66 / 263
第Ⅲ章 王国の争い
元勇者パーティーの後日談その11――リノ、知る
しおりを挟む
「お……ぐぅぇえええ…………! げほっ! げほっ!」
何度吐いたかわからない。
手には焼け焦げた老婆の死体がある。足腰が悪いらしく逃げ遅れていた老婆を発見し、倒壊寸前の建物に侵入して助け出したのだ。
だが、全身を覆う火傷のためか、煙を吸い過ぎたのか、老婆は建物から連れ出したのとほぼ同時に息絶えた。
そむけていた顔を前に戻し、吐瀉物から離れる。
老婆をそっと地面に寝かせた。
「…………これで、……何人目だ?」
決して驕っていたわけではない。
〈最上位職〉だの、シノビのさらに上のフウマの職業であるだの、そんなものはいざという時、心の強さがなければ何の役にも立たないと知っていたはずだった。
あのシノビノサト村で雷電と紫電、ジッチャン達を失ったことで。
でもまだ俺はわかっていなかったらしい。
賢しげに理解した気になっていただけだった。
「……か、回復魔法が使えないってことはこれほどのことなのか……」
シノビノサト村には、王国では禁制されている治癒薬が存在する。曽祖父が作ったとされる丸薬だ。傷や病に効くという薬草を煎じて丸めた物だ。たいした効果はないし、俺も、護衛対象であるリノも傷つくことはないだろうと持ってきていなかったのだ。
(例え気休め程度の効果しかなくても持ってくるべきだった……)
老婆の死体の横には、魔族の赤ん坊や獣人の女などの死骸がずらりと並んでいる。
全員、俺が建物に入って助け出そうとした相手だった。
「もう、やめよう」
リノは、そっと老婆の見開いた目を閉じさせてあげると、こちらを見上げてきた。
「確かにリノだと、そろそろここは危険かもな」
火の手の強いこの辺りに、人気は少ない。
どこかの組織に所属すると思える人間の集団をいくつも見かけた。
おそらく魔道士組合系や都市の衛兵達の集団だろう。
彼らも時には人を助けようとしていた。
だが、あまり上手くいっているとはいえない。
「……また、1人も救えなかった……」
シノビノサト村の再来だ。
何度やっても上手くいかない。
「あぁ……アイリーン……」
思わず弱気になった俺は、頼りになる幼馴染みのことを思い出した。
美しい容姿で、常に笑みを絶やさなかった優しい少女。
「アイリーンって、確かフウマのお友達?」
「ああ」
彼女のことを思い出すだけで、俺はちょっとだけ勇気が湧いた。
「俺にいろいろなことを……本当にたくさん、たくさん教えてくれた人なんだ。外の世界のこととか、村で生まれ育った俺はまったく知らなかったからな」
「フウマがそこまで言うなら、きっといい人だったんだね」
「ああ。とてもいい人さ。『殺しは絶対にいけない。世の中に本当に悪い人間なんて1人もいない。あるのは、ただの悲しい行き違いだけなんだ』ってよく言ってた。他にも『憎しみの負の連鎖は断ち切らなくてはならない』とか『許すことは最も尊い行為だ』とか」
「…………そう。……他にも言ってたの?」
「え? ああ。……彼女は本当に優しくて常に他人を気遣うようなことを言ってたから、その手の話だと本当に一晩中語れるくらいあるよ」
「例えば?」
「『殺してはダメよ。殺してしまっては改心するチャンスを奪うことになるから。そんなことをしていいのは神様だけ。どれだけ強くても人を殺してはダメだ』って。……実際アイリーンは、家畜を殺すのを見ただけで痛ましげな表情を浮かべて、悲しそうに顔を伏せたもんだよ。血を見るのも、臭いを嗅ぐのも苦手だったんじゃないかな? とても優しい少女だったんだ」
「確か、初恋の相手だっけ?」
「え? そこまで話たっけ?」
「ごめん。雷電と紫電にフウマが話したのを、あのドラゴン達から聞いてたの」
「そっか……そういやあの2匹とリノは仲良かったもんな」
「どんな思い出があるの?」
「え? そうだなぁ……、アイリーンが入浴中に蜘蛛が出たとか言って裸で飛び出して抱きついてきたりとか、そういうことがあると怖がって一緒の布団で寝たがったりしたんだ……」
ちょっと顔を赤らめてしまう。
どぎまぎした当時の記憶が鮮明に思い出される。
当のアイリーンはぐっすりと眠っていたのだが。
「それに『友達になろう』って言ってくれたんだ。1人で寂しく遊んでいた俺にさ。そして『友達ってのは、その友のために何でもするべきなんだ』って教えてくれた。……実際それを実践したおかげでアレクサンダーやフェルノ、エリーゼなんていう仲間もできて……」
「もう、いい」
「え? でもアイリーンの良さはこの程度じゃ――」
「もういいって言ったの!」
リノらしくない大声。
ハッとした俺は、周囲が燃え盛る火の海になりかけていることに気づいた。
「……あ、ああ……」
まるで夢でも見ていたように現実感がない。
(……そうだ。ここは今、暴動の真っ最中だ。思い出に浸っている場合じゃない)
ぎゅっ、とリノが俺の手を握ってきた。
「フウマが人を殺しちゃいけない、って思うのは、彼女の言葉の影響?」
「え? ……まぁ、……どうだろう?」
俺は過去を思い出そうとする。
「ただ『もしあなたが人を殺したら、私はあなたを嫌いになるわ』って言われた。正直、アイリーンのことは好きだし、初めての友達で、初恋の相手でもあるから、絶対に嫌われたくないって幼心に強く思ったのを覚えているよ」
「そういうこと、何度もあったの?」
「え? 似たようなこと? あったよ。……彼女は優しいから、屠殺する現場に居合わせるたびに、目に涙を浮かべて、さっきみたいなことを言ったさ」
「抱きついたりとかも」
「う、うん……まぁ。……リノみたいに平気な女の子もいるけど、普通はそうだよ。家畜って言っても、生き物だし、可哀相に思うのも当然だと思うよ」
「何度も居合わせたんだよね」
「え? ああ」
「かわいそう」
「そうだね」
リノはなぜか哀れむような目を俺に向けてきた。
何度吐いたかわからない。
手には焼け焦げた老婆の死体がある。足腰が悪いらしく逃げ遅れていた老婆を発見し、倒壊寸前の建物に侵入して助け出したのだ。
だが、全身を覆う火傷のためか、煙を吸い過ぎたのか、老婆は建物から連れ出したのとほぼ同時に息絶えた。
そむけていた顔を前に戻し、吐瀉物から離れる。
老婆をそっと地面に寝かせた。
「…………これで、……何人目だ?」
決して驕っていたわけではない。
〈最上位職〉だの、シノビのさらに上のフウマの職業であるだの、そんなものはいざという時、心の強さがなければ何の役にも立たないと知っていたはずだった。
あのシノビノサト村で雷電と紫電、ジッチャン達を失ったことで。
でもまだ俺はわかっていなかったらしい。
賢しげに理解した気になっていただけだった。
「……か、回復魔法が使えないってことはこれほどのことなのか……」
シノビノサト村には、王国では禁制されている治癒薬が存在する。曽祖父が作ったとされる丸薬だ。傷や病に効くという薬草を煎じて丸めた物だ。たいした効果はないし、俺も、護衛対象であるリノも傷つくことはないだろうと持ってきていなかったのだ。
(例え気休め程度の効果しかなくても持ってくるべきだった……)
老婆の死体の横には、魔族の赤ん坊や獣人の女などの死骸がずらりと並んでいる。
全員、俺が建物に入って助け出そうとした相手だった。
「もう、やめよう」
リノは、そっと老婆の見開いた目を閉じさせてあげると、こちらを見上げてきた。
「確かにリノだと、そろそろここは危険かもな」
火の手の強いこの辺りに、人気は少ない。
どこかの組織に所属すると思える人間の集団をいくつも見かけた。
おそらく魔道士組合系や都市の衛兵達の集団だろう。
彼らも時には人を助けようとしていた。
だが、あまり上手くいっているとはいえない。
「……また、1人も救えなかった……」
シノビノサト村の再来だ。
何度やっても上手くいかない。
「あぁ……アイリーン……」
思わず弱気になった俺は、頼りになる幼馴染みのことを思い出した。
美しい容姿で、常に笑みを絶やさなかった優しい少女。
「アイリーンって、確かフウマのお友達?」
「ああ」
彼女のことを思い出すだけで、俺はちょっとだけ勇気が湧いた。
「俺にいろいろなことを……本当にたくさん、たくさん教えてくれた人なんだ。外の世界のこととか、村で生まれ育った俺はまったく知らなかったからな」
「フウマがそこまで言うなら、きっといい人だったんだね」
「ああ。とてもいい人さ。『殺しは絶対にいけない。世の中に本当に悪い人間なんて1人もいない。あるのは、ただの悲しい行き違いだけなんだ』ってよく言ってた。他にも『憎しみの負の連鎖は断ち切らなくてはならない』とか『許すことは最も尊い行為だ』とか」
「…………そう。……他にも言ってたの?」
「え? ああ。……彼女は本当に優しくて常に他人を気遣うようなことを言ってたから、その手の話だと本当に一晩中語れるくらいあるよ」
「例えば?」
「『殺してはダメよ。殺してしまっては改心するチャンスを奪うことになるから。そんなことをしていいのは神様だけ。どれだけ強くても人を殺してはダメだ』って。……実際アイリーンは、家畜を殺すのを見ただけで痛ましげな表情を浮かべて、悲しそうに顔を伏せたもんだよ。血を見るのも、臭いを嗅ぐのも苦手だったんじゃないかな? とても優しい少女だったんだ」
「確か、初恋の相手だっけ?」
「え? そこまで話たっけ?」
「ごめん。雷電と紫電にフウマが話したのを、あのドラゴン達から聞いてたの」
「そっか……そういやあの2匹とリノは仲良かったもんな」
「どんな思い出があるの?」
「え? そうだなぁ……、アイリーンが入浴中に蜘蛛が出たとか言って裸で飛び出して抱きついてきたりとか、そういうことがあると怖がって一緒の布団で寝たがったりしたんだ……」
ちょっと顔を赤らめてしまう。
どぎまぎした当時の記憶が鮮明に思い出される。
当のアイリーンはぐっすりと眠っていたのだが。
「それに『友達になろう』って言ってくれたんだ。1人で寂しく遊んでいた俺にさ。そして『友達ってのは、その友のために何でもするべきなんだ』って教えてくれた。……実際それを実践したおかげでアレクサンダーやフェルノ、エリーゼなんていう仲間もできて……」
「もう、いい」
「え? でもアイリーンの良さはこの程度じゃ――」
「もういいって言ったの!」
リノらしくない大声。
ハッとした俺は、周囲が燃え盛る火の海になりかけていることに気づいた。
「……あ、ああ……」
まるで夢でも見ていたように現実感がない。
(……そうだ。ここは今、暴動の真っ最中だ。思い出に浸っている場合じゃない)
ぎゅっ、とリノが俺の手を握ってきた。
「フウマが人を殺しちゃいけない、って思うのは、彼女の言葉の影響?」
「え? ……まぁ、……どうだろう?」
俺は過去を思い出そうとする。
「ただ『もしあなたが人を殺したら、私はあなたを嫌いになるわ』って言われた。正直、アイリーンのことは好きだし、初めての友達で、初恋の相手でもあるから、絶対に嫌われたくないって幼心に強く思ったのを覚えているよ」
「そういうこと、何度もあったの?」
「え? 似たようなこと? あったよ。……彼女は優しいから、屠殺する現場に居合わせるたびに、目に涙を浮かべて、さっきみたいなことを言ったさ」
「抱きついたりとかも」
「う、うん……まぁ。……リノみたいに平気な女の子もいるけど、普通はそうだよ。家畜って言っても、生き物だし、可哀相に思うのも当然だと思うよ」
「何度も居合わせたんだよね」
「え? ああ」
「かわいそう」
「そうだね」
リノはなぜか哀れむような目を俺に向けてきた。
1
お気に入りに追加
4,198
あなたにおすすめの小説
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。
神眼のカードマスター 〜パーティーを追放されてから人生の大逆転が始まった件。今さら戻って来いと言われてももう遅い〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「いいかい? 君と僕じゃ最初から住む世界が違うんだよ。これからは惨めな人生を送って一生後悔しながら過ごすんだね」
Fランク冒険者のアルディンは領主の息子であるザネリにそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
父親から譲り受けた大切なカードも奪われ、アルディンは失意のどん底に。
しばらくは冒険者稼業をやめて田舎でのんびり暮らそうと街を離れることにしたアルディンは、その道中、メイド姉妹が賊に襲われている光景を目撃する。
彼女たちを救い出す最中、突如として【神眼】が覚醒してしまう。
それはこのカード世界における掟すらもぶち壊してしまうほどの才能だった。
無事にメイド姉妹を助けたアルディンは、大きな屋敷で彼女たちと一緒に楽しく暮らすようになる。
【神眼】を使って楽々とカードを集めてまわり、召喚獣の万能スライムとも仲良くなって、やがて天災級ドラゴンを討伐するまでに成長し、アルディンはどんどん強くなっていく。
一方その頃、ザネリのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
ダンジョン攻略も思うようにいかなくなり、ザネリはそこでようやくアルディンの重要さに気づく。
なんとか引き戻したいザネリは、アルディンにパーティーへ戻って来るように頼み込むのだったが……。
これは、かつてFランク冒険者だった青年が、チート能力を駆使してカード無双で成り上がり、やがて神話級改変者〈ルールブレイカー〉と呼ばれるようになるまでの人生逆転譚である。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
追放された8歳児の魔王討伐
新緑あらた
ファンタジー
異世界に転生した僕――アルフィ・ホープスは、孤児院で育つことになった。
この異世界の住民の多くが持つ天与と呼ばれる神から授かる特別な力。僕には最低ランクの〈解読〉と〈複写〉しかなかった。
だけど、前世で家族を失った僕は、自分のことを本当の弟以上に可愛がってくれるルヴィアとティエラという2人の姉のような存在のおかげで幸福だった。
しかし幸福は長くは続かない。勇者の天与を持つルヴィアと聖女の天与を持つティエラは、魔王を倒すため戦争の最前線に赴かなくてはならなくなったのだ。
僕は無能者として孤児院を追放されたのを機に、ルヴィアとティエラを助けるために魔王討伐への道を歩み出す。
追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした
新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。
「ヨシュア……てめえはクビだ」
ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。
「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。
危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。
一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。
彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。