母上!金銭には余裕があるため特に不要かと。であれば、丈夫な馬を2頭と馬車を望むのはどうですか?」
「あたしはクリス様とアクセル様のご意見に従います。正直、何も思い浮かばなくて申し訳ないです…。」
「俺もモニカと同意見です。申し訳ありません。」
それぞれの意見を聞いて、クリスも頷いた。
「そうね、アクセルさんの意見も取り入れましょうか。馬車などは町でも購入できますが、王からの褒美で頂いた馬車と言うのは、色々と使いやすそうですね。後、王立図書館の禁書の閲覧権限と、魔導国家ヴェリスへの国王からの紹介状でも書いて頂こうかしらね。」
「母上、なぜ国王からの紹介状がいるのですか?」
「ヴェリスの魔法研究者達への顔合わせが楽になりそうでしょ?初動に大物からの紹介状があれば、色んな情報を集めやすそうですし。」
「さすが母上!使える物は王でも使え、ですね!」
「うふふ、アクセルさん。そうですよ。たとえ立場が上でも失礼にならないのであれば使えば良いのですよ。」
腹黒い事を笑顔で話す親子であった。
「後は…そうですわね。近いうちにフェルナール=コロナ子爵様とお話ししたいですわね。」
「クリス様、それは何故ですか?」
突然、以前の雇い主の名前が出てきた事に驚いたモニカとポール。
「我々が子爵様の子飼いである、と国側が『勝手に勘違い』をして頂けると、色々と行動しやすくなる可能性が高いのですわ。」
クリスは優雅に微笑んで、フェルナール子爵へと改めて面談をする為、文をしたためた。
****
リアム宰相は、今後の予定を話すため、侍女にクリス一行を呼び寄せてもらった。
王城の会議室にあたる部屋で1人でクリス一行を迎えるリアム宰相。
「突然すまんね、クリスティーナ様方。」
リアムの姿を確認するなり綺麗に礼をするクリス達。
「さて、早速なのですが、クリス様と今後のお話をさせて頂きたく、足を運んで頂いた次第です。」
「はい。宜しくお願いします。」
リアムは、先制攻撃とばかりに話し始めた。
「さて、その前にお伺いしたいことがあるのですが、クリスティーナ様。【ゼファー家】という辺境伯家はご存知でしょうか?」
クリスとアクセルは、顔を見合わせた。
「えぇ。よく存じ上げておりますわ。我が国の辺境伯家ですから。ダロム連邦の英雄ガノン=ゼファーと血縁関係なのも存じ上げておりますわよ。」
「…さようですか。では、【スカーレット=エイルーク】と呼ばれる女性はご存知ですか?」
「確か、この世界の【魔導国家ヴェリス】の始祖ですわよね。我が国の同盟国にもエイルーク家という貴族がいましてね。面白い偶然ですわ。」
優雅に微笑むクリスティーナ。
宰相は、予想と違う反応に驚いていた。
(…マジで?異世界人である事、隠すつもりないじゃん。クリスティーナ殿、堂々と『この世界』って言い切っちゃってるよ。誤魔化すか何か動揺を得られると思って吹っかけてみたんだけどなぁ…。)
「さて、トルーシン宰相様。それを聞いてきたと言うことは、色々とご存知であるとお見受け致します。」
「…そうですね。クリスティーナ様は、ガノン=ゼファーやスカーレット=エイルークと同じ世界からやってこられた、という事でお間違い無いでしょうか?」
「うふふ、そうですね。間違い無いですわね。」
リアム宰相は、真面目な顔をして、クリス達を見る。
その時、宰相の広く寂しくなってしまった頭頂部に大きめのハエが止まってしまった。
思わず反射的に自分の頭を《ペチン!!》と叩くリアム。
赤くなってハエの死体がこびりついた頭頂部と、手についたハエを凄いしかめっ面で見つめる宰相を見たクリス一行は、一斉に右斜め下に視線をずらし、無表情を貫いている。
その様子を見た宰相は内ポケットからハンカチを取り出し、手と頭頂部を《キュッキュッ!》と拭いた。
クリス達はずっと右斜め下を見つめ、宰相の方を出来る限り見ないようにしている。
ぶっちゃけ、笑いを堪えているのだ。
「ゴホン!笑いたければ笑えばいいと思いますよ。」
「いえいえ、そんな失礼な事できませんわ…」
ハエのお陰で、幾分の緊張感が抜けた雰囲気で、クリス達と宰相の話しが再開されたのであった。
ーーーーーーー
次回に続きます。
10
お気に入りに追加
2,030
あなたにおすすめの小説

ねえ、今どんな気持ち?
かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた
彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。
でも、あなたは真実を知らないみたいね
ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・

押し付けられた仕事、してもいいものでしょうか
章槻雅希
ファンタジー
以前書いた『押し付けられた仕事はいたしません』の別バージョンみたいな感じ。
仕事を押し付けようとする王太子に、婚約者の令嬢が周りの力を借りて抵抗する話。
会話は殆どない、地の文ばかり。
『小説家になろう』(以下、敬称略)・『アルファポリス』・『Pixiv』・自サイトに重複投稿。

愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

【完結】婚約破棄はお受けいたしましょう~踏みにじられた恋を抱えて
ゆうぎり
恋愛
「この子がクラーラの婚約者になるんだよ」
お父様に連れられたお茶会で私は一つ年上のナディオ様に恋をした。
綺麗なお顔のナディオ様。優しく笑うナディオ様。
今はもう、私に微笑みかける事はありません。
貴方の笑顔は別の方のもの。
私には忌々しげな顔で、視線を向けても貰えません。
私は厭われ者の婚約者。社交界では評判ですよね。
ねぇナディオ様、恋は花と同じだと思いませんか?
―――水をやらなければ枯れてしまうのですよ。
※ゆるゆる設定です。
※名前変更しました。元「踏みにじられた恋ならば、婚約破棄はお受けいたしましょう」
※多分誰かの視点から見たらハッピーエンド

おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
【完結】国を追われた巫女見習いは、隣国の後宮で二重に花開く
gari@七柚カリン
キャラ文芸
☆たくさんの応援、ありがとうございました!☆ 植物を慈しむ巫女見習いの凛月には、二つの秘密がある。それは、『植物の心がわかること』『見目が変化すること』。
そんな凛月は、次期巫女を侮辱した罪を着せられ国外追放されてしまう。
心機一転、紹介状を手に向かったのは隣国の都。そこで偶然知り合ったのは、高官の峰風だった。
峰風の取次ぎで紹介先の人物との対面を果たすが、提案されたのは後宮内での二つの仕事。ある時は引きこもり後宮妃(欣怡)として巫女の務めを果たし、またある時は、少年宦官(子墨)として庭園管理の仕事をする、忙しくも楽しい二重生活が始まった。
仕事中に秘密の能力を活かし活躍したことで、子墨は女嫌いの峰風の助手に抜擢される。女であること・巫女であることを隠しつつ助手の仕事に邁進するが、これがきっかけとなり、宮廷内の様々な騒動に巻き込まれていく。
※ 一話の文字数を1,000~2,000文字程度で区切っているため、話数は多くなっています。
一部、話の繋がりの関係で3,000文字前後の物もあります。

【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。

騎士団長のお抱え薬師
衣更月
ファンタジー
辺境の町ハノンで暮らすイヴは、四大元素の火、風、水、土の属性から弾かれたハズレ属性、聖属性持ちだ。
聖属性持ちは意外と多く、ハズレ属性と言われるだけあって飽和状態。聖属性持ちの女性は結婚に逃げがちだが、イヴの年齢では結婚はできない。家業があれば良かったのだが、平民で天涯孤独となった身の上である。
後ろ盾は一切なく、自分の身は自分で守らなければならない。
なのに、求人依頼に聖属性は殆ど出ない。
そんな折、獣人の国が聖属性を募集していると話を聞き、出国を決意する。
場所は隣国。
しかもハノンの隣。
迎えに来たのは見上げるほど背の高い美丈夫で、なぜかイヴに威圧的な騎士団長だった。
大きな事件は起きないし、意外と獣人は優しい。なのに、団長だけは怖い。
イヴの団長克服の日々が始まる―ー―。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる