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第Ⅳ章 天国へ至る迷宮
宴会の下準備
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俺とイヌガミが浸かった温泉は、放置したままになっていた。
温泉に葉っぱなどが浮き、滝からの水が流れ込み続けた結果ぬるくなっていた。だが、ちゃんと温泉はまだ湧いている。
「よし! ここをもっと大きな温泉にしよう!」
「はい、若様!」
もともと二十人でも入れる場所だったが、改造すれば倍以上入れるようにできるだろう。
まず岩をどけて、温泉を拡張した。
滝からの水の量を調節できるように、温泉に流れ込む部分に分岐点を作った。石で温泉に流れる水路を塞げば、川の方に流れるようにした。
広げた温泉をまた岩で囲った。
最後に、温泉に浮いた葉っぱなどをすくって捨てる。
「これでいいかな。本当はもっといろいろしたいんだが……」
衝立一つ作ろうにも、俺とイヌガミでは知識がない。幸い木々や岩があるので、それらを上手く利用することにした。
「まあ、仕方ないか。……じゃあ次は、ニホーシュと温泉に合う料理を用意しよう」
「食べ物でありますか!」
尻尾を振るイヌガミと共に、俺は一度訪れた鳥の巣に向かった。
たくさんの鳥の巣に向かって、俺は手を合わせた。イヌガミも無言で手を合わせた。
「よし! ちゃんと今度は綺麗なもの、新しいものを選ぼうな」
「歯応えは必要でありますか?」
「必要ない……。卵は温泉卵にしたいんだ。ドワーフの食生活について詳しくは知らないが、少なくともそんなに違わないみたいだしな」
ドワーフたちの感性は、イヌガミよりも俺に近いようだった。
(少なくとも卵の好みはそうだろうな……)
あれはグロテスク過ぎる。
「じゃあ、次は天然の炭酸水の方に行こう」
「あのシュワシュワした湧き水でありますか?」
イヌガミは不思議そうだった。
俺たちは湧き水に辿り着いた。俺は、天然の炭酸水を瓶詰めし、しっかりと蓋をした。
「……日本酒と混ぜて美味いかどうかは知らないが、目新しい酒が大好きなドワーフたちなら、たぶん喜ぶだろう!」
温泉に葉っぱなどが浮き、滝からの水が流れ込み続けた結果ぬるくなっていた。だが、ちゃんと温泉はまだ湧いている。
「よし! ここをもっと大きな温泉にしよう!」
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まず岩をどけて、温泉を拡張した。
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広げた温泉をまた岩で囲った。
最後に、温泉に浮いた葉っぱなどをすくって捨てる。
「これでいいかな。本当はもっといろいろしたいんだが……」
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「まあ、仕方ないか。……じゃあ次は、ニホーシュと温泉に合う料理を用意しよう」
「食べ物でありますか!」
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「よし! ちゃんと今度は綺麗なもの、新しいものを選ぼうな」
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「必要ない……。卵は温泉卵にしたいんだ。ドワーフの食生活について詳しくは知らないが、少なくともそんなに違わないみたいだしな」
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俺たちは湧き水に辿り着いた。俺は、天然の炭酸水を瓶詰めし、しっかりと蓋をした。
「……日本酒と混ぜて美味いかどうかは知らないが、目新しい酒が大好きなドワーフたちなら、たぶん喜ぶだろう!」
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