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スウェントル王国編
7話 にょきにょき…ですわ。
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クリスとアクセルが、モニカとポールを購入した。提示した金額は確かに適正だったが、もう少し値切られる事も覚悟はしていた。
だが、あれ以上交渉する事なく、即金で金貨を出してきた事に、只者では無いとマークスは感じた。
マークスは契約魔法を行使して、クリスとアクセルを二人の主人と設定し、見送った後、人知れずため息を吐いた。
「見たことがないお方達だったが、どこの国のお貴族様だ?欠損のある奴隷を購入するなんて、酔狂も良いとこだが…契約魔法があるとはいえ、モニカとポールに幸多からん事を祈る…。」
マークスは、若くして手足を失った獣人の若者たちに、嘘ではなく本当に情が出ていたのを自覚している。
今後売れなかった場合は、この奴隷商の裏方として雇おうかとも考えていたくらいだった。
ただならぬ雰囲気を持った母子の元に雇われていった二人の無事を、一人祈るマークスであった。
**************
モニカとポールを購入したクリス達は一旦宿の自分の部屋へと戻った。
ポールは杖で体を支えながら歩くことは出来るが、モニカがポールを献身的に支えつつ、クリス達もそれを手伝おうとしたが、ご主人様達に負担をかけることは出来ないと、断りを入れ、ゆっくりした足取りではあるが宿の部屋に戻ったのだった。
実際は、以前に勤めていた貴族の雇い主よりも、より高貴な身分に見える二人に恐縮し、『うわぁ、とんでもない方々に購入されたなぁ…』と内心怯えまくっている二人であるが、恋人と一緒に購入してくれた事に感謝の念を感じている事も確かにある。
あえて欠損のある自分達を購入した理由もこれから説明をされるのだろう、とモニカとポールは覚悟を決めた表情でクリスを見る。
「さて、モニカさん、ポールさん。これからよろしくお願いしますね。」
「「はい、ご主人様。」」
「そんなに固くならなくても良いわ。言葉遣いも、普段通りでいいからね。」
「僕の事もアクセルって呼んでね。これから一緒に過ごす仲間として、扱わせてもらうよ。今まで辛い事もあったと思うけど、それも無くなるから、安心してね。」
クリスとアクセルの、神々しいまでに慈愛に満ちた笑顔に当てられ、モニカとポールは無意識に涙ぐんでいた。
「クリス様、アクセル様、今後ともよろしくお願いします。あたし達の様に、使いにくい奴隷を購入いただいた事、感謝します。」
「しかし、なぜ俺たちをお選び頂けたのですか?」
契約魔法の影響か、普段通りでいいと言った事で、一人称がだいぶ砕けた感じになっているが、クリス達は全く気にしない。
そして当然の疑問にアクセルが回答する。
「モニカさんとポールさんの、失った手足を生やす事が出来るからだよ。」
「「え!?」」
「本当ですわ。だから、人目のつかない宿の部屋でお話しをしているのですよ。」
クリスの世界では、治癒の術式が発展しており、宰相であるクリスの夫と共にクリス自身も国内有数の治癒術と結界術の使い手であった。
他の術式も不得手はなく、特に秀でているのが治癒術、結界術にて、攻撃系の術式も聖宝石を媒体として、非常に強力な術を行使する事が出来る。
もちろん、息子達も英才教育を受けており、アクセルは剣術を嗜んでいる事から身体強化術式と、武器に属性を付与する付与術式を得意としている。
閑話休題。
この世界では治癒術というのはなく、回復魔法というのが使われている。しかし、失った手足を復元出来るほどの回復魔法の使い手は、スウェントル王国にはいないとされている。
世界を探しても一握りと言われており、教会が囲っているため莫大な献金が必要になると言われているのだ。
クリスの世界でも欠損を元に戻す治癒術師は数は少ない為、奴隷商のいる前で手足を生やすと問題になると言う事は理解できていた。
「さて、じゃあポールさん。」
「は、はい!」
「あなたの、足を治します。違和感が凄いから、ベッドで横になってくださる?」
「いえ、俺なんかがご主人様方の寝具を使う訳にはいかないので、床で大丈夫です。」
「ふふ、本当、よく出来た子ね。貴方達にして良かったわ。」
ポールはそのまま床に横になった時、クリスがどこからともなく、空中にダイヤモンドの聖宝石を6つ、クリスの周りに浮かべてポールを慈愛の笑みで見つめていた。
おろしている長い金色の髪が揺らめき、静謐な雰囲気を醸し出して、浮いているダイヤモンドの煌めきが神々しさを演出している。
さながら女神の様な姿であった。
クリスがポールの失われた脚の部分に手を当てて軽く人撫ですると、まさしく脚が『生えて来た』のだった。
その様子を目の当たりににし、モニカとポールは驚きを持って迎え入れた。
「お、俺の脚が生えてきた?」
そう言って、ポールは自分の足でゆっくりと立ち上がる。
「あ、歩ける。歩けるよ、モニカ。俺、脚が治ったよ…。」
「ポール…あぁ、なんて奇跡なの…。」
二人とも、大粒の涙を流して喜んでるが、あえて空気を読まずに
「次はモニカさんですわ。」
と、モニカを無理やり床に寝かせて、同じように腕を『生やした』のだった。
「ポール!私の腕、動くわ!」
「モニカ!」
二人は抱きしめあい、これ以上の幸福は無いとばかり喜んだ後、クリス親子に向かって土下座をし出した。
「俺たちの体を元に戻していただき、なんとお礼を言ったら良いのかわかりません。」
「あたし達は、クリス様とアクセル様親子に、永遠の忠誠を誓います。どれだけ感謝しても足りません。」
モニカとポールは、お互いの手足が無くなっている事に対して、魔物に襲われた時にお互いがお互いを守り切れなかった事の後悔と、これから別々の主人に買われるかもしれないという、別離の不安をずっと感じて、将来の不安と恐怖に心が折れそうになっていた。
奴隷商のマークスは良くしてくれたが、やはり不安しかなかった所に、恋人同士購入してくれた高貴な身分の親子。
それだけでも幸運だったのに、欠損を治すという奇跡を起こした自分達のご主人様へ、永遠の忠誠を持って感謝をする、と二人は心より誓ったのだった。
「あらあら、まぁまぁ、大げさね。これから一緒に過ごすのだから、私に出来ることは当然させて頂きますわよ。」
そう言って、二人の肩に手を置き、これから色々と宜しくお願いしますわね、とひと笑み。こうして、クリス親子の絶対的忠誠者がこの世界で生まれたのだった。
(やっぱ、母上はすごいなぁ。契約だけじゃなく、心から裏切らない忠臣を転移二日目で手に入れたよ。僕もこんな風になれるかな。)
アクセルは、自分の母親への尊敬の念を改めて強めたのであった。
ーーーーーーーーーーーーー
メインキャラが揃ったので、彼女達の見た目をここで紹介させて下さい。
文章中でなるべく表現したかったのですが、まとめようと思います。
クリスティーナ=ロゼルナ
年齢不詳
髪色:透き通るような金髪で腰まであるストレートロング。
基本結い上げているが気分でおろしたりもしている。
瞳の色:碧眼
身長:168センチ
アクセル=ロゼルナ
13歳
髪色:クリスと同じ色。刈り上げ騎士スタイル。風が吹くとなびく程度にはある。
瞳の色:碧眼
身長:153センチ
モニカ
17歳
髪色:薄桃色 三つ編みロング。うさ耳
瞳の色:薄紫
身長:155センチ
ポール
16歳、
髪色:白色 ショートウルフ。猫耳
瞳の色:左目→深青 右目→深緑
身長:163センチ
クリス以外、みんなおチビちゃんでした。
アクセルはこれから成長期のはず…
だが、あれ以上交渉する事なく、即金で金貨を出してきた事に、只者では無いとマークスは感じた。
マークスは契約魔法を行使して、クリスとアクセルを二人の主人と設定し、見送った後、人知れずため息を吐いた。
「見たことがないお方達だったが、どこの国のお貴族様だ?欠損のある奴隷を購入するなんて、酔狂も良いとこだが…契約魔法があるとはいえ、モニカとポールに幸多からん事を祈る…。」
マークスは、若くして手足を失った獣人の若者たちに、嘘ではなく本当に情が出ていたのを自覚している。
今後売れなかった場合は、この奴隷商の裏方として雇おうかとも考えていたくらいだった。
ただならぬ雰囲気を持った母子の元に雇われていった二人の無事を、一人祈るマークスであった。
**************
モニカとポールを購入したクリス達は一旦宿の自分の部屋へと戻った。
ポールは杖で体を支えながら歩くことは出来るが、モニカがポールを献身的に支えつつ、クリス達もそれを手伝おうとしたが、ご主人様達に負担をかけることは出来ないと、断りを入れ、ゆっくりした足取りではあるが宿の部屋に戻ったのだった。
実際は、以前に勤めていた貴族の雇い主よりも、より高貴な身分に見える二人に恐縮し、『うわぁ、とんでもない方々に購入されたなぁ…』と内心怯えまくっている二人であるが、恋人と一緒に購入してくれた事に感謝の念を感じている事も確かにある。
あえて欠損のある自分達を購入した理由もこれから説明をされるのだろう、とモニカとポールは覚悟を決めた表情でクリスを見る。
「さて、モニカさん、ポールさん。これからよろしくお願いしますね。」
「「はい、ご主人様。」」
「そんなに固くならなくても良いわ。言葉遣いも、普段通りでいいからね。」
「僕の事もアクセルって呼んでね。これから一緒に過ごす仲間として、扱わせてもらうよ。今まで辛い事もあったと思うけど、それも無くなるから、安心してね。」
クリスとアクセルの、神々しいまでに慈愛に満ちた笑顔に当てられ、モニカとポールは無意識に涙ぐんでいた。
「クリス様、アクセル様、今後ともよろしくお願いします。あたし達の様に、使いにくい奴隷を購入いただいた事、感謝します。」
「しかし、なぜ俺たちをお選び頂けたのですか?」
契約魔法の影響か、普段通りでいいと言った事で、一人称がだいぶ砕けた感じになっているが、クリス達は全く気にしない。
そして当然の疑問にアクセルが回答する。
「モニカさんとポールさんの、失った手足を生やす事が出来るからだよ。」
「「え!?」」
「本当ですわ。だから、人目のつかない宿の部屋でお話しをしているのですよ。」
クリスの世界では、治癒の術式が発展しており、宰相であるクリスの夫と共にクリス自身も国内有数の治癒術と結界術の使い手であった。
他の術式も不得手はなく、特に秀でているのが治癒術、結界術にて、攻撃系の術式も聖宝石を媒体として、非常に強力な術を行使する事が出来る。
もちろん、息子達も英才教育を受けており、アクセルは剣術を嗜んでいる事から身体強化術式と、武器に属性を付与する付与術式を得意としている。
閑話休題。
この世界では治癒術というのはなく、回復魔法というのが使われている。しかし、失った手足を復元出来るほどの回復魔法の使い手は、スウェントル王国にはいないとされている。
世界を探しても一握りと言われており、教会が囲っているため莫大な献金が必要になると言われているのだ。
クリスの世界でも欠損を元に戻す治癒術師は数は少ない為、奴隷商のいる前で手足を生やすと問題になると言う事は理解できていた。
「さて、じゃあポールさん。」
「は、はい!」
「あなたの、足を治します。違和感が凄いから、ベッドで横になってくださる?」
「いえ、俺なんかがご主人様方の寝具を使う訳にはいかないので、床で大丈夫です。」
「ふふ、本当、よく出来た子ね。貴方達にして良かったわ。」
ポールはそのまま床に横になった時、クリスがどこからともなく、空中にダイヤモンドの聖宝石を6つ、クリスの周りに浮かべてポールを慈愛の笑みで見つめていた。
おろしている長い金色の髪が揺らめき、静謐な雰囲気を醸し出して、浮いているダイヤモンドの煌めきが神々しさを演出している。
さながら女神の様な姿であった。
クリスがポールの失われた脚の部分に手を当てて軽く人撫ですると、まさしく脚が『生えて来た』のだった。
その様子を目の当たりににし、モニカとポールは驚きを持って迎え入れた。
「お、俺の脚が生えてきた?」
そう言って、ポールは自分の足でゆっくりと立ち上がる。
「あ、歩ける。歩けるよ、モニカ。俺、脚が治ったよ…。」
「ポール…あぁ、なんて奇跡なの…。」
二人とも、大粒の涙を流して喜んでるが、あえて空気を読まずに
「次はモニカさんですわ。」
と、モニカを無理やり床に寝かせて、同じように腕を『生やした』のだった。
「ポール!私の腕、動くわ!」
「モニカ!」
二人は抱きしめあい、これ以上の幸福は無いとばかり喜んだ後、クリス親子に向かって土下座をし出した。
「俺たちの体を元に戻していただき、なんとお礼を言ったら良いのかわかりません。」
「あたし達は、クリス様とアクセル様親子に、永遠の忠誠を誓います。どれだけ感謝しても足りません。」
モニカとポールは、お互いの手足が無くなっている事に対して、魔物に襲われた時にお互いがお互いを守り切れなかった事の後悔と、これから別々の主人に買われるかもしれないという、別離の不安をずっと感じて、将来の不安と恐怖に心が折れそうになっていた。
奴隷商のマークスは良くしてくれたが、やはり不安しかなかった所に、恋人同士購入してくれた高貴な身分の親子。
それだけでも幸運だったのに、欠損を治すという奇跡を起こした自分達のご主人様へ、永遠の忠誠を持って感謝をする、と二人は心より誓ったのだった。
「あらあら、まぁまぁ、大げさね。これから一緒に過ごすのだから、私に出来ることは当然させて頂きますわよ。」
そう言って、二人の肩に手を置き、これから色々と宜しくお願いしますわね、とひと笑み。こうして、クリス親子の絶対的忠誠者がこの世界で生まれたのだった。
(やっぱ、母上はすごいなぁ。契約だけじゃなく、心から裏切らない忠臣を転移二日目で手に入れたよ。僕もこんな風になれるかな。)
アクセルは、自分の母親への尊敬の念を改めて強めたのであった。
ーーーーーーーーーーーーー
メインキャラが揃ったので、彼女達の見た目をここで紹介させて下さい。
文章中でなるべく表現したかったのですが、まとめようと思います。
クリスティーナ=ロゼルナ
年齢不詳
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瞳の色:碧眼
身長:153センチ
モニカ
17歳
髪色:薄桃色 三つ編みロング。うさ耳
瞳の色:薄紫
身長:155センチ
ポール
16歳、
髪色:白色 ショートウルフ。猫耳
瞳の色:左目→深青 右目→深緑
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