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第Ⅳ章 天国へ至る迷宮
ダークエルフおすすめの蒸しバナナ
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「――やはり食料増産が問題か」
みんな集まって仲良く暮せば問題ないじゃないか、などと安易に考えて、大集団をシノビスキル〈隠形〉で引き連れてシノビノサト村に帰ってきた自分にゲンコツを落としたい。
連れてきたことに後悔はないが、それで問題がすべて解決するわけもなかったのだ。
むしろ、食料問題というシノビノサト村始まって以来の問題に直面していた。
「ラスクさんやイーサーさんにこれ以上迷惑をかけるのも本望じゃないでしょ?」
外交を担当してくれているセーレアが俺の気持ちを確かめた。
宗教都市ロウだって食料に余裕があるわけじゃない。
それでも「一時的な援助」ということにして、食料支援を行ってもらっているのだ。
「やっぱ、俺がひとっ走りして……」
「やめて」
セーレアが酸っぱいものでも食べたような顔をした。
「いや、しかし……!」
「あの水産都市エレフィンの一件のせいで、フウマみたいな怪しい動きをする奴を警戒する動きが、人類全体で出てきているのよ」
「俺みたいに怪しいってなんだよ」
思わず突っ込んだが、会議にふらりと現れたダークエルフのオゥバァが答えた。
「妙にすばしっこくて、影から現れて、黒ずくめが似合いそうな奴よね」
「そんな格好したことないんだが」
だが、言いたいことはわかる。
俺が水田を人間領側に作ろうとしていない理由と同じだ。
確かにこれ以上人間たちを刺激するのは絶対によくない。
「一応食べられる植物がないか調べてきてあげたよ」
オゥバァが銀髪についていた葉っぱを手で取りながら言った。
「どうだった?」
「とりあえずそれを食べれば、しばらくはどうにかなるかもね。いっぱい生えてたし」
「よかった! さすがはエルフ種だな! 植物に詳しい!」
エルフやダークエルフ、ハイエルフなどのエルフ種は長生きなだけでなく、菜食主義者が多くて、食べられる植物について詳しいのだ。
会議に参加していた村の主要メンバーと、移住者代表らは、村長の家を出た。
そこには、緑の大きな葉っぱの上に載せられた黄色い弧を描いた果物がたくさん置かれていた。
オゥバァが持ってきたのだろう。
「『バナナもどき』か」
俺は思わず落胆を隠せずそう呟いた。
「『バナナもどき』?」
不思議そうなオゥバァは、しゃがみ込んでバナナもどきの房を一本引きちぎった。
「これについて知ってたの?」
「ああ、まあ……」
俺は説明した。
このシノビノサト村を開いた曾祖父がその植物を『バナナもどき』と呼び、嫌っていたこと。
曾祖父曰く「本物のバナナは甘い」。あと「種がない」とも。
「ふぅん。……この果物って結構種類が多いのよねぇ~」
「そうなのか?」
オゥバァの意外な言葉に聞き返す。
「ひいおじいさんが食べたのって、別の種類のバナナだったのかもね」
「へぇ……」
さすがはダークエルフ。詳しいな。
「実際、ダークエルフの里で作ってるバナーナは、種は凄く小さくてわからないほどだし、そのままでも甘いけどね」
「ふぅん。……っていうか『バナーナ』なのか。似てるな、名前」
「そうね。……まあ、それより、じゃあ甘くしましょうか」
「甘く?」
オゥバァの不思議なセリフに俺は首を傾げた。
オゥバァはちゃっちゃとバナナもどきの緑の葉っぱで、バナナもどきをくるみ出した。
オゥバァによれば、バナナの「もどき」ではなく、ただ種類が違うだけらしいから、バナナと呼ぶことにしよう。
俺も近くのバナナと葉っぱを取って包んだ。
そばにいたリノやセーレア、移住者の代表者たちも真似し出した。
「で、後はこれをこうして温めるの」
オゥバァは火打ち石で火を起こすと、焚き火を始めた。
見ていた村人の一人が、薪を持ってきてくれる。
焚き火のそばに、オゥバァが葉っぱに包んだバナナを置いた。
俺は「なるほど、焼き芋か」と呟いた。
シノビノサト村でも作ったことがある。
焚き火に放り込むと、火の粉が上がった。
一瞬呆気に取られた顔をしていたオゥバァだったが、「何してるのよ! 蒸すだけよ! 燃えるでしょうが!」と怒鳴った。
怒られた俺は、薪を箸代わりにして挟んで持ち上げてみた。
「え? 焼きバナナにするんじゃないのか?」
「蒸すの! 蒸しバナナよ」
オゥバァの指示に従い、焚き火の周囲に緑の葉っぱに包まれたバナナが並ぶ。
「……これで何が変わるんだ?」
正直バナナもどきはまずい。
食糧難になっても、食料候補に挙がらなかったほどだ。
食べられないことはないので、本当に食べ物がなくなったら食べるだろうが、少なくとも進んで食べたいと思うものではない。
「ふっふっふっ……まあ、見てなさいよ」
オゥバァの妙な自信につられて、静かに待つ俺たち。
会議が始まるとどこかにいなくなるイヌガミが、蒸しバナナの匂いにつられたのかふらふらとやってきた。
特に強い匂いがしているわけでもないのだが。
相変わらず勘がいいというかなんというか。
「若様! それはなんでしょうか?」
「蒸しバナナ……らしい」
元の味を考えると、調味料を何かつけたわけでもなく、蒸しただけで美味くなるとは思えないのだが。
「よし。できた!」
オゥバァが「熱っ熱っ」と言いながら、お手玉して蒸しバナナを手に取る。
そして、葉っぱの包みを取ると、中には少し水滴のついた黄色いバナナの房が。
それを剥いたオゥバァはぱくりと食べた。
もぐもぐと美味しそうに頬張る。
リノは興味が湧いたらしく、早速、自分の蒸しバナナを剥き始めている。他のみんなもそうだ。
俺は蒸しバナナの葉っぱを丁寧に剥いて、イヌガミの前に置いた。それからバナナの皮を剥いて、半分そこに置いてあげる。
「食べていいよ、イヌガミ」
「ははっ!」
嬉しそうに尻尾を振りながら、イヌガミがかぶりつく。
嬉しそうなところ悪いけど、果たして美味いかどうか……。
蒸す前に一度食べたことのあるバナナもどきの味や食感がちらつく。
ぱくっ、と食べた瞬間――
「えっ?」とも「おおっ!?」ともつかない不思議な声が漏れた。
それほど予想外だったのだ。
まず感じたのは、ほんのりとした甘さ。
このバナナ。蒸す前は、甘いより青臭いというか、植物っぽい味がしていたのだ。
それが……
「焼き芋みたいな甘さだな」
「でしょでしょ? ……やっぱ『バナーナ』は種類が違っても蒸すのが一番ね」
オゥバァはすでに二本目に手を伸ばしている。ちゃっかり自分だけ多めに作っているところが彼女らしい。
「繊維質で嫌な食感があったのに……それもなくなったな」
ついでにいえば、青臭さもなくなっていて食べやすい。
やはりあまり匂いはしないが、それでもほんのり甘い香りがしている。
「おやつにいいと思うよ。ねえ、フウマ?」
口いっぱいに頬張っているリノのほっぺについたバナナのくずを取ってあげる。
「ああ。確かにな」
バナナもどきは、確か結構生えていたはずだ。
これで一時的に凌ぐだけならなんとかなりそうだった。
みんな集まって仲良く暮せば問題ないじゃないか、などと安易に考えて、大集団をシノビスキル〈隠形〉で引き連れてシノビノサト村に帰ってきた自分にゲンコツを落としたい。
連れてきたことに後悔はないが、それで問題がすべて解決するわけもなかったのだ。
むしろ、食料問題というシノビノサト村始まって以来の問題に直面していた。
「ラスクさんやイーサーさんにこれ以上迷惑をかけるのも本望じゃないでしょ?」
外交を担当してくれているセーレアが俺の気持ちを確かめた。
宗教都市ロウだって食料に余裕があるわけじゃない。
それでも「一時的な援助」ということにして、食料支援を行ってもらっているのだ。
「やっぱ、俺がひとっ走りして……」
「やめて」
セーレアが酸っぱいものでも食べたような顔をした。
「いや、しかし……!」
「あの水産都市エレフィンの一件のせいで、フウマみたいな怪しい動きをする奴を警戒する動きが、人類全体で出てきているのよ」
「俺みたいに怪しいってなんだよ」
思わず突っ込んだが、会議にふらりと現れたダークエルフのオゥバァが答えた。
「妙にすばしっこくて、影から現れて、黒ずくめが似合いそうな奴よね」
「そんな格好したことないんだが」
だが、言いたいことはわかる。
俺が水田を人間領側に作ろうとしていない理由と同じだ。
確かにこれ以上人間たちを刺激するのは絶対によくない。
「一応食べられる植物がないか調べてきてあげたよ」
オゥバァが銀髪についていた葉っぱを手で取りながら言った。
「どうだった?」
「とりあえずそれを食べれば、しばらくはどうにかなるかもね。いっぱい生えてたし」
「よかった! さすがはエルフ種だな! 植物に詳しい!」
エルフやダークエルフ、ハイエルフなどのエルフ種は長生きなだけでなく、菜食主義者が多くて、食べられる植物について詳しいのだ。
会議に参加していた村の主要メンバーと、移住者代表らは、村長の家を出た。
そこには、緑の大きな葉っぱの上に載せられた黄色い弧を描いた果物がたくさん置かれていた。
オゥバァが持ってきたのだろう。
「『バナナもどき』か」
俺は思わず落胆を隠せずそう呟いた。
「『バナナもどき』?」
不思議そうなオゥバァは、しゃがみ込んでバナナもどきの房を一本引きちぎった。
「これについて知ってたの?」
「ああ、まあ……」
俺は説明した。
このシノビノサト村を開いた曾祖父がその植物を『バナナもどき』と呼び、嫌っていたこと。
曾祖父曰く「本物のバナナは甘い」。あと「種がない」とも。
「ふぅん。……この果物って結構種類が多いのよねぇ~」
「そうなのか?」
オゥバァの意外な言葉に聞き返す。
「ひいおじいさんが食べたのって、別の種類のバナナだったのかもね」
「へぇ……」
さすがはダークエルフ。詳しいな。
「実際、ダークエルフの里で作ってるバナーナは、種は凄く小さくてわからないほどだし、そのままでも甘いけどね」
「ふぅん。……っていうか『バナーナ』なのか。似てるな、名前」
「そうね。……まあ、それより、じゃあ甘くしましょうか」
「甘く?」
オゥバァの不思議なセリフに俺は首を傾げた。
オゥバァはちゃっちゃとバナナもどきの緑の葉っぱで、バナナもどきをくるみ出した。
オゥバァによれば、バナナの「もどき」ではなく、ただ種類が違うだけらしいから、バナナと呼ぶことにしよう。
俺も近くのバナナと葉っぱを取って包んだ。
そばにいたリノやセーレア、移住者の代表者たちも真似し出した。
「で、後はこれをこうして温めるの」
オゥバァは火打ち石で火を起こすと、焚き火を始めた。
見ていた村人の一人が、薪を持ってきてくれる。
焚き火のそばに、オゥバァが葉っぱに包んだバナナを置いた。
俺は「なるほど、焼き芋か」と呟いた。
シノビノサト村でも作ったことがある。
焚き火に放り込むと、火の粉が上がった。
一瞬呆気に取られた顔をしていたオゥバァだったが、「何してるのよ! 蒸すだけよ! 燃えるでしょうが!」と怒鳴った。
怒られた俺は、薪を箸代わりにして挟んで持ち上げてみた。
「え? 焼きバナナにするんじゃないのか?」
「蒸すの! 蒸しバナナよ」
オゥバァの指示に従い、焚き火の周囲に緑の葉っぱに包まれたバナナが並ぶ。
「……これで何が変わるんだ?」
正直バナナもどきはまずい。
食糧難になっても、食料候補に挙がらなかったほどだ。
食べられないことはないので、本当に食べ物がなくなったら食べるだろうが、少なくとも進んで食べたいと思うものではない。
「ふっふっふっ……まあ、見てなさいよ」
オゥバァの妙な自信につられて、静かに待つ俺たち。
会議が始まるとどこかにいなくなるイヌガミが、蒸しバナナの匂いにつられたのかふらふらとやってきた。
特に強い匂いがしているわけでもないのだが。
相変わらず勘がいいというかなんというか。
「若様! それはなんでしょうか?」
「蒸しバナナ……らしい」
元の味を考えると、調味料を何かつけたわけでもなく、蒸しただけで美味くなるとは思えないのだが。
「よし。できた!」
オゥバァが「熱っ熱っ」と言いながら、お手玉して蒸しバナナを手に取る。
そして、葉っぱの包みを取ると、中には少し水滴のついた黄色いバナナの房が。
それを剥いたオゥバァはぱくりと食べた。
もぐもぐと美味しそうに頬張る。
リノは興味が湧いたらしく、早速、自分の蒸しバナナを剥き始めている。他のみんなもそうだ。
俺は蒸しバナナの葉っぱを丁寧に剥いて、イヌガミの前に置いた。それからバナナの皮を剥いて、半分そこに置いてあげる。
「食べていいよ、イヌガミ」
「ははっ!」
嬉しそうに尻尾を振りながら、イヌガミがかぶりつく。
嬉しそうなところ悪いけど、果たして美味いかどうか……。
蒸す前に一度食べたことのあるバナナもどきの味や食感がちらつく。
ぱくっ、と食べた瞬間――
「えっ?」とも「おおっ!?」ともつかない不思議な声が漏れた。
それほど予想外だったのだ。
まず感じたのは、ほんのりとした甘さ。
このバナナ。蒸す前は、甘いより青臭いというか、植物っぽい味がしていたのだ。
それが……
「焼き芋みたいな甘さだな」
「でしょでしょ? ……やっぱ『バナーナ』は種類が違っても蒸すのが一番ね」
オゥバァはすでに二本目に手を伸ばしている。ちゃっかり自分だけ多めに作っているところが彼女らしい。
「繊維質で嫌な食感があったのに……それもなくなったな」
ついでにいえば、青臭さもなくなっていて食べやすい。
やはりあまり匂いはしないが、それでもほんのり甘い香りがしている。
「おやつにいいと思うよ。ねえ、フウマ?」
口いっぱいに頬張っているリノのほっぺについたバナナのくずを取ってあげる。
「ああ。確かにな」
バナナもどきは、確か結構生えていたはずだ。
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