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第Ⅲ章 王国の争い
元勇者パーティーの後日談――あるいは次の派閥争いの前夜
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第一王女派が華麗なる逆転劇を繰り広げていた頃、貧民窟では2つの勢力が争っていた。
〈エリーゼ派〉と呼ばれる新興勢力と貧民窟を支配してきた旧勢力だ。
〈エリーゼ派〉と呼ばれる貧民窟に存在する地下組織は、エリーゼの父の派閥の残党とエリーゼによって組織された。
貧民窟の住人を言葉巧みに取り込み、中には魔族やエルフなどもいる。
エリーゼは、貧民窟地下にある下水道に造られた秘密の講堂で演説する。
「――今こそ、人と魔族とエルフの共存を考える時なのです!」
力強い結びの言葉に、話を聞いていた粗末な衣服を着た魔族やエルフたちから喝采が上がる。
舞台袖に姿を消したエリーゼは、父の派閥の残党である人間たちに次々に声をかけられた。
「見事な演説でした、エリーゼ様」
「自らの姿を人間によって酷い目に遭わされた結果だというくだりは素晴らし説得力でした。『だからこそエルフも魔族も手を取り合うべきだとわかった』という部分が特に良かった!」
「私はエリーゼ様が雷に打たれた瞬間、『この世の真理を悟った。人と魔と獣は共存すべきだと』という諧謔的な言い回しが好きですね。エリーゼ様が〈天雷〉に巻き込まれたことはここの誰もが知っていますから……」
ありがとう、と感謝を述べるエリーゼ。
彼女が立ち去った後、エリーゼの父の残党たちは、エリーゼの悪口を並べ立てる。
「なんだあの醜い姿は!」
「アレがあのお美しかったエリーゼ様の今のお姿だとは嘆かわしい……」
「もしかして別人では?」
「あり得る。……あの顔では仮に御父君がご存命でも、きっと自分の娘だと気づきませんよ。アハハハ」
「いや。気づいたなら、私なら殺すね。殺すさ。自分の娘があんなブサイクとも呼べぬ人外の存在とあっては」
小声で話し、小さく笑い合う彼らは知らない。
立ち去ったはずのエリーゼが近くに隠れ潜み、話を盗み聞きしていることを。
(……殺す)
エリーゼは憎しみの炎を燃やす。
エリーゼの父の残党は、今のエリーゼにとって数少ない人間の味方だ。
(だが、上手く行った暁には殺す)
エリーゼは己の心に刻みつける。
「エリーゼ様、こちらにいらしたのですね」
エルフの奴隷が駆け寄って来る。
「あら? その花束どうしたの?」
「これをエリーゼ様にと」
「まぁ、わたくしに?」
驚きの表情を作るエリーゼに、エルフの女は美しい顔に笑みを浮かべる。
「はい。エルフみんなで集めたんです。できるだけ綺麗な花束を、って」
「ありがとう」
エリーゼはエルフの女が立ち去ると、花束を床に叩きつけて何度も何度も踏みつぶした。薄汚い下水道の薄汚い染みに花束が変わる頃、荒く息を吐き肩を上下させたエリーゼはつぶやく。
「……わたくしにはそこらに生えてる雑草もどきの花が似合いってこと? それとも美しいエルフたちは、わたくしを憐れんで下さっているのかしら」
ぐりぐり、と染みになった花束を踏みつける。何度も踏みつける。それでも心の中の怒りは収まらない。
息が漏れないように頬に縫い込んだ動物の皮がうずく。
(かゆいかゆい……殺す……かゆいかゆい……全員殺す)
エリーゼは復讐心に、派閥争いに、その身を燃やしていた。
(わたくしを捨てて新聖女などと仲良くなったアレクサンダーもフェルノも殺す。八つ裂きにしてやる。わたくしを探しにも来なかった。心配もしなかったクズどもめ……)
貧民窟に隠れ潜んでいたアレクサンダーとフェルノは、互いに賤小銅貨1枚を奪い合うような生活を送っていた。
アレクサンダーは、――勇者でなくなった。
あの時、〈風魔手裏剣〉でとどめを刺されそうになった瞬間、意識を失い、気づけば勇者としての力を失っていたのだ。
〈勇気の心〉ですら何度やっても失敗し、2度使えることはなかった。
勇者は勇気――最低限でも向こう見ずさくらいは持っていないとなれない職業だったのだろう。
勇気なき勇者などいないのだと己の身をもって味わっていた。
フェルノは、加護の力を失った上に、大事な杖をへし折られてしまっていた。勇者同様にあの手裏剣によって。
魔道士は杖なしで魔法をまともに使用することはできない。それはフェルノのような優れた赤魔導士であってもだ。
だからこそ、王家にしろ赤魔道士組合にしろ、杖の管理はしっかりとしている。原材料の調達から加工、販売店に至るまで、すべてに息がかかっている。
闇で売りさばかれる「魔道士の杖」なる代物はすべてバッタ物だと考えた方がいい。
(やんなっちゃう、やんなっちゃう! あぉー、もしアレクが勇者だったら、杖の1本や2本、そこらにいる赤魔道士を襲って手に入るのになぁ……)
力なくしゃがみ込むことが多くなったアレクサンダーに、フェルノはかつて彼に向けたことのない蔑んだ目を向ける。
そんな目を向けても、今のアレクサンダーは力なく目をそらすだけだ。
「おい。フェルノ!」
アレクサンダーは久しぶりに自分からフェルノに声をかけた。
「なーに? 今、お腹すいてて、おしゃべりする気もないんだけど……」
「エリーゼの話を聞いたか?」
「えっ? エリー? ……今更なんのこと?」
ついに気が狂ったかと言わんばかりの視線に、アレクサンダーは久しぶりに怒った。
「馬鹿野郎! エリーゼは生きていたらしいんだ! 魔族やエルフどもを上手くだまくらかして、自分の手下にしてるらしい。貧民窟での勢力争いの使い捨ての兵にするつもりなんだろうぜ」
「それで、かつてのように権力の座に返り咲こうと?」
フェルノは首を小さく振る。
「エリーゼらしい一直線で合理的な考え方かもしれないけど、無茶苦茶だよ。目標が高すぎる」
「そうか? 今は王家だって揉めてる……赤魔道士組合だってな。〈教会〉だってそうさ。俺たちの時代はまだ終わってないんだ……!」
貧民窟で蠢く者たちは知らない。
自分達がゴミを漁る生物のように、互いに潰し合うことになろうとは。
◇◇◇あとがき◇◇◇
書きたいシーン中心に書いたので、回収しきれていない伏線もありますが、これにて完結です。
初めての形式で戸惑ったり、面白かったりして、刺激的な体験ができました。
失敗も多く、このような形になってしまって申し訳なく思う気持ちもあります。
失敗は次回に活かします。
ここからは個人的な感想です。興味のない人は読み飛ばして下さい。
個人的な感想を端的に表現すると「長かったぁー」の一言に尽きます。12万文字もの長編も初めてなら、2か月を超える長期間の執筆も初めてでした。
最後まで書けたのは、半分は読んでくれた皆様のおかげだと思います。
もう半分は「純粋に自分の好きな物語を書けた」という部分も大きいです。賞狙いだとどうしても賞の傾向と対策を練ってしまいますから。
あとは、更新分のストックを作っておく大切さも学びました。2か月前なら余裕の計画も、2か月後には上手く行かないことも普通にあり得るんですよね。次回はその辺にも気を付けようと思っています。
またファンタジー作品を投稿しようと思いますので、よろしくお願いします。
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〈エリーゼ派〉と呼ばれる貧民窟に存在する地下組織は、エリーゼの父の派閥の残党とエリーゼによって組織された。
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エリーゼは、貧民窟地下にある下水道に造られた秘密の講堂で演説する。
「――今こそ、人と魔族とエルフの共存を考える時なのです!」
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「見事な演説でした、エリーゼ様」
「自らの姿を人間によって酷い目に遭わされた結果だというくだりは素晴らし説得力でした。『だからこそエルフも魔族も手を取り合うべきだとわかった』という部分が特に良かった!」
「私はエリーゼ様が雷に打たれた瞬間、『この世の真理を悟った。人と魔と獣は共存すべきだと』という諧謔的な言い回しが好きですね。エリーゼ様が〈天雷〉に巻き込まれたことはここの誰もが知っていますから……」
ありがとう、と感謝を述べるエリーゼ。
彼女が立ち去った後、エリーゼの父の残党たちは、エリーゼの悪口を並べ立てる。
「なんだあの醜い姿は!」
「アレがあのお美しかったエリーゼ様の今のお姿だとは嘆かわしい……」
「もしかして別人では?」
「あり得る。……あの顔では仮に御父君がご存命でも、きっと自分の娘だと気づきませんよ。アハハハ」
「いや。気づいたなら、私なら殺すね。殺すさ。自分の娘があんなブサイクとも呼べぬ人外の存在とあっては」
小声で話し、小さく笑い合う彼らは知らない。
立ち去ったはずのエリーゼが近くに隠れ潜み、話を盗み聞きしていることを。
(……殺す)
エリーゼは憎しみの炎を燃やす。
エリーゼの父の残党は、今のエリーゼにとって数少ない人間の味方だ。
(だが、上手く行った暁には殺す)
エリーゼは己の心に刻みつける。
「エリーゼ様、こちらにいらしたのですね」
エルフの奴隷が駆け寄って来る。
「あら? その花束どうしたの?」
「これをエリーゼ様にと」
「まぁ、わたくしに?」
驚きの表情を作るエリーゼに、エルフの女は美しい顔に笑みを浮かべる。
「はい。エルフみんなで集めたんです。できるだけ綺麗な花束を、って」
「ありがとう」
エリーゼはエルフの女が立ち去ると、花束を床に叩きつけて何度も何度も踏みつぶした。薄汚い下水道の薄汚い染みに花束が変わる頃、荒く息を吐き肩を上下させたエリーゼはつぶやく。
「……わたくしにはそこらに生えてる雑草もどきの花が似合いってこと? それとも美しいエルフたちは、わたくしを憐れんで下さっているのかしら」
ぐりぐり、と染みになった花束を踏みつける。何度も踏みつける。それでも心の中の怒りは収まらない。
息が漏れないように頬に縫い込んだ動物の皮がうずく。
(かゆいかゆい……殺す……かゆいかゆい……全員殺す)
エリーゼは復讐心に、派閥争いに、その身を燃やしていた。
(わたくしを捨てて新聖女などと仲良くなったアレクサンダーもフェルノも殺す。八つ裂きにしてやる。わたくしを探しにも来なかった。心配もしなかったクズどもめ……)
貧民窟に隠れ潜んでいたアレクサンダーとフェルノは、互いに賤小銅貨1枚を奪い合うような生活を送っていた。
アレクサンダーは、――勇者でなくなった。
あの時、〈風魔手裏剣〉でとどめを刺されそうになった瞬間、意識を失い、気づけば勇者としての力を失っていたのだ。
〈勇気の心〉ですら何度やっても失敗し、2度使えることはなかった。
勇者は勇気――最低限でも向こう見ずさくらいは持っていないとなれない職業だったのだろう。
勇気なき勇者などいないのだと己の身をもって味わっていた。
フェルノは、加護の力を失った上に、大事な杖をへし折られてしまっていた。勇者同様にあの手裏剣によって。
魔道士は杖なしで魔法をまともに使用することはできない。それはフェルノのような優れた赤魔導士であってもだ。
だからこそ、王家にしろ赤魔道士組合にしろ、杖の管理はしっかりとしている。原材料の調達から加工、販売店に至るまで、すべてに息がかかっている。
闇で売りさばかれる「魔道士の杖」なる代物はすべてバッタ物だと考えた方がいい。
(やんなっちゃう、やんなっちゃう! あぉー、もしアレクが勇者だったら、杖の1本や2本、そこらにいる赤魔道士を襲って手に入るのになぁ……)
力なくしゃがみ込むことが多くなったアレクサンダーに、フェルノはかつて彼に向けたことのない蔑んだ目を向ける。
そんな目を向けても、今のアレクサンダーは力なく目をそらすだけだ。
「おい。フェルノ!」
アレクサンダーは久しぶりに自分からフェルノに声をかけた。
「なーに? 今、お腹すいてて、おしゃべりする気もないんだけど……」
「エリーゼの話を聞いたか?」
「えっ? エリー? ……今更なんのこと?」
ついに気が狂ったかと言わんばかりの視線に、アレクサンダーは久しぶりに怒った。
「馬鹿野郎! エリーゼは生きていたらしいんだ! 魔族やエルフどもを上手くだまくらかして、自分の手下にしてるらしい。貧民窟での勢力争いの使い捨ての兵にするつもりなんだろうぜ」
「それで、かつてのように権力の座に返り咲こうと?」
フェルノは首を小さく振る。
「エリーゼらしい一直線で合理的な考え方かもしれないけど、無茶苦茶だよ。目標が高すぎる」
「そうか? 今は王家だって揉めてる……赤魔道士組合だってな。〈教会〉だってそうさ。俺たちの時代はまだ終わってないんだ……!」
貧民窟で蠢く者たちは知らない。
自分達がゴミを漁る生物のように、互いに潰し合うことになろうとは。
◇◇◇あとがき◇◇◇
書きたいシーン中心に書いたので、回収しきれていない伏線もありますが、これにて完結です。
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